JP3019670B2 - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JP3019670B2
JP3019670B2 JP5162719A JP16271993A JP3019670B2 JP 3019670 B2 JP3019670 B2 JP 3019670B2 JP 5162719 A JP5162719 A JP 5162719A JP 16271993 A JP16271993 A JP 16271993A JP 3019670 B2 JP3019670 B2 JP 3019670B2
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放電加工装置の放電
加工用電源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6、図7は、例えば特開平4−201
014号公報に示された従来の放電加工用電源装置の回
路図を示すものである。
【0003】図6において、1は加工用電極、2は被加
工物、3は電圧可変な第1の直流電源、4は第2の直流
電源、5は電極1と被加工物2の間に逆電圧を印加する
第3の直流電源、6は第1の直流電源3を開閉制御する
第1のスイッチング素子、7は第2の直流電源4を開閉
制御する第2のスイッチング素子、8は第3の直流電源
5を開閉制御する第3のスイッチング素子、9、10は
それぞれ第1の直流電源3、第3の直流電源5より供給
される電流を制限する電流制限抵抗、11は第1のスイ
ッチング素子6を開閉制御する発振回路、12は第2の
スイッチング素子7を開閉制御するワンショットマルチ
バイブレータ、13は第3のスイッチング素子8を開閉
制御する論理積ゲート、14はワンショットマルチバイ
ブレータ12へのトリガ入力を制御する論理積ゲート、
15、16、17、18は分圧抵抗器、19はコンデン
サ、20、21は分圧抵抗器18、16の両端に生ずる
電圧を増幅する差動増幅器、22は上記差動増幅器20
の出力に応じて論理化出力を発生する判別回路、23は
上記差動増幅器21の出力と基準電圧により放電を検出
する放電検出回路、24、25は各直流電源3、4に対
する逆流防止用ダイオードである。
【0004】図7は、図6における第1のスイッチング
素子6をオフ状態にする信号に関する発振回路11内部
の詳細図である。図において、26は加工開始パルス発
生器であり、加工オンの時”1”、オフの時”0”を出
力する。27は初期設定値記憶部、28はアップダウン
カウンタ、29はクロックパルス発生器、30は発振回
路11の出力11T1が”0”になる時間であるオフ時
間設定器、31はインバータ、32、33は論理積ゲー
トである。
【0005】次に、動作について説明する。放電検出回
路22は、加工用電極1と被加工物2との間の加工間隙
に放電が生じるときの電気的状態の変化を上記分圧抵抗
器18の両端に現われる電圧に基づいて判別し、出力す
るように構成されており、その入力電圧Eiを比較する
ための基準電圧Etを有し、Ei<Etのとき出力22
Tは”1”を発する。Et<Eiのときは出力22T
は”0”となる。23は上記増幅器21の出力が、言い
替えれば、極間の平均加工電圧が0V以上か以下かを判
別し、0V以上であれば”1”、0V以下であれば”
0”を出力する。また、極間の平均加工電圧はコンデン
サ19により積分された後、差動増幅器21に入力され
る。
【0006】発振回路11は11T1,11T2の2出
力を有する。11T1が”1”状態になった後、11T
2と放電検出回路22の出力22Tの両方が”1”にな
った時、一定の遅れ時間Toff1の後”0”状態とな
り、設定されたオフ時間の間”0”状態を維持するパル
ス信号で、第1のスイッチング素子6を駆動する。11
T2は11T1が”1”になるのをトリガーとして、一
定時間Toff2の間”0”となるワンショット信号で
ある。またワンショットマルチバイブレータ12は論理
積ゲート14によりトリガ入力され、一定時間Ton2
の間第2のスイッチング素子7をON状態にする。さら
に、論理積ゲート13は発振回路11の出力11T1
が”0”でかつワンショットマルチバイブレータ12の
