JP3019757B2 - 加飾フィルム層を備えたゴム押出物の製造方法 - Google Patents
加飾フィルム層を備えたゴム押出物の製造方法Info
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Description
を備えたゴム押出物の製造方法に関する。特に加硫ゴム
押出物としてのウェザストリップのトリム(加飾部)に
加飾を施すのに好適な加飾方法である。
未硬化熱可塑性樹脂からなる加飾フィルムを接着剤層を
介さずに積層して硬化、接合させるゴム押出物を加飾す
る方法が、米国特許第4537825号明細書、欧州特
許第0372745号明細書等において開示されてい
る。
硫ゴム押出物(ウェザストリップのトリム)の表面上に
オフセットダイの中で直接押出し後、加硫ゴム押出物の
加飾部表面とダイオリフィスで形成されるサイジング空
間で加飾フィルムの厚み(形状)を規制して行ってい
た。
合、オフセットダイの中に加硫ゴム押出物を挿入し、加
硫ゴム押出物(ウェザストリップ)を引き取りながら、
加硫ゴム押出物とダイオリフィスとで形成される押出空
間で加飾フィルムの厚みを調整するため(引き取り時に
加硫ゴム押出物の上下動の発生するおそれがある)、厚
み制御が困難であると共に、また、加飾フィルムを押出
ダイの中を移動させる場合に発生する滑り摩擦により、
引き取り抵抗が大きくなり易かった。
ルムの厚み制御が容易であるとともに、加飾ゴム押出物
の引き取り抵抗が小さい加飾フィルム層を備えたゴム押
出物の製造方法を提供することにある。
硫ゴム押出物との間に良好な接着性が確保できる加飾フ
ィルム層を備えたゴム押出物の製造方法を提供すること
にある。
明の加飾フィルム層を備えたゴム押出物の製造方法は、
上記目的を下記構成により達成するものである。
脂からなる加飾フィルムを熱融着により積層して、加飾
フィルム層を備えたゴム押出物を製造する方法におい
て、ゴムを押出機により押出後、加硫して、前記加硫ゴ
ム押出物を得る工程、前記加硫ゴム押出物とは独立して
所定厚さ・幅で前記加飾フィルムを押出す工程、該加飾
フィルムを、前記熱可塑性樹脂の溶融温度以上の状態で
加硫ゴム押出物と圧着ローラとの間に供給する工程、該
圧着ローラで前記加飾フィルムを、前記加硫ゴム押出物
に圧着して接着するともに、熱可塑性樹脂の溶融温度以
下に冷却する工程を経て製造する。
熱可塑性樹脂の溶融温度以上の状態で、加硫ゴム押出物
と圧着ローラとの間に供給するとともに、該圧着ローラ
で圧着して接着させ、熱可塑性樹脂の溶融温度以下に冷
却して、加硫ゴム押出物とともに圧着ローラから送り出
す。
加飾フィルムを加硫ゴム押出物とは独立して所定厚さ幅
で押出後、該加飾フィルムを硬化前に圧着ローラで前記
加硫ゴム押出物の加飾部に圧着して熱融着するため、下
記のような作用・効果を奏する。
プ)の加飾部(トリム)に直接押出して、加硫ゴム押出
物の加飾部とフィルム押出ダイのオリフィスで形成され
る押出空間でフィルムの厚みを制御していたのに対し、
本発明の場合、加飾フィルムは独立して押し出すため
に、加硫ゴム押出物の移動に伴う加飾部表面の上下動の
影響を受けず、加飾フィルムの厚み制御が容易となる。
を移動させる場合に発生する滑り摩擦が、本発明では圧
着ローラによる転がり摩擦となるため、加硫ゴム押出物
の引き取り抵抗も大幅に小さくなる。
脂の溶融温度以上の状態で、加硫ゴム押出物と圧着ロー
ラとの間に供給するとともに、該圧着ローラで圧着さ
せ、熱可塑性樹脂の溶融温度以下に冷却して加硫ゴム押
出物とともに圧着ローラから送り出すため、加飾フィル
ムと加硫ゴム押出物との間に良好な接着性が確保でき
る。その理由は下記の如くと推定される。
加飾フィルムが供給され、しかも、該加飾フィルムは、
急激に表面側から冷却されながら圧着される。このた
め、加硫ゴム押出物と加飾フィルムとの界面において
は、加飾フィルムを形成する溶融材料が加硫ゴム押出物
の表面に存在する多数の微細孔にも部分的に侵入すると
ともに、たとえ圧着ローラにシボ等のエンボス加工が施
されているとしても、加飾フィルムが冷却されるので、
材料離型性も良好で、加飾フィルムが圧着ローラに巻き
つく(引き上げられる)こともなく、圧着ローラの押圧
力が加飾フィルムに対して有効に作用する。従って、加
硫ゴム押出物と加飾フィルムとは、化学的接着の他に力
学的接着(投錨効果)が付加される。
をエンボスローラとした場合は、加飾部の意匠性の増大
を容易に達成させることができる。
て説明をする。ここでは、ウェザストリップのトリム部
を加飾する場合を、例にとり説明するが、これに限られ
