JP3017969B2 - インホールハンマー - Google Patents
インホールハンマーInfo
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- JP3017969B2 JP3017969B2 JP10063376A JP6337698A JP3017969B2 JP 3017969 B2 JP3017969 B2 JP 3017969B2 JP 10063376 A JP10063376 A JP 10063376A JP 6337698 A JP6337698 A JP 6337698A JP 3017969 B2 JP3017969 B2 JP 3017969B2
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- hole
- hole hammer
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ほぼシリンダ形の
ハウジングと、ハウジングのピストン室で圧力媒体によ
り作動され前後に可動な打撃ピストン(a striking pis
ton )と、打撃ピストンの打撃エネルギーが伝達される
取換え可能なワークヘッドと、ハンマー部をボーリング
ロッドに回転不能に接続し且つ圧力媒体導体(a pressu
re mediumconductor )を接続すべくハウジングに回転
不能に接続された接続ピースとを含むインホールハンマ
ー(an in hole hammmer)に関する。
ハウジングと、ハウジングのピストン室で圧力媒体によ
り作動され前後に可動な打撃ピストン(a striking pis
ton )と、打撃ピストンの打撃エネルギーが伝達される
取換え可能なワークヘッドと、ハンマー部をボーリング
ロッドに回転不能に接続し且つ圧力媒体導体(a pressu
re mediumconductor )を接続すべくハウジングに回転
不能に接続された接続ピースとを含むインホールハンマ
ー(an in hole hammmer)に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】インホ
ールハンマーは、一般に、砂利や石の多い地面でボーリ
ングを行うために特に岩場で作業するために用いられ
る。そうした使用例において、インハンマーはボーリン
グロッドによって後方から圧迫されて保持されると共に
連続して回転される。
ールハンマーは、一般に、砂利や石の多い地面でボーリ
ングを行うために特に岩場で作業するために用いられ
る。そうした使用例において、インハンマーはボーリン
グロッドによって後方から圧迫されて保持されると共に
連続して回転される。
【0003】圧力媒体(一般に圧縮空気)が後方からハ
ンマー内部に入り、ハンマー内部の打撃ピストンを動か
す。打撃ピストンは例えばボーリングクラウンといった
ワークヘッド(この場合ボーリングクラウンはハウジン
グに固定されず、ハウジング内で回動可能に且つ縦方向
に(lengthwise)シフト可能に設けられたキー溝付シャ
フトによって案内される)に衝撃を与える。このキー溝
(spline)は、高い回転モーメントが力学的な打撃と同
時に確実に伝達され得るように比較的長く構成されねば
ならない。つまり、ハウジングとボーリングクラウンと
の間の縦方向のシフトが確実に可能でなければならない
ので、インホールハンマーは比較的長いことが多い。そ
して、ボーリングクラウンは、その長さゆえに比較的重
くかつ高価である。また、ボーリングクラウンは磨耗部
品であり、頻繁に取り換えねばならないので、インホー
ルハンマーを駆動するための運転コストが比較的高くつ
く原因となる。
ンマー内部に入り、ハンマー内部の打撃ピストンを動か
す。打撃ピストンは例えばボーリングクラウンといった
ワークヘッド(この場合ボーリングクラウンはハウジン
グに固定されず、ハウジング内で回動可能に且つ縦方向
に(lengthwise)シフト可能に設けられたキー溝付シャ
フトによって案内される)に衝撃を与える。このキー溝
(spline)は、高い回転モーメントが力学的な打撃と同
時に確実に伝達され得るように比較的長く構成されねば
ならない。つまり、ハウジングとボーリングクラウンと
の間の縦方向のシフトが確実に可能でなければならない
ので、インホールハンマーは比較的長いことが多い。そ
して、ボーリングクラウンは、その長さゆえに比較的重
くかつ高価である。また、ボーリングクラウンは磨耗部
品であり、頻繁に取り換えねばならないので、インホー
ルハンマーを駆動するための運転コストが比較的高くつ
く原因となる。
【0004】本発明の基本的な目的は、ワークヘッドの
ために要する費用が少なくて済むように短く且つコンパ
クトなインホールハンマーを提供することである。
ために要する費用が少なくて済むように短く且つコンパ
クトなインホールハンマーを提供することである。
【0005】
【発明の概要】上記の目的を達成するため、本発明にお
いては、ワークヘッドがハウジングの最前端にしっかり
としかし取換え可能に固定されると共に、打撃ピストン
用の衝撃面がハンマーの軸にほぼ垂直に配置されたピス
トン室の前方壁であるように構成される。
いては、ワークヘッドがハウジングの最前端にしっかり
としかし取換え可能に固定されると共に、打撃ピストン
用の衝撃面がハンマーの軸にほぼ垂直に配置されたピス
トン室の前方壁であるように構成される。
【0006】本発明においては、ワークヘッドを短く従
って比較的軽く構成することができる。ボーリングクラ
ウンに従来必要であったシャフトがなくなるので、ボー
リングクラウンが手頃な価格になる。また、打撃ピスト
ンが後部シャフトでなくピストン室の前方壁に当たるの
で、ハンマーの全長が少なくとも従来必要だったシャフ
トの長さ分だけ短くなる。インホールハンマーが短い
と、家庭からの接続配管を下水管に垂直に設置する場合
など、狭い圧迫された穴からあるいは既に設置されてい
る下水管(その直径は通常1200〜1600mm)から作業す
る必要があるとき特に有利である。
って比較的軽く構成することができる。ボーリングクラ
ウンに従来必要であったシャフトがなくなるので、ボー
リングクラウンが手頃な価格になる。また、打撃ピスト
ンが後部シャフトでなくピストン室の前方壁に当たるの
で、ハンマーの全長が少なくとも従来必要だったシャフ
トの長さ分だけ短くなる。インホールハンマーが短い
と、家庭からの接続配管を下水管に垂直に設置する場合
など、狭い圧迫された穴からあるいは既に設置されてい
る下水管(その直径は通常1200〜1600mm)から作業す
る必要があるとき特に有利である。
【0007】ワークヘッドの交換を簡便にするため、ハ
ウジングのねじ部を備えた前方拡張部にワークヘッドを