出力12Tが”0”の時のみ第3のスイッチング素子8
をON状態にする。
【0007】次に図6、図7に示した回路の動作を、図
8に示した波形チャートを参照しながら説明する。図8
中で、極間の電流波形、電圧波形はそれぞれIg、Eg
で示されており、電圧波形Eg中の電圧値E4は、放電
検出回路22の基準電圧Etに対応する極間電圧値であ
る。まず、発振回路11の出力11T1が”1”にな
り、第1のスイッチング素子6を導通して上記加工間隙
にE1なる直流パルス電圧が印加される。上記発振回路
11の出力11T1より一定の遅延時間Toff2経過
後の、放電検出回路22の出力22Tによって、上記第
2のスイッチング素子7が開または閉の何れかの状態に
設定される。すなわち、遅延時間Toff2経過後、極
間の絶縁が劣化してEg<E4となるか、遅延時間To
ff2経過時、すでに、Eg<E4になっていれば、第
2の直流電源4が高いピーク電流容量によって放電を上
記ワンショットマルチバイブレータ12の出力持続時間
Ton2の間だけ受け継いで持続する。ついで、ワンシ
ョットマルチバイブレータ12の出力が”0”になる
と、論理積ゲート13は第3のスイッチング素子8をO
Nし、加工間隙に第3の直流電源5によってきまる逆極
性電圧が印加される。さらに、発振回路11の出力11
T1が設定されたオフ時間の間”0”状態となった
後、”1”になると同時に第3のスイッチング素子8が
オフし、再び第1のスイッチング素子6がオンして、極
間に第1の直流電源3から電圧が印加される。
【0008】さらに、オフ時間TOFFの制御方法を説
明する。判別回路23の出力23Tは、平均加工電圧が
0V以上であれば”1”、0V以下であれば”0”であ
る。次に、判別回路23の出力23Tとクロックパルス
発生器29からの出力29Tの論理積出力はアップダウ
ンカウンタ28のアップクロックに入力される。また、
判別回路23の出力23Tのインバータ出力とクロック
パルス発生器29からの出力29Tとの論理積出力はア
ップダウンカウンタ28のダウンクロックに入力され
る。アップダウンカウンタ28では、加工開始パルス発
生器26の出力26Tが”0”の時、初期設定値記憶部
27の出力値M1、M2、M3・・・Mnがカウンタに
ロードされ、加工開始パルス発生器26の出力26Tの
出力が”1”となった時点でアップクロック入力信号に
よりカウンタ値をカウントアップし、また、ダウンクロ
ック入力信号によりカウントダウンされる。そして、カ
ウンタ出力値Q1、Q2、Q3・・・Qnがオフ時間設
定器30に送られ、発振回路11のオフ時間TOFFが
設定される。以上の動作によって、平均加工電圧が0V
以上の時はオフ時間を増加させ、0V以下の時はオフ時
間を減少させるように制御される。
【0009】このように、第1、第2のスイッチング回
路による放電パルスが終了したオフ時間中に第3のスイ
ッチング回路がONし、加工間隙に逆電圧が印加され、
さらに平均加工電圧を零とするように、第1のスイッチ
ング回路のオフ時間を制御することにより逆電圧の印加
時間を制御している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電加工装置の
放電加工用電源装置は以上のように構成されているの
で、極間距離が急激に狭くなったときなどは、極間に多
量の電流が流れ、ワイヤ放電加工機においては電極であ
るワイヤの断線を引き起こしたり、被加工物の加工面に
スジを発生させたりするなどの問題点があった。
【0011】なぜなら、図6において、極間への逆電圧
の印加時間、言い替えれば、発振回路11の出力11T
1のオフ時間は、極間の平均加工電圧を用いて自動制御
されている。ここで、極間の平均加工電圧を検出する差
動増幅器21への入力は、コンデンサ19により積分処
理されているため、時定数を有した平滑されたものとな
る。さらに、発振回路11の出力11T1のオフ時間に
は、下限値を有しておらず、また、第2のスイッチング
素子7のONする時間を加工中に制御する手段はないか
らである。
【0012】例えば、図9は極間が急激に狭くなったと
きの、極間及び、図6に示される放電加工装置各部の信
号を示したものである。図9において、図8と同一の符
