JP3021491U - 圧縮成形ドア組立構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮成形ドア組立構造。 【構成】 二ピースのドア面板、一プラスチック射出封
辺材、一トッテ部補強材及びヒンジ部補強材を包括し、
ドア面板の上辺及び左右両辺には凹凸が相対して嵌合す
る組立構造が設けられ、二ピースのドア板は相対した嵌
合構造が設けられて相互に嵌合し、トッテ部補強材及び
ヒンジ部補強材は相互に嵌合するドア面板下方に置かれ
て一密閉空間を形成し、さらにその上片の嵌合面に一穴
が設けられてポリアミド発泡プラスチックを内部に充填
し、木目を成形したドアを構成することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種の圧縮成形ドア組立構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

プラスチック技術は、建築の構成要素を大きく改善し、それまで木などの自然 材料を用いて製造されていたものが、今や合成材料で製造されている。特に住宅 或いは商業用建築物のドアは圧縮成形されて表面に木目が浮きだし模様に形成さ れたスキンで製造されている。典型的には、これらのスキンはスキンを分割しつ つスキンから離れてスキンを支持するフレームに固定され、スキン間の中空空間 は発泡剤、例えばポリウレタンフォーム等が充填される。

【０００３】 アメリカ合衆国特許第４，９０１，４９３号、同じく第４，８６０，５１２号 、同じく第４，８６４，７８０号、同じく第４，５５０，５４０号、同じく４， ９６５，０３０号がソーン（Ｔｈｏｒｎ）に、アメリカ合衆国特許第５，１４２ ，８３５号がモッカ（Ｍｏｃｃａ）に、そしてアメリカ合衆国特許第５，０７５ ，０５９号がクローン（Ｃｒｏｏｎ）に付与されている。

【０００４】 アメリカ合衆国特許第４，５５０，５４０号はドアの組立品を形成するために 圧縮成形ドアスキンが組み合わされたフレームを用いたドア構造の典型的なもの である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、４周辺の４つの封辺角材を省略し、且つそれによる強度不足を解消 し、並びに組立にかかる時間を減らし、コストを下げ、防湿、防湾曲の効果を有 する木目ドアであって、経済上の実用価値を有し、製品の品質を高める、圧縮成 形ドア組立構造を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の圧縮成形ドア組立構造は、二ピースのドアスキン、一プラスチック射 出成形封辺材、一トッテ部補強材及びヒンジ部補強材を包括し、そのドアスキン の上辺と左右両辺に設けられた凹凸が相対して嵌合する組立構造を有し、二ピー スのドアスキンは相対嵌合構造により相互に嵌合し、トッテ部補強材及びヒンジ 部補強材は二つの相互に嵌合するドアスキン間の相対応する位置に設置されてド アの強度を増し、プラスチック射出成形封辺材は二つの相互に嵌合するドアスキ ン下方に取り付けられて一密閉空間を形成し、さらにその上辺の嵌合面に一穴が 開設され、ポリアミド発泡プラスチックの内部への充填に供され、木目模様のド アを構成することをその特徴とする。

【０００７】 本考案はさらに、前記プラスチック射出成形封辺材とドアスキンはその相対応 する嵌止凹槽と小リブが相互に嵌合され、もってプラスチック射出成形封辺材の 滑りが防止されることを特徴とする。

【０００８】 本考案はさらに、プラスチック射出成形封辺材の左右両端は中間に較べて厚く 設けられて取り付け時のドアストッパーの鎖入に供され、下方には二つの溝が設 けられてエアタイト性押し条状物の嵌装に供されることを特徴とする。

【０００９】 本考案はさらに、略Ｕ形を呈するプラスチック発泡封辺材を包括し、ドアの左 右両辺に裁断された後、該プラスチック発泡封辺材にシールさせて裁断凹槽に嵌 入すると共に、互いに接着し、裁断辺を封じることを特徴とする。

