JP3020236U - 介護用人体吊上装置 - Google Patents

介護用人体吊上装置

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JP3020236U
JP3020236U JP1995008394U JP839495U JP3020236U JP 3020236 U JP3020236 U JP 3020236U JP 1995008394 U JP1995008394 U JP 1995008394U JP 839495 U JP839495 U JP 839495U JP 3020236 U JP3020236 U JP 3020236U
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care
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body lifting
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美義 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 どのような状況下で運用されたとしての極め
て安全で人身事故等の発生を皆無にするのみならじ、P
L法の本質を充分理解した「介護用人体吊上装置」を提
供すること。 【構成】 レールLの上面に台車10と円形支柱パイプ
11aと円形傾斜パイプ11bと円形長尺梁パイプ11
cとから成る一体のフレームに、昇降バー12とパンタ
グラブ式の伸縮アーム13を接続し、更に、伸縮アーム
13の外形面には、セーフティブラインド本体14と、
セーフティブラインド摺動体14a,14b,14c,
14dが、支持軸接続ピンPを介して被着接続されい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
寝たきり老人や病人或いは身障者等の介護が必要な人を入浴,排便,その他の 身の回りの世話をする為に人体を吊り上げて移送する介護用人体吊上装置の安全 性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
生活水準の向上、医療技術の進歩などにより我国は世界一の長寿国となった。 昭和初期の頃には人生50年と言われていたが、最近の統計によると我国の平均 寿命は男性で約76歳、女性で約82歳に達したと言われている。 しかし、人口構造が高齢化することは、これに伴う深刻な諸問題が浮上して社会 全体に大きな影響を及ぼす要因となりつつある。これは、社会全体の人口構造で 高齢者人口が大きな比率を占めるようになると、高齢者特有の疾病患者や寝たき り老人、更には痴呆性老人の増加を招くことになり、これに伴う医療・年金・老 人福祉など、社会保険の給付費の増加、ひいては税金などを通じた国民負担の増 加につながることになるからである。そこで、こうした国民の医療費負担を軽減 する目的で提唱されているのが、在宅医療・介護である。 在宅医療・介護は、これまで、病院等の医療施設で治療や介護を行っていたもの を、高度な医療・介護機器の使用により、患者が自宅で療養できるようにするこ と目的とした療養方法である。
【0003】 この在宅医療・介護は、1990年の健康保険法の点数表改正で、医師の判断 があれば在宅で行われる医療処置や看護処置に健康保険が適用されるようになり 、従来健康保険の対象外であった自己注射(糖尿病に対するインシュリン投与 ,下垂体性小人症に対する成長ホルモンの投与,血友病患者に対する血液凝固因 子の投与等長期間の注射による投与を必要とする患者が、自己或いは家族による 注射を行う場合。)、自己腹膜灌流法(腎不全患者が病院で行っていた人口透 析などに代わり1.5〜2リットルの灌流液を腹腔内に注入し、約4〜8時間滞 留させることによりほぼ通常の日常生活を送れるようにする療法。)