号については同一または相当部分を示している。図に示
されるように、極間の平均電圧が0V以下で、極間が急
激に狭くなり短絡したときなどは、差動増幅回路21の
出力21Tは、極間短絡後もしばらく0V以下の値であ
るため、極間への逆電圧の印加時間は短くなり続け、直
流電源4により多量の電流が極間に供給されることとな
る。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、加工中の被加工物への電解や
電蝕等の発生を防止するとともに、極間が狭くなったと
き電極や被加工物への電流集中による損傷を低減できる
放電加工装置の放電加工用電源装置を得ることを目的と
している。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる放電加
工装置は、電極と被加工物との間に接続された直流電源
と、上記直流電源を開閉制御して直流パルス電圧を加工
間隙に供給するスイッチング回路と、上記スイッチング
回路がオフする期間に上記加工間隙に逆極性電圧を印加
する逆電圧供給回路と、上記加工間隙に供給される平均
加工電圧を検出する検出回路と、上記検出回路の出力に
より上記スイッチング回路のオフ時間を設定して平均加
工電圧を制御するオフ時間設定手段と、上記直流電源の
直流パルス電圧の電圧値に応じて上記オフ時間設定手段
で設定されるオフ時間の下限値を設定するオフ時間下限
値設定器と、上記スイッチング回路のオン時間によって
上記オフ時間下限値を制御するオフ時間下限値制御回路
を備えたものである。
【0015】また、電極と被加工物との間の直流パルス
電圧を検出する極間電圧検出回路を備え、上記極間電圧
検出回路の出力に応じて、上記直流電源の直流パルス電
圧の印加を制御するものである。
【0016】
【作用】この発明における放電加工装置は、逆極性の電
圧印加時間の下限値を設定する回路を有し、正極性側の
直流パルス電圧の値に応じて上記下限値を制御するよう
にしたので、極間が急激に狭くなった際に、極間に流れ
る電流に制限を加えることができる。
【0017】また、極間の電圧を検出する回路を有し、
上記検出回路の出力値に応じて正極性側の電圧の印加時
間に制限を加えることができ、極間が急激に狭くなった
とき、直流電源の印加を停止することができる。
【0018】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を示す図1につい
て説明する。この発明を実現する放電加工用電源装置の
概要は、従来例を示す図6と発振回路11の一部が異な
ることを除いて同じであり、本実施例の説明においても
図6により説明する。図1は、図6における発振回路1
1の内部において、第1のスイッチング素子6のオフす
る時間を制御する部分を示したものである。図1におい
て、従来例を示す図7と同一の符号については同一また
は相当部分を示している。
【0019】図1において、加工開始パルス発生器26
から論理積ゲート33までは従来と同一であり、従来と
同様スイッチングタイムのオフ時間を設定する手段であ
る。34は図6における第1の直流電源3の電圧値を記
憶し、電圧値に対応したデジタルデータを出力するE1
電圧値記憶部、35はE1電圧値記憶部34からのデジ
タルデータをもとにプログラムされたデジタルデータを
出力するオフ時間下限値設定器、36はオフタイム下限
値設定器35から入力されるデジタルデータと、アップ
ダウンカウンタ28から入力されるデジタルデータとを
比較し、データが一致したとき出力値36Tが”0”を
出力する一致比較回路であり、その出力”0”を論理積
ゲート33に入力することによりオフ時間の下限値を制
御する。
【0020】次に動作について説明する。従来例と同
様、電圧値E1の第1の直流電源3の極間への印加を制
御する第1のスイッチング素子6は発振回路11の出力
11T1によって、また、電圧値E3の第2の直流電源
4の極間への印加を制御する第2のスイッチング素子7
はワンショットマルチバイブレータ12の出力12Tに
よって、さらに、逆極性の電圧値E2を有する第3の直
流電源4の極間への印加を制御する第3のスイッチング
素子8は発振回路11の出力11T1とワンショットマ