るものではない。
図1に示すクロスヘッド型の二色押出機13を使用して
押出後、UHF(マイクロ波)加硫装置15、熱風加硫
装置17等により加硫して加硫ゴム押出物であるウェザ
ストリップ本体Wを得る。このウェザストリップ本体W
は、インサート21が埋設されソリッドゴムからなる把
持部(トリム部・加飾部)23と、該トリム部23の上
面側に形成されスポンジゴムからなる中空シール部25
とからなる構成である。
ゴム材料としては、耐候性の良好なエチレンプロピレン
ゴムやクロロプレンゴムを挙げることができる。
ルム27を加硫ゴム押出物Wとは独立して所定厚さ・幅
で押出後、該加飾フィルム27を硬化前に圧着ローラ3
1、33で加硫ゴム押出物Wのトリム部23の上面、即
ち加飾部24に圧着して、該加飾フィルム27を加硫ゴ
ム押出物Wの加飾部24に積層する(図1参照)。即
ち、ウェザストリップ本体Wの加硫工程終了位置(図例
では熱風加硫装置17の出口側外方)に、加飾フィルム
押出装置35を配設し、さらに、その加飾フィルム押出
ダイ37の出口側近傍に圧着ローラ31、33を順接し
て行う。
加飾フィルム押出ダイ37のフィルム附形用オリフィス
39と加硫ゴム押出物Wとが、図2に示すような関係で
配され、圧着ローラは上面圧着用31及び端部圧着用3
3が、それぞれ、加硫ゴム押出物Wに対して図3・4に
示すような関係で配される。なお、図例中、29は引き
取りローラである。なお、圧着ローラ31に対応して、
受けローラ40を配しても良い(図1ニ点鎖線参照)。
ム27との確実な接着性を得るために、加飾フィルム2
7を、その熱可塑性樹脂の溶融温度以上の状態で、圧着
ローラ31、33と加硫ゴム押出物Wとの間に供給する
とともに、該圧着ローラ31、33で圧着して接着さ
せ、熱可塑性樹脂の溶融温度以下に冷却して、圧着ロー
ラ31、33から、加硫ゴム押出物とともに送り出すこ
とが望ましい。
常、40〜50℃とする。熱可塑性樹脂の溶融温度から
10〜20℃高めの温度で加飾フィルム27を押出すと
ともに、加飾フィルム27を溶融温度以上の温度で圧着
ローラ31、33と加硫ゴム押出物Wとの間に供給させ
るため、加硫ゴム押出物Wも、熱可塑性樹脂の溶融温度
から50〜80℃程度の低めの温度に加熱しておくこと
が望ましい。
側から強制空冷してもよいが、図例の如く、軸部31
a、33aを介して、冷却水等の冷却液を循環させる強
制冷却手段Cを備えさせることが望ましい。該強制冷却
手段Cは、ロータリージョイント30で回転自在に支持
された軸部31a、33aに取り付けられた冷却水供給
パイプ32で略ローラの長手方向中央部位置に冷却水を
供給し、冷却水供給パイプ32の元部外周から還流させ
る構成である。なお、34、36はそれぞれ、フレキシ
ブルホース38が接続された冷却水供給口及び冷却水排
出口である。
としては、加硫ゴム押出物と熱融着するものなら特に限
定されないが、エチレンプロピレンゴムの場合、ポリオ
レフィン系、スチレン系等の非極性熱可塑性エラストマ
ーの組み合わせが望ましい。請求項2にかかる方法の場
合、機械的接着も期待できるため、エチレンプロピレン
ゴムの場合であっても、ポリエステル系、ポリウレタン
系等の極性熱可塑性エラストマーでも可能である。
ボスローラとしてもよい。この場合は、加飾部24の意
匠性の増大が図ることができる。
線シボ等のシボ加工や、ローレット加工等の凹凸加工に
よって形成される。
に説明する。
記に示す処方のEPDM配合物を押出して得たウェザス
トリップ本体(図例断面)Wを、図1に示す如く、UH
F加硫装置15、熱風加硫装置17を通過させて加硫ゴ
ム押出物とした。なお、押出物の引き取り速度に加飾フ
ィルム27の押出速度を同期させ、また、加飾フィルム
27は室温まで冷却した。
フィルム押出機35(L/D:20)の押出ダイ37
(図2)から熱可塑性エラストマ(「住友TPE528
0」EPDM/PP動的加硫型ポリオレフィン系)をフ
ィルム厚が0.5mmtとなるように加飾フィルム27を
押出す。押出条件は、シリンダ温度220℃、押出速度
5m/分、押出材料温度190℃とした。
フィルム(押出フィルム)を図3〜4の上面・端部圧着
用の各圧着ローラ(制御ローラ温度40〜50℃)3
1、33で圧着して、加飾フイルム27をウェザストリ
ップ本体Wのトリム表面に熱融着させる。
の加飾部24から試験片を採取して、JIS K 6301に
準じて180°剥離試験(引張速度:10cm/分)を行
い、加飾フィルムと加硫ゴム押出物との間の接着強度を
測定した。その試験結果は、3kgf/cm(ゴム基材破壊)
