JP3019983U - ピストンポンプのバルブプレート装置 - Google Patents
ピストンポンプのバルブプレート装置Info
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- JP3019983U JP3019983U JP1995006516U JP651695U JP3019983U JP 3019983 U JP3019983 U JP 3019983U JP 1995006516 U JP1995006516 U JP 1995006516U JP 651695 U JP651695 U JP 651695U JP 3019983 U JP3019983 U JP 3019983U
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- Japan
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- valve plate
- oil
- guide groove
- plate device
- oil guide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 摩耗を低減してポンプの使用寿命を長くする
ことができるシリンダ・ポンプのバルブ装置を提供する
こと。 【構成】 油の流れを制御するアキシャル・ピストンポ
ンプに使用され、入口15と出口16を有するバルブプ
レート装置105において、バルブプレート105上に
油案内溝18を形成し、この油案内溝18が、油排出中
に、高圧側の油を低圧側へ流し、これにより、バルブプ
レート105とポンプのシリンダブロック2との間のシ
ール領域に一定の厚さの油膜を実質的に生成し、ポンプ
のシリンダブロック2との間の間隙部の体積変化の変動
を少なくすると共にシール領域の摩耗領域を低減させる
ようにしたことを特徴としている。
ことができるシリンダ・ポンプのバルブ装置を提供する
こと。 【構成】 油の流れを制御するアキシャル・ピストンポ
ンプに使用され、入口15と出口16を有するバルブプ
レート装置105において、バルブプレート105上に
油案内溝18を形成し、この油案内溝18が、油排出中
に、高圧側の油を低圧側へ流し、これにより、バルブプ
レート105とポンプのシリンダブロック2との間のシ
ール領域に一定の厚さの油膜を実質的に生成し、ポンプ
のシリンダブロック2との間の間隙部の体積変化の変動
を少なくすると共にシール領域の摩耗領域を低減させる
ようにしたことを特徴としている。
Description
【0001】
本考案は、アキシャル・ピルトンポンプに係わり、特に、アキシャル・ピルト ンポンプに使用されるバルブ装置に関する。
【0002】
図1には、流れが制御されるアキシャル・ピストンポンプが示されている。こ の種のポンプは、ケーシング1と、シリンダブロック2と、複数のピストン3と 、ヨーク4と、バルブプレート5と、サイドブロック6とから構成されている。 シリンダブロック2は、周方向に配置された複数のシリンダ室7を有し、これら のシリンダ室7内には、ピストン3が移動可能に配置されている。各ピストン3 の後端には、滑りシュー8が設けられている。これらの各滑りシュー8は、ヨー ク4上に設けられた傾斜板9上に摺動可能に取り付けられ、さらに、保持部材8 に結合されている。 このピストン・ポンプは、以下のように動作する。即ち、駆動軸11の回転に より、この駆動軸11に固着されたシリンダブロック2を介して駆動力が伝達さ れ、ピストン3が回転する。ヨーク4は、滑り軸12とスプリング13との協調 動作によりその角度が変化するので、傾斜板9と保持部材10もヨーク4と共に 傾斜する。これにより、傾斜板9と保持部材10によりガイドされるべき滑りシ ュー8が、ピストン3を軸方向に往復運動させる。このピストンの往復運動によ り、シリンダ室7の体積が変化し、これにより、結果的に、油の吸込と排出が行 われる。ピストン3のストロークの長さは、ヨーク4の傾斜角度に基づいている ので、油流れの量は、制御可能である。
【0003】 油の吸込と排出の切り換えを行うために、シリンダブロック2の開口端にバル ブプレート5が設けられている。このバルブプレート5は、シリンダブロック5 のシリンダ室7の通路14の開閉を行い、さらに、ピストン3とシリンダ室7が ある角度で回転しているときにシリンダ室7が入口又は出口からの油と連通する ことを許容する。ピストン3の軸方向の往復運動により、ピストン3とシリンダ 室7は協動し、油の吸い込み、圧縮及び排出を行う。 図2は従来のバルブプレート5を示す正面図、図3は従来のバルブプレート5 を示す側面図である。この従来のバルブプレート5は、油を吸い込むためのアー チ状の入口15と、油を排出するための出口16と、油圧の急激な変化を低減さ せるために使用されるノッチ(切り欠ぎ)17とを備えている。
【0004】
しかしながら、上述した従来のバルブプレート5においては、以下のような問 題があった。即ち、バルブプレート5とシリンダブロック2との間のシール領域 には何も形成されていないため、このシール領域の間隙部(ギャップ部)の体積 が変化し、このため、構造物が摩耗し、結果的にポンプの使用寿命が短くなると いう問題があった。 そこで、本考案は、摩耗を低減してポンプの使用寿命を長くすることができる ピストンポンプのバルブプレート装置を提供することを目的としている。
【0005】
上記の目的を達成するために本考案は、油の流れを制御するアキシャル・ピス トンポンプに使用され、入口と出口を有するバルブプレート装置において、上記 バルブプレート上に油案内溝を形成し、この油案内溝が、油排出中に、高圧側の 油を低圧側へ流し、これにより、上記バルブプレートと上記ポンプのシリンダブ ロックとの間のシール領域に一定の厚さの油膜を実質的に生成し、上記ポンプの シリンダブロックとの間の間隙部の体積変化の変動を少なくすると共に上記シー ル領域の摩耗領域を低減させるようにしたことを特徴としている。
【0006】
上記のように構成された本考案においては、バルブプレート上に油案内溝が形 成され、この油案内溝により、油排出中に、高圧側の油が低圧側へ流れる。これ により、バルブプレートとポンプのシリンダブロックとの間のシール領域に一定 の厚さの油膜が実質的に生成され、ポンプのシリンダブロックとの間の間隙部の 体積変化の変動が少なくなる。さらに、シール領域の摩耗領域が低減する。
【0007】
