JP3019191U - 装飾用ステッカーが着いた絵葉書 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カッティング効果を有し、装飾性が優秀であ
り、再使用ができ、耐久性を向上させた装飾用ステッカ
ーを提供することができるとともに離型台紙又は製品自
体を郵便葉書として使用し得る装飾用ステッカーを備え
る郵便葉書及びその製造方法を提供することである。 【構成】 離型台紙１０の裏面に郵便葉書様式が印刷さ
れて葉書印刷部１１が形成され、上面に絵又は文字が印
刷されて絵印刷部１２が形成され、絵印刷部１２上に離
型皮膜層１３が形成され、離型皮膜層１３上に所定図案
に沿ってスクリーン印刷方法により粘着剤層１４が形成
され、その上面に粘着剤層１４と同じ形状のベース層１
５が構成され、その上面にＰＶＣ、ＰＶＢ顔料及びその
他の添加剤で構成される印刷インクを用いて色度別印刷
しながら熱処理して多色度の紋様印刷部１６がベース層
１５と一体に構成される装飾用ステッカーを備える郵便
葉書である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は装飾用ステッカーを備える郵便葉書及びその製造方法に関するもので 、詳しくは粘着剤層及びベース（base）層を所定図案の形態に沿ってシルクスク リーン印刷方法で離型台紙上に形成し、ベース層と紋様印刷部を一体に形成する ことにより、別のカッティング（cutting）工程を経なくても所定のステッカー 形態を離型台紙上に直接成形し得るようにし、離型台紙の裏面には郵便葉書様式 を印刷して郵便葉書として使用できるようにした装飾用ステッカーを備える郵便 葉書及びその製造方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、装飾用ステッカーを製造する従来の工程としては、離型台紙の全面に わたって接着剤を塗布し、その上面に単に接着剤の粘性により圧着されるステッ カー基材を付着し、これに所望のステッカー紋様部を印刷して平面状のシートを 構成した後、再びステッカー形態と同じ形態のカッターでカッティングする一連 の工程で構成される方法が主に使用された。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記方法においては、ステッカー基材の表面に印刷される図案 の面積に係わらず離型台紙の一面全体に接着剤層を形成しなければならないので 非経済的であるだけでなくステッカーの分離時に離型台紙上に粘着剤が残存して ステッカーの付着力が低下し粘着剤が手に付く欠点があり、紋様印刷部は表面印 刷方法により被覆されるので使用途中に付くか、構成層の物性差により割れるか 剥げる場合が度々発生し、特に必要な部分を用いるためには印刷された紋様と同 じ形状の別の金型を用いてカッティングする付加工程が伴う等のように工程が面 倒であるとともに非経済的である。 又、紋様と一致するように製作された金型により印刷された紋様部分をカッテ ィングする工程に必要な精密カッターの製作にもやはり困難が伴い、これにより 図案の大きさに対して多少余白を残した状態でステッカーをカッティングするの で、精巧な印刷紋様を要するステッカー製作の場合にはカッターと印刷されたス テッカー上の図案とを正確に一致させる作業に高度の熟練された機能が要求され 、図案とカッターとが一致しない時には却って不良の原因と装飾性の低下を招き 、ステッカーが分離された残り部分と離型台紙をごみとして捨てるので効果的で なかった。 前記のような従来の方法により製造されるステッカーを１次接着して使用した 後、接着位置を変更して再使用するために、付着されたステッカーを接着面から 剥がすと、基板の底面に構成された粘着剤層が紋様の印刷されたステッカー基材 から分離されて接着面に残るか又はステッカー基材の柔軟性によりステッカーが 延びてから本来の状態に回復できない等のように、ステッカーの耐久性が低下し て実質的な再使用が不可能であった。 従って、本考案の目的はカッティング効果を有し、装飾性が優秀であり、再使 用でき、耐久性を向上させた装飾用ステッカーを提供することができるとともに 離型台紙又は製品自体を郵便葉書として使用できる装飾用ステッカーを備える郵 便葉書及びその製造方法を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的だけでなく容易に表出される他の目的を達成するために、本考案にお いては、粘着剤層、ベース層及び紋様印刷部を完成されたステッカーの紋様と同 じ所定紋様でスクリーン印刷方法により離型台紙上に一体に形成させることによ りカッティング効果を持たせるようにし、紋様印刷部の印刷時に毎色度で印刷す る時に熱処理して一体に形成されるようにすることにより装飾性及び耐久性を向 上させるとともに再使用できるようにし、離型台紙の他の一面に郵便葉書様式を 印刷することによりステッカーの使用後又はステッカーの付着された状態で郵便 葉書として使用できるようにした。 本考案をより具体的に説明すると次のようである。 本考案の装飾用ステッカーを備える郵便葉書は、先ず離型台紙の裏面に郵便葉 書様式を印刷し、上面には絵又は文字を印刷した後、上面に本考案の属する技術 分野で通常的に使用される方法で離型皮膜層を形成し、離型皮膜層の上部に所定 紋用に粘着剤を塗布して粘着剤層を形成した後、その上に粘着剤層と同じにベー ス層を上部に形成し、その上面にはＰＶＣ（poly vinyl chloride）及びＰＶＢ （poly vinyl butyrate）と適正な顔料及びその他の添加剤が一定比率で混合さ れた印刷インクを用いて色度別に印刷し、毎色度で印刷する時に熱処理して紋様 印刷部がベース層及び粘着剤層と一体に形成されるようにし、これを最終固着温 度で熱処理して完成品を得る。

