JP3019122U - ゴルフ用手袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 右プレーヤーの場合（左手袋）、手袋の人指
し指の内側に、人指し指の爪に近い関節近辺に右下りの
連続又は不連続のテーピングに相当する突条、及び手の
甲部に右下りのテーピングに相当する複数本の突条を設
けたゴルフ用手袋。 【目的】 ゴルフボールの飛距離と飛行の正確性を著し
く改良し、且つ、ゴルフの競技能力を向上させるゴルフ
用手袋の提供。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ゴルファーがゴルフ競技に使用する、ゴルフ用手袋に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

ゴルフ競技においては、従来から、ボールの飛距離を伸ばし飛行の正確性を増 すことが、ゴルファーの夢であり、そのためにクラブやボールやシューズ等の改 良が試みられてきた。クラブやボールやシューズ等の材質と形状に関する改良の 提案が、“科学的”というふれこみで種々なされてきたが、ゴルファーに満足さ れるものは未だ現れていない。意外にもゴルフ用手袋に関する改良提案は、殆ど なされておらず、グリップ握力を強化する手袋が、特開平６−１０５９４１号公 報や実開平３−９１３７７号公報や特開昭５８−４３４８７号公報に開示されて いるだけである。

【０００３】 一方、最近においては、社会全体にわたり“健康”についての意識が高まり、 いわゆる健康療法が流行となりつつある。ヨガやツボ療法や健康磁石等がよく知 られているが、スパイラルテープ療法も注目されはじめている。これは、健康療 法だけでなくスポーツ能力の飛躍の効用があると言われ、有名なプロおよびアマ のスポーツ選手が愛用しているのがマスメデイアを通じて知られているし、田中 信考著「驚異のスパイラルテープ療法」マキノ出版ムック（平成７−５−１）に 詳しく紹介されている。 しかしながら、これらのテープのゴルフの飛距離及び方向正確性の関連につい ては述べられていない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ゴルフ競技において、道具類の改良によりボールの飛距離を伸ばし飛行の正確 性を増すゴルファーの夢は、未だ十分には達成されていない。従来のクラブやボ ール等の改良提案では、高価になっているけれども、飛距離や飛行の正確性の要 求を満たすものは少ない。ゴルフ用手袋に関する改良提案も、飛距離や飛行の正 確性の向上を目指すものはなかった。また、スポーツ能力の飛躍の効用を併せ持 つ健康療法も出現しているのに、利用が計られていない。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記した従来の問題点を解決するためになされたもので、ゴルフ競 技の道具類の改良を目的とし、スポーツ能力の飛躍の効用を増進する効果を併せ 持つゴルフ用手袋を開示するものである。 本考案者は、ゴルフ競技の道具類の改良を検討する過程において、上記のスパ イラルテープ療法の利用を着想し、新規なゴルフ用手袋を開発した。 本考案は、人差し指部及び甲部の内側に、テーピングが施されたゴルフ用手袋 で、構成される。

【０００６】 本考案の基本発想は人差し指に対するテーピングが主要な要素であり、テーピ ング態様は、人差し指の爪の中指側の下角部を始端とし、右下がりに螺旋巻きさ れ二周目が爪部に近い関節の上部を通り、三周目が上記関節の下部を通り、人差 し指の側部の親指側を終端とするものである。また、適宜、少なくとも手の甲側 のみにテープを配置する不連続なテーピングでも同等の効果が発揮される。 しかしながら、実際的にはプレー毎にテーピングするのは非常にわずらわしい ことであり、プレー中にテーピングの緩むこともあるので、これを避けようとし て、手袋側にテーピング相当の突条を設けようとするものである。即ち、人差し 指へ実際のテーピングを施す代わりに、手袋の人差し指部の内側に、数ｍｍ幅の 突条が施されるものである。そこで本考案者は、これら人差し指部に対するテー ピングのゴルフプレー時の顕著な効果に着目し、人差し指部のテーピング相当の 突条を設けた考案を実願平 − 号（出願日平成７年６月８日）として同日付 で出願したが、本考案はこれをさらに改善するものである。 即ち、本考案におけるテーピングの態様は、人差し指へのかかる実際のテーピ ングに対応して、手袋の人差し指部の内側に、テーピングに相当する連続又は不 連続の突条を設けるとともに手の甲部にも複数本のテーピング相当の突条を設け る。人差し指部の巻き方向は、左巻き、右プレーヤー用 (左手袋) の場合、指先 端側からみて、即ち、反時計方向とする。また、甲部の突条は右下がりに複数本 設けるが、テープの本数は好ましくは４本である。テープの幅と厚みは任意でよ いが、幅は 2.5〜3.5 mm、厚みは 0.1〜0.2mm 位が好適である。テーピングに対 応する突条の素材としては、非伸縮性素材が好ましいが、ゴム等の伸縮性素材も 使用しうる。非伸縮性素材としては、天然繊維布や合成繊維布、プラスチックフ ィルムや紙等が使用できる。手袋自体は、通常のものでよく、素材も皮革ないし 布等適宜のものでよい。また、突条素材は、縫着または貼着や融着等により一体 化される。手袋の製造ないし成形時に一体化してもよいし、製造後に一体化して もよい。 ゴルフ用手袋は、右手プレーヤーの場合、通常左手用のみが使用され、左プレ ーヤーの場合は、右手用が使用されるので、上記突条は右プレーヤー (左手袋) の場合、左人差し指及び手の甲部で右下がりに、左プレーヤーの場合、右人差し 指及び手の甲部で左下がりにそれぞれ対応するよう手袋にテーピング相当の突条 を設け、本考案の手袋は左右プレーヤーに相応していずれか一方を使用する。