ねじ式に挿入するのが望ましい。この(ハウジングとワ
ークヘッドの)ねじ式の接続は、ハンマーが作動する際
のハンマー運動と回転運動との組み合わせにより非常に
固くなる可能性があるので、この接続を再び緩めること
ができるように、ワークヘッドとハウジングとの間に分
離リングを配置することが望ましい。ハウジングをワー
クヘッドとのねじ式の接続を緩める場合は、この分離リ
ングを研削により破壊して、ワークヘッドをねじ部を備
えた前方拡張部から回しながら抜き出せるようにする。
ウジングのねじ部を備えた前方拡張部にワークヘッドを
ねじ式に挿入するのが望ましい。この(ハウジングとワ
ークヘッドの)ねじ式の接続は、ハンマーが作動する際
のハンマー運動と回転運動との組み合わせにより非常に
固くなる可能性があるので、この接続を再び緩めること
ができるように、ワークヘッドとハウジングとの間に分
離リングを配置することが望ましい。ハウジングをワー
クヘッドとのねじ式の接続を緩める場合は、この分離リ
ングを研削により破壊して、ワークヘッドをねじ部を備
えた前方拡張部から回しながら抜き出せるようにする。
【0008】実際には、ピストン室から圧力媒体を導く
オーバーフローチャネルを少なくとも一つハウジングの
前端及びワークヘッドに形成する。オーバーフローして
いる圧力媒体によって、ボーリングの間、ボーリングに
より発生した砂利(粉砕された石)がボーリングクラウ
ン内の間隙を介して後方に送られる。これに関連して、
少なくとも一つのオーバーフローチャネルの出口開口部
が、ハンマーの前進方向に面しているワークヘッドの前
部面に設けられる。例えば、ローム地質の構成要素を含
むような土石が混合している作業現場においては、こう
した(出口)開口部が閉塞する危険が存在する。これを
避けるため、少なくとも一つのオーバーフローチャネル
の出口開口部をワークヘッドの側部もしくは後部面に設
けることが提案されている。
オーバーフローチャネルを少なくとも一つハウジングの
前端及びワークヘッドに形成する。オーバーフローして
いる圧力媒体によって、ボーリングの間、ボーリングに
より発生した砂利(粉砕された石)がボーリングクラウ
ン内の間隙を介して後方に送られる。これに関連して、
少なくとも一つのオーバーフローチャネルの出口開口部
が、ハンマーの前進方向に面しているワークヘッドの前
部面に設けられる。例えば、ローム地質の構成要素を含
むような土石が混合している作業現場においては、こう
した(出口)開口部が閉塞する危険が存在する。これを
避けるため、少なくとも一つのオーバーフローチャネル
の出口開口部をワークヘッドの側部もしくは後部面に設
けることが提案されている。
【0009】ワークヘッドは、固い金属元素を施された
ボーリングクラウンか、あるいはパイプもしくはラムリ
ング(より大きな口径のパイプに挿入可能なラムリン
グ)に接続するための円錐形のスリーブ面を有し、パイ
プに打ち込む際に用いられるラムヘッド(a ram head)
として構成されてよい。
ボーリングクラウンか、あるいはパイプもしくはラムリ
ング(より大きな口径のパイプに挿入可能なラムリン
グ)に接続するための円錐形のスリーブ面を有し、パイ
プに打ち込む際に用いられるラムヘッド(a ram head)
として構成されてよい。
【0010】まっすぐにボーリングする場合、ボーリン
グクラウンは、軸に垂直な前部面(その表面には硬い金
属元素が施されている)を有する。インホールハンマー
の前進方向を少なくとも多少は制御できるように、ボー
リングヘッドに制御面を設けてよく、この制御面は上述
の軸に垂直な前部面と鋭角で交叉すると共に、前部面と
同様に硬い金属元素が施されている。
グクラウンは、軸に垂直な前部面(その表面には硬い金
属元素が施されている)を有する。インホールハンマー
の前進方向を少なくとも多少は制御できるように、ボー
リングヘッドに制御面を設けてよく、この制御面は上述
の軸に垂直な前部面と鋭角で交叉すると共に、前部面と
同様に硬い金属元素が施されている。
【0011】インホールハンマーの打撃機構は、打撃ピ
ストンが後方に向かって開いている第1の孔を有し、こ
の第1の孔が第1の制御管を受容し、この第1の制御管
がハウジングに固定されると共にハウジングの内壁との
間に径方向に間隔を取りつつピストン室のハウジング内
部にこれと同軸に配置され、また第1の制御管が軸方向
の圧力媒体チャネルを有するように形成することが望ま
しい。
ストンが後方に向かって開いている第1の孔を有し、こ
の第1の孔が第1の制御管を受容し、この第1の制御管
がハウジングに固定されると共にハウジングの内壁との
間に径方向に間隔を取りつつピストン室のハウジング内
部にこれと同軸に配置され、また第1の制御管が軸方向
の圧力媒体チャネルを有するように形成することが望ま
しい。
【0012】インホールハンマーの打撃機構は、また、
打撃ピストンが前方に向かって開いている第2の孔をさ
らに有し、この第2の孔が第2の制御管を受容し、この
第2の制御管がハウジングに固定されると共にハウジン
グの内壁との間に径方向に間隔を取りつつピストン室の
ハウジング内部に同軸に配置され、また第2の制御管が
軸方向の圧力媒体チャネルを有するように形成すること
が望ましい。
打撃ピストンが前方に向かって開いている第2の孔をさ
らに有し、この第2の孔が第2の制御管を受容し、この
第2の制御管がハウジングに固定されると共にハウジン
グの内壁との間に径方向に間隔を取りつつピストン室の
ハウジング内部に同軸に配置され、また第2の制御管が
軸方向の圧力媒体チャネルを有するように形成すること
が望ましい。
【0013】上記の打撃機構は、また、上記の(打撃ピ
ストンの)第1の孔及び第2の孔を囲んでいる各壁部に
少なくとも一つの制御開口部が形成され、この制御開口
部が対応する制御管の開放端と共動して、打撃ピストン
の前端と衝撃面との間の空間(スペース)に流入する圧
力媒体流または上記の空間から流出する圧力媒体流を制
御するように形成される。
ストンの)第1の孔及び第2の孔を囲んでいる各壁部に
少なくとも一つの制御開口部が形成され、この制御開口
部が対応する制御管の開放端と共動して、打撃ピストン
の前端と衝撃面との間の空間(スペース)に流入する圧
力媒体流または上記の空間から流出する圧力媒体流を制
御するように形成される。
【0014】本発明の下記の好適実施の形態によれば、
ガスが気密に満たされた環状の空間(スペース)が第1
の制御管とピストン室の内壁との間に形成され、この空
間で打撃ピストンが、第1の制御管を囲んでいる壁部に
よって案内される。この環状のスペースに満たされてい
るガス(通常は空気)は、打撃ピストンの後方への運動
によって圧迫され、ゆえにその後方への運動を鈍らせ
る。また、(打撃)ピストンの後方への移動の際に圧縮
