JP3018764U - 電気掃除機用吸引パイプ - Google Patents

電気掃除機用吸引パイプ

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JP3018764U
JP3018764U JP1995005208U JP520895U JP3018764U JP 3018764 U JP3018764 U JP 3018764U JP 1995005208 U JP1995005208 U JP 1995005208U JP 520895 U JP520895 U JP 520895U JP 3018764 U JP3018764 U JP 3018764U
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二郎 安藤
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安藤化成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動ブラシ付き吸引ヘッドとの接続を可能に
した電気掃除機用の吸引パイプにおいて、電動ブラシへ
の電源供給のため配線部を内蔵する必要がある。そのた
め、この種、吸引パイプを伸縮させるためにはコードリ
ールを必要としたが、これでは大型化、重量化、複雑化
していた。これを解消する。 【構成】 内外のパイプ3,2による二重管構造とし、
内パイプ3の外周側に導通レール13を設け、また外パ
イプ2の内周側には、導通レール13上を摺接移動可能
な摺動体34を設けた。この摺動体34は、可撓性の導
電材33によって保持されている。そして、内パイプ3
には、導通レール13を覆うカバー22が設けられてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電気掃除機に用いられる吸引パイプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気掃除機には吸引ヘッド部に電動ブラシ等の可動部を備えるタイプがあり、 このタイプの電気掃除機において用いられる吸引パイプ(吸引ヘッド部と掃除機 本体側の可撓性ホースとを接続する管材)には、上記可動部に対する電源供給や 信号伝達用の配線部を内蔵させる必要がある。
【0003】 ところで、電気掃除機では一般に、使用者の身長や用途等に応じて吸引パイプ を伸縮可能にすることが好適とされる。そのため、上記したように配線部を内蔵 させる必要がある吸引パイプでは、吸引パイプにおける把持部寄りの端部にコー ドリールを付設し、吸引パイプの伸縮に応じて配線部も伸縮させるようにするこ とが考えられている(特開平6−165745号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
吸引パイプにコードリールを付設する構造では、コードリールによる大型化及 び重量化を伴うため、女性、子供、年配者等にとって吸引パイプの取り扱い(掃 除だけでなく収納や移動等を含む)が困難になるという欠点があった。のみなら ず、コードリールは動作が頻繁になることで故障や断線を起こし易く、しかも製 造コストの高騰化を招来する等、各種の不具合を有していた。
【0005】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであって、配線部を内蔵し且つ伸縮 可能な構成を具備したうえで、取り扱い性に優れ、故障や断線を起こし難く、且 つ製造コストの高騰化を抑えることができるようにした電気掃除機用吸引パイプ を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。 即ち、本考案は、外パイプと該外パイプ内に嵌められる内パイプとで二重管構 造を有して伸縮自在に組み立てられたパイプ組体と、該パイプ組体の両端部間に わたって導通状態を保持する通電手段と、両パイプにおける管軸まわりの相互空 転を阻止する回止め手段とを有し、上記通電手段は一方のパイプに対しその管軸 方向に沿って設けられた通電帯から成る第1通電部と、他方のパイプに一端部が 固定された可撓性導電材及び該導電材の他端部に接続されて上記通電帯上を摺接 可能になされた摺動子を有した第2通電部とで構成されており、前記回止め手段 は内パイプの外周面に管軸に沿って設けられた溝部と、外パイプの管壁外方から 内方へ向けて貫設され上記溝部内へ突出する係合片とを有していることを特徴と している。