、在宅酸 素療法(低肺機能者の内、安定した病態に退院患者について、医師の指導を受け ながら在宅で患者自らが酸素ボンベや酸素濃縮装置を用いて酸素吸入を実施する 療法。)、在宅中心静脈栄養療法(炎症性腸疾患や手術による腸管の大量切除 ,腸閉塞,悪性腫瘍などが原因となり、経口による栄養摂取が困難な状態の患者 に対し、中心静脈にカテーテルを留置して、直接血管内に高カロリー輸液を行う 療法。)、在宅経管栄養法(諸種の原因によって経口摂取ができない患者また は経口摂取が著しく困錐な患者について在宅で患者自らが実施する栄養法。)、 在宅自己導尿(諸種の原因によって自然排尿が困難な患者について、在宅にお いて患者自ら実施する排尿法。)が保険の対象となり、更に新しく在宅人工呼 吸法(筋ジストロフィー,先天性ミオパチーまたは多発性筋炎等の筋萎縮性疾患 の患者であって、長期にわたり持続的に人口呼吸に依存せざるお得ず、かつ、安 定した病状にあるものについて、在宅において自ら実施する人工呼吸法。)、 悪性腫瘍の在宅鎮痛療法または化学療法(末期の悪性腫瘍の患者であって、持続 性の激痛があり鎮静剤の経口投与では激痛が改善しなため注射による鎮痛剤注入 が必要なもの、または注射による抗悪性腫瘍剤の注入が必要な患者が、在宅にお いて自ら実施する療法。)、在宅における寝たきり老人の患者の創瘍処置等( 家庭において療養を行っている患者で、寝たきりの状態またはこれに準ずる状態 にあり、在宅において自ら実施する創傷処置,皮膚科軟膏処置,留置カテーテル 処置,尿道または鼻腔栄養処置等の療法。)が健康保険の対象とされるようにな った。
【0004】 一方、介護面から現在の現状を見ると、寝たきり老人や重度身体障害者のいる 家庭においては、日常生活を営む際に支障があり、家族だけでは十分な介護がで きないときに、介護サービスを行う人を派遣してもらえる制度があり、これらの 介護を行う人員をホームヘルパー(老人家庭奉仕員)と呼ぶ。 このホームヘルパーは市町村や社会福祉協議会等が直接人員管理や派遣を行った り或いは指定業者に委託して人員の派遣を斡旋しているのが−般的で、各家庭か ら要請があると、ホームヘルパーが要請のあった家庭まで出張して家事援助サー ビスを行うが、これの代表的な支援業務に寝たきり老人や重度身体障害者の入浴 サービスがある。
【0005】 この入浴サービスは、移動入浴車等の専用車両に携帯用の浴槽を搭載して各家 庭や老人ホーム等の施設まで出張するサービスであるが、その手順について以下 に説明する。 移動入浴車が各家庭や施設に到着すると、携帯用の浴槽を車両から降ろして入 浴サービスを実施する場所まで作業員が搬入する。 家庭や施設の部屋等の入浴サービスを行う場所に浴槽を設置したら、家庭或い は施設に備え付けの給湯器や移動入浴車に備え付けの給湯器を利用して湯を沸か し、このお湯を、ホースを介して家庭や施設の部屋等の入浴サービスを行う場所 に設置した浴槽に給湯する。 浴槽内にお湯を満たしたところで、寝たきり老人や病人或いは重度心身障害者 を浴槽内に移動させて入浴させる。 と言った一連の作業を行うことになる。 従って、この入浴サービスを行う為には、寝たきり老人や病人或いは重度心身障 害者をベッドから浴槽内に移動させたり、或いは入浴サービスが完了した後で、 寝たきり老人や病人或いは重度心身障害者を今度は浴槽からベットまで戻す作業 が不可欠となるが、この作業を介護者の人的作業に頼るとなると、介護者に過酷 な労働を要求することになるばかりか、被介護者にとっても不快感を与えること になる。そこで、こうした人的重労働を介護者に要求することなく被介護者にと って快適に、被介護者の体をベットから浴槽或いは浴槽からベットに移送するた めの人体用リフト装置が既に開発されている。