【０００５】

【実施例】

以下、添付された図面に基づいて本考案を詳細に説明する。 図１に示すように、離型台紙１０の裏面には郵便葉書様式を印刷して葉書印刷 部１１を形成し、上面には絵を印刷して絵印刷部１２を形成した後、絵印刷部１ ２上に本考案の属する技術分野で通常的に使用される方法で離型皮膜層１３を形 成し、その上、紋様に粘着剤を塗布して粘着剤層１４を形成する。

【０００６】 粘着剤層１４は一般的に使用される油性粘着剤を使用して構成するか又はエス テルポリマーを主成分とする水性粘着剤を使用して構成することができるが、長 時間の使用時にステッカー付着位置の周辺に生ずる接着痕跡を容易に除去するた めには水性粘着剤が望ましい。粘着剤層１４はシルクスクリーン印刷方法で所定 紋様にだけ形成する。但し、水性粘着剤を用いる場合、通常のステッカー製造方 法によっては平面硬化のためベース層１５の形成ができないので後述する別の工 程が要求される。即ち、粘着剤層１４の上面にはＰＶＣとＰＶＢ等を混合した液 で塗布した後、１５０〜１８０°Ｃで熱処理してベース層１５を形成する。この 際に、ベース層１５もやはり粘着剤層１４と同じ紋様となるようにシルクスクリ ーン印刷方法で粘着剤層１４の上部に積層形成する。

【０００７】 即ち、従来の通常的なステッカー製造工程による粘着剤層は離型台紙表面全体 にわたって粘着剤を塗布し、これを熱処理することにより表面に多少の粘着性を 保有するものであるが、本考案により形成した粘着剤層１４は水性粘着剤を使用 するので表面硬化時に不規則な屈曲面が確保され、その上面にベース層１５を構 成するためにＰＶＣとＰＶＢの混合液を粘着剤層１４と同じ形態にスクリーン印 刷してから１５０〜１８０°Ｃの範囲の温度で熱処理することにより粘着剤層１ ４とベース層１５とが完全な結合状態を維持することができ、再使用のための分 離時にも粘着剤層１４が分離される問題点を解決することができるものである。

【０００８】 本考案の装飾用ステッカーを備える郵便葉書の製造方法を各工程別に説明する と、先ず２００°Ｃ以上の耐熱性を有する離型台紙１０の裏面には郵便葉書様式 を印刷して葉書印刷部１１を形成し、上面には特定絵又は文字を印刷して絵印刷 部１２を形成した後、絵印刷部１２の表面にテフロン又はシリコンでコーティン グして離型皮膜層１３を形成する。

【０００９】 又、コーティングされた離型皮膜層１３の上面には適正粘性を維持する粘着剤 、望ましくはアクリル酸エステルポリマーを主成分とする水性粘着剤がシルクス クリーン方法により所定図案の形態にスクリーン塗布して所定形状の粘着剤層１ ４を形成する。

