JP3019754U - 二重前ひさしの日除け帽子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天候に合わせてひさしの角度を任意に変える
ことができ、断熱、日除け機能を具え、且つ折り畳みで
き、収納し易く、携帯に便利な二重前ひさし日除け帽子
を提供することである。 【構成】 前ひさしに粘着バンドを縫合した日除け帽子
と、前、左、右にひさしを有し粘着バンド及びひもなど
を縫合した日除け片と、日除け片の後部に取付可能な日
除け用のつばなどから構成される。日除け帽子に取付け
た粘着バンドと日除け片に取付けた粘着バンドとを固着
し、ひもを調節して使用する。日除け片は陽光の状態に
合わせてひさしの角度を自由に変えることができ、後部
には日除け用のつばを取付けることもできる。日除け片
のひさしの上下の反射層はアルミニウム箔紙で製作さ
れ、日除け効果と耐久的使用に達することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は二重前ひさしの日除け帽子に関し、特に日除け片と日除け前ひさしを 結合して、更にその構造機能を強化した二重前ひさし日除け帽子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

按ずるに、一般の日除け帽子は日除けができる部分が前ひさしのみであり、前 ひさしを帽子の前側に設け、それで顔の一小部分に対して日除け功能を提供する に過ぎない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

それ故に本出願人の実用新案平成４年実用新案登録願第８４３１８号の創作が あり、本考案は、この考案が有する利点に加え、変化する地区の天気状況によっ てもたらされた不便を吸善し、任意に角度を変えられ、更に断熱、日除け機能を 具え、且つ折り畳みでき、収納し易く、携帯に便利であることを目的とする二重 前ひさし日除け帽子の提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案による日除け帽子は、日除け片が中空槽を具えた上および下層片より構 成され、上および下層片の間にひさし夾層を形成し、そしてひさし夾層は中空槽 側辺の適当な位置に開口を設け、その開口を利用して日除け帽子のひさしをひさ し夾層中に挿設し、日除け片と日除け帽を結合することにより形成される。

【０００５】

【作用】

本考案の一特点は日除け片が断熱材質で製造され、折り合わせ、軽材質、携帯 の安易さ、収納が便利なことなどである。

【０００６】 本考案の又一つの特点は日除け片の形状は任意に変化を呈することができ、四 周の日除け面積を任意に変えられることである。

【０００７】 本考案の別の特点は日除け片の左、右および前ひさしのそれぞれの間に調整装 置を設け、太陽直射角度に依って両側のひさしを水平又は任意の傾斜角度に変更 出来ることである。

【０００８】 本考案のもう一つの特点は日除け片に帽子ベルトを設けて日除け帽との組合せ をもっと堅固にし、絶対に強い風に吹かれても帽子が落ちることがなく、しかも 日除け帽自身も又単独に使用することができることである。

【０００９】 又、本考案のもう一つの特点は日除け片の前ひさし及び左および右ひさしを一 体製造でき、各ひさしの間に導接縁を設け、各自分立した状態に形成することで ある。

【００１０】 本考案の次の一特点は、日除け片は二重の設計を具え、その内側にひさし夾層 を設けて日除け帽子のひさしを挿設することである。

【００１１】 更に上記本考案の特点及び目的により、本考案の最も良好な実施例が推し広め られ、付図に示す如し。ここに図式に依り以下に解説する。

【００１２】

【実施例】

図１および２は本考案による実施例の分解図及び立体図である。図中に示す本 考案の日除け片１は三組のひさし縫合で構成され、前ひさし１０と左および右ひ さし１１および１２を含み、これら三つのひさしは帽体２２が伸出するための中 空槽１８を形成する。そして前ひさしと左および右ひさしの間に導接縁１００、 １０１を設け、三者を連体に縫合して本考案の日除け片を形成する（図６に示す 如し）。このように形成された日除け片は折り曲げて収納することができる。

【００１３】 日除け片は日除け帽子２と結合する為、日除け片の下方の適当な位置（本実施 例では３箇所）に粘着バンド１３（図４に示す如し）を縫合し、日除け帽子２の ひさし２０の下側に粘着バンド２１を粘付することにより、日除け片に日除け帽 子を組込み、双方の粘着バンドを密着させて使用する。上記の日除け片１と日除 け帽子２の結合に用いる媒介物、すなわち、粘着バンドはオス・メスバックル又 はゴム紐にボタンを取付けて使用する。

【００１４】 更に使用者がこの日除け片と日除け帽子を使用する時、日除け片をもっと堅固 にしめることができるように日除け片下方に別に帽子のあごひも１４を設ける。 あごひも１４を着用者の下顎にしめることにより、絶対に強風で日除け片を吹き 落とされることがない。また従来の日除け帽子を単独着用する際には同様に従来 の使用功能が得られる。