された空気によってピストンの次の前方への運動が補助
されるので、その限りにおいて環状のスペースは蓄圧装
置としても機能する。これにより、打撃エネルギーが顕
著に増加し、打撃ピストンにより前方衝撃面に充分な衝
撃がもたらされる。
ガスが気密に満たされた環状の空間(スペース)が第1
の制御管とピストン室の内壁との間に形成され、この空
間で打撃ピストンが、第1の制御管を囲んでいる壁部に
よって案内される。この環状のスペースに満たされてい
るガス(通常は空気)は、打撃ピストンの後方への運動
によって圧迫され、ゆえにその後方への運動を鈍らせ
る。また、(打撃)ピストンの後方への移動の際に圧縮
された空気によってピストンの次の前方への運動が補助
されるので、その限りにおいて環状のスペースは蓄圧装
置としても機能する。これにより、打撃エネルギーが顕
著に増加し、打撃ピストンにより前方衝撃面に充分な衝
撃がもたらされる。
【0015】本発明のインホールハンマーにおいては、
打撃エネルギーがハンマーのハウジング全体に伝達され
るので、もしハウジングがボーリングロッドにしっかり
と固定されていたなら、打撃エネルギーがボーリングロ
ッドにも伝達されることになり、ロッドが破壊される危
険が存在することになる。これを防止すべく、本発明に
おいては、接続ピースが接続部と案内部とを有する。接
続部分は、ボーリングロッド及び圧力媒体導体に接続可
能である。また、案内部は、ハウジング内で接続ピース
を案内し、2つの端部位置の間で(接続ピースを)軸方
向にスライドさせる。
打撃エネルギーがハンマーのハウジング全体に伝達され
るので、もしハウジングがボーリングロッドにしっかり
と固定されていたなら、打撃エネルギーがボーリングロ
ッドにも伝達されることになり、ロッドが破壊される危
険が存在することになる。これを防止すべく、本発明に
おいては、接続ピースが接続部と案内部とを有する。接
続部分は、ボーリングロッド及び圧力媒体導体に接続可
能である。また、案内部は、ハウジング内で接続ピース
を案内し、2つの端部位置の間で(接続ピースを)軸方
向にスライドさせる。
【0016】ハウジング内には、上記の案内部を囲む環
状のスペース(この環状のスペースはその長さ分だけ案
内部を囲んでいる)が形成される。環状のスペースの
(軸方向の)一方の側はハウジング端に固定されたシー
ルリングによって閉じられ、他方の側は案内部に固定さ
れたシールリングによって閉じられている。また、この
環状のスペースは、接続ピースを貫いて延びる圧力媒体
(流体)チャネルに、案内部に形成された径方向の孔を
介して連通している。ゆえに、ハンマーのハウジング
は、接続ピースに対してまた接続ピースに接続されたボ
ーリングロッドに対して、一定の範囲を軸方向に可動で
ある。
状のスペース(この環状のスペースはその長さ分だけ案
内部を囲んでいる)が形成される。環状のスペースの
(軸方向の)一方の側はハウジング端に固定されたシー
ルリングによって閉じられ、他方の側は案内部に固定さ
れたシールリングによって閉じられている。また、この
環状のスペースは、接続ピースを貫いて延びる圧力媒体
(流体)チャネルに、案内部に形成された径方向の孔を
介して連通している。ゆえに、ハンマーのハウジング
は、接続ピースに対してまた接続ピースに接続されたボ
ーリングロッドに対して、一定の範囲を軸方向に可動で
ある。
【0017】この軸方向の運動は、2つのシールリング
の間に閉じ込められた空気圧によって鈍らされる。ま
た、径方向に形成された孔を介して2つのシールリング
の間の環状のスペースに流入する加圧された空気は、空
気圧が2つのシールリングを互いに遠ざける方向に圧迫
する限り、ハウジングをその後端位置にセットする効果
をもたらす。
の間に閉じ込められた空気圧によって鈍らされる。ま
た、径方向に形成された孔を介して2つのシールリング
の間の環状のスペースに流入する加圧された空気は、空
気圧が2つのシールリングを互いに遠ざける方向に圧迫
する限り、ハウジングをその後端位置にセットする効果
をもたらす。
【0018】本発明の他の特徴及び利点は、本発明を添
付図面と関連させながら具体的な実施例において説明す
る以下の記述から明らかであろう。
付図面と関連させながら具体的な実施例において説明す
る以下の記述から明らかであろう。
【0019】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示されたインホー
ルハンマーは、長手方向に延びる軸11を有すると共
に、シリンダ状のチューブ(管)形をしたハウジング1
0を有する。ハウジング10は、その前端部(図1及び
図2では左端)で閉じられると共に軸方向に延びる孔1
2を有し、またその最前端部に外側にねじ部14を備え
た拡張部16を有する。チューブ形のハウジング10の
後端(図1及び図2では右端)は、ベース部18によっ
て閉じられる。ベース部18はねじ部20を有し、内側
にねじ部を備えたハウジング10の後方端にこのねじ部
20を介してねじ式に挿入される。
ルハンマーは、長手方向に延びる軸11を有すると共
に、シリンダ状のチューブ(管)形をしたハウジング1
0を有する。ハウジング10は、その前端部(図1及び
図2では左端)で閉じられると共に軸方向に延びる孔1
2を有し、またその最前端部に外側にねじ部14を備え
た拡張部16を有する。チューブ形のハウジング10の
後端(図1及び図2では右端)は、ベース部18によっ
て閉じられる。ベース部18はねじ部20を有し、内側
にねじ部を備えたハウジング10の後方端にこのねじ部
20を介してねじ式に挿入される。
【0020】ハウジング10はピストン室22を囲んで
構成され、ピストン室22内では、打撃ピストン(符号
24で示されている)がスライド可能に案内される。
構成され、ピストン室22内では、打撃ピストン(符号
24で示されている)がスライド可能に案内される。
【0021】打撃ピストン24は、後方に開いた第1の
孔26を有し、第1の孔26の中にベース部18と一体
的に構成された制御管28が延びる。また、第1の孔2
6は、ハウジング10の内壁30から径方向に間隔を取
りつつピストン室22内をハウジング10と同軸方向に
延びる。ベース部18と制御管28を別々の部品として
もよいのは、勿論である。打撃ピストン24はその前端
部から軸方向(上流側)に開いた第2の孔32をさらに
有し、この第2の孔32内に前方の制御管34が受容さ
れる。制御管34はハウジング10の孔12内にぴった
りフィットすると共に、ハウジング10の内壁30から
径方向に間隔を取りながらハウジング10と同軸方向に
ピストン室22内を(図中右側へ)延びる。第1の孔2
6及び第2の孔32を囲んでいるピストン壁部分36,
38には、制御開口部40,42が形成される。制御開