【0007】 前記第1通電部を有するパイプには、通電帯を管軸方向に沿って被覆しつつ該 通電帯上へ前記第2通電部挿入用の空洞部を形成させるカバー部が設けられた構 成とすることが可能である。 前記パイプ組体には両パイプの伸縮を段階的に切替え可能な長さ調節手段が設 けられており、該長さ調節手段は、内パイプの外面にその管軸方向に沿って所定 間隔で設けられた複数の位置決め凹部と、外パイプにおける内パイプの内向き端 部で上記位置決め凹部に係脱可能に設けられた可動ストッパ部とを有した構成と することができる。
【0008】 前記第1通電部が内パイプの外周側に設けられ第2通電部が外パイプの内周側 に設けられた構成において、パイプ組体の内パイプには管軸方向に沿った外周面 の一部を径方向内方へ変形させて形成した扁平部が設けられていると共に、該扁 平部には外パイプの内周面との間で上記変形に起因して生ずる管軸方向の隙間を 補充すべくカバー部が付設可能な構成とすることで、該カバー部と扁平部との間 で前記した空洞部を構成させたり、またカバー部外面と外パイプとの間で前記し た長さ調節手段を構成させたりできる。
【0009】 前記第1通電部が内パイプの外周側に設けられ第2通電部が外パイプの内周側 に設けられた構成において、パイプ組体の最大伸長時にも外パイプ内に残存する ようになる内パイプの内向き端部まわりには、外パイプの内周面に沿って内パイ プの内向き端部から露呈する前記第2通電部の導電材を外パイプの内周面へ押圧 可能なシール部が設けられた構成とするのが好適である。
【0010】 前記回止め手段17は、係合片56が貫通する外パイプ2の嵌入孔61に、係 合片56の圧入を許容しかつ抜け止めをするリブ63を設けておくことが好まし い。
【0011】
【作用】
外パイプと内パイプとが二重管構造を有して伸縮自在に組み立てられたパイプ 組体に対し、その両端部間にわたって通電手段が設けられているので、電動ブラ シ等の可動部を具備した吸引ヘッド部と掃除機本体側の可撓性ホースとの接続が 可能である。そして、上記通電手段としては、内外のパイプに対して各別に設け られた第1通電部の通電帯と、第2通電部の摺動子とが互いに接触し、この接触 部分が相対移動する構成であり、コードリールを用いた従来のものに比して構造 の簡潔化及び小型化が図れる。
【0012】 これら第1、第2の通電部による接触状態を維持させるうえで、両パイプの相 互空転を阻止する回止め手段が設けられている。回止め手段は、内パイプの溝部 と係合する係合片が外パイプの嵌入孔に貫設されており、この嵌入孔のリブによ って圧入が許容されかつ抜け止めされている。 通電手段の第2通電部は、可撓性導電材により摺動子が接続されたものとなっ ているが、第1通電部を有するパイプにつき、通電帯を覆うカバー部を設けるこ とで空洞部を形成させるような構成とすれば(この空洞部内に通電帯が収納され 、且つ第2通電部の摺動子が移動するものとなる)、パイプ組体の伸長時に第1 通電部がパイプ組体としての外部又は内部(吸引通路内)へ露呈するといったこ とがない。そのため、放電、漏電、感電等の防止が図れることは勿論のこと、見 栄えの悪さ等を防止できる。また、パイプとして、空洞部の形成が容易となる。
【0013】 パイプ組体に長さ調節手段を設けて段階的な伸縮度合の切替えを可能にしてお けば、長さ調節が簡単且つ迅速に行える利点がある。また、調節後の長さ保持も 確実に行える利点がある。 前記第1通電部が内パイプの外周側に設けられ第2通電部が外パイプの内周側 に設けられた構成において、第1通電部を有するパイプ(即ち、内パイプ)にカ バー部を付設する構成を採用すれば、上記したように空洞部の形成が容易である ばかりでなく、カバー部の形状を異ならせるだけで空洞部を有しない吸引パイプ (即ち、配線部を内蔵せず、可動部を具備した吸引ヘッド部とは非接続型とされ るもの)を構成させることができる。すなわち、内パイプとしての部品共通化が 図れる。