【００１５】 又左、右ひさし１１、１２の結合角度を随意に変化させる為、両者の間に調整 装置１６を設ける。この調整装置１６は上下二つの片体１６０、１６１の形態で それぞれ左、右ひさしの側縁１１０、１２０上方に固設され、調整装置は粘着バ ンド、オスメスバックルで調整する。

【００１６】 上下二つの片体１６０、１６１間の結合位置を変更すると、左および右帽子ひ さしの垂れ下がり角度（図５に示す如し）を調節でき、これにより、使用者の耳 、首の斜側を陽光の照射から遮り、最も良好な効果に達する。

【００１７】 その外、日除けと陽光反射を具え、且つ熱を吸収しない日除け片１は、それが 一体構成であれ（図９、１０に示す如し）、或いは前記三つのひさし１０、１１ 、１２の構成であれ、甚だしきはもっと多くのひさしで構成された物であれ、夾 層３と夾層３を挟む上および下表面４および５から構成されており、その上、下 表面には更に反射層が設けられている。又、縁は縫合辺テープ３０で三者を一体 に縫してあるので（図３に示す如し）、日除け片の美観が損なわれることもなく また耐久性にも優れている。

【００１８】 夾層３は任意の材料、例えば発砲板、プラスチック板材、紙板材、又は硬性と 軽質を具えた如何なる材質でも製造することができる。そして上および下反射層 ４および５はアルミニウム箔紙（又は真空メッキ後のアルミニウム箔紙）で作る 。かくして上および下反射層４および５の材質特製により陽光を反射して、日除 け片が熱を吸収しにくく、日除け及び清涼の目的に達する。又日除け片材質の重 量は非常に軽く、頭部に受ける荷重は殆ど微々たるものであり、日除け、断熱効 果が極めて良く、実用性が大いに増す。

【００１９】 更に本考案は様々な需要に合せて日除け帽子と日除け片の間の結合方式を変え ることができる。その一例として図７に本考案の第２実施例を示す。それは日除 け片１Ａの上方に一粘着バンド１Ａ０を縫合し、日除け帽２Ａのひさし２Ａ０上 方に粘着バンド２Ａ１を縫合する。即ち、日除け片と日除け帽子を結合し、且つ 日除け片を日除け帽下方に置く着用法は、この日除け片を原日除け帽の上方又は 下方に置いてもその効果は同様である。

【００２０】 図８に示すのは本考案の第３実施例であり、第１実施例の日除け片の左および 右ひさし１１および１２の側辺を縫合して下に垂れた帽子のつば１１′および１ ２′によって日除けの面積を高めるものである。

【００２１】 図９、図１０は本考案による他の実施例であり、日除け片４を一体構造に製成 している。但しその形状は任意の変化を呈することができ、本考案の上層ひさし が任意の形状変化を呈することができることを表し、又上記の日除け機能を具え ている。

【００２２】 図１０〜図１６に示す本案の第６実施例を参閲されたい。この実施例の日除け 片６０は又中空槽６１を具え、日除け片両側に各々先端にクリップ６２を取付け たひもを日除け片の両側にそれぞれ固定し、クリップ６２を利用して使用者の衣 服６４に夾み（図１６に示す如し）、日除け帽が風に吹かれて落ちるのを防止す る。又中空槽に一固定リング６５を設け、日除け帽子後方の部品が貫通しないよ うに調整し、帽子後方と日除け片を固定する。次に日除け片の縁は上および下二 重片６６および６７を具える。二重片６６、６７から帽子ひさし夾層６８を形成 し、且つこのひさし夾槽６８の開口７０は中空槽６２の側辺に設ける。こうして 日除け帽子のひさし６９が開口７０からひさし夾層６８中に挿設し、日除け帽子 と日除け辺両者が充分に固定し、日除けの目的に達する。

【００２３】

【考案の効果】

本考案によれば、断熱材質で製造された日除け片、更に粘着バンドを利用し、 オス・メスバックル等と日除け帽子の前ひさしを結合する、或いは日除け片を二 重に形成し、前ひさし夾槽を形成し、日除け帽子の前ひさしを挿設結合すること により組み合わされるため、折り畳みでき、収納し易く、携帯便利で、且つ任意 に角度を変えることができる。また、日除け片の形状を任意に変化させることが できるため、四周の日除け面積を任意に変えることができる。更に、日除け片の 左、右および前ひさしのそれぞれの間に調整装置を設けているため、太陽直射角 度に依って両側のひさしを水平又は任意の傾斜角度に変更出来る。