【００１０】

【作用】

本考案ではフレームを使用せず、中間の中空部分に発泡剤を充填する時に複数 のリブと溝の相互に嵌合する関係を利用しスキンを鎖合する。その組合せは耐久 性があり、経済的に製造されるドアを形成する。

【００１１】 また、前もって形成されたプラスチック発泡封辺材がドアの底部に挿入され、 それは適当なサイズに裁断されてドア組立品の補強を行う。

【００１２】 さらに、本考案では相互にロックしドア組立品の外側パネルを形成するスキン の縁の突出物を用いる。別の形態では、縁の鋳造物を用いてドア組立品がドア取 り付け部に合うよう裁断される時に発泡コアを覆うようにする。

【００１３】

【実施例】

本考案の構造は２片のドアスキン１３、１４（ＤＯＯＲ ＳＫＩＮ）、一プラ スチック射出部材である封辺材５、一トッテ部補強材６及びヒンジ部補強材７を 包括する。

【００１４】 ドアスキン１３、１４の厚さは約０．０４５ｍｍから０．１５ｍｍであり、そ の左右の縁１９、２０で２片のドアスキン１３、１４を相対して嵌合した構造（ 図４の如く）とされ、右側の縁１９の厚さは０．５ｍｍまで増され元の封辺角材 の強度に代えられ、並びに右側端部には深さ約０．２５ｍｍ、幅０．７８７ｍｍ の凹槽２１が形成されて接着と嵌合に供され、左側の縁２０は厚さ０．４ｍｍま で増され、並びに端部に長さ０．２３６２ｍｍ、幅０．０７８７のリブ２２が前 述の構造の如く形成される。二ピースのドアスキン１３、１４が相互に逆転的に 嵌合される時、元の左側の縁２０のリブ２２は右側の縁１９の凹槽２１に嵌入し 、約０．０１３８ｍｍ、０．０７８７ｍｍの間隙を形成し、並びに嵌合前にシー ルさせて接着剤が流出して外観に影響を与えるのを防ぐ。このようにして完全に 密閉された左右嵌合を形成し、ドアスキンの縁の厚さを増して封辺角材を削除し たことによる強度不足の欠点を解消する。

【００１５】 ドアスキンの上辺の設計は図３に示される如く相対嵌合構造とされてドアスキ ンの中心線２３で上左２４と上右２５の２辺に区分され、上左２４は約０．３９ ３７ｍｍまで厚さを増したＬ形リブ（図３参照）とされ、端部には深さ約０．２ ５ｍｍ幅０．０７８７ｍｍの凹槽２６と長さ約１．２６８７、幅０．０７８７ｍ ｍのリブ２７が形成され、上右２５の縁の設計もまた厚さ約０．３９３７ｍｍの 同じ厚みとされ、並びに端部には長さ約０．２３６２ｍｍ、幅０．０７８７ｍｍ のリブ２８と長さ０．４８１３ｍｍ幅０．０７８７ｍｍのショートリブ２９が設 けられ、二つのドアスキンが左右に逆転的にされるときに、一つの完全密閉の相 対嵌合構造が形成されその中に並びに約０．０１３８ｍｍ×０．０７８７ｍｍの 間隙を有し、接着剤を嵌合時に流出させない。

【００１６】 前述のドアスキン１３、１４の背面は粗い面とされ、その両肩には長条形リブ １２が形成され、下辺には若干の小リブ１０が設けられ、組合せ使用に備えられ る。

【００１７】 プラスチック射出成形封辺材５の前後の縁には４つの嵌止凹槽１６が設けられ 、左右両端は中間に較べて厚く設けられ、取り付け時のドアストッパーの鎖入に 供され、下方には二つの溝１７が設けられて、エアタイト性押し条状物の嵌装に 供される。