この人体用リフト装置は、一般的 にはベッド式リフト等の名称で言われ、コの字状のフレームの両側端部を床面に して、介護用に作られた小型ベッドの長手方向の両側面で跨ぐ様に設置された装 置で、両端下部には移動用のキャスターが備えらて、更に、両側端部の支柱の内 側には長手方向に溝が形成されこの溝を上下方向に摺動する水平枠フレームが備 えれらている。そして、この水平枠フレームにアール形状の人体支持具を取り付 けて、この人体支持具で被介護者の人体を支えて、水平枠フレームで上下させた り、或いは人体を吊った状態のフレーム全体をキャスターで横方向に移動するよ うになっている。
【0006】 また、これら従来のベッド式リフトは、専用の浴槽と組み合わせて使用するユ ニット式になっているため、ベッドリフト・収納バス・給排水ユニット等を一括 して導入しなければ使用できす、その価格も非常に高価である。 それ故、一般家庭や病院或いは老人ホーム等に導入したとしても、費用対効果の 点を考えると、極めて期待が薄い。しかも、従来のベッド式リフトは一括で使用 されることを前提に設計されているため、家庭,病院,老人ホーム等で使用され ている一般規格品のベットでの使用は殆ど不可能であるといった欠点をもってい た。そこで、このような従来装置の欠点を改良した一般汎用性があり価格的にも 経済的な技術が既に開発されている。 これらの技術は「介護用折畳式浴槽」,「介護用人体吊上装置」,「介護用身体 吊上装置用身体保持ネット」,「介護用身体吊上装置用吊下ハンガー」及び「介 護用身体吊上装置用身体保持枠」の名称で、株式会社サンルーム及び明伸興産株 式会社の共同出願として既に特許出願が成されているものである。これら一連の 出願は、本願考案者も発明者の一人として研究開発に携わった技術であるが、こ の内の「介護用人体吊上装置」は、本願考案のベース技術となるので、その詳細 について以下に説明する。 この「介護用人体吊上装置」は、図1に示した如く、四隅に車輪Sを軸着した小 型の台車1の上面中央部に長尺の円形支柱パイプ2aを立設し、その上端に円形 傾斜パイプ2bを後方に傾かさて接続されている。この円形傾斜パイプ2bの上 端には、橋渡し状に円形長尺梁パイプ2cの両端が接続され一体のフレームを形 成している。この内、円形支柱パイプ2aは内側には、長手方向に開口溝Mが形 成され、この開口溝Mの内部にスクリュージャッキJが設けられている。 そして、このスクリュージャッキJは円形支柱パイプ2aの内径部下部に備えら れている同期モータDMで上・下方向に昇降するようになっている。 一方、左・右のスクリュージャッキJには、円形支柱パイプ2aの開口溝Mを介 して上・下方向に昇降する昇降バー3が接続されているが、この昇降バー3の左 ・右には一定の間隔で吊り下げアーム3aが着脱自在に外嵌されていて、この吊 り下げアーム3aの先端に、図2に示した如く、着脱式のベルト4を介して人体 を直接吊り上げる人体吊上枠5が着脱自在に取り付けられるようになっている。 他方、円形支柱パイプ2aの裏面の上・下二点には、接続軸部2d,2eが備え られ、この二点の接続軸部2d,2eにパンタグラブ式の伸縮アーム6の先端が 接続されると共に伸縮アーム6の後端には、伸縮アーム6の後端を床等に固定す る伸縮アーム固定バー6aが備えられている。
【0007】 次に、上記「介護用人体吊上装置」の具体的な使用方法について、図3に基づ き説明する。まず、「介護用人体吊上装置」を、点線に示した様に伸縮アーム6 を完全に折り畳み、左右の台車1が移動する間の空間となる床面に設置するが、 この際、「介護用人体吊上装置」の近傍にベットBと簡易浴槽Yを所定の間隔を おいて並列に設置する必要がある。「介護用人体吊上装置」とベットB及びと簡 易浴槽Yを適切な配置に設置したならば、ベットBの上面近傍に位置している吊 り下げアーム3aから人体吊上枠5を取り外しベットBの上面に載置する。 