【0014】 また同様に、カバー部において上記した長さ調節手段を構成する位置決め凹部 が設けられる構成とすれば、位置決め凹部の形成が容易であると共に、位置決め 凹部の設けられたものと設けられていないものとで内パイプとしての部品共通化 が図れる利点がある。 パイプ組体において、内パイプの内向き端部まわりにシール部を設けておけば 、内パイプと外パイプとの周間に、第2通電部の導電材等を原因として隙間が生 じるのを防止することができる。そのため、吸引圧の漏洩を防止できる利点があ る。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1乃至図10は本考案に係る吸引パイプ1を示しており、この吸引パイプ1 は、図1及び図2に示すように外パイプ2と内パイプ3とが二重管構造を有して 伸縮自在に組み立てられて成るパイプ組体4を主体とするものである。
【0016】 そして、このパイプ組体4において、一方のパイプの外向き端部(図2では外 パイプ2の上端部とした)には、掃除機本体6に設けられた可撓性ホース7(な お7aは操作用把持部である)との接合・離脱を可能にするための差込部8が設 けられ、また他方のパイプの外向き端部(図2では内パイプ3の下端部とした) には、電動ブラシ等の可動部(図示略)を具備した吸引ヘッド部10との接合・ 離脱を可能にするための受口部11が設けられている。
【0017】 外パイプ2及び内パイプ3はいずれも丸パイプ状とされ、外パイプ2の内径と 内パイプ3の外径との関係は、内パイプ3が外パイプ2内でガタツキを生じるこ となく伸縮摺動を許容されるような寸法とされている。 図1に示すように内パイプ3にはその外周側に第1通電部13が設けられ、外 パイプ2にはその内周側に第2通電部14が設けられている。これら第1、第2 の通電部13,14は、内外のパイプ3,2がパイプ組体4として組み合わされ たときに相互接触して、パイプ組体4としての両端部間を導通可能にするもので あって、これによって通電手段15を構成するようになっている。
【0018】 またこのパイプ組体4には、内外のパイプ3,2を伸縮させた場合にも上記通 電手段15の構成(第1通電部13と第2通電部14との導通状態)が保持され るようにするうえで、両パイプ2,3における管軸まわりの相互空転を阻止する 回止め手段17が設けられている。 更に、このパイプ組体4には、内外のパイプ3,2の伸縮を段階的に切替え可 能にする長さ調節手段18が設けられている。
【0019】 まず、通電手段15について説明する。 通電手段15において、内パイプ3に設けられる第1通電部13は、図3(a )に示すように内パイプ3の管軸方向に沿って細帯状をした2本の通電帯20が 、互いに所定間隔を保持した状態で内パイプ3に付設されたものである。 内パイプ3には、この第1通電部13を設けるに際して、管軸方向に沿った外 周面の一部を径方向内方へ変形させて扁平部21を形成させると共に、この扁平 部21に対してカバー部22を付設することにより、これら扁平部21とカバー 部22との間で、吸引通路3aとは区画された通電帯収納用の空洞部23を形成 させてある。
【0020】 カバー部22は、その断面形状を部分円弧状とする細長板状に形成されたもの で、上記のように扁平部21の形成に起因して内外両パイプ3,2の周間に生ず る管軸方向の隙間に対し、これを補充できるようになっている。なお、扁平部2 1に対する通電帯20やカバー部22の固定には、超音波溶接を採用した(なお 、接着や熱溶着又はビス止め等でもよい)。
【0021】 内パイプ3において、外パイプ2の内方へ向けられる内向き端部(図1の左側 )には、外パイプ2に対する最大伸出時にも外パイプ2内に残存する部分にシー ル部25が設けられているが、上記扁平部21及びカバー部22は、このシール 部25までには及ばないものとなっている。そして、シール部25とカバー部2 2との間には、管軸方向に沿って開口する空洞入口26が設けられている。
【0022】 一方、内パイプ3の外向き端部(図1の右側)には、上記したように吸引ヘッ ド部10(図2参照)との接続に用いられる受口部11が設けられているが、上 記カバー部22には、図3(b)に示すようにこの受口部11に対応して空洞部 23を広げるような隆起部22aが設けられている。そして、この隆起部22a の内部にはソケット具27が収納されており、このソケット具27に内蔵された 一対の雌側電極(図示略)に対して上記通電帯20が各々接続されるようになっ ている。そのため、内パイプ3の外向き端部に臨んで形成された端子挿入孔28 を介して、上記ソケット具27の雌側電極と吸引ヘッド部10側に設けられる雄 側電極(図示略)との接合・離脱が可能になっている。