口部40,42は、各々に対応した孔の内部空間を打撃
ピストン24の外側の空間すなわちピストン室22に連
通させる。
孔26を有し、第1の孔26の中にベース部18と一体
的に構成された制御管28が延びる。また、第1の孔2
6は、ハウジング10の内壁30から径方向に間隔を取
りつつピストン室22内をハウジング10と同軸方向に
延びる。ベース部18と制御管28を別々の部品として
もよいのは、勿論である。打撃ピストン24はその前端
部から軸方向(上流側)に開いた第2の孔32をさらに
有し、この第2の孔32内に前方の制御管34が受容さ
れる。制御管34はハウジング10の孔12内にぴった
りフィットすると共に、ハウジング10の内壁30から
径方向に間隔を取りながらハウジング10と同軸方向に
ピストン室22内を(図中右側へ)延びる。第1の孔2
6及び第2の孔32を囲んでいるピストン壁部分36,
38には、制御開口部40,42が形成される。制御開
口部40,42は、各々に対応した孔の内部空間を打撃
ピストン24の外側の空間すなわちピストン室22に連
通させる。
【0022】打撃ピストン24の外径とハウジング10
の内径は、打撃ピストン24の後端域44及びヘッド域
46においてのみ一致し、打撃ピストン24がこれらの
部分域44,46においてのみ内壁30に沿ってスライ
ドするようになっている。打撃ピストン24の残りの部
分域において、同ピストン24の外径は、ハウジング1
0の内径よりも若干小さい。打撃ピストン24の後端域
44の壁面(この部分で打撃ピストン24は内壁30に
沿って且つ制御管28の外壁に沿ってスライドする)に
は、打撃ピストン24の側部において内壁30と制御管
28との間の環状の空間(スペース)52を気密にシー
ルするシール48,50が設置される(制御管28は、
その図中右端においてベース部18のねじ部20によっ
て閉じられている)。従って、環状のスペース52は外
部と一切連通していない。
の内径は、打撃ピストン24の後端域44及びヘッド域
46においてのみ一致し、打撃ピストン24がこれらの
部分域44,46においてのみ内壁30に沿ってスライ
ドするようになっている。打撃ピストン24の残りの部
分域において、同ピストン24の外径は、ハウジング1
0の内径よりも若干小さい。打撃ピストン24の後端域
44の壁面(この部分で打撃ピストン24は内壁30に
沿って且つ制御管28の外壁に沿ってスライドする)に
は、打撃ピストン24の側部において内壁30と制御管
28との間の環状の空間(スペース)52を気密にシー
ルするシール48,50が設置される(制御管28は、
その図中右端においてベース部18のねじ部20によっ
て閉じられている)。従って、環状のスペース52は外
部と一切連通していない。
【0023】上述のインホールハンマーと図示されない
ボーリングロッドとの接続は、符号54で示された接続
ピースを介して行われる。この接続ピースは、接続部5
6と案内部58とを有し、案内部58はハウジング10
と同軸になるようにベース部18内に挿入される。案内
部58のシリンダ形の端部60は、制御管28の内孔の
中に延びる。この端部60から接続部56までの部分6
2は、その外面が六角形に形成されると共に、ベース部
18のねじ部20に形成された断面が六角形の(つまり
部分62の断面を補完する形状の)凹部64に受容さ
れ、この結果、接続ピース54はベース部18に(従っ
てハウジング10に)回転可能に固定される。
ボーリングロッドとの接続は、符号54で示された接続
ピースを介して行われる。この接続ピースは、接続部5
6と案内部58とを有し、案内部58はハウジング10
と同軸になるようにベース部18内に挿入される。案内
部58のシリンダ形の端部60は、制御管28の内孔の
中に延びる。この端部60から接続部56までの部分6
2は、その外面が六角形に形成されると共に、ベース部
18のねじ部20に形成された断面が六角形の(つまり
部分62の断面を補完する形状の)凹部64に受容さ
れ、この結果、接続ピース54はベース部18に(従っ
てハウジング10に)回転可能に固定される。
【0024】接続ピース54の案内部58を囲む環状の
室66が、ベース部18の端部に接続されたねじ部20
の(図中)右方向に形成される。環状の室66は、ベー
ス部18に固定されたシールリング68によって外部か
ら閉じられている。シールリング68は、接続ピース5
4のシリンダ形の環状面70の上をスライド可能であ
る。案内部58の接続環状面72の六角形部分62に、
もう一つのシールリング74が設置される。このもう一
つのシールリング74は、接続ピース54に接続される
と共に、ベース部18の環状の室(スペース)66を形
どっているベース部18の一部である内壁76の上をス
ライド可能である。環状のスペース66は、ベース部1
8に径方向に形成された孔78を介して外部の空気と連
通し、また、接続ピース54の案内部58に形成された
径方向の孔80を介して、チャネル82(チャネル82
は接続ピース54全体を貫いて軸方向に延びる)に連通
する。
室66が、ベース部18の端部に接続されたねじ部20
の(図中)右方向に形成される。環状の室66は、ベー
ス部18に固定されたシールリング68によって外部か
ら閉じられている。シールリング68は、接続ピース5
4のシリンダ形の環状面70の上をスライド可能であ
る。案内部58の接続環状面72の六角形部分62に、
もう一つのシールリング74が設置される。このもう一
つのシールリング74は、接続ピース54に接続される
と共に、ベース部18の環状の室(スペース)66を形
どっているベース部18の一部である内壁76の上をス
ライド可能である。環状のスペース66は、ベース部1
8に径方向に形成された孔78を介して外部の空気と連
通し、また、接続ピース54の案内部58に形成された
径方向の孔80を介して、チャネル82(チャネル82
は接続ピース54全体を貫いて軸方向に延びる)に連通
する。
【0025】チャネル82のうち接続部56を貫いて延
びる部分は、多角形の横断面を有し、ボーリングロッド
の(チャネル82の多角形を)補完する形状のピンを受
容して、ボーリングロッドにハンマーをしっかりと(し
かしハンマーが回転できるように)接続する。接続部5
6の挿入端の傾斜面84は、接続ピンが接続部56に押
し込まれてしまうまでボーリングロッドの接続ピンに設
けられたスプリングボルトを径方向内側に圧迫し、ボル
トを接続部56の径方向の孔86にラッチさせて、ボー
リングロッドが外方向にスライドしても接続ピンが接続
部56によって受容されている状態から外れないように
する。
びる部分は、多角形の横断面を有し、ボーリングロッド
の(チャネル82の多角形を)補完する形状のピンを受
容して、ボーリングロッドにハンマーをしっかりと(し
