JP3018003U - Ｐｈｓ中継局用アンテナ設置スタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 矩形ベース手段のベース枠内に錘手段を配置
することにより屋上又はベランダ床面に簡単に設置でき
るＰＨＳ中継局用アンテナ設置スタンドを得る。 【構成】 矩形のベース板３及び矩形のベース枠４より
なるベース手段と、このベース枠４の１個のコーナーに
下方端部を固着した主柱５と、この主柱５の中間部分と
ベース枠４の隣接の２個のコーナーの近傍においてベー
ス板３及びベース枠４のうちの少なくとも一方に下方端
部とをそれぞれ連結する支柱手段６と、主柱５に対して
抜差自在に嵌合し、上方端部のヘッドを水平面内で回転
自在にした縦ポール７と、縦ポール７のヘッドに横方向
に移動自在に取り付けた端部にアンテナ手段１０を設け
た少なくとも１個横ポール８とを具え、ベース枠４内に
重量のある錘手段例えば、コンクリート平板１１を配置
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、簡易型携帯電話システム即ちＰＨＳのサービスにおいて不感地帯を なくすようＰＨＳ中継局を配備するためのＰＨＳ中継局設置スタンドに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の携帯電話は、送信出力が比較的大きく、中継局の設置間隔は大きくする ことができ、また既存の電話中継設備や、電力中継設備を借用できた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の携帯電話に比べるとＰＨＳは送信出力が極めて小さく、弱い送 信出力での動作を可能にするため、１００ｍ〜２００ｍの間隔毎に小型の中継局 を配備する必要がある。

【０００４】 従って、本考案の目的は、ベランダ又は屋上の床面に配置する小型のＰＨＳ中 継局のためのアンテナ設置スタンドを得るにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、本考案ＰＨＳ中継局用アンテナ設置スタンドは、矩 形のベース板及び前記ベース板の上面に周端縁に沿って突設した矩形のベース枠 よりなるベース手段と、このベース枠の１個のコーナーにおいて前記ベース板及 びベース枠のうちの少なくとも一方に下方端部を固着した主柱と、この主柱の中 間部分と前記ベース枠の隣接の２個のコーナーの近傍において前記ベース板及び ベース枠のうちの少なくとも一方に下方端部をそれぞれ連結する支柱手段と、前 記主柱に対して抜差自在に嵌合し、上方端部のヘッドを水平面内で回転自在にし た縦ポールと、前記縦ポールのヘッドに横方向に移動自在に取り付けた端部にア ンテナ手段を設けた少なくとも１個横ポールとを具え、前記ベース手段の前記ベ ース枠内に重量のある錘手段を配置したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案ＰＨＳ中継局用アンテナ設置スタンドは、ベース手段をベランダ又は屋 上の床面の所定位置に配置し、ベース枠内の空間に錘手段を配置することによっ て不動の設置が可能になる。この設置位置で縦ポールのヘッドの高さ調整及びヘ ッド向きの調整を行い、更に、横ポールを縦ポールヘッドに対して摺動調整して アンテナの水平方向の位置決めを行い、適正なアンテナの指向性を得るようにす る。

【０００７】

【実施例】

次に、図面につき本考案の好適な実施例を説明する。

【０００８】 図１に示す本考案の好適な実施例のアンテナ設置スタンド１においては、少な くとも底面を弾性材料、例えば、ゴムマット２を貼付した矩形のベース板３を設 ける。しかし、このベース板３全体を弾性材料例えば、ゴムマットにより構成す ることもできる。ベース板３の上面には周端縁に沿って突設した矩形のベース枠 ４を設ける。これらゴムマット２、ベース板３及びベース枠４はベース手段を構 成する。

【０００９】 ベース枠４の１個のコーナーにおいてベース板３及びベース枠４のうちの少な くとも一方に主柱５の下方端部を固着する。この主柱５の中間部分に２個の支柱 ６の一方の端部を連結し、これら支柱６の他方の端部をベース枠４の隣接コーナ ーの近傍でベース板３及びベース枠４のうちの少なくとも一方に連結する。