【００２４】 また、日除け片に帽子ベルトを設けて日除け帽との組合せをもっと堅固にして あるため、絶対に強い風に吹かれても帽子が落ちることがなく、しかも日除け帽 自身も又単独に使用することができる。更に、日除け片の前ひさし及び左および 右ひさしを一体製造でき、各ひさし間に導接縁を設け、各自分立した状態に形成 することにより、日除け片の美観が損なわれることもなくまた耐久性を得ること ができる。更にまた、日除け片は二重の設計を具え、その内側にひさし夾層を設 けて日除け帽子のひさしを挿設するよう構成されていることにより、必要に応じ て簡単に日除け帽子と組合せることがてき、また日除け帽子を取り外して単独で 使用することもできる等、断熱、日除け及び安全、モダンの設計目的に到達でき る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例１の分解図である。

【図２】本考案の立体図である。

【図３】本考案図２の３−３断面図である。

【図４】本考案実施例１の下面図である。

【図５】本考案実施例１の背面図である。

【図６】本考案上層ひさし収合状の立体図である。

【図７】本考案実施例２の立体図である。

【図８】本考案実施例３の立体図である。

【図９】本考案実施例４の立体図である。

【図１０】本考案実施例５の立体図である。

【図１１】本考案実施例６の分解図である。

【図１２】本考案実施例６の組合図である。

【図１３】本考案図１１の１３−１３断面図である。

【図１４】本考案図１１の１３−１３と日除け帽子結合
後の断面図である。

【図１５】本考案図１４Ａ部分の拡大図である。

【図１６】本考案着用状態を示す図である。

【符号の説明】

１ 日除け片 ２ 日除け帽子 ３ 夾層 ４ 上反射層 ５ 下反射層 １０ ひさし １１ ひさし １２ ひさし １１′ 帽子のつば １２′ 帽子のつば １３ 粘着バンド １４ あごひも １６ 調整装置 １８ 中空槽 ２０ ひさし ２１ 粘着バンド ２２ 帽体 ３０ 縫合辺テープ ６１ 中空槽 ６２ クリップ ６３ ひも ６６ 二重片 ６７ 二重片 ６８ ひさし夾層 ６９ ひさし ７０ 開口 １００ 導接縁 １０１ 導接縁

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 日除け片は中空槽を具えた上および下層
   片より構成され、上および下層片の間にひさし夾層を形
   成し、そしてひさし夾層は中空槽側辺の適当な位置に開
   口を設け、その開口を利用して日除け帽子のひさしをひ
   さし夾層中に挿設し、日除け片と日除け帽を結合するこ
   とを特徴とする二重ひさし日除け帽子。
2. 【請求項２】 日除け片はその両側にクリップを取付け
   たひもを配設し、そのクリップを利用して使用者の衣服
   に夾むことを特徴とする請求項１記載の二重ひさし日除
   け帽子。
3. 【請求項３】 日除け片は前ひさし、左および右ひさ
   し、調整装置、あごひもを有し、その中、各ひさしは縫
   合されて成り、且つ日除け片の下方の粘着バックルはひ
   さし下方に予め縫合され、日除け帽子のひさしの下方に
   縫合された粘着バックルと結合させ、また左および右ひ
   さしの後方に調整装置を設け、その調整装置によって左
   および右ひさしの結合角度を変え、日除け片に縫合され
   たあごひもを調節して当然あるべき日除け効果と耐久的
   使用に達することを特徴とする請求項１記載の二重ひさ
   し日除け帽子。
4. 【請求項４】 日除け片は前ひさしと左および右ひさし
   より構成され、同じ功用下に於いて日除け片は一体にな
   ることを特徴とする請求項３記載の二重ひさし日除け帽
   子。
5. 【請求項５】 日除け片は日除け帽体の四周囲に延伸で
   き、任意に面積および形状の変更ができることを特徴と
   する請求項３又は請求項４記載の二重ひさし日除け帽
   子。
6. 【請求項６】 日除け片は中空槽を具えられ、日除け帽
   子の帽体外に伸出することを特徴とする請求項１又は請
   求項３記載の二重ひさし日除け帽子。
7. 【請求項７】 日除け片の各ひさしは、夾層、及び夾層
   の上および下反射層覆いより構成することを特徴とする
   請求項３記載の二重ひさし日除け帽子。
8. 【請求項８】 ひさしの夾層は発砲材又はプラスチック
   板材或いは紙板材等硬性及び軽質を具える適用材料で製
   作することを特徴とする請求項７記載の二重ひさし日除
   け帽子。
9. 【請求項９】 反射層はアルミニウム箔紙で製作できる
   ことを特徴とする請求項７記載の二重ひさし日除け帽
   子。
10. 【請求項１０】 反射層は吸熱しにくく、且つ陽光を反
    射させる材料で製作できることを特徴とする請求項７記
    載の二重ひさし日除け帽子。