【0023】 なお、図3(b)において30は吸引ヘッド部10との接合状態を保持するた めの可動ストッパ部であって、30aは押釦部、30bは揺動支点、30cは係 止爪、30dは復帰バネである。 前記通電手段15(図1参照)において、外パイプ2に設けられる第2通電部 14は、図4に示すように外パイプ2の外向き端部(図1の左側)に対して一端 部を固定された可撓性導電材33と、図5に示すようにこの導電材33の突端部 に接続された摺動子34とを有している。
【0024】 導電材33は、図6に示すように可撓シート材35に、銅箔等による2本のプ リント線36が被着され、且つこれらプリント線36が絶縁被覆されたもので、 ある程度の腰の強さを有し、可撓性だけでなく弾性復元性にも優れたものとなさ れている。なお、37は図4に示すように外パイプ2の外向き端部に設けられる 雄側電極40と接続するための結線用露出部である。この導電材33は、図1及 び図4に示すように外パイプ2の内周面に嵌着されるバネ輪41(図7参照)に よって外パイプ2の内周面へ押圧付勢され、腰折れ等の発生が防止されるように なっている。
【0025】 摺動子34は、図6に示すように移動プレート43に対して「つ」字状に折曲 された一対のシュー44が取り付けられたもので、各シュー44が上記導電材3 3の各プリント線36と接続されている。 図8に示すようにこれら導電材33及び摺動子34は、いずれも、内パイプ3 の上記空洞部23内に挿入可能な幅及び厚さに形成されている。そして、外パイ プ2と内パイプ3とを組み合わせる際には、摺動子34の各シュー44が第1通 電部13の各通電帯20に接触するようにし、導電材33が空洞部23の空洞入 口26(図1、図3(a)、図4参照)を介して出し入れ可能なようにする。こ のようなことから、内外両パイプ3,2を伸縮させるのに伴って第2通電部14 の摺動子34(各シュー44)と第1通電部13の通電帯20とが互いに摺接移 動するようになっている(図5参照)。
【0026】 なお、本実施例では、上記のような摺動子34の移動を円滑にし、また各シュ ー44と通電帯20との脱線やこの脱線に伴うショートを防止するうえで、内パ イプ3における扁平部21及びカバー部22の内面適所に、管軸方向に沿った複 数本のガイドレール47(図8参照)を設けた。 また、上記第2通電部14(図6参照)の導電材33において、その可撓シー ト材35は、図9に示すようにプリント線36が被着されたプリント基板48を 、ベースシート49と被覆シート50とで挟み込んだ積層構造を有したものとし てあるが、このうちプリント基板48については腰の強さを得るうえで厚く形成 する代わりに、ベースシート49は可及的に薄く、被覆シート50は可及的に幅 狭にし、また上記プリント基板48も可及的に幅狭に形成するようにした。これ により、カバー部22の内面及び外パイプ2の内面に沿って導電材33が嵩低く (コンパクト)に収められるようにした。なお、このような措置は、内パイプ3 に設けられたシール部25(図3(a)及び図4参照)によって外パイプ2と内 パイプ3との周隙間を管軸方向に遮断する場合に、そのシール性を阻害しないよ うにするうえで、有益なものとなる。
【0027】 そして更に、内パイプ3(図1、図3(a)、図4参照)において、扁平部2 1からシール部25へと繋がる管軸方向に沿った土手の部分を傾斜させると共に 、カバー部22の端部を斜めに形成させることで、空洞部23の空洞入口26が 内パイプ3の径方向に対してやや傾斜するようにした。これにより、空洞部23 に対する導電材33の出し入れが円滑に行われるようにした。
【0028】 なお、シール部25は、上記のように導電材33の押圧付勢を良好にし、且つ 導電材33に対する擦過摺動が円滑に行え、しかも外パイプ2の内周面に対する シール性を高めることができるようにするうえで、複数条のリングを所定間隔で 連設させた形状(図1及び図4参照)とした。 次に、前記回止め手段(図1参照)について説明する。
【0029】 回止め手段17は、内パイプ3の外周面に管軸に沿って設けられた溝部55と 、外パイプ2の管壁外方から内方へ向けて貫設され上記溝部55内へ突出する係 合片56との組み合わせによって構成されている。 内パイプ3において、溝部55はその長手方向両端部が有限のもの(即ち、内 パイプ3に対してその管軸方向のいずれにも、通り抜けていないもの)とされて いる。