ルチバイブレータ12の出力12Tの論理積出力13T
によって、それぞれ制御される。また、ワンショットマ
ルチバイブレータ12の出力12T、論理積ゲート13
の出力13Tの制御方法、および、発振回路11の出力
11T1のオン時間の制御方法は、従来と同様であるの
で、発振回路11の出力11T1のオフ時間の制御方法
を中心に説明する。
【0021】図1において、従来同様、判別回路23の
出力23Tとクロックパルス発生器29からの出力29
Tの論理積出力はアップダウンカウンタ28のアップク
ロックに入力される。また、判別回路23の出力23T
のインバータ出力とクロックパルス発生器29からの出
力29Tとの論理積出力はアップダウンカウンタ28の
ダウンクロックに入力される。アップダウンカウンタ2
8では、加工開始パルス発生器26の出力26Tが”
0”の時、初期設定値記憶部27の出力値M1、M2、
M3・・・Mnがカウンタにロードされ、加工開始パル
ス発生器26の出力が”1”となった時点でアップクロ
ック入力信号によりカウンタ値をカウントアップし、ま
た、ダウンクロック入力信号によりカウントダウンされ
る。そして、カウンタ出力値Q1、Q2、Q3・・・Q
nがオフ時間設定器30に送られ、発振回路11のオフ
時間TOFFが設定される。一方、すでに述べたが、E
1電圧値記憶部34は図6における第1の直流電源3の
電圧値に対応したデジタルデータを、加工開始パルス発
生器26の出力が”1”となった時点でオフタイム下限
値設定器35に出力する。オフ時間下限値設定器35は
E1電圧値記憶部34からのデジタルデータをもとにプ
ログラムされたデジタルデータを一致比較回路36に出
力する。例えば、電圧値E1の値が大きくなる程、オフ
タイムの下限値を大きくする場合には、電圧値E1の値
に比例して大きくなる2進数(M1、M2、M3・・・
Mn)に対し、その値に一定の係数を掛けた値、あるい
は、一定の定数を足した値を2進数としてオフ時間下限
値設定器35から出力すれば良い。例えば、オフ時間下
限値設定器35として、プログラマブルIC等を利用す
れば良い。一致比較回路36はオフ時間下限値設定器3
5から入力されるデジタルデータと、アップダウンカウ
ンタ28から入力されるデジタルデータとを比較し、デ
ータが一致したとき出力値36Tを”0”にする。36
Tが”0”の間は論理積ゲート33の出力は常に”0”
であり、アップダウンカウンタ28がカウントダウンさ
れることはない。以上の動作によって、オフ時間は平均
加工電圧が0V以上の時は増加し、0V以下の時は減少
するように制御されるが、オフ時間下限値設定器35で
設定された下限値より小さくなることはない。
【0022】次に、極間が急激に狭くなったときの状態
を、図2を用いて説明する。図において、Eg、Igは
それぞれ極間の電圧波形、電流波形である。他の記号で
示される信号は、図6、および、図1中の同一記号の部
位の信号である。極間の状態は従来例の説明に用いた図
10と同じ状態であるとする。すなわち、図2における
極間の電圧波形Egからクロックパルス発振器29の出
力29T1までの信号は、図9におけるそれらと同じに
なる。また、オフタイムの下限値は、図2中にOFFm
inで示される値であるとする。図2より、極間が短絡
してなお極間の平均加工電圧21T1が0V以下であっ
ても、発振器回路11の出力11T1のオフする時間は
OFFmin以下にはならないため、逆電圧を印加する
時間、すなわち、論理積13の出力13Tのオンする時
間もOFFmin以下にはならない。
【0023】さらに、逆電圧側の電流制限抵抗10は、
逆電圧側の放電は電極の消耗を助長するため、一般に正
電圧側の電流制限抵抗9に較べて、大きな値のものが使
用される。よって、極間に正逆いずれかの電圧が常に印
加される放電加工機においては、逆電圧を印加する時間
を大きくするほど極間に流れる電流に制限を加えられ
る。以上により、極間が急激に狭くなった際、逆電圧側
の印加時間に下限値を設けることにより極間に流れる電
流に制限を加えることができる。
【0024】また、一般に第2のスイッチング素子7を
ONし第2の直流電源4により極間に電流を供給する時
間が長くなるほど、第1の直流電源3の電圧値を大きく
する傾向があるので、オフ時間下限値設定器35に組み