【００１０】 その上、ＰＶＣとＰＶＢの混合溶液を離型台紙１０上にスクリーン印刷された 粘着剤層１４と同じ形状にスクリーン塗布し、１５０〜１８０°Ｃの温度で熱処 理することによりベース層１５を形成する。このようなベース層１５を形成する ことにおいて、ステッカーの用途に応じて軟質又は硬質の程度を調節するために 可塑剤を適宜調節して混合することにおいて適正粘度に維持することが望ましい 。又、ベース層１５の上面にはＰＶＣとＰＶＢに顔料及びその他の添加剤を混合 した印刷インクで図案の紋様に合わせて色度別印刷して紋様印刷部１６を形成し 、紋様印刷部１６は色度別印刷時毎に１５０°Ｃで１次加熱することによりベー ス層１５との一体構成を有することになり、最終固着温度、つまり１８０〜２０ ０°Ｃの範囲で再び熱処理して装飾用ステッカーを備える郵便葉書を製造する。

【００１１】 特に、本考案において、ベース層１５に透明性を付与すると、つまりベース層 １５を形成するのに透明樹脂を用いると、裏面も同一透明性を有することになり 、ガラス等に接着して使用する場合に内部だけでなく外部でも同一紋様と色相を 表現できるので装飾機能をさらに増大することができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は離型台紙上の離型皮膜層の上部に粘着剤層を有 する所定形状のベース層と多色度の印刷紋様が熱処理により多少の硬化性を有し 一体に固着されるものであるので別の金型によるカッティング工程を必要としな くても製造工程によりカッティング効果が得られるもので、特に粘着剤がベース 層との完全な結晶形態で構成されるので再使用のために粘着面からステッカーを 分離する過程で粘着面に粘着剤が一部残ることになる弊害を効果的に防止するこ とができるとともに装飾性の優れた良質のステッカーを大量に生産することがで きるだけでなく、離型台紙の裏面に郵便葉書様式を印刷するので本考案の製品自 体を又はステッカーの使用後に離型台紙のみを郵便葉書として使用し得るため資 源の浪費も防止できる効果がある。

【提出日】平成７年４月７日

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００１

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は装飾用ステッカーが着いた絵葉書に関するもので、詳しくは粘着剤層 及びベース（ｂａｓｅ）層を葉書裏面の絵部の所定図案の形態に沿ってシルクス クリーン印刷方法で離型台紙上に形成し、ベース層と紋様印刷部を一体に形成す ることにより、別のカッティング（ｃｕｔｔｉｎｇ）工程を経なくても所定のス テッカー形態を離型台紙上に直接成形し得るようにし、離型台紙の裏面には郵便 葉書様式を印刷して郵便葉書として使用できるようにした装飾用ステッカーが着 いた絵葉書 に関するものである。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００３

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記方法においては、ステッカー基材の表面に印刷される図案 の面積に係わらず離型台紙の一面全体に接着剤層を形成しなければならないので 非経済的であるだけでなくステッカーの分離時に離型台紙上に粘着剤が残存して ステッカーの付着力が低下し粘着剤が手に付く欠点があり、紋様印刷部は表面印 刷方法により被覆されるので使用途中に付くか、構成層の物性差により割れるか 剥げる場合が度々発生し、特に必要な部分を用いるためには印刷された紋様と同 じ形状の別の金型を用いてカッティングする付加工程が伴う等のように工程が面 倒であるとともに非経済的である。 又、紋様と一致するように製作された金型により印刷された紋様部分をカッテ ィングする工程に必要な精密カッターの製作にもやはり困難が伴い、これにより 図案の大きさに対して多少余白を残した状態でステッカーをカッティングするの で、精巧な印刷紋様を要するステッカー製作の場合にはカッターと印刷されたス テッカー上の図案とを正確に一致させる作業に高度の熟練された機能が要求され 、図案とカッターとが一致しない時には却って不良の原因と装飾性の低下を招き 、ステッカーが分離された残り部分と離型台紙をごみとして捨てるので効果的で なかった。 前記のような従来の方法により製造されるステッカーを１次接着して使用した 後、接着位置を変更して再使用するために、付着されたステッカーを接着面から 剥がすと、基板の底面に構成された粘着剤層が紋様の印刷されたステッカー基材 から分離されて接着面に残るか又はステッカー基材の柔軟性によりステッカーが 延びてから本来の状態に回復できない等のように、ステッカーの耐久性が低下し て実質的な再使用が不可能であった。 従って、本考案の目的はカッティング効果を有し、装飾性が優秀であり、再使 用でき、耐久性を向上させた装飾用ステッカーを提供することができるとともに 離型台紙又は製品自体を郵便葉書として使用できる装飾用ステッカーが着いた絵 葉書 を提供することである。