であり、十分な接着強度を加飾フィルムと加硫ゴム押出
物との間に得られることが確認できた。
全工程図
と加硫ゴム押出物との位置関係を示す正面図
加硫ゴム押出物の各位置関係を示す正面図
加硫ゴム押出物の各位置関係を示す正面図
Claims (3)
- 【請求項1】 加硫ゴム押出物の加飾部に、熱可塑性樹
脂からなる加飾フィルムを熱融着により積層して、加飾
フィルム層を備えたゴム押出物を製造する方法におい
て、ゴムを押出機により押出後、加硫して、前記加硫ゴム押
出物を得る工程、 前記加硫ゴム押出物とは独立して所定厚さ・幅で前記加
飾フィルムを押出す工程、 該加飾フィルムを、前記熱可塑性樹脂の溶融温度以上の
状態で加硫ゴム押出物と圧着ローラとの間に供給する工
程、該圧着ローラで前記加飾フィルムを、前記加硫ゴム押出
物に圧着して接着するともに、 熱可塑性樹脂の溶融温度
以下に冷却する工程を経て製造することを特徴とする加
飾フィルム層を備えたゴム押出物の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において前記圧着ローラが強制
冷却手段を備えていることを特徴とする加飾フィルム層
を備えたゴム押出物の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において前記圧着ローラ
がエンボスローラであることを特徴とする加飾フィルム
層を備えたゴム押出物の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7275595A JP3019757B2 (ja) | 1994-12-27 | 1995-10-24 | 加飾フィルム層を備えたゴム押出物の製造方法 |
US08/577,042 US5753063A (en) | 1994-12-27 | 1995-12-22 | Method of decorating rubber extruded product |
EP95120439A EP0719637B1 (en) | 1994-12-27 | 1995-12-22 | Method of decorating rubber extruded product |
DE69521112T DE69521112T2 (de) | 1994-12-27 | 1995-12-22 | Verfahren zum Dekorieren von extrudierten Gummikörpern |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32551494 | 1994-12-27 | ||
JP6-325514 | 1994-12-27 | ||
JP7275595A JP3019757B2 (ja) | 1994-12-27 | 1995-10-24 | 加飾フィルム層を備えたゴム押出物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08230013A JPH08230013A (ja) | 1996-09-10 |
JP3019757B2 true JP3019757B2 (ja) | 2000-03-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7275595A Expired - Fee Related JP3019757B2 (ja) | 1994-12-27 | 1995-10-24 | 加飾フィルム層を備えたゴム押出物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3019757B2 (ja) |
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DE60143103D1 (de) | 2000-03-06 | 2010-11-04 | Toyoda Gosei Kk | Verzierung für Kraftfahrzeuge und Herstellungsverfahren |
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1995
- 1995-10-24 JP JP7275595A patent/JP3019757B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08230013A (ja) | 1996-09-10 |
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