込むプログラムとしては、第1の直流電源3の電圧値が
大きくなるほど、オフタイム下限値を大きくするような
プログラムを組んでおけば良い。
【0025】実施例2.次に、この発明の他の実施例と
して、正極性の電圧の印加時間に制限を持たせ、極間に
流れる電流に制限を加える方法について説明する。以
下、この発明の他の実施例を示す図3、図4について説
明する。
【0026】図3は、この発明を実現する放電加工用電
源装置の概要図で、従来例を示す図6に極間電圧検出回
路37と、論理積ゲート47とを付加したものである。
第1のスイッチング素子6をオフ状態にする信号に関す
る発振回路11の内部は、従来例を示す図7と同一であ
る。図3において、従来例を示す図6と同一の符号につ
いては同一または相当部分を示している。
【0027】図4は、図3における極間電圧検出回路3
7の一例を示したものである。図において、38は分圧
抵抗17、18によって分圧された極間電圧を平滑する
コンデンサ、39、40、41、42はコンデンサ38
によって平滑された極間電圧を全波整流するダイオー
ド、43、44、45は抵抗、46は抵抗44、45に
よって設定された基準電圧E5と、抵抗43によって決
まる極間電圧の全波整流された値とを比較し、”0”あ
るいは”1”を出力するコンパレータである。
【0028】次に動作について説明する。従来例と同
様、電圧値E1の第1の直流電源3の極間への印加を制
御する第1のスイッチング素子6は、発振回路11の出
力11T1によって、また、電圧値E3の第2の直流電
源4の極間への印加を制御する第2のスイッチング素子
7はワンショットマルチバイブレータ12の出力12T
によって、さらに逆極性の電圧値E3を有する第3の直
流電源4の極間への印加を制御する第3のスイッチング
素子8は発振回路11の出力11T1とワンショットマ
ルチバイブレータ12の出力12Tの論理積出力13T
によって、それぞれ制御される。また、発振回路11の
出力11T1、論理積出力13Tの制御方法は、従来と
同様であるので、ワンショトマルチバイブレータ12の
出力12Tの制御方法を中心に説明する。
【0029】図4に示される極間電圧検出回路37は、
加工用電極1と被加工物2との間の加工間隙の電気的状
態の変化を分圧抵抗器18の両端に現われる電圧に基づ
いて判別し、”0”、”1”のデジタル出力を出力する
ように構成されており、極間が正常な放電状態であれ
ば”1”を、極間が異常に狭くなれば”0”を出力す
る。極間電圧平滑用のコンデンサ38は、オフ時間制御
のために極間電圧を平滑している例えば図3のコンデン
サ19と比較すると、容量は小さく、平滑の時定数は小
さい。従って、コンパレータ46では、極間電圧が小さ
な時定数で平滑されたのち全波整流されたものE6と、
正の基準電圧E5とが比較される。コンパレータ46
が、極間が正常な放電状態でE5<E6であれば”1”
を出力し、極間が異常に狭くなり極間電圧が低くなりE
5>E6となれば”0”を出力するよう正の基準電圧E
5が設定されている。
【0030】図3において、ワンショットマルチバイブ
レータ12の出力12Tは、発振回路11の出力11T
2と放電検出回路22の出力22Tと極間電圧検出回路
37の出力37Tとの論理積によって、制御される。し
たがって、発振器回路11の出力11T1がオン状態に
なった後、Toff1の時間の経過後発振回路11の出
力11T2がオン状態を維持し、かつ、極間が正常な放
電状態で極間電圧検出回路37の出力が”1”の時、極
間電圧EgがEg>E4の状態からEg<E4の状態に
変化することにより、つまり、放電検出回路22の出力
22Tが”0”から”1”に変化することによっての
み、ワンショットマルチバイブレータ12にトリガーが
かかり第2のスイッチング素子7がオン状態になる。し
たがって、極間が異常に狭くなったときには第2のスイ
ッチング素子7がオン状態になることはない。
【0031】次に、極間が急激に狭くなったときの状態
を、図5を用いて説明する。図において、Eg、Igは
それぞれ極間の電圧波形、電流波形である。他の記号で
示される信号は、図3、図4中の同一記号の部位の信号
である。極間の状態は従来例の説明に用いた図9と同一