以下、本考案の一実施例について添付図面を参照して説明する。図4は本考案 の一実施例によるバルブプレート装置を示す正面図、図5は本考案の一実施例に よるバルブプレート装置を示す側面図である。 本実施例において、上述した図1乃至図3の従来技術と同一部分には同一符号 を付し、それらの説明は省略する。 本実施例によるパルブプレート105は、高圧油案内溝18を備えており、こ の高圧油案内溝18は、V字状、矩形状、又はアーチ状に形成される。バルブプ レート105とシリンダブロック2との間の間隙部を介して高圧油を外へ排出す る際に、高圧油案内溝18は、アーチ状の入口15と出口16の外側シール領域 21又は内側シール領域22の周りに沿った高圧補助リングとして動作する。こ れにより、間隙部の体積変化の変動を減少させている。具体的に言えば、この高 圧油案内溝18は、図4に示すように、アーチ状の入口15と出口16の外側シ ール領域21に形成されている。また、この高圧油案内溝18は、アーチ状の入 口15と出口16の内側シール領域21に形成するようにしてもよい。さらに、 この高圧油案内溝18は、図4に示すように、単一の溝が形成されているが、複 数個の溝が形成されたものであってもよい。
【0008】 図6は従来のバルブプレート装置による油膜の形成を示した概略図、図7は本 考案の実施例のバルブプレート装置による油膜の形成を示した概略図である。 図6に示すように、高圧油案内溝を有さない従来のバルブプレート5では、高 圧側の油膜19の厚みが低圧側の油膜20の厚みより大きくなる。このため、シ リンダブロック2とバルブプレート5との間の間隙部を介して油を排出している ときには、その間隙部の体積は常時変化しており、これにより、構造物が摩耗す る。 一方、図7に示すように、高圧油案内溝18を有する本実施例によるバルブプ レート105では、高圧側の油は、高圧油案内溝18を介して低圧側へ急速に流 れ、これにより、外側シール領域21上に高圧補助リングを生成する。これによ り、間隙部の体積変化の変動を減少させ、常時、油膜119,120の厚みがほ ぼ一定となり且つ均一に分配される。この結果、構造物の摩耗は低減し、ポンプ の使用寿命が延長される。 以上、本考案の実施例について説明したが、本考案は、上記実施例に限定され ない。本考案が実用新案登録請求の範囲に含まれる種々の変形や態様を含みこと は勿論である。
【0009】
以上説明したように、本考案のピルトンポンプのバルブプレート装置によれば 、摩耗を低減してポンプの使用寿命を長くすることができる。
【図1】 ピストンポンプを示す断面図である。
【図2】 従来のバルブプレートを示す正面図
【図3】 従来のバルブプレートを示す側面図
【図4】 本考案の一実施例によるバルブプレート装置
を示す正面図
を示す正面図
【図5】 本考案の一実施例によるバルブプレート装置
を示す側面図
を示す側面図
【図6】 従来のバルブプレート装置による油膜の形成
を示した概略図
を示した概略図
【図7】 本考案の実施例のバルブプレート装置による
油膜の形成を示した概略図
油膜の形成を示した概略図
2 シリンダブロック 3 ピストン 7 シリンダ室 14 通路 15 入口 16 出口 17 ノッチ 18 高圧油案内溝 21 外側シール領域 22 内側シール領域 105 パルブプレート 119,120 油膜
Claims (7)
- 【請求項1】 油の流れを制御するアキシャル・ピスト
ンポンプに使用され、入口と出口を有するバルブプレー
ト装置において、 上記バルブプレート上に油案内溝を形成し、この油案内
溝が、油排出中に、高圧側の油を低圧側へ流し、これに
より、上記バルブプレートと上記ポンプのシリンダブロ
ックとの間のシール領域に一定の厚さの油膜を実質的に
生成し、上記ポンプのシリンダブロックとの間の間隙部
の体積変化の変動を少なくすると共に上記シール領域の
摩耗領域を低減させるようにしたことを特徴とするバル
ブプレート装置。 - 【請求項2】 上記油案内溝が、上記入口と出口の外側
に形成されている請求項1記載のバルブプレート装置。 - 【請求項3】 上記油案内溝が、上記入口と出口の内側
に形成されている請求項1記載のバルブプレート装置。 - 【請求項4】 上記油案内溝が、上記バルブブレート上
に複数個形成されている請求項1記載のバルブプレート
装置。 - 【請求項5】 上記油案内溝が、V字形状である請求項
1記載のバルブプレート装置。 - 【請求項6】 上記油案内溝が、矩形形状である請求項
1記載のバルブプレート装置。 - 【請求項7】 上記油案内溝が、アーチ形状である請求
項1記載のバルブプレート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995006516U JP3019983U (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | ピストンポンプのバルブプレート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995006516U JP3019983U (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | ピストンポンプのバルブプレート装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3019983U true JP3019983U (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=43155374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995006516U Expired - Lifetime JP3019983U (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | ピストンポンプのバルブプレート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3019983U (ja) |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP1995006516U patent/JP3019983U/ja not_active Expired - Lifetime
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