かしハンマーが回転できるように)接続する。接続部5
6の挿入端の傾斜面84は、接続ピンが接続部56に押
し込まれてしまうまでボーリングロッドの接続ピンに設
けられたスプリングボルトを径方向内側に圧迫し、ボル
トを接続部56の径方向の孔86にラッチさせて、ボー
リングロッドが外方向にスライドしても接続ピンが接続
部56によって受容されている状態から外れないように
する。
【0026】次に、上述のインホールハンマーの打撃機
構の作用を説明する。
構の作用を説明する。
【0027】接続部56に挿入された図示されない中空
のボーリングロッドによって、加圧された空気が、接続
ピース54のチャネル82及び制御管28の内孔を介し
て打撃ピストン24の(第1の)孔26に送られる。図
1に示されているような、打撃ピストン24が後方に下
がった状態から始めてよい。加圧された空気は第1の孔
(のスペース)から逃げることができず、よって、図1
の状態の打撃ピストン24は図中左へ(つまり前方へ)
図2に示された位置に到るまで駆動され、ピストン室2
2の前方壁(面)87に衝撃を与える。これにより、打
撃ピストン24の打撃エネルギーは、ハウジング10及
びこれに接続されたベース部18に伝達される。図2に
示された端部に到達する直前に、打撃ピストン24の壁
部36に形成された制御開口部40が制御管28の(図
中左の)開放縁を通り越し、この結果、加圧された空気
が、この制御開口部40を介して制御管28及び第1の
孔26の空間から径方向外側に逃がされる。一方、シー
ル48とシール50が、打撃ピストン24の外壁とハウ
ジング10の内壁30との間の環状の間隙を閉じている
ので、加圧された空気は後方には逃げることができな
い。しかし、加圧された空気は、図1及び図2に示され
た環状の間隙を介して前方に逃げる。つまり、加圧され
た空気は、ハンマーの軸に平行な溝(打撃ピストン24
のヘッド部分46の外面に位置すると共に図中破線で示
されている)を介して流れることが可能である。空気
は、ピストン室22の前部に到達すると、今度は打撃ピ
ストン24を図2に示された位置から図1に示された位
置へと駆動する。これは、ピストン面にかかる圧力の差
による。打撃ピストン24の壁部38に設けられた制御
開口部42が制御管34の(図中)右の開放端を通り過
ぎると、ピストン室22と制御管34との間の外部への
接続が、開口部42を介して生じる。打撃ピストン24
がさらに後方へ動くと、同ピストン24の壁部36に設
けられた制御開口部40が再び制御管28の開放縁を通
り越し、打撃ピストン24内の第1の孔26が再び閉じ
られる。この第1の孔26に流入する圧力流体は、打撃
ピストン24を再び図中左へ駆動し、上記の過程が繰り
返される。
のボーリングロッドによって、加圧された空気が、接続
ピース54のチャネル82及び制御管28の内孔を介し
て打撃ピストン24の(第1の)孔26に送られる。図
1に示されているような、打撃ピストン24が後方に下
がった状態から始めてよい。加圧された空気は第1の孔
(のスペース)から逃げることができず、よって、図1
の状態の打撃ピストン24は図中左へ(つまり前方へ)
図2に示された位置に到るまで駆動され、ピストン室2
2の前方壁(面)87に衝撃を与える。これにより、打
撃ピストン24の打撃エネルギーは、ハウジング10及
びこれに接続されたベース部18に伝達される。図2に
示された端部に到達する直前に、打撃ピストン24の壁
部36に形成された制御開口部40が制御管28の(図
中左の)開放縁を通り越し、この結果、加圧された空気
が、この制御開口部40を介して制御管28及び第1の
孔26の空間から径方向外側に逃がされる。一方、シー
ル48とシール50が、打撃ピストン24の外壁とハウ
ジング10の内壁30との間の環状の間隙を閉じている
ので、加圧された空気は後方には逃げることができな
い。しかし、加圧された空気は、図1及び図2に示され
た環状の間隙を介して前方に逃げる。つまり、加圧され
た空気は、ハンマーの軸に平行な溝(打撃ピストン24
のヘッド部分46の外面に位置すると共に図中破線で示
されている)を介して流れることが可能である。空気
は、ピストン室22の前部に到達すると、今度は打撃ピ
ストン24を図2に示された位置から図1に示された位
置へと駆動する。これは、ピストン面にかかる圧力の差
による。打撃ピストン24の壁部38に設けられた制御
開口部42が制御管34の(図中)右の開放端を通り過
ぎると、ピストン室22と制御管34との間の外部への
接続が、開口部42を介して生じる。打撃ピストン24
がさらに後方へ動くと、同ピストン24の壁部36に設
けられた制御開口部40が再び制御管28の開放縁を通
り越し、打撃ピストン24内の第1の孔26が再び閉じ
られる。この第1の孔26に流入する圧力流体は、打撃
ピストン24を再び図中左へ駆動し、上記の過程が繰り
返される。
【0028】打撃ピストン24の図中左への上記の運動
は加圧空気(加圧空気は気密に閉じられた環状のスペー
ス52に存在すると共に、図中右方向への打撃ピストン
24の運動に際しては圧縮される)によってサポートさ
れる。よって、環状のスペース52を満たしている空気
は、打撃ピストン24が後方(図中右方向)へ運動する
際に、これを鈍らせる弾力性に富んだエアクッションと
して効果的に機能すると共に、打撃ピストン24を前方
(図中左方向)へ再び駆動する蓄圧装置としても機能す
る。
は加圧空気(加圧空気は気密に閉じられた環状のスペー
ス52に存在すると共に、図中右方向への打撃ピストン
24の運動に際しては圧縮される)によってサポートさ
れる。よって、環状のスペース52を満たしている空気
は、打撃ピストン24が後方(図中右方向)へ運動する
際に、これを鈍らせる弾力性に富んだエアクッションと
して効果的に機能すると共に、打撃ピストン24を前方
(図中左方向)へ再び駆動する蓄圧装置としても機能す
る。
【0029】打撃ピストン24がハウジング10の前方
面87に衝撃を与えると、ハウジング10はボーリング
ロッド及び(接続ロッドに軸方向には動かないように接
続された)接続ピース54に対して前方(すなわち図2
の左方向)へ動かされる。もしこうした運動がボーリン
グロッドに直接伝達されるなら、ボーリングロッドはす
ぐに壊れてしまうであろう。この理由により、長さ補正
・衝撃緩衝装置(a length compensating and damping
apparatus )がハンマーとボーリングロッドとの間に設
けられ、接続ピース54がハウジング10及びベース部
18に対して動けるようになっている。図示の本実施の
形態において、この長さ補正・衝撃緩衝装置は、空気力
学的に作用する。図1の位置にあるインホールハンマー
においては、加圧された空気が、シールリング68とシ
ールリング74との間にある環状のスペース66にチャ