【００１８】 本考案のドアの組合せ時には、その二つのドアスキン１３、１４を左右の縁１ ９、２０と上辺の相対嵌合構造を利用して相互に嵌合し、その嵌合は実例上は、 まず接着剤を加えてその強固性を増加し、二つの相互に嵌合するドアスキン１３ 、１４間のトッテとヒンジ部分に相関する補強材６、７を粘着し、もってドアの 強度を高め、プラスチック射出成形封辺材５は嵌止凹槽１６と小リブ１０の相互 の嵌止作用により二つの相互に嵌合するドアスキン１３、１４の下方に取り付け 、一つの密閉空間を形成し、さらにその上辺嵌合面に一つの穴を開設し、もって ポリアミド発泡プラスチック１１を内部に充填し、一つの木目を成形したドアを 形成する。

【００１９】 本考案では別に略Ｕ形を呈するプラスチック発泡封辺材９が設けられ、ドアの 左右両辺に裁断された後、プラスチック発泡封辺材９にシールさせて裁断凹槽１ ８内に嵌入並びにそれと接着され裁断辺を密閉する。

【００２０】

【考案の効果】

本考案の効果は、上、左、右三辺の相対嵌合構造とされ、ドアスキンの縁の厚 さを増加し、封辺角材の省略による強度不足の欠点を改良し、下辺はプラスチッ ク射出成形封辺材を採用し、防湿、不変形湾曲の効果を有するほか、さらにドア 下方を裁断でき、プラスチック射出成形封辺材の滑りを防止し、底部の溝にエア タイト性押し条状物（ＤＯＯＲ ＢＯＴＴＯＭ）を設置でき、ドアストッパーを 鎖合できるなどの効果を有する。

【００２１】 ポリアミド発泡プラスチックの優れた点は、発泡剤に無フッ素炭化物（ＣＦＣ ＦＲＥＥ）の原料を採用し、オゾン層の破壊を引き起こさず、環境保護規制の 要請に適合し、また難燃剤（ＦＲＡＭＥ ＲＥＴＡＲＤＥＮＴ）は無ハロゲン（ ＨＡＬＯＧＥＮ ＦＲＥＥ）の原料を使用し、燃焼時にダイオキシン（ＤＩＯＸ ＩＮ）とフラン（ＦＵＲＡＮ）の二種の発ガン性物質を発生せず、環境保護規 制の要請に適合するほか、本考案で使用するポリアミド発泡プラスチックはその 断熱性、吸音性、難燃性のいずれにも優れ、ドア内部に充填して本物の木のよう な感触を与える。

【００２２】 本考案の製造過程では、プラスチックドアの原料に熱固性（ＴＨＥＲＭＯＳＥ ＴＳ）と熱塑性（ＴＨＥＲＭＯＰＬＡＳＴＩＣＳ）の二種の材料がいずれも適用 可能であり、熱固性（ＴＨＥＲＭＯＳＥＴＳ）樹脂で製造する過程では、ガラス 繊維（ＧＬＡＳＳ ＦＩＢＥＲ）或いはその他の繊維を加えて補強してもよいが 熱塑性（ＴＨＥＲＭＯＰＬＡＳＴＩＣＳ）樹脂で製造したドアは回収してその他 の用途に使用可能で、環境保護規制の要請に適合する。本製品はもし大量に木製 ドアに代わって使用されると、木材の伐採を減少し、地球の原始雨林を保護する 。

【００２３】 以上をまとめると、本考案は、４周の封辺角材を省略し、従来の組立構造上の 欠点を解消し、組立にかかる時間を減らし、コストを下げ、防湿、防湾曲の効果 を有する木目ドアであって、経済上の実用価値を有し、製品の品質を高める創作 であり、現在有る一般のドアの組立構造に較べ明らかに進歩性、新規性を有する ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のドア構造の組立図であり、上、左、右
三辺に封辺角材が無く、下方に一本の封辺角材を採用し
た組立構造を示す。

