JP3019911U - 立て看板を利用した告知用カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の立て看板を利用して短期間の広告，宣
伝を行うことができる告知用カバーを提供することを目
的とする。 【構成】 既存の立て看板Ａの表示シート４を被覆可能
な大きさに形成され、表面に広告，宣伝が表示され、両
側端部に鳩目６が設けられたカバー５と、立て看板Ａの
横梁２，３に巻き付けたカバー５に嵌着されるカバー固
定部材９と、弾性を有する紐１１の両端に鳩目６に止着
される係止部１２を固着したカバー締付部材１０とによ
り、立て看板を利用した告知カバーＢを構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一時的な広告，宣伝を行うために、既存の立て看板の表面に着脱自 在に装着される立て看板を利用した告知用カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

立て看板Ａは図７に示すように、２本の柱１と両端部が柱１に固定される上部 横梁２及び下部横梁３とにより骨組みを構成し、この骨組みに取付けた表示シー ト４に商品の広告，宣伝が表示される（実公昭５７−２８１９７号，実公平１− ２３１５５号などの公報参照）。 表示シート４の上部，下部及び両側部は、折り返した先端部を溶着することに より筒状に形成され、この筒状部４ａにそれぞれ骨組みが挿入される簡単な構造 である。

【０００３】 この立て看板Ａは、店頭の壁や柱などに立て掛けたり、柱１の下端を土中に挿 入したりして、表示シート４に記載された広告，宣伝などを表示するために使用 される。 立て看板Ａは、その目的に応じて使用期間が異なり、例えば次々と新商品が発 売されたり、斬新な広告に切り換えて宣伝効果を高めたり、年間の特定のシーズ ンに限って販売される商品を宣伝するために、使用期間が比較的に短期間のもの が少なくない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

宣伝を終わった立て看板Ａは、回収してシートを取り替えようとすると人件費 や運搬費が嵩むため、廃棄処分される。 従って、立て看板Ａは使用期間が長くても短くても、一様に看板の製作費用， 設置の手間，廃棄処分費用がかかるので、使用期間の短い立て看板Ａは不経済に なる欠点や、立て看板Ａ全体を廃棄する手間が煩わしいなどの問題がある。 本考案はかかる課題を解決することを目的としており、極めて経済的に、且つ 、設置や廃棄の手間のかからない短期間用の宣伝を行うことができる立て看板を 利用した告知用カバーを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、 立て看板の表示シートを被覆可能な大きさのシート状に形成され、表面に広告 ，宣伝が表示され、両側縁部に複数の鳩目が設けられるカバーと、上記立て看板 の横梁とを被覆する上記カバーに嵌着されるカバー固定部材と、弾性を有する紐 の両端部に上記鳩目に止着される係止部を有する締付け部材とにより、 上記カバーが、上記カバー固定部材及び締付け部材により既存の立て看板の表 面に着脱自在に装着される立て看板を利用した告知用カバーを構成した。

【０００６】

【作用】

上記のように構成された立て看板を利用した告知用カバーは、表面に広告，宣 伝が表示されたカバーを、既存の立て看板の表示シートに被せ、立て看板の横梁 を被覆するカバーの上に、カバー固定部材を嵌着してカバーの上下の端部を立て 看板に固定する。 立て看板の裏側から、カバー締付け部材の両係止部を鳩目に止着すると、カバ ー締付け部材の弾性力によりカバーの両側部が立て看板に緊締される。

【０００７】 このようにして、取付けられたカバーは、立て看板の表示シートを被覆し、カ バーの表面の広告，宣伝が表示される。 この広告，宣伝の表示期間を終わると、カバー締付け部材とカバー固定部材を 取り外すことにより、既存の立て看板が再び使用可能になる。 棄却されるのはカバーだけであり、カバー締付け部材とカバー固定部材は次の 告知用カバーの部品として再利用できる。

【０００８】

【実施例】 本考案の実施例について図面を参照して説明すると、図１は既存の立て看板Ａ に装着された告知用カバーＢの正面図、図２は図１のＸ−Ｘ断面図、図３は告知 用カバーＢの部品図であるカバー５の正面図である。 カバー５は、合成樹脂材或いは布材よりほぼ矩形に形成されたシートであり、 既存の立て看板Ａの表示シート４を被覆可能な大きさを有する（図７に鎖線でそ の輪郭を示す）。