そして、人体吊上枠5に被介護者の身体を完全に保持したならば、着脱式のベル ト4を介して昇降バー3の吊り下げアーム3aに取り付ける。 更に、同期モータDMを作動させてスクリュージャッキJを駆動し、昇降バー3 を上昇させて、人体吊上枠5に載せられた被介護者をベットから持ち上げ、必要 な高さとなったならば一旦同期モータDMを停止させて被介護者の身体を空中に 吊り下げた状態とする。この状態で台車1を横方向に移動させて簡易浴槽Yの位 置まで移送して、被介護者を簡易浴槽Yの上まで運んだら、今度は作業者は同期 モータDMを作動させてスクリュージャッキJを駆動し、昇降バー3を降下させ て人体吊上枠5を簡易浴槽Yに載せる。このように、被介護者を吊り下げた状態 の人体吊上枠5を簡易浴槽Yに載置して安定したならば、人体吊上枠5を吊り下 げていたベルト4の上端部を吊り下げアーム3から取り外し、簡易浴槽Yの外側 に垂らす共に昇降バー3は入浴介護の作業の邪魔にならないように上昇させる。 この状態になってから、人体吊上枠5に保持されている被介護者を簡易浴槽Yの 内部に沈めて入浴させることになる。このように、「介護用人体吊上装置」は、 寝たきり老人や病人或いは重度身障者の介護を行う場合、これらの一連の行程を 交互に行って被介護者の身体をベットや簡易浴槽に移送させる為の台車1の横方 向へに移動に際して、円形支柱パイプ2aの裏面の上・下二点に、接続軸部2d ,2eを介して伸縮アーム6の先端が接続されていることで、台車1の移動に合 わせて伸縮アーム6が延び縮みして安全でスムームな移動が可能になるとしてい る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、この従来技術の「介護用人体吊上装置」は、実際に使用してみると 、パンタグラブ式の伸縮アーム6に安全上の問題があるこが判明した。 それは、「介護用人体吊上装置」の台車1をベットBと簡易浴槽Yとの間で横方 向に移動させて被介護者の身体を移送する際に、パンタグラブ式の伸縮アーム6 は完全に閉じた状態から台車1のベットB方向への移動に応じて次第に開脚状態 となり、台車1がベットB側の位置となった時には、パンタグラブ式の伸縮アー ム6は、図3に示した如く、完全に伸びきった開いた状態となり、パンタグラブ 式の伸縮アーム6にはアームとアームとの間に大きな空間部分が出来ることにな る。一方、反対に「介護用人体吊上装置」の台車1を簡易浴槽YからベットB方 向に戻すように移動させると、パンタグラブ式の伸縮アーム6は、完全に伸びき って開いた状態から次第に折り畳まれて最も短い状態となるが、この際、パンタ グラブ式の伸縮アーム6のアームとアームとの間に形成されていた大きな空間部 分は、丁度、鋏が閉じる様に重なってベットB側に押し戻されることになる。 従って、この台車1がベットB方向に移動させる際に、パンタグラブ式の伸縮ア ーム6のアームとアームとの間に形成されていた大きな空間部分に、作業員,介 護者の家族或いは見物人等が不注意で手を触れていたり、或いは、子供や痴呆症 老人等が「介護用人体吊上装置」のパンタグラブ式の伸縮アーム6に興味本意で 触っていたりすると、アームとアームとの間に指や腕、時には幼児が頭を挟み込 んで大怪我をしてしまうといった重大な事故が発生することがあるといった問題 に対して有効な対策が成されていなかった。しかも、この「介護用人体吊上装置 」は、その装置が使用される場所が病院,老人ホーム等といった公共性の高い場 所で使用されることを考慮すると、量産して市場に供給された場合の製造物責任 の点においての充分な検討をすることが、発明者としての責任であると思われる が、残念ながら上記従来の「介護用人体吊上装置」に関しては全くしPL法「製 造物責任法」の範囲から逸脱した技術指向であると言わざるおえない。 