JP3019710U - 液体流を用いたゲーム玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体流を用いたゲーム玩具のポンプを、破断
し難くする。 【構成】 液体を満たした少なくとも一部が透明な密閉
容器２と、この容器に互いの内部が連通するように取り
付けられた押圧式のポンプ３、３と、上記液体に混入し
た可動部材５とからなり、ポンプ３、３を押圧して液体
流を発生させることによって、可動部材５を液体中で運
動させるようにしたゲーム玩具において、ポンプ３、３
を、弾性を有する袋体により形成してゲーム玩具１を構
成すると、押圧によりポンプ３、３に発生する応力が分
散されるので、ポンプ３、３が破断し難くなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ポンプを押圧することにより、水を満たした透明な容器内に水流 を発生させて、容器内で輪なげなどのゲームができるようにした玩具に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】

従来より、図３の如く、水を満たした透明な密閉容器１２と、この容器１２に 互いの内部が連通するように取り付けられた押圧式のポンプと、上記の水に混入 した多数のリング１３を備えたゲーム玩具１０がある。

【０００３】 このゲーム玩具１０は、ポンプ１１を押圧して水流を発生させると、リング１ ３が水流により水中を移動して容器の内部に固定されたピンに嵌まるので、いわ ゆる輪なげゲームができるようになっている。

【０００４】 ところで、このような従来のゲーム玩具１０は、ポンプ１１が蛇腹の容器であ り、このポンプ１１を上から押圧すると、蛇腹の屈曲部分に応力が集中するので 、ポンプ１１が破断し易く耐久性に劣るという問題があった。

【０００５】 そこで、この考案は、上記のようなゲーム玩具のポンプを破断し難くして耐久 性を向上させることを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、ポンプを、弾性を有する袋体によ り形成した構成としたものである。

【０００７】

【作用】

この考案に係るゲーム玩具においては、ポンプが弾性を有する袋体により形成 されているので、押圧によりポンプに発生する応力が特定の部分に集中せず全体 に分散されるようになり、ポンプの耐久性が向上する。

【０００８】

【実施例】

この考案に係るゲーム玩具の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００９】 このゲーム玩具１は、図１に示すように、角型の透明な密閉容器２と、この密 閉容器２の下部両側に取り付けられた一対のポンプ３、３と、密閉容器２とポン プ３を収容する外装ケース４とで形成されている。

【００１０】 密閉容器２とポンプ３とは、図２に示すように、互いの内部が連通するように なっており、これらの内部には、水が満たされている。

【００１１】 また、密閉容器２は、内部の水の中を移動可能な多数のリング５を収容してお り、このリング５が挿通可能な一対のピン６、６が、内後面に固定されている。

【００１２】 ポンプ３、３は、図１及び図２に示すように、弾性を有する材質により、やや 扁平な球状の袋体に形成されている。この実施例では、ポンプ３の材質としてゴ ムを使用している。

【００１３】 外装ケース４は、側壁及び上下壁が丸みを帯びた箱体に形成されており、密閉 容器２とポンプ３、３の周囲を覆っている。

【００１４】 外装ケース４の前壁には、密閉容器２の内部を外から見るための貫窓７が、密 閉容器２の周縁に沿うように形成されている。

【００１５】 また、外装ケース４の前壁であって、ポンプ３、３に対応する部分には、周囲 が後方へ凹む貫孔８、８が形成されている。

【００１６】 この凹所８、８とポンプ３、３の間には、ボタン９、９が設けられている。

【００１７】 このボタン９、９は、前部が貫孔８、８から前方に突出すると共に、後端面が ポンプ３、３の前部に当接しており、ポンプ３、３の弾性によって前方へ常時付 勢されている。

【００１８】 このゲーム玩具１は以下のように使用される。

【００１９】 ボタン９、９を介してポンプ３、３を押圧すると、密閉容器２内の水が加圧さ れて水流が発生するので、この水流によりリング５が水中を移動するようになる 。

【００２０】 ボタン９、９の押し具合や押す間隔をいろいろ変えると、リング５の水中での 動き具合をいろいろ変えることができるので、ボタン９、９をうまく押すことに より密閉容器２内に固定されたピン６、６にリング５を入れることができるよう になり、いわゆる輪なげゲームを楽しむことができる。

【００２１】 ゲーム中にボタン９、９を介して、ポンプ３、３を多数回押圧しても、ポンプ ３、３が弾性を有する袋体により形成されていることより、押圧によりポンプ３ 、３に発生する応力が特定部分に集中せず全体に分散するようになるので、ポン プ３、３が破断し難くなり、ゲーム玩具１の寿命が従来のゲーム玩具１０に比べ て延びる。

【００２２】 また、同様の理由によりポンプ３、３に亀裂が生じ難くなるので、ゲーム玩具 からの水漏れにより、ポケットやかばんがぬれてしまうという事故も発生し難く なる。

【００２３】 さらに、このポンプ３は、従来の蛇腹容器のポンプ１１に比べて、成形が容易 でコストも安い。

【００２４】 密閉容器２の後壁に、漫画などを描いたシートを貼り付つけると、このシート がゲームの際に背景となるので、ゲームの楽しみが一層増す。

【００２５】 この実施例では、ゲームを輪なげゲームとしたが、密閉容器２内に小さなカゴ と、このカゴに入れるボールを収容して、玉入れゲームやバスケットゲームとし てもよい。

【００２６】 また、水車のミニチュアを、密閉容器２の内部に回動自在に固定して、この水 車を水流により回すようにしてもよい。

【００２７】

【効果】

この考案に係るゲーム玩具は、以上のように構成されていることより、押圧に よりポンプに発生する応力が特定の部分に集中せず全体に分散されるので、ポン プに破断や亀裂が発生し難く、従来のものに比べて寿命が長い。

【００２８】 また、このゲーム玩具は、ポンプが、従来のポンプに比べて成形が容易でコス トも安いので、従来のゲーム玩具よりも安く生産することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の斜視図

【図２】同上の断面図

【図３】従来のゲーム玩具の断面図

【符号の説明】

１ ゲーム玩具 ２、１２ 密閉容器 ３ ポンプ ４ 外装ケース ５、１３ リング ６ 固定ピン ７ 貫窓 ８ 貫孔 ９ ボタン １０ 従来のゲーム玩具 １１ 従来のポンプ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 液体を満たした少なくとも一部が透明な
   密閉容器と、この容器に互いの内部が連通するように取
   り付けられた押圧式のポンプと、上記液体に混入した可
   動部材とからなり、ポンプを押圧して液体流を発生させ
   ることによって、可動部材を液体中で運動させるように
   したゲーム玩具において、ポンプが弾性を有する袋体に
   より形成されていることを特徴とするゲーム玩具。
2. 【請求項２】 上記密閉容器の透明部分を露出させる貫
   窓と、上記ポンプを押圧するための貫孔とを備えた外装
   ケースに、密閉容器とポンプを収容したことを特徴とす
   る請求項１に記載のゲーム玩具。
3. 【請求項３】 上記外装ケースの貫孔に、ボタンを嵌め
   入れ、このボタンを介してポンプを押圧するようにした
   ことを特徴とする請求項２に記載のゲーム玩具。
4. 【請求項４】 上記可動部材を、液体中を移動可能なリ
   ングとし、このリングが挿通可能なピンを上記密閉容器
   内に固定したことを特徴とする請求項１乃至３に記載の
   ゲーム玩具。