ネル80を介して流入する。
面87に衝撃を与えると、ハウジング10はボーリング
ロッド及び(接続ロッドに軸方向には動かないように接
続された)接続ピース54に対して前方(すなわち図2
の左方向)へ動かされる。もしこうした運動がボーリン
グロッドに直接伝達されるなら、ボーリングロッドはす
ぐに壊れてしまうであろう。この理由により、長さ補正
・衝撃緩衝装置(a length compensating and damping
apparatus )がハンマーとボーリングロッドとの間に設
けられ、接続ピース54がハウジング10及びベース部
18に対して動けるようになっている。図示の本実施の
形態において、この長さ補正・衝撃緩衝装置は、空気力
学的に作用する。図1の位置にあるインホールハンマー
においては、加圧された空気が、シールリング68とシ
ールリング74との間にある環状のスペース66にチャ
ネル80を介して流入する。
【0030】シールリング68及びシールリング74が
互いに近接する方向に動く場合は、両リング68,74
の間に閉じ込められた空気が径方向の孔80を介して押
し出され、よって、ハウジング10の接続ピース54に
対する動きが鈍らされる。このとき、シールリング74
の(シールリング68に対して)後ろ側に形成される中
空のスペースと周囲の空気との間では、孔78を介して
空気の交換が行われる。この結果、空圧がシールリング
68及びシールリング74を再び駆動して、両者が引き
離される。技術的に正しく使用されれば、つまりボーリ
ングロッドが常に適度にクッション(圧力)の効いた状
態で保持されれば、本発明のインホールハンマーの使用
中にシールリング68,74が互いに接触することはな
い。
互いに近接する方向に動く場合は、両リング68,74
の間に閉じ込められた空気が径方向の孔80を介して押
し出され、よって、ハウジング10の接続ピース54に
対する動きが鈍らされる。このとき、シールリング74
の(シールリング68に対して)後ろ側に形成される中
空のスペースと周囲の空気との間では、孔78を介して
空気の交換が行われる。この結果、空圧がシールリング
68及びシールリング74を再び駆動して、両者が引き
離される。技術的に正しく使用されれば、つまりボーリ
ングロッドが常に適度にクッション(圧力)の効いた状
態で保持されれば、本発明のインホールハンマーの使用
中にシールリング68,74が互いに接触することはな
い。
【0031】なお、空気力学的な長さ保証(・衝撃緩
衝)装置の代わりに、これを機械的に解決する装置を設
けてもよい。この場合は、2つのシールリング68,7
4の間に、らせん状の圧縮バネを設置する。
衝)装置の代わりに、これを機械的に解決する装置を設
けてもよい。この場合は、2つのシールリング68,7
4の間に、らせん状の圧縮バネを設置する。
【0032】図3及び図4は、ねじ部が形成された拡張
部16にねじ式に挿入されるボーリングヘッドもしくは
ボーリングクラウン88の第一の実施例を示す。図3に
示されているように、ボーリングクラウン88を拡張部
16にねじ式に挿入する際、分離リング90がボーリン
グクラウン88とハウジング10との間で圧縮される。
インホールハンマーが作動しているとき、ボーリングク
ラウン88とハウジング10との間のねじ式の接続は非
常に固いので、ボーリングクラウン88が緩んでハウジ
ング10から外れることはない。ボーリングクラウン8
8を外すときには、分離リング90を例えば研削によっ
て破壊すれば、ボーリングクラウン88をねじ式の拡張
部16から造作なく取り去ることができる。
部16にねじ式に挿入されるボーリングヘッドもしくは
ボーリングクラウン88の第一の実施例を示す。図3に
示されているように、ボーリングクラウン88を拡張部
16にねじ式に挿入する際、分離リング90がボーリン
グクラウン88とハウジング10との間で圧縮される。
インホールハンマーが作動しているとき、ボーリングク
ラウン88とハウジング10との間のねじ式の接続は非
常に固いので、ボーリングクラウン88が緩んでハウジ
ング10から外れることはない。ボーリングクラウン8
8を外すときには、分離リング90を例えば研削によっ
て破壊すれば、ボーリングクラウン88をねじ式の拡張
部16から造作なく取り去ることができる。
【0033】図3に示された例において、ボーリングク
ラウン88は、ハンマーの軸11に対して垂直な前部面
92と、前部面92と交わっている制御面94とを有す
る。前部面92と制御面94には、共に硬い金属元素
(から成る材料)96が施されている。制御面94は、
インホールハンマーが回転している間はボーリングの方
向に影響を及ぼさない。逆に、インホールハンマーが回
転していない場合、制御面94はボーリング方向に影響
する。つまり、制御面94によって、インホールハンマ
ーの方向すなわちボーリングの方向を所望の向きに変え
ることできる。
ラウン88は、ハンマーの軸11に対して垂直な前部面
92と、前部面92と交わっている制御面94とを有す
る。前部面92と制御面94には、共に硬い金属元素
(から成る材料)96が施されている。制御面94は、
インホールハンマーが回転している間はボーリングの方
向に影響を及ぼさない。逆に、インホールハンマーが回
転していない場合、制御面94はボーリング方向に影響
する。つまり、制御面94によって、インホールハンマ
ーの方向すなわちボーリングの方向を所望の向きに変え
ることできる。
【0034】図3に示された例において、ボーリングク
ラウン88は、図示されるように斜め後方に方向付けら
れた排気チャネル98を有する。前方側の制御管34か
ら出た排気は、この排気チャネル98を介して外気と連
通する。この例において、排気チャネル98の出口開口
部100はボーリングクラウン88の後ろ側に位置さ
れ、ボーリング時に発生する砂利や土で詰まったりしな
いように構成されている。
ラウン88は、図示されるように斜め後方に方向付けら
れた排気チャネル98を有する。前方側の制御管34か
ら出た排気は、この排気チャネル98を介して外気と連
通する。この例において、排気チャネル98の出口開口
部100はボーリングクラウン88の後ろ側に位置さ
れ、ボーリング時に発生する砂利や土で詰まったりしな
いように構成されている。
【0035】図5及び図6に示された例において、排気
チャネル100は前部面92及び制御面94に向かって
方向付けられ、よって、前方駆動方向へ向かって開いて
いる。この構成は、排気される空気がボーリング時に発
生する砂利を吹き飛ばすと共に後方に移送するので有利
である。しかし、この構成例は、ローム地質を含む可能
性のある土石混合状態の場所での使用には適さない(ロ
ーム地質などが排気チャネル98を閉塞させる可能性が
ある)。