そこで、本考案はこれらの問題点を解決するために成されたもので、どのような 状況下で運用されたとしても極めて安全で人身事故等の発生を皆無にするのみな らず、PL法の本質を充分理解した「介護用人体吊上装置」の提供を目的として いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために成された本考は、複数の車輪を軸着した一対の台車 部材と、当該一対の台車部材の上面中央に、略コの字状に形成したパイプ部材の 下端部をそれぞれ橋渡し状に立設した吊り下げパイプ部材と、当該吊り下げパイ プ部材の上下方向の対抗面の所定の位置に形成した長尺状の溝部と、当該溝部に 両端を嵌入し、上・下方向に摺動可能に取り付けた梁部材と、上記吊り下げパイ 部材の下端部の台車部材近傍の内径部に備え、上記梁部材を上記溝部材の上・下 方向に摺動させる駆動部と、当該駆動部に所定の駆動信号を出力する駆動制御部 と、上記吊り下げパイプ部材の対抗する溝部近傍の上・下の所定の2点に、一端 を取り付け、他端は横方向に収縮自在に取り付けた一対のパンタグラフ機構部と 、当該一対のパンタグラフ機構部の一対の他端に取り付けたパンタグラフ機構部 支持部材とから成る介護用人体吊上装置において、上記パンタグラフ機構部の外 装面に、当該パンタグラフ機構部の収縮に合わせて伸縮する安全保護板部材を着 脱自在に被着したことを特徴とする介護用人体吊上装置を要旨としている。
【0010】
【作用】
本考案の介護用人体吊上装置によれば、複数の車輪を軸着した一対の台車部材 を、パンタグラフ機構部支持部材から遠のく方向或いは近ずく方向に移動させる と、パンタグラフ機構部は、吊り下げパイプ部材の移動に応じて伸びたり縮んだ りすることになるが、本考案の介護用人体吊上装置は、パンタグラフ機構部の外 装面に、当該パンタグラフ機構部の収縮に合わせて伸縮する安全保護板部材を着 脱自在に被着した作用により、パンタグラフ機構部は安全保護板部材から外部に 露出することはない。
【0011】
【実施例】
本考案の介護用人体吊上装置の実施例について図面に基づき説明する。 図4は本考案の介護用人体吊上装置を適用した実施例のセイフティブラインド付 介護用人体吊上装置の斜視図、図5は同側面図である。 本実施例のセイフティブラインド付介護用人体吊上装置は、に示した如く、 床等に敷設された長尺状のレールLに上面に、四隅に車輪Sを軸着した小型の台 車10を摺設し。この台車10この上面中央部に長尺の円形支柱パイプ11aを 立設し、その上端に円形傾斜パイプ11bを後方に傾かさて接続されている。 この円形傾斜パイプ11bの上端には、橋渡し状に円形長尺梁パイプ11cの両 端が接続され一体のフレームを形成している。この内、円形支柱パイプ11aは 内側には、長手方向に開口溝Mが形成され、この開口溝Mの内部にスクリュージ ャッキが設けられている。そして、このスクリュージャッキは円形支柱パイプ1 1aの内径部下部に備えられている同期モータで上・下方向に昇降するようにな っていると共に円形支柱パイプ11aの開口溝Mには、上・下方向に昇降すると 共にその突設部分が360度回動する昇降バー12が接続されていて、この昇降 バー12の左・右には一定の間隔で吊り下げアーム着脱自在に外嵌されるように なっている。更に、円形支柱パイプ11aの裏面の上・下二点には、接続軸部1 1d,11eが備えられ、この二点の接続軸部11d,11eにパンタグラブ式 の伸縮アーム13の先端が接続されると共に伸縮アーム13の後端には、図6に 示した如く、開口部を下方に向けた略コの字形状を成し表面の下端辺にウエイト Wを備えたセーフティブラインド本体14が、支持軸接続ピンPを介して被着接 続され、その左・右辺同士は上連結棒15aと下連結棒15bで接続固定されて いる。また更に、セーフティブラインド本体14から円形支柱パイプ11aの接 続軸部11d,11eに繋がる伸縮アーム13の外形面には、セーフティブライ ンド本体14より次第にさや状に小さくなるセーフティブラインド摺動体14a ,14b,14c,14dが、支持軸接続ピンPを介して被着接続されいる。