【図２】本考案のドア構造の分解斜視図である。

【図３】図１の本考案のドア組立構造の横断面図であ
る。

【図４】図１の本考案のドア組立構造の縦断面図であ
る。

【図５】ドア下方のプラスチック射出成形封辺材の斜視
図であり、該封辺材は防湿、不変形湾曲の優れた点のほ
か、さらにドア下方を裁断可能としてドア組立の滑りを
防止する嵌合設計を有し、底部溝にはエアタイト性押し
条状物（ＤＯＯＲ ＢＯＴＴＯＭ）を設置してドアスト
ッパーを鎖合できるなどの効果を有する。

【図６】本考案のトッテ部のプラスチック押出補強材の
斜視図であり、該補強材はドアのトッテ鎖合時の強度を
増加する。

【図７】本考案のヒンジ部の補強用の木材の斜視図であ
り、該木材はドアのヒンジ鎖合時の強度を増加する。

【図８】本考案のドアが裁断させた後に、もう一つのプ
ラスチック発泡封辺材を組立ることで、同一の型で各種
ドアの幅の要求、伝統的な組立方式に応えることがで
き、異なる型を用いて異なる幅のドアを生産する必要が
ないことを示す組立表示図である。

【図９】本考案のプラスチック発泡封辺材（ＳＯＬＩＤ
ＦＯＡＭＥＤ ＰＬＡＳＴＩＣＳ）の斜視図である。

【符号の説明】

１３、１４・・・ドアスキン ５・・・プラスチック射
出成形封辺材 ６・・・トッテ部補強材 ７・・・ヒンジ部補強材 １９・・・右側の縁 ２０・・・左側の縁 ２１・・・
凹槽 ２２・・・リブ ２３・・・ドアスキンの中心線 ２４
・・・上左 ２５・・・上右 ２６・・・凹槽 ２７・・・リブ ２
８・・・リブ ２９・・・ショートリブ １２・・・長条形リブ １０
・・・小リブ １６・・・嵌止凹槽 １７・・・溝 １１・・・ポリア
ミド発泡プラスチック ９・・・プラスチック発泡封辺材 １８・・・裁断凹
槽

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二ピースのドアスキン、一プラスチック
   射出成形封辺材、一トッテ部補強材及びヒンジ部補強材
   を包括し、そのドアスキンの上辺と左右両辺に設けられ
   た凹凸が相対して嵌合する組立構造を有し、二ピースの
   ドアスキンは相対嵌合構造により相互に嵌合し、トッテ
   部補強材及びヒンジ部補強材は二つの相互に嵌合するド
   アスキン間の相対応する位置に設置されてドアの強度を
   増し、プラスチック射出成形封辺材は二つの相互に嵌合
   するドアスキン下方に取り付けられて一密閉空間を形成
   し、さらにその上辺の嵌合面に一穴が開設され、ポリア
   ミド発泡プラスチックの内部への充填に供され、木目模
   様のドアを構成することをその特徴とする、圧縮成形ド
   ア組立構造。
2. 【請求項２】 前記プラスチック射出成形封辺材とドア
   スキンはその相対応する嵌止凹槽と小リブが相互に嵌合
   され、もってプラスチック射出成形封辺材の滑りが防止
   されることを特徴とする、請求項１に記載の圧縮成形ド
   ア組立構造。
3. 【請求項３】 プラスチック射出成形封辺材の左右両端
   は中間に較べて厚く設けられて取り付け時のドアストッ
   パーの鎖入に供され、下方には二つの溝が設けられてエ
   アタイト性押し条状物の嵌装に供されることを特徴とす
   る、請求項１或いは請求項２に記載の圧縮成形ドア組立
   構造。
4. 【請求項４】 略Ｕ形を呈するプラスチック発泡封辺材
   を包括し、ドアの左右両辺に裁断させた後、該プラスチ
   ック発泡封辺材にシールさせて裁断凹槽に嵌入すると共
   に、互いに接着し、裁断辺を封じることを特徴とする、
   請求項１に記載の圧縮成形ドア組立構造。