チャネル100は前部面92及び制御面94に向かって
方向付けられ、よって、前方駆動方向へ向かって開いて
いる。この構成は、排気される空気がボーリング時に発
生する砂利を吹き飛ばすと共に後方に移送するので有利
である。しかし、この構成例は、ローム地質を含む可能
性のある土石混合状態の場所での使用には適さない(ロ
ーム地質などが排気チャネル98を閉塞させる可能性が
ある)。
【0036】図7には、図3及び図5に示された例と対
照的に、(ハンマーの)軸に垂直な前部面のみを有し制
御面を有さないボーリングクラウン102が示されてい
る。ハンマー自体は、符号104で示された搬送スクリ
ューの中央管の内部に位置すると共に、ボーリングロッ
ド108に接続されている。ボーリングロッド108の
側部は、搬送スクリュー104と同様にらせん状の翼に
囲まれており、ボーリングロッド108の本体及びこの
翼が搬送スクリュー110を形成する。搬送スクリュー
110は、搬送スクリュー104と同様、掘削されてい
る孔を形どる鞘形のケース112の内壁に沿って位置す
る。搬送スクリュー104,110は、ボーリングによ
り発生した砂利を後方に搬送する。
照的に、(ハンマーの)軸に垂直な前部面のみを有し制
御面を有さないボーリングクラウン102が示されてい
る。ハンマー自体は、符号104で示された搬送スクリ
ューの中央管の内部に位置すると共に、ボーリングロッ
ド108に接続されている。ボーリングロッド108の
側部は、搬送スクリュー104と同様にらせん状の翼に
囲まれており、ボーリングロッド108の本体及びこの
翼が搬送スクリュー110を形成する。搬送スクリュー
110は、搬送スクリュー104と同様、掘削されてい
る孔を形どる鞘形のケース112の内壁に沿って位置す
る。搬送スクリュー104,110は、ボーリングによ
り発生した砂利を後方に搬送する。
【0037】最後に、図8には、図1及び図2に関連し
て説明されたタイプの本発明のインホールハンマーであ
って、ボーリングクラウンの代わりにラムヘッド(a ra
m head)114が設置されたインホールハンマーが示さ
れている。このラムヘッド114は円錐形のスリーブ面
116を有する。このスリーブ面116を(ボーリング
ロッドを打ち込むべきパイプに重ねてもよいし、あるい
はまずスリーブ面116をラムリングに重ねて次にこれ
を適当な直径のパイプに挿入してもよい。
て説明されたタイプの本発明のインホールハンマーであ
って、ボーリングクラウンの代わりにラムヘッド(a ra
m head)114が設置されたインホールハンマーが示さ
れている。このラムヘッド114は円錐形のスリーブ面
116を有する。このスリーブ面116を(ボーリング
ロッドを打ち込むべきパイプに重ねてもよいし、あるい
はまずスリーブ面116をラムリングに重ねて次にこれ
を適当な直径のパイプに挿入してもよい。
【図1】本発明を具体化すると共にその打撃ピストンが
後方位置にある状態で示されているインホールハンマー
(及びその軸線)の部分概略図である。
後方位置にある状態で示されているインホールハンマー
(及びその軸線)の部分概略図である。
【図2】打撃ピストンがその前方位置にある状態を示す
図1のインホールハンマーの部分概略図である。
図1のインホールハンマーの部分概略図である。
【図3】第1の実施例に基づくボーリングクラウン(断
面図で示されている)を備えた本発明を具体化したイン
ホールハンマーの側面図である。
面図で示されている)を備えた本発明を具体化したイン
ホールハンマーの側面図である。
【図4】図3のボーリングクラウンの正面図である。
【図5】第2の実施例に基づくボーリングクラウン(断
面図で示されている)を備えた本発明を具体化したイン
ホールハンマーの側面図である。
面図で示されている)を備えた本発明を具体化したイン
ホールハンマーの側面図である。
【図6】図5のボーリングクラウンの正面図である。
【図7】被覆された孔穴で使用されている本発明に基づ
くインホールハンマーの部分断面略図である。
くインホールハンマーの部分断面略図である。
【図8】ラムヘッド(断面図で示されている)を備えた
本発明のインホールハンマーを示す図3及び図5に対応
した図である。
本発明のインホールハンマーを示す図3及び図5に対応
した図である。
10 ハウジング 11 (長手方向の)軸 22 ピストン室 24 打撃ピストン 54 接続ピース 87 前方壁 88 ボーリングヘッド(ボーリングクラウン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 598034111 Wiesenweg 8,CH−4802 Strengelbach,Switz erland (56)参考文献 特表 平8−508321(JP,A) 米国特許4913243(US,A) 米国特許4749050(US,A) 米国特許4537265(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21B 4/06 - 4/16 E21B 10/36 - 10/40
Claims (14)
- 【請求項1】 長手方向に延びる軸を有するインホール
ハンマー(an in hole hammer )であって、ほぼシリン
ダ形のハウジングと、上記ハウジングのピストン室に導
入された圧力媒体により作動され前後に可動な打撃ピス
トン(a striking piston )と、上記打撃ピストンの打
撃エネルギーが伝達される取換え可能なワークヘッド
と、上記インホールハンマーをボーリングロッドに回転
不能に接続し且つ圧力媒体導体(a pressure medium co
nductor )を接続すべく上記ハウジングに回転不能に接
続された接続ピースとを含むインホールハンマーにおい
て、上記接続ピースの前方の上記ハウジングの前端に上
記ワークヘッドがしっかりとしかし取り外し可能に固定
され、また、上記打撃ピストンの衝撃面が、上記インホ
ールハンマーの上記長手方向に延びる軸にほぼ垂直な上
記ピストン室の前方壁であり、そのピストン室から圧力
媒体を排気すべく、上記ハウジングの前端及び上記ワー
クヘッドに少なくとも一つのオーバーフローチャネルを
形成したことを特徴とするインホールハンマー。 - 【請求項2】 上記ワークヘッドが、上記ハウジングの
ねじ部を備えた拡張部にねじ式に取り付けられた請求項
1記載のインホールハンマー。 - 【請求項3】 上記ワークヘッドと上記ハウジングとの
間に分離リングが設置される請求項2記載のインホール
ハンマー。 - 【請求項4】 少なくとも一つの上記オーバーフローチ
ャネルの出口開口部が、上記インホールハンマーの前進
方向の上流側に面した上記ワークヘッドの前面に形成さ
れた請求項1記載のインホールハンマー。 - 【請求項5】 少なくとも一つの上記オーバーフローチ