【0030】 係合片56は、図10(c)に示すように圧入爪57を有した差込片58が飾 り蓋59に対して一体的に突設されたものである。この圧入爪57の部分が上記 溝部55内へ嵌まるようになっている(図5参照)。これに対し、外パイプ2の 管壁には、図10(a)に示すようにH型をした嵌入孔61と、この嵌入孔61 に対して管軸方向の両側に近接配置された変形許容孔62とが貫通形成されてい る。従って、この嵌入孔61と変形許容孔62との間には、図10(b)に示す ようにリブ63が残置されている。上記嵌入孔61において、管軸方向の開口寸 法は係合片56の差込片58(圧入爪57を含まない長さ)と略同じに形成され ている。また、上記リブ63は、外パイプ2の内面側を幅広とし、外面側ほど幅 狭とする断面逆三角形状に形成されている。
【0031】 このようなことから、嵌入孔61へ係合片56を圧入するようにした場合、リ ブ63が一旦、弾性変形しつつ圧入爪57の通過を許容し、その後、リブ63が 復元して圧入爪57の脱出を阻止するので、係合片56は抜けなくなり、その結 果、内パイプ3と外パイプ2との組み合わせ状態も簡単には分解できない状態と なる。このようなことは、電気分野及びパイプ組体4の組立構造等に不慣れな一 般人による分解作業を防止できるという点で有益なものとなる。
【0032】 次に、前記長さ調節手段18(図1参照)について説明する。 長さ調節手段18は、図5に示すように内パイプ3の外面にその管軸方向に沿 って所定間隔で設けられた複数の位置決め凹部66と、外パイプ2の内向き端部 で上記位置決め凹部66に係脱可能に設けられた可動ストッパ部67とを有して いる。
【0033】 内パイプ3において上記位置決め凹部66は、図3(a)に示したように前記 カバー部22の外面に対して設けるようにしてある。そのため、射出成形等にお いてカバー部22の成形と一緒に位置決め凹部66を形成させる場合であれ、ま た機械加工によりカバー部22に位置決め凹部66を後加工形成させる場合であ れ、内パイプ3自体に設けることに比べれば、その形成を容易に行うことができ るという利点がある。
【0034】 しかも、例えばカバー部22として、位置決め凹部66を有しないタイプのも のを準備しておけば、これらカバー部22の選択により、長さ調節手段18を具 備するタイプとそうでないタイプとで、内パイプ3の部品共通化が図れるという 利点がある。 可動ストッパ部67については、前記した内パイプ3の可動ストッパ部30( 図3(b)参照)と基本的に同じものであり、67aは押釦部、67bは揺動支 点、67cは係止爪、67dは復帰バネである。ただ、係止爪67cの形状につ いては、位置決め凹部66との係合が鋭角的乃至直角的に行われるようにしてあ り、内外両パイプ3,2に対して伸出方向及び縮退方向のいずれの方向へ力を加 えた場合でも、十分な係止力が発揮されるようにしてある。
【0035】 以上の説明から明らかなように、本考案に係る吸引パイプ1では、長さ調節手 段18において外パイプ2の可動ストッパ部67を操作する(押釦部67aを押 す)ことでパイプ組体4の伸縮が自在に行えるものとなり、このとき通電手段1 5は第2通電部14の摺動子34が内パイプ3の空洞部23内を移動しつつ、第 1通電部13(通電帯20)の導通状態を保持するようになり、しかもこの導通 状態は、回止め手段17によって内外両パイプ3,2の相互空転が阻止されるた めに確実なものとされ、そして任意の位置(位置決め凹部66の位置)で上記可 動ストッパ部67の操作を解除することで、パイプ組体4として所望長さにロッ クすることができるものである。
【0036】 ところで、本考案は上記実施例に限定されるものではない。 例えば、パイプ組体4において、内パイプ3を掃除機本体6に設けられた可撓 性ホース7と接合・離脱可能にし、外パイプ2を吸引ヘッド部10と接合・離脱 可能にすることが可能である。また、外パイプ2又は内パイプ3に対して可撓性 ホース7や吸引ヘッド部10等が一体的に連結された構成とすることも可能であ る。
【0037】 また、パイプ組体4の長さ調節手段としては、コレット構造(縮径用リングに よる締めつけ構造)の採用により外パイプ2と内パイプ3との伸縮調節を無段階 で行えるようにすることも可能である。 言うまでもなく、外パイプ2や内パイプ3の断面形状や材質等は、何ら限定さ れるものではない。
【0038】
【考案の効果】