状態であるとする。すなわち、図5における極間の電圧
波形Egから放電検出回路22の出力22Tまでの信号
は、図9におけるそれらと同じになる。図5より、極間
が短絡してなお極間の平均加工電圧21T1が0V以下
の場合、発振器回路11の出力11T1のオフする時間
は減少を続けるが、極間電圧検出回路37は小さな時定
数で極間の短絡を検出し第2のスイッチング素子7がオ
ン状態にならないようにインターロックをかけている。
【0032】スイッチング素子7を介して極間に供給さ
れる直流電源4は、最も電圧値が高く極間へ電流制限抵
抗を介さずに電流を流すものである。したがって、極間
が急激に狭くなったとき、直流電源4の印加を停止する
ことにより、極間を流れる電流に効果的に制限が加えら
れる。
【0033】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ており、加工中の平均加工電圧が0Vとなるので加工中
の電解や電蝕等の発生が少なく、加工間隙が急激に狭く
なる現象が発生しても加工電流が正常に保たれるため、
電極であるワイヤが断線したり、被加工物の加工面にス
ジが入ったりすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるスイッチング素子の
オフ時間を制御する制御回路である。
【図2】この発明の一実施例による放電加工装置の加工
中の極間状況及び電源装置の電気的状態を示すものであ
る。
【図3】この発明の他の実施例による放電加工装置の放
電加工用電源装置の概要図である。
【図4】図3における極間電圧検出回路の一例を示すも
のである。
【図5】図3、図4によって構成される放電加工装置の
加工中の極間状況及び電源装置の電気的状態を示すもの
である。
【図6】従来の放電加工装置の放電加工用電源装置の概
要図である。
【図7】図6におけるオフ時間制御回路の一例を示すも
のである。
【図8】図6、図7によって構成される放電加工装置の
加工中の極間状況及び電源装置の電気的状態を示すもの
である。
【図9】図6、図7によって構成される放電加工装置に
おいて、加工中加工間隙が急に狭くなった際の極間状況
及び電源装置の電気的状態を示すものである。
【符号の説明】
1 加工用電極 2 被加工物 3、4 直流電源 5 逆極性電圧を印加する直流電源 6、7、8 スイッチング素子 11 発振回路 12 ワンショットマルチバイブレータ 13 論理積ゲート 22 検出回路 30 オフ時間設定器 35 オフ時間下限値設定器 36 一致比較回路 37 極間電圧検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 1/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と被加工物との間に形成される加工
    間隙に放電を発生させて上記被加工物を加工する放電加
    工装置において、 上記電極と被加工物との間に接続された直流電源と、上
    記直流電源を開閉制御して直流パルス電圧を加工間隙に
    供給するスイッチング回路と、上記スイッチング回路が
    オフする期間に上記加工間隙に逆極性電圧を印加する逆
    電圧供給回路と、上記加工間隙に供給される平均加工電
    圧を検出する検出回路と、上記検出回路の出力により上
    記スイッチング回路のオフ時間を設定して平均加工電圧
    を制御するオフ時間設定手段と、上記直流電源の直流パ
    ルス電圧の電圧値に応じて上記オフ時間設定手段で設定
    されるオフ時間の下限値を設定するオフ時間下限値設定
    器と、上記スイッチング回路のオン時間によって上記
    フ時間下限値を制御するオフ時間下限値制御回路を備え
    たことを特徴とする放電加工装置。
  2. 【請求項2】 電極と被加工物との間の直流パルス電圧
    を検出する極間電圧検出回路を備え、上記極間電圧検出
    回路の出力に応じて、上記直流電源の直流パルス電圧の
    印加を制御することを特徴とする請求項1に記載の放電
    加工装置。
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