JP3017853U - 収容物減少警告装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】例えば溶接ワイヤの途切れを皆無とし、容器交
換までの時間ロスを極力少なくして設備稼働率を向上せ
しめるとともに、溶接作業者またはオペレータの溶接ワ
イヤ交換作業に係る負担を軽減させること。 【構成】使い切る前に交換を要する収容物を収容した容
器１をばね４で支持する支持台２と、該支持台２に取り
付けられ、前記容器１中の収容物の規定量以下の減少を
感知するセンサ１０と、該センサ１０からの信号により
警告する警報器１６とからなる収容物減少警告装置であ
って、例えば溶接ワイヤの途切れる前に警告して、途切
れによる容器交換までの時間ロスを極力少なくして設備
稼働率を向上せしめ、また溶接作業者またはオペレータ
の溶接ワイヤ交換及び監視作業に係る負担を軽減させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばペイルパック（容器）に収容された溶接用ワイヤが規定量以 下に減少したことを感知して、その交換を警告する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

前記溶接用ワイヤは通常ペイルパックに収容され、板物部品等の溶接に多用さ れており、前記部品の溶接ラインには、溶接機毎に前記ペイルパックが置かれて いる。 そして、溶接ワイヤは、ペイルパック内からまったくなくなる前に、新しいペ イルパックを供給して接続しなければ、溶接機が停止してしまう。 従来は、一般に溶接作業者またば自動機のオペレータ自身が溶接ワイヤの残量 を注意していて、残量が少なくなったとき、新しいペイルパックをこれを供給す る作業者に要求していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、溶接作業者は溶接作業に集中していてこの要求を忘れることも あり、溶接不能となって初めて溶接ワイヤが途切れたことに気付くことがしばし ばで、途切れた溶接ワイヤを交換するまでの時間が無駄であった。 また、自動溶接機の場合には、前記溶接ワイヤが途切れてアークが出なくなっ たときも、その原因が溶接ワイヤが途切れたことだと発見するまでに時間がかか り、途切れた溶接ワイヤを交換するまでの時間とともに多くの無駄を生じていた 。 本考案は上記のような問題点を解決し、例えば溶接ワイヤの途切れを皆無と し、ペイルパック交換までの時間ロスを極力少なくして設備稼働率を向上せしめ るとともに、溶接作業者またはオペレータの溶接ワイヤ交換作業に係る負担を軽 減させることを目的として案出されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため本考案は、使い切る前に交換を要する収容物を収容し た容器をばねで支持する支持台と、該支持台に取り付けられ、前記容器中の収容 物の規定量以下の減少を感知するセンサと、該センサからの信号により警告する 警報器とからなる収容物減少警告装置である。

【０００５】

【作 用】

上記構成の本考案収容物減少警告装置によれば、前記容器中に例えば溶接ワイ ヤが規定量を超えて存在するときは、前記センサは作動しないが、容器中の溶接 ワイヤの残量が１巻き程度になると、前記センサが作動し、警告灯が点灯する。 これにより、群中のどれかの溶接ワイヤが規定量以下になったことが判るから 、これを補給する作業員により新しい溶接ワイヤの入った容器に交換して前記支 持台の可動板上に載せればよい。 これによって、支持台の後記可動板が下降してセンサが非作動となり、警告灯 １６が消える。

【０００６】

【実施例】

図において、１は例えば溶接ワイヤＷを収容した容器（ペイルパック）、２は 該容器（ペイルパック）１の支持台で、該支持台２は前記容器１を載せる可動板 ３と、該可動板３を円周上に配設した複数のコイルばね４により支える固定板５ とから構成されている。 前記可動板３は、前記コイルばね４と同数で、可動板３の下面に一端を固定した 位置決めボルト６を前記コイルばね４の中心を通して前記固定板５にあけた位置 決め穴５ａに通し固定板５に対し上下動可能に連結されている。

【０００７】 ７は前記コイルばね４のガイドを兼ねたストッパで、その長さは、前記コイル ばね４及び後記センサとの関係で決められるが、容器１内にまだ溶接ワイヤＷが 充分（減少はしているが、交換は要しない程度）に存在していて前記コイルばね ４が圧縮されており、このときストッパ７の下端が前記固定板５の上面に当接し 、後記センサを作動させないような長さを選択する。なお、前記固定板５には図 示実施例の場合、その下面にキャスタ８を取付け、移動自在としているが、据付 け型とするならば、このキャスタ８を固定脚としてもよい。また、図中９はコイ ルばね４の内側ガイドである。