本考案は、上述の構成を具備するものであって、外パイプと内パイプとが二重 管構造を有して伸縮自在に組み立てられたパイプ組体に対し、その両端部間にわ たって通電手段が設けられているので、電動ブラシ等の可動部を具備した吸引ヘ ッド部と掃除機本体側の可撓性ホースとの接続が可能である。そして、上記通電 手段としては、内外のパイプに対して各別に設けられた第1通電部の通電帯と、 第2通電部の摺動子とが互いに接触し、この接触部分が相対移動する構成であり 、コードリールを用いた従来のものに比して構造の簡潔化及び小型化が図れる。 そのため、取り扱い性に優れ、また故障や断線等を防止することができ、更に製 造コストの高騰化を抑えることもできる。なお、両パイプの相互空転を阻止する 回止め手段が設けられているので、第1、第2の通電部による接触状態が確実に 維持され、誤動作等を防止できる。
【0039】 通電手段の第2通電部は、可撓性導電材により摺動子が接続されたものとなっ ているが、第1通電部を有するパイプにつき、通電帯を覆うカバー部を設けるこ とで空洞部を形成させるような構成とすれば(この空洞部内に通電帯が収納され 、且つ第2通電部の摺動子が移動するものとなる)、パイプ組体の伸縮時にも、 第1通電部がパイプ組体としての外部又は内部(吸引通路内)へ露呈するのを防 止でき、その結果、放電、漏電、感電等の防止は勿論のこと、見栄えの悪さ等を 防止できる。また、パイプとして、空洞部の形成が容易となる。
【0040】 パイプ組体に長さ調節手段を設けて段階的な伸縮度合の切替えを可能にしてお けば、長さ調節が簡単且つ迅速に行える利点がある。また、調節後の長さ保持も 確実に行える利点がある。 前記第1通電部が内パイプの外周側に設けられ第2通電部が外パイプの内周側 に設けられた構成において、第1通電部を有するパイプ(即ち、内パイプ)にカ バー部を付設する構成を採用すれば、上記したように空洞部の形成が容易である ばかりでなく、カバー部の形状を異ならせるだけで空洞部を有しない吸引パイプ (即ち、配線部を内蔵せず、可動部を具備した吸引ヘッド部とは非接続型とされ るもの)を構成させることができる。すなわち、内パイプとしての部品共通化が 図れる。
【0041】 また同様に、カバー部において上記した長さ調節手段を構成する位置決め凹部 が設けられる構成とすれば、位置決め凹部の形成が容易であると共に、位置決め 凹部の設けられたものと設けられていないものとで内パイプとしての部品共通化 が図れる利点がある。 パイプ組体において、内パイプの内向き端部まわりにシール部を設けておけば 、内パイプと外パイプとの周間に、第2通電部の導電材等を原因として隙間が生 じるのを防止することができる。そのため、吸引圧の漏洩を防止できる利点があ る。
【0042】 回止め手段は、係合片が貫通する外パイプの嵌入孔に、係合片の圧入を許容し かつ抜け止めをするリブを設ける構成とすれば、係合片の貫設が極めて容易にな り、かつ抜け止めもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る吸引パイプを分解して示す側断面
図である。
【図2】吸引パイプの使用状況を説明する斜視図であ
る。
【図3】内パイプを示しており、(a)は内向き端部寄
りの一部破断斜視図であり、(b)は外向き端部寄りの
側断面図である。
【図4】外パイプの外向き端部寄りへ内パイプの内向き
端部を位置付けた状態にして示す側断面図である。
【図5】外パイプの外向き端部寄りを示す側断面図であ
る。
【図6】第2通電部を示す斜視図である。
【図7】第2通電部の保持に用いたバネ輪を示す斜視図
である。
【図8】図5のA−A線拡大断面図である。
【図9】図8の一部(可撓性導電材)の拡大断面図であ
る。
【図10】外パイプの内向き端部寄りに設けられた回止
め手段を示したもので、(a)は平面図であり、(b)
は側断面図であり、(c)は係合片の斜視図である。
【符号の説明】
1 吸引パイプ 2 外パイプ 3 内パイプ 3a 吸引通路 4 パイプ組体 13 第1通電部 14 第2通電部 15 通電手段 17 回止め手段 18 長さ調節手段 20 通電帯 21 扁平部 22 カバー部 23 空洞部 25 シール部 33 可撓性導電材 34 摺動子 55 溝部 56 係合片 66 位置決め凹部 67 可動ストッパ部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外パイプ(2)と該外パイプ(2)内に