こ の内、セーフティブラインド摺動体14dの外辺は円形支柱パイプ11aの側面 に接続されていて、伸縮アーム13を伸縮させると、セーフティブラインド摺動 体14aは14bに、14bは14cに、14cは14dに、14dはセーフテ ィブラインド本体14の内側に収納或いは引き出される用に摺動する。 また更に、セーフティブラインド本体14及びセーフティブラインド摺動体14 a,14b,14c,14dの内壁面には、伸縮アーム13の支持軸接続ピンP がセーフティブラインド本体14及びセーフティブラインド摺動体14a,14 b,14c,14dの内部にスムーズに誘導されてさや状に収納させるための保 持レール溝16が形成されている。
【0012】 次に、上記構成からなる本実施例のセイフティブラインド付介護用人体吊上装 置の作用・効果について説明す。本実施例のセイフティブラインド付介護用人体 吊上装置は、その使用に当たり、の台車10をベットと簡易浴槽との間で横方向 に移動させて被介護者の身体を移送することになるが、その際に、パンタグラブ 式の伸縮アーム13は完全に閉じた状態から台車10のベット方向への移動に応 じて次第に開脚状態となり、台車10がベット側の位置となった時には、パンタ グラブ式の伸縮アーム13は、完全に伸びきった開いた状態となり、パンタグラ ブ式の伸縮アーム13にはアームとアームとの間に大きな空間部分が出来ること になるが、本実施例では、伸縮アーム13の伸びに応じて、セーフティブライン ド本体14の内部からセーフティブラインド摺動体14a,14b,14c,1 4dが次々と引き出されて、伸縮アーム13は外部に露出することはない。 反対に台車10を簡易浴槽からベット方向に戻すように移動させると、パンタグ ラブ式の伸縮アーム13は、完全に伸びきって開いた状態から次第に折り畳まれ て最も短い状態となるが、この際も、パンタグラブ式の伸縮アーム13の折り畳 みに応じて左右一杯に展開しているセーフティブラインド摺動体14a,14b ,14c,14dは、セーフティブラインド摺動体14aは14bに、14bは 14cに、14cは14dに、14dはセーフティブラインド本体14の内側に 収納されることになる。この作用により、台車10がベットB方向に移動させる 際に、パンタグラブ式の伸縮アーム13のアーム部分は完全が周辺の作業領域か ら遮蔽されることになる。従って、作業員,介護者の家族或いは見物人等が不注 意で手をパンタグラブ式の伸縮アーム13に触れたり、或いは、子供や痴呆症老 人等がのパンタグラブ式の伸縮アーム13に興味本意で触ることが無くなり、ア ームとアームとの間に指や腕を挟み込んで大怪我をしてしまうといった重大な事 故の発生が皆無となる。これにより、本装置の使用が想定される病院,老人ホー ム等といった公共性の高い場所での使用により安全率が飛躍的向上する。 更に、量産して市場に供給された場合の製造物責任の点において極めて有効な対 策の試金石となることは確実であり、このような人に優しい人間工学的見地から 検討された先進的技術指向はこの種の他の装置の追従を許さない画期的な考案で ある。尚、上記実施例では、セーフティブラインドの形状を開口部を下方に向け た略コの字形状を成し表面の下端辺にウエイトWを備えたものを採用したが、本 考案はこれに限定されるものではなく、例えば、図7(a)に示した様にL字断 面のセイフティブラインド辺20としたり、図7(b)に示した様なシート状の セイフティブラインド辺30としても上記実施例と同様の作用・効果が得られる 。
【0012】
【考案の効果】