【０００８】 １０は前記容器１中の溶接ワイヤＷが規定量以下に減少したことを感知するセ ンサであり、前記支持台２に次のように装着される。 まず、可動板３の下面にはその中心部に長いボルト１１の上端を固着し、その 他端は前記固定板５にあけた穴５ｂから下方に突出させるとともに、その下端に ねじ部１１ａを設けて、該ねじ部１１ａに上部に斜面１２ａを形成した当接ブロ ック１２をねじ結合する。 一方、固定板５の下面には、前記当接ブロック１２の近くにリミットスイッチ １３を固定し、該スイッチ１３の感知部１３ａが前記ブロック１２の斜面１２ａ の移動範囲に位置するよう配設されている。なお、前記当接ブロック１２は、容 器１中の溶接ワイヤＷの残量が１巻き程度になったとき、当接ブロック１２の斜 面１２ａにより前記感知部１３ａを押し上げて、リミットスイッチ１３をＯＮす るよう調節されている。また、１４はコネクタで、配線１５によりリミットスイ ッチ１３に接続されている。 本案減少警告装置は群管理され、各装置のリミットスイッチ１３、…は図２に 示すように、並列に接続された上、電源間で警告灯１６に接続されている。

【０００９】 従って、容器１中に溶接ワイヤＷが規定量（例えば残量が１巻き程度）を超え て存在するときは、前記当接ブロック１２の斜面１２ａはリミットスイッチ１３ の感知部１３ａを押し上げず、リミットスイッチ１３は閉じないが、容器１中の 溶接ワイヤＷの残量が１巻き程度になると、前記感知部１３ａは前記当接ブロッ ク１２の斜面１２ａにより押し上げられてＯＮとなり、警告灯１６が点灯する。 これにより、群中のどれかの溶接ワイヤＷが規定量以下になったことが判るか ら、これを補給する作業員により新しい溶接ワイヤの入った容器に交換して前記 支持台２の可動板３上に載せればよい。 これによって、可動板３はコイルばね４に抗して下降し、従って、当接ブロッ ク１２の斜面１２ａがリミットスイッチ１３のの感知部１３ａの押し上げを解除 して、リミットスイッチ１３はＯＦＦとなり、警告灯１６が消える。 なお、本実施例ではリミットスイッチ１３…を群管理したが、これを本案装置 １基毎に管理してもよいことはもちろんである。

【００１０】

【考案の効果】

本考案収容物減少警告装置は、使い切る前に交換を要する収容物を収容した容 器をばねで支持する支持台と、該支持台に取り付けられ、前記容器中の収容物の 規定量以下の減少を感知するセンサと、該センサからの信号により警告する警報 器とからなるので、容器中の収容物が規定量以下になったことが警告によってす ぐ判明することにより、例えば溶接ワイヤの途切れを皆無として生産効率を向上 させ、、ペイルパック交換までの時間ロスを極力少なくして設備稼働率を向上せ しめるとともに、溶接作業者またはオペレータの溶接ワイヤ交換作業に係る負担 を軽減せしめる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案収容物減少警告装置の一部を断面とした
正面図

【図２】本考案収容物減少警告装置を群管理する場合の
配線図

【図３】本考案収容物減少警告装置の支持台及びセンサ
付近の拡大断面図

【図４】本考案収容物減少警告装置の支持台及びセンサ
付近の一部を破断して示す平面図。 １；容器 ２；支持台 ３；可動板 ４；コイルばね ５；固定板 ６；位置決めボルト ７；ガイド兼ストッパ １０；センサ １２；当接ブロック １２ａ；斜面 １３；リミットスイッチ １３ａ；感知部 １６；警告灯。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】使い切る前に交換を要する収容物を収容し
   た容器をばねで支持する支持台と、該支持台に取り付け
   られ、前記容器中の収容物の規定量以下の減少を感知す
   るセンサと、該センサからの信号により警告する警報器
   とからなる収容物減少警告装置。
2. 【請求項２】前記センサが、感知すべき収容物の規定量
   を調整しうるよう構成された請求項１の収容物減少警告
   装置。