【００１０】 主柱５には縦ポール７を抜差自在に嵌合する。この縦ポール７の上方端部には 、横ポール８を水平方向に摺動自在に支持するヘッド９を設ける。このヘッド９ は縦ポール７に対して垂直軸線の周りに水平面内で回転自在にするか、全方向に 回動自在にするか、又は縦ポール７に対して固定する。

【００１１】 横ポール８の少なくとも一方の端部にはアンテナ１０を取り付ける。横ポール ８の両側の端部にアンテナ１０を設け、更に、横ポール８自体を伸縮自在の構成 にすることもできる。両側にアンテナ１０を設ける場合、ダイバーシティ型にし てアンテナ１０間の距離Ｓを変化させたり、特別な指向性をもたせたりすること ができる。

【００１２】 ベース手段のベース枠４内に重量のある錘手段、例えば、少なくとも１個のコ ンクリート平板１１を配置する。このコンクリート板１１は例えば、ステンレス バンド１２でベース板３又はベース枠４に固定することもできる。

【００１３】 このアンテナ設置スタンド１は、屋上又はベランダの床面の適正な位置に配置 し、適正なアンテナ指向性が得られるよう、縦ポール７の高さ及び横ポール８の 位置及び向きを調整し、調整位置にロックできるようにする。

【００１４】 アンテナ１０に対する送受信のための中継回路を収納したＰＨＳセットボック ス（図示せず）は、例えば、このアンテナ設置スタンド１の脇又はコンクリート 平板１１の上に配置し、アンテナとＰＨＳセットボックスとの間の配線は、例え ば図示しないが、横ポール８、縦ポール７及び主柱５間に通すことができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案によれば、ベース手段のベース枠内に錘手段例えば、コンクリート平板 を配置するだけで、アンテナ設置スタンドを屋上又はベランダの床面の適正位置 に不動に配置することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ＰＨＳ中継局用アンテナ設置スタンドの
好適な実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１ アンテナ設置スタンド ２ ゴムマット ３ ベース板 ４ ベース枠 ５ 主柱 ６ 支柱 ７ 縦ポール ８ 横ポール ９ ヘッド １０ アンテナ １１ コンクリート平板 １２ ステンレスバンド

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 矩形のベース板及び前記ベース板の上面
   に周端縁に沿って突設した矩形のベース枠よりなるベー
   ス手段と、このベース枠の１個のコーナーにおいて前記
   ベース板及びベース枠のうちの少なくとも一方に下方端
   部を固着した主柱と、この主柱の中間部分と前記ベース
   枠の隣接の２個のコーナーの近傍において前記ベース板
   及びベース枠のうちの少なくとも一方に下方端部とをそ
   れぞれ連結する支柱手段と、前記主柱に対して抜差自在
   に嵌合し、上方端部のヘッドを水平面内で回転自在にし
   た縦ポールと、前記縦ポールのヘッドに横方向に移動自
   在に取り付けた端部にアンテナ手段を設けた少なくとも
   １個横ポールとを具え、前記ベース手段の前記ベース枠
   内に重量のある錘手段を配置したことを特徴とするＰＨ
   Ｓ中継局用アンテナ設置スタンド。
2. 【請求項２】 前記矩形ベース板は、少なくとも下面を
   弾性材料によって形成した請求項１記載のＰＨＳ中継局
   用アンテナ設置スタンド。
3. 【請求項３】 前記矩形ベース板全体を弾性材料によっ
   て形成した請求項１記載のＰＨＳ中継局用アンテナ設置
   スタンド。
4. 【請求項４】 前記錘手段を少なくとも１個のコンクリ
   ート平板とした請求項１乃至３のうちのいずれか一項に
   記載のＰＨＳ中継局用アンテナ設置スタンド。