    嵌められる内パイプ(3)とで二重管構造を有して伸縮
    自在に組み立てられたパイプ組体(4)と、該パイプ組
    体(4)の両端部間にわたって導通状態を保持する通電
    手段(15)と、両パイプ(2,3)における管軸まわ
    りの相互空転を阻止する回止め手段(17)とを有し、
    上記通電手段(15)は一方のパイプに対しその管軸方
    向に沿って設けられた通電帯(20)から成る第1通電
    部(13)と、他方のパイプに一端部が固定された可撓
    性導電材(33)及び該導電材(33)の他端部に接続
    されて上記通電帯(20)上を摺接可能になされた摺動
    子(34)を有した第2通電部(14)とで構成されて
    おり、前記回止め手段(17)は内パイプ(3)の外周
    面に管軸に沿って設けられた溝部(55)と、外パイプ
    (2)の管壁外方から内方へ向けて貫設され上記溝部
    (55)内へ突出する係合片(56)とを有しているこ
    とを特徴とする電気掃除機用吸引パイプ。
  2. 【請求項2】 前記第1通電部(13)を有するパイプ
    には、通電帯(20)を管軸方向に沿って被覆しつつ該
    通電帯(20)上へ前記第2通電部(14)挿入用の空
    洞部(23)を形成させるカバー部(22)が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の電気掃除機用吸
    引パイプ。
  3. 【請求項3】 前記パイプ組体(4)には両パイプ
    (3,2)の伸縮を段階的に切替え可能な長さ調節手段
    (18)が設けられており、該長さ調節手段(18)
    は、内パイプ(3)の外面にその管軸方向に沿って所定
    間隔で設けられた複数の位置決め凹部(66)と、外パ
    イプ(2)における内パイプ(3)の内向き端部で上記
    位置決め凹部(66)に係脱可能に設けられた可動スト
    ッパ部(67)とを有していることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の電気掃除機用吸引パイプ。
  4. 【請求項4】 前記第1通電部(13)が内パイプ
    (3)の外周側に設けられ第2通電部(14)が外パイ
    プ(2)の内周側に設けられた構成において、パイプ組
    体(4)の内パイプ(3)には管軸方向に沿った外周面
    の一部を径方向内方へ変形させて形成した扁平部(2
    1)が設けられていると共に、該扁平部(21)には外
    パイプ(2)の内周面との間で上記変形に起因して生ず
    る管軸方向の隙間を補充すべくカバー部(22)が付設
    可能になされており、該カバー部(22)と扁平部(2
    1)との間で請求項2記載の空洞部(23)を構成可能
    とされ、またカバー部(22)外面と外パイプ(2)と
    の間で請求項3記載の長さ調節手段(18)を構成可能
    になされていることを特徴とする電気掃除機用吸引パイ
    プ。
  5. 【請求項5】 前記第1通電部(13)が内パイプ
    (3)の外周側に設けられ第2通電部(14)が外パイ
    プ(2)の内周側に設けられた構成において、パイプ組
    体(4)の最大伸長時にも外パイプ(2)内に残存する
    ようになる内パイプ(3)の内向き端部まわりには、外
    パイプ(2)の内周面に沿って内パイプ(3)の内向き
    端部から露呈する前記第2通電部(14)の導電材(3
    3)を外パイプ(2)の内周面へ押圧可能なシール部
    (25)が設けられていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載の電気掃除機用吸引パイ
    プ。
  6. 【請求項6】 前記回止め手段(17)は、係合片(5
    6)が貫通する外パイプ(2)の嵌入孔(61)に、係
    合片(56)の圧入を許容しかつ抜け止めをするリブ
    (63)が設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の電気掃除機用吸引パイプ。
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