以上、詳述したように本考案の介護用人体吊上装置は、複数の車輪を軸着した 一対の台車部材と、一対の台車部材の上面中央に、略コの字状に形成したパイプ 部材の下端部をそれぞれ橋渡し状に立設した吊り下げパイプ部材と、吊り下げパ イプ部材の上下方向の対抗面の所定の位置に形成した長尺状の溝部と、溝部に両 端を嵌入し、上・下方向に摺動可能に取り付けた梁部材と、吊り下げパイ部材の 下端部の台車部材近傍の内径部に備え、上記梁部材を上記溝部材の上・下方向に 摺動させる駆動部と、駆動部に所定の駆動信号を出力する躯動制御部と、吊り下 げパイプ部材の対抗する溝部近傍の上・下の所定の2点に、一端を取り付け、他 端は横方向に収縮自在に取り付けた一対のパンタグラフ機構部と、一対のパンタ グラフ機構部の一対の他端に取り付けたパンタグラフ機構部支持部材とから成る 介護用人体吊上装置に、パンタグラフ機構部の外装面に、パンタグラフ機構部の 収縮に合わせて伸縮する安全保護板部材を着脱自在に被着したことで、在宅療養 者や病院,老人ホーム等といった公共性の高い場所での使用によつ安全率が飛躍 的向上すると共に量産して市場に供給された場合の製造物責任の点において極め て有効な対策の試金石となることは確実であり、このような人に優しい人間工学 的見地から検討された先進的技術指向はこの種のたの装置の追従を許さない画期 的な考案であり福祉産業界に与える恩恵は絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の介護用人体吊上装置の説明図である。
【図2】従来の介護用人体吊上装置の説明図である。
【図3】従来の介護用人体吊上装置の説明図である。
【図4】本考案の実施例のセイフティブラインド付介護
用人体吊上装置の斜視図である。
【図5】本実施例のセイフティブラインド付介護用人体
吊上装置の側面図である。
【図6】本実施例のセイフティブラインド付介護用人体
吊上装置の主要部分の拡大図である。
【図7】他の実施例のセイフティブラインド付介護用人
体吊上装置の主要部分の拡大図である。
【符号の説明】
1,10 台車 2a,11a 円形支柱パイプ 2b,11b 円形傾斜パイプ 2c,11c 円形長尺梁パイプ 2d,2e,11d,11e 接続軸部 3,12 昇降バー 3a 吊り下げアーム 4 ベルト 5 人体吊上枠 6,13 伸縮アーム 14 セーフティブラインド本体 14a,14b,14c,14d セーフティブライン
ド摺動体 15a 上連結棒 15b 下連結棒 16 保持レール溝 J スクリュージャッキ L レール M 開口溝 P 支持軸接続ピン W ウエイト DM 同期モータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の車輪を軸着した一対の台車部材
    と、 当該一対の台車部材の上面中央に、略コの字状に形成し
    たパイプ部材の下端部をそれぞれ橋渡し状に立設した吊
    り下げパイプ部材と、 当該吊り下げパイプ部材の上下方向の対抗面の所定の位
    置に形成した長尺状の溝部と、 当該溝部に両端を嵌入し、上・下方向に摺動可能に取り
    付けた梁部材と、 上記吊り下げパイ部材の下端部の台車部材近傍の内径部
    に備え、上記梁部材を上記溝部材の上・下方向に摺動さ
    せる駆動部と、 当該駆動部に所定の駆動信号を出力する駆動制御部と、 上記吊り下げパイプ部材の対抗する溝部近傍の上・下の
    所定の2点に、一端を取り付け、他端は横方向に収縮自
    在に取り付けた一対のパンタグラフ機構部と、 当該一対のパンタグラフ機構部の一対の他端に取り付け
    たパンタグラフ機構部支持部材とから成る介護用人体吊
    上装置において、 上記パンタグラフ機構部の外装面に、当該パンタグラフ
    機構部の収縮に合わせて伸縮する安全保護板部材を着脱
    自在に被着したことを特徴とする介護用人体吊上装置。
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