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的だけでなく容易に表出される他の目的を達成するために、本考案にお いては、粘着剤層、ベース層及び紋様印刷部を完成されたステッカーの紋様と同 じ所定紋様でスクリーン印刷方法により離型台紙上に一体に形成させることによ りカッティング効果を持たせるようにし、紋様印刷部の印刷時に毎色度で印刷す る時に熱処理して一体に形成されるようにすることにより装飾性及び耐久性を向 上させるとともに再使用できるようにし、離型台紙の他の一面に郵便葉書様式を 印刷することによりステッカーの使用後又はステッカーの付着された状態で郵便 葉書として使用できるようにした。 本考案をより具体的に説明すると次のようである。 本考案の装飾用ステッカーが着いた絵葉書は、先ず離型台紙の裏面に郵便葉書 様式を印刷し、上面には絵又は文字を印刷した後、上面に本考案の属する技術分 野で通常的に使用される方法で離型皮膜層を形成し、離型皮膜層の上部に所定紋 用に粘着剤を塗布して粘着剤層を形成した後、その上に粘着剤層と同じにベース 層を上部に形成し、その上面にはＰＶＣ（ｐｏｌｙ ｖｉｎｙｌ ｃｈｌｏｒｉ ｄｅ）及びＰＶＢ（ｐｏｌｙ ｖｉｎｙｌ ｂｕｔｙｒａｔｅ）と適正な顔料及 びその他の添加剤が一定比率で混合された印刷インクを用いて色度別に印刷し、 毎色度で印刷する時に熱処理して紋様印刷部がベース層及び粘着剤層と一体に形 成されるようにし、これを最終固着温度で熱処理して完成品を得る。

【手続補正６】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】 本考案の装飾用ステッカーが着いた絵葉書の製造方法を各工程別に説明すると 、先ず２００°Ｃ以上の耐熱性を有する離型台紙１０の裏面には郵便葉書様式を 印刷して葉書印刷部１１を形成し、上面には特定絵又は文字を印刷して絵印刷部 １２を形成した後、絵印刷部１２の表面にテフロン又はシリコンでコーティング して離型皮膜層１３を形成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による郵便葉書の縦断面図である。

【符号の説明】

１０：離型台紙、 １１：葉書印刷部、 １２：絵印刷部、 １３：離型皮膜層、 １４：粘着剤層、 １５：ベース層、 １６：紋様印刷部。

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【手続補正書】

【提出日】平成７年４月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【考案の名称】 装飾用ステッカーが着いた絵葉書

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 離型台紙１０の裏面に郵便葉書様式が印
   刷された葉書印刷部１１が形成され、上面に絵又は文字
   が印刷された絵印刷部１２が形成され、絵印刷部１２上
   に離型皮膜層１３が形成され、離型皮膜層１３上に所定
   図案に沿ってスクリーン印刷方法により粘着剤層１４が
   形成され、その上面に粘着剤層１４と同じ形状のベース
   層１５が構成され、その上面にＰＶＣ、ＰＶＢ顔料及び
   その他の添加剤で構成される印刷インクを用いて色度別
   印刷しながら熱処理することにより多色度の紋様印刷部
   １６がベース層１５と一体に構成された、ことを特徴と
   する装飾用ステッカーを備える郵便葉書。
2. 【請求項２】 離型台紙の裏面に郵便葉書様式を、上面
   に絵又は文字を印刷して葉書印刷部と絵印刷部を形成
   し、絵印刷部の上面に通常の方法で離型皮膜層を形成
   し、離型皮膜層の上面に適正粘性の粘着剤を所定図案で
   スクリーン印刷方法により塗布してから熱処理し、その
   上にＰＶＣ、ＰＶＢ、適量の顔料及びその他の添加剤を
   混合した印刷インクで図形の形態に沿って印刷するにあ
   たって毎色度印刷時毎に１５０°Ｃで熱処理し、紋様印
   刷部の構成後に１８０〜２００°Ｃの最終固着温度で熱
   処理することを特徴とする装飾用ステッカーを備える郵
   便葉書の製造方法。