【０００７】

【作用】

本考案では、手袋の人差し指部の内側及び手の甲部内側に、テーピングが施さ れているので、人差し指及び甲部に直接テーピングを施した場合と同等に作用し 、ゴルフクラブのシャフトを握ると、テーピングによる独特の締めつけ機能が働 き、ボールの飛距離と飛行の正確性が向上する。また、グリップの確実性や握力 の加減の容易性の効用もある。 さらに、人差し指の筋肉及び手の甲部のバランスに微妙に影響し体全体の筋肉 を刺激して、運動神経や運動能力が不思議に高揚状態となって、運動機能全体が 活性状態となる副次的な効果もある。 本考案では手袋の裏面側の人差し指部分及び手の甲部分に、テーピングに相当 する突条が施されているので、ゴルフプレーの度毎にテーピングしなくて済むし 、スイング毎の手袋の装脱でテープの巻きが緩むこともない。

【０００８】 次に、図面に示す本考案に係わるゴルフ用手袋について説明する。第１図は、 右プレーヤーのゴルフ用のテーピングを示すもので、左手１の爪２にテープ３及 び甲部にテープ５をテーピングした図である。第２図は、本考案に係わるゴルフ 用の手袋を示すもので、テーピングが人差し指部の裏面（手のひら側）で不連続 な態様を示している。また、５は手の甲側に配置されたテープの透視図である。 第３図は、右プレーヤや用の手袋（左手）６を示すもので、図４及び図５は第３ 図Ａ−Ａの断面である。即ち、第４図は手袋人差し指７内側のテープに相当する 突条３が連続のとき、第５図は同じくテープに相当する突条４が手のひら側で不 連続のときを示す。また、第６図は、第３図Ｂ−Ｂの断面である。 本考案のゴルフ用手袋を用いて実際にゴルフをプレーしたところ、人差し指及 び甲部へのテーピングのときと同様に、ウッド及びアイアン使用時に飛距離及び 正確性が増した。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように、本考案に係るゴルフ用手袋の使用により、ボールの飛距離と飛 行の正確性が著しく改良され、ゴルフの競技能力を著しく向上させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ゴルフのための人差し指及び甲部のテーピング
図である。

【図２】ゴルフのための人差し指の不連続のテーピング
の手のひら側の図である。

【図３】本考案に係わるゴルフ用手袋（左手）を示す図
で手の甲側からの図である。

【図４】図３のＡ−Ａ断面図で、テーピングに相当する
突条が連続的に施こされているとき。

【図５】図３Ａ−Ａの変形断面図で、テーピングに相当
する突条が不連続になっているとき。

【図６】図３Ｂ−Ｂの断面図である。

【符号の説明】

１ 右プレーヤーの左手 ２ 爪 ３ ゴルフのためのテーピング ４ ゴルフのための不連続テーピング ５ 甲部のテーピング ６ 右プレーヤー用手袋（左手） ７ 手袋の人差し指

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 人差し指部の内側及び手の甲部に、テー
   ピングに相当する突条が施されたゴルフ用手袋。
2. 【請求項２】 テーピングに相当する突条が、人差し指
   の爪の中指側の下角部を始端とし、右下がりに螺旋巻き
   され二周目が爪部に近い関節の上部を通り、三周目が上
   記関節の下部を通り、人差し指の側部の親指側を終端と
   し、さらに手の甲部には右下がりの突条が複数本設けら
   れたことを特徴とする、請求項１に記載のゴルフ用手
   袋。
3. 【請求項３】 上記人差し部の突条が不連続に配置され
   た請求項１のゴルフ用手袋。
4. 【請求項４】 上記手の甲部の突条が右下がりに４本配
   置された請求項１乃至３のいずれかに記載のゴルフ用手
   袋。
5. 【請求項５】 テーピングに相当する突条が、非伸縮性
   素材でなされたことを特徴とする、請求項１乃至４のい
   ずれかに記載のゴルフ用手袋。
6. 【請求項６】 テーピングに相当する突条が、縫着また
   は貼着によってなされたことを特徴とする、請求項１乃
   至５のいずれかに記載のゴルフ用手袋。