ャネルの出口開口部が、上記ワークヘッドの側面もしく
は後面に形成された請求項1記載のインホールハンマ
ー。 - 【請求項6】 上記ワークヘッドが、硬い金属元素を施
されたボーリングクラウンである請求項1記載のインホ
ールハンマー。 - 【請求項7】 上記ボーリングクラウンが、上記軸に対
してほぼ垂直な前面とこの前面と斜めに交わる制御面と
を有し、上記前面及び上記制御面に硬い金属元素が施さ
れた請求項6記載のインホールハンマー。 - 【請求項8】 上記ワークヘッドが、パイプに打ち込む
ためのラムヘッド(a ram head)であり、上記ラムヘッ
ドが円錐形のスリーブ面を有し、このスリーブ面を上記
ラムヘッドが打ち込まれるパイプに接続するか又は上記
ラムヘッドが打ち込まれるパイプに挿入可能なラムリン
グ(a ram ring)に接続する請求項1記載のインホール
ハンマー。 - 【請求項9】 上記打撃ピストンが後方に開いている第
1の孔をさらに有し、上記ハウジングにしっかりと固定
された第1の制御管が上記第1の孔の内部に上記ピスト
ン室の内壁から径方向に距離をおきつつ(上記ピストン
室内の)上記第1の孔と同軸に設置され、上記打撃ピス
トンが前方に開いている第2の孔を有し、この第2の孔
に第2の制御管が受容され、上記第2の制御管が上記ハ
ウジングの上記内壁から径方向に距離をおきつつ上記ピ
ストン室内の上記ハウジング内部と同軸に上記ハウジン
グにしっかりと固定され、上記第2の孔が軸方向に延び
る圧力媒体オーバーフローチャネルを有し、少なくとも
一つの制御開口部が上記第1の孔と上記第2の孔の各々
に対応して上記打撃ピストンの壁部を貫いて形成され、
上記制御開口部が、各々に対応する上記制御管の開放端
と共動して、上記打撃ピストンの前端と上記衝撃壁との
間の空間に流れ込む圧力媒体あるいは上記空間からオー
バーフローする圧力媒体(流体)を制御する請求項1記
載のインホールハンマー。 - 【請求項10】 上記第1の制御管と上記ピストン室の
上記内壁との間に、ガスが満たされて且つ閉じられた環
状の空間が形成され、上記打撃ピストンが上記第1の制
御管を囲んでいる上記壁部によって案内される請求項9
記載のインホールハンマー。 - 【請求項11】 上記インホールハンマーと上記ボーリ
ングロッドとの間の相対的な運動を可能にするか又は鈍
らせる長さ補正機構をさらに有する請求項1記載のイン
ホールハンマー。 - 【請求項12】 上記接続ピースが接続部及び案内部を
有し、上記接続部がボーリングロッド及び上記圧力媒体
(供給)導体に接続可能であり、上記接続ピースが上記
ハウジング内でその2つの端部間において軸方向にスラ
イドできるように案内され、接続ピースがその端部位置
において弾力的に付勢され、この位置で上記接続ピース
がその案内部と共にさらに上記ハウジング内に延びる請
求項11記載のインホールハンマー。 - 【請求項13】 上記ハウジング内に環状の空間(スペ
ース)が形成され、この環状の空間がその長さ分だけ上
記案内部を囲み、軸方向に延びる上記環状の空間が、上
記ハウジングにしっかりと固定されたリングに一方の側
で接すると共に、上記案内部にしっかりと固定されたも
う一つのリングに他方の側で接し、らせん状の圧縮バネ
が上記2つのリングの間に配置された請求項12記載の
インホールハンマー。 - 【請求項14】 上記ハウジング内に環状の空間が形成
され、この環状の空間がその長さ分だけ上記案内部を囲
み、軸方向に延びる上記環状の空間が上記ハウジングに
しっかりと固定されたシーリングリングによって一方の
側で閉じられると共に、上記案内部にしっかりと固定さ
れたリングによって他方の側で閉じられ、上記環状の空
間が、接続ピースを貫いている圧力媒体チャネルと、上
記案内部に形成された径方向の孔を介して連通している
請求項12記載のインホールハンマー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10063376A JP3017969B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | インホールハンマー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10063376A JP3017969B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | インホールハンマー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11294057A JPH11294057A (ja) | 1999-10-26 |
JP3017969B2 true JP3017969B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=13227524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10063376A Expired - Lifetime JP3017969B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | インホールハンマー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3017969B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101101911B1 (ko) * | 2011-03-18 | 2012-01-02 | (주)세종이엔씨 | 완충장치가 구비된 함마비트용 척, 이를 구비한 비트 조립체 및 함마 조립체 |
KR101398078B1 (ko) * | 2013-11-12 | 2014-05-27 | 주식회사 썬 프레인 코 | 마찰 조절 기능을 가진 댐퍼 |
CN109667533B (zh) * | 2019-01-30 | 2024-08-13 | 广州市高速公路有限公司 | 地质钻探机、地质钻探机的标贯装置及其提拉柱 |
CN115681644A (zh) * | 2022-09-28 | 2023-02-03 | 四川宏华石油设备有限公司 | 一种伸缩短节及管汇系统 |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP10063376A patent/JP3017969B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11294057A (ja) | 1999-10-26 |
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