JP3021496U - 水に安定して浮かぶ飲食器、および食台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】水上で飲食を目的とした、水に安定して浮かぶ
飲食器、および食台を提供するものである。 【構成】水よりも軽い高浮力の容器の下方に水よりも重
い高比重の重りを一体的に接合し、かつ浮力が重量より
大きくまた浮力中心が重心より上方にあることを特徴と
する水に安定して浮かぶ飲食器、および食台。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はホテル、旅館、民宿、一般家庭等の温泉浴槽、風呂、プール、または 海、川等の水上で飲食時に使用される安定して水に浮かぶ飲食器、および食台に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のホテル、旅館等で風呂やプール等の水面に手桶（８）を浮かべてお酒の 入った徳利（９）、つまみをいれた皿（１０）、ぐいのみ（１１）等を乗せて使 用している。

【０００３】

【発明が解決しようとしている問題】

しかしながら、図５の様に手桶（８）は、その中にお酒の入った徳利（９）、 つまみをいれた皿（１０）、ぐいのみ（１１）等を乗せると浮力中心（５ｂ）が 重心（６ｂ）より同等、もしくは下にあるため、安定性が悪く、人の動きによる 波で揺れたり、ひっくり返ったりして安心して飲食を楽しむことができない状態 であった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記問題を解決した飲食器、および食台であって、その要旨は水より も軽い高浮力の容器（１、３ａ、３ｂ）の下方に水よりも重い高比重の重り（２ ａ、２ｂ、２ｃ）を一体的に接合し、かつ浮力が重量より大きくまた浮力中心 （５ａ）が重心（６ａ）より上方にあることを特徴とする、水に安定して浮かぶ 飲食器、および食台である。

【０００５】

【作用】

本考案は水よりも軽い高浮力の容器（１、３ａ、３ｂ）の下方に水よりも重い 高比重の重り（２ａ、２ｂ、２ｃ）を一体的に接合することによって、適切な飲 料物、食品、食器類をのせても浮力が重量より大きく、かつ浮力中心（５ａ）が 重心（６ａ）より上方にあるため、飲食器、および食台が水面に安定して浮かび 、人の動き等による波でも傾きにくく、ひっくり返りにくいため、安心して水上 で飲食を楽しむことができる。また飲食器、および食台は高浮力素材、または気 体、発泡プラスチック（４）を充填させた、水に浮く構造体でできているため、 熱伝導性が低く、暖かいものは冷めにくく、冷たいものは暖まりにくいという断 熱効果も得られる。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案のぐいのみ、コップ、水差し、徳利、皿、鉢、ボール、鍋等の飲 食器の一実施例をぐいのみの断面図で示す。上部に飲料物をいれる容器（１）が 水よりも軽い高浮力素材でできており、その下方に水よりも重い高比重素材の重 り（２ａ）が一体に接合されている。なお、高浮力素材は木、発泡プラスチック 等を使用し、また高比重素材は金属、コンクリート、石等を使用する。また接合 の種類はネジ、接着、ジョイント、紐等で行っもよい。容器形状は浮力中心を上 方にもっていくため上が広がっている形が望ましいが、円柱の様な同一断面でも 可能である。

【０００７】 図２は本考案のぐいのみ、コップ、水差し、徳利、皿、鉢、ボール、鍋等の飲 食器の一実施例を別のぐいのみの断面図で示す。上部に飲料物をいれる容器（３ ａ）が空気等の気体、または発泡プラスチック（４）を充填させた、水に浮く高 浮力容器で、該容器の下方に水よりも重い高比重の重り（２ｂ）が一体的に接合 されている。容器（３ａ）は木、プラスチック、金属、強化ガラス、磁器等の肉 薄物でできており、内部に空気等の気体、または発泡プラスチック（４）を充填 させている。また、容器（３ａ）は木と金属、プラスチックと磁器等異種の素材 を接合させて内部に空気等の気体、または発泡プラスチック（４）を充填させて もよい。

【０００８】 図３は本考案のお盆、テーブル等の食台であって一実施例をお盆の断面図で示 す。上部に食器等を乗せる平面部を有し、またそれが水よりも軽い高浮力容器の 食台（３ｂ）になっていて、その下方に水よりも重い高比重の重り（２ｃ）が一 体的に接合されている。また食台（３ｂ）は、図２のような空気等の気体、また は発泡プラスチック（４）を充填させた水に浮く高浮力容器でもよい。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように本考案はホテル、旅館、民宿、一般家庭等の温泉、風呂、プール 、または海、川等の水上で飲食を目的とした安定して水に浮かぶ飲食器、および 食台である。

【００１０】 本考案の飲食器、および食台を使用すればホテル、旅館、民宿等の接客業にお いて、水上での飲食という新しいサービスが可能である。

【００１１】 例えばホテル、旅館、民宿等の接客業において、お客様が温泉の露天風呂でお 湯につかり、景色を眺めながらお酒やワイン、ビール等を飲むとか、食事をする といった新しい飲食サービスができ、お客様に喜んでいただくことができる。

【００１２】 例えば、ホテルなどのプールでは、水上の飲食パーティサービスができる。

【００１３】 また飲食器、および食台は高浮力素材、または気体、発泡プラスチック（４） を充填させた、水に浮く構造体でできているため、熱伝導性が低く、暖かいもの は冷めにくく、冷たいものは暖まりにくいという断熱効果も得られる。

【００１４】 造形的にも斬新な食器、食台のデザインが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】水に浮く素材の飲食器に飲料物をいれて水に浮
かべ、浮力と重心の力学を示す断面図である。

【図２】空気等の気体、もしくは発泡プラスチックを充
填した飲食器に飲料物をいれて水に浮かべ、浮力と重心
の力学を示す断面図である。

【図３】水に浮く素材の食器台に飲食器を乗せて水に浮
かべ、浮力と重心の力学を示す断面図である。

【図４】従来の手桶に飲食器を乗せて水に浮かべ、浮力
と重心の力学を示す断面図である。

【符号の説明】

１、水に浮く素材の容器部 ２ａ、２ｂ、２ｃ 重り部 ３ａ 空気等の気体、または発泡プラスチックを充填し
た容器部 ３ｂ 水に浮く素材の食台 ４ 空気等の気体、または発泡プラスチック ５ａ、５ｂ 浮力中心 ６ａ、６ｂ 重心 ７ 飲料物 ８ 手桶 ９ お酒の入った徳利 １０ つまみ、料理を盛った皿 １１ ぐいのみ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】水よりも軽い高浮力の容器（１、３ａ、３
   ｂ）の下方に水よりも重い高比重の重り（２ａ、２ｂ、
   ２ｃ）を一体的に接合し、かつ浮力が重量より大きくま
   た浮力中心（５ａ）が重心（６ａ）より上方にあること
   を特徴とする、水に安定して浮かぶ飲食器、および食
   台。