【０００９】 カバー５の表面には、例えば、夏期シーズンの飲料などの需要を喚起するキャ ッチフレーズや写真などの広告，宣伝が表示され、カバー５の左右の側縁部には 、それぞれ複数（本実施例では４個）の鳩目６が設けられる。 左右の鳩目６はそれぞれ同じ高さの位置にあり、カバー５の４隅は、カバー５ の上下及び両側を立て看板Ａの裏側に巻き込み易くするために、ほぼ４５度の傾 斜にカットされている。

【００１０】 図４は、カバー５の上下端部を立て看板Ａに固定するカバー固定部材９の斜視 図であり、合成樹脂材のパイプを縦割りして半円形状にした形状であり、内径は 、カバー５を介して上部横梁２或いは下部横梁３を弾性的に挟持可能な寸法であ り、長さは縦看板Ａの両柱１，１の間隔よりも短い寸法である。 図５は、弾性的に伸びる紐１１の両端に金属製の係止部１２を圧着したカバー 締付け部材１０の斜視図である。

【００１１】 係止部１２は、金属製の薄い板を打抜き加工され、幅の広い部分をほぼコの字 形状に屈曲した圧着部１２ａと、幅の狭い係止突起１２ｂとが形成され、紐１１ の両端をそれぞれ圧着部１２ａに挿入した後に、両側から圧着部１２ａを締め込 んで紐１１に固着する（図６参照）。

【００１２】 次に、以上のように構成された立て看板を利用した告知用カバーＢの作用を説 明する。 表面に広告，宣伝が表示されたカバー５を、既存の立て看板Ａの表示シート４ に被せ、表示シート４の上部を上部横梁２に巻付け、表示シート４の上部にカバ ー固定部材９を嵌着する。 又、表示シート４の下部を下部横梁３に巻付け、表示シート４の下部にカバー 固定部材９を嵌着する（図２参照）。 かくして、カバー５の上下端部が立て看板Ａに固定される。

【００１３】 カバー５の両側部を立て看板Ａの両側に巻付け、立て看板Ａの裏側から、紐１ １を引き延ばしてカバー締付け部材１０の両係止部１２を鳩目６に通すと、紐１ １が弾性的に収縮して両係止部１２を引っ張るので、係止突起１２ｂが鳩目６に 係合すると共に、カバー５の両側部が立て看板Ａに緊締される。

【００１４】 このようにして、既存の立て看板Ａに取付けられた告知用カバーＢカバーは、 立て看板Ａの表示シート４の広告，宣伝を被覆して、カバー５の表面の広告，宣 伝を表示する。 この広告，宣伝の表示期間を終わると、カバー固定部材９とカバー締付け部材 １０とを取り外すことにより、既存の立て看板Ａが再び使用可能になる。 棄却されるのはカバー５だけであるので短期間の宣伝費用が安価ですみ、カバ ー固定部材９とカバー締付け部材１０は次の告知用カバーＢの部品として再利用 できるので、次の告知用カバーＢの準備費を安くてすむ。 又、カバー５を折り畳むと容積が小さくなるので、保管或いは棄却が容易であ る。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているので、既存の立て看板を利用して極めて 安価に、且つ、簡単な手間で、短期間の広告，宣伝を行うことができるようにな った。 又、広告，宣伝を終わった後で棄却されるのはカバーだけなので、保管や処理 が容易であり、棄却処理も容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】既存の立て看板に装着された告知用カバーの正
面図である。

【図２】図１のＸ−Ｘ断面図である。

【図３】告知用カバーの部品図であるカバーの正面図で
ある。

【図４】カバー固定部材の斜視図である。

【図５】カバー締付け部材の正面図である。

【図６】圧着前の係止部の斜視図である。

【図７】立て看板の正面図である。

【符号の説明】

Ａ 立て看板 Ｂ 告知用カバー １ 柱 ２ 上部横梁 ３ 下部横梁 ４ 表示シート ５ カバー ６ 鳩目 ９ カバー固定部材 １０ カバー締付け部材 １１ 紐 １２ 係止部 １２ａ 係止突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 立て看板の表示シートを被覆可能な大き
   さのシート状に形成され、表面に広告，宣伝が表示さ
   れ、両側縁部に複数の鳩目が設けられるカバーと、上記
   立て看板の横梁を被覆する上記カバーに嵌着されるカバ
   ー固定部材と、弾性を有する紐の両端部に上記鳩目に止
   着される係止部を有する締付け部材とにより構成され、 上記カバーが、上記カバー固定部材及び締付け部材によ
   り既存の立て看板の表面に着脱自在に装着されることを
   特徴とする立て看板を利用した告知用カバー。