JP3017742U - 衝撃試験用模擬架台装置 - Google Patents

衝撃試験用模擬架台装置

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JP3017742U
JP3017742U JP1995005310U JP531095U JP3017742U JP 3017742 U JP3017742 U JP 3017742U JP 1995005310 U JP1995005310 U JP 1995005310U JP 531095 U JP531095 U JP 531095U JP 3017742 U JP3017742 U JP 3017742U
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JP1995005310U
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好照 遠藤
勇生 下崎
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防衛庁技術研究本部長
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衝撃試験用模擬架台装置の提供。 【構成】 砲1が取付けられる架台2を、支持軸4によ
って基台3に揺動自在に支持すると共に、前記架台2の
四隅付近と基台3との間に、該架台2を弾性的に支持す
るスプリング5と該架台2の変位を減衰させるダンパー
6とを並列として、それぞれ介在させる。 【効果】 砲の射撃時の挙動を正確に模擬することがで
きるので、射撃時の砲の変位量、衝撃荷重等を正確に得
て、砲を車両に搭載する形式の自走砲における砲塔の耐
久試験等を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、衝撃試験用模擬架台装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来の砲として、車両に搭載する自走式のものが知られている。このような自 走砲に対して砲を車載せずに射撃試験を行う場合には、従来、砲を固定架台に設 置して行っていた。すなわち、図7に示すように砲60を固定架台61に設置し 、この固定架台61を基礎と一体をなす基台62に堅固に固定した状態で試験を 行っている。63は砲60を固定架台61に揺動自在に支持する耳軸であり、6 5は耳軸63の回りに砲60の平衡を保持する平衡機であり、固定架台61と揺 架66との間に配置されている。
【0003】 しかして、このような従来の砲60の射撃試験装置にあっては、砲60が固定 架台61を介して基台62に堅固に支持される構造であるため、車載状態を正確 に模擬することができないという技術的課題があった。すなわち、砲60の射撃 による反動は固定架台61を介して基台62にて直接受ける構造であり、射撃時 の砲60の変位量に実際の車体の動揺分が加味されず、この変位量の推定が容易 でないと共に、射撃時の砲60の変位が砲60自体又は車両の他の部品(例えば 計器類)に与える影響について検証できない。その結果、射撃試験の信頼性に劣 っていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構 成は、砲が取付けられる架台を、支持軸によって基台に揺動自在に支持すると共 に、前記架台の四隅付近と基台との間に、該架台を弾性的に支持するスプリング と該架台の変位を減衰させるダンパーとを並列として、それぞれ介在させること を特徴とする衝撃試験用模擬架台装置である。 そして、ダンパーは、減衰力可変式とすることができる。
【0005】
【作用】
この衝撃試験用模擬架台装置によれば、各スプリング及び各ダンパーに最適な 車両条件、実際的な車両条件等を与えた状態で、砲を架台に取付けて砲の射撃試 験が行われる。砲の射撃により、架台は反動によって支持軸の回りに揺動し、通 常の車両に近似するピッチングを生ずる。そして、架台の四隅付近にそれぞれ並 列に配置したスプリング及びダンパーの機能により、架台が弾性的に支持される と共に支持軸回りの揺動が次第に減衰する。
【0006】 かくして、架台に取付けた砲が車載状態とほぼ同等の挙動を示す。また、砲と 架台との間等に荷重検出器を介在させることにより、射撃に伴う荷重の変化を検 出することができる。これにより、砲塔の耐久試験等の各種の試験を行うことが できる。なお、架台は支持軸によって揺動のみが可能に支持されているので、実 際の車両におけるサスペンションとは若干異なる支持状態にあるが、支持軸によ る支持により、実車を比較的良好に模擬することができるのみならず、スプリン グ及びダンパーの取付けを簡略化して、その交換作業を容易にし、かつ、砲及び 架台の支持を安定的にする作用がある。 そして、ダンパーが減衰力可変式であれば、ダンパーを交換することなく、そ の減衰力を増減調節して試験を行うことができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 図1〜図5は、本考案の1実施例を示す。図中において符号1は周知の砲を示 し、砲塔1aから突出する砲身1bを備え、この砲塔1aを含む砲1が図外の車 両に搭載されて自走砲を構成するものである。なお、ここでの砲塔1aは、車載 状態で構成される砲塔の一部を示している。
【0008】 この砲1を着脱自在に固設する射撃試験用の架台2は、基台3上に支持されて いる。すなわち、水平とした砲身1bの中心軸線X−X方向(前後方向)の中央 部に位置し、該中心軸線X−Xと空間において直交して延在する支持軸4により 、架台2を基台3に揺動自在に支持すると共に、架台2の四隅付近、つまり支持 軸4に対する前後位置の左右両側に、スプリング5とダンパー6とをそれぞれ並 列に介在させる。これにより、架台2の支持軸4の回りの揺動を弾性的に支持す ると共に振幅を減衰させる。基台3は、図外の基礎に堅固に固設されている。支 持軸4は、基台3に対向させて固設した一対のブラケット20,21間に架設さ れ、この支持軸4により、架台2の前後方向の中央部が揺動自在に支持されてい る。
【0009】 架台2の四隅付近及び基台3には、それぞれブラケット7,8及び9,10が 上下に対向するように固設され、一方の対をなすブラケット7,8に架台2を弾 性的に支持するスプリング5が取付けられ、他方の対をなすブラケット9,10 にダンパー6が取付けられる。ブラケット7,8には、図3に示すようにそれぞ れ支持部材11,12がピン13a,13b,14によって前後方向の揺動自在 に支持され、一方の支持部材12に固設した支持棒15が他方の支持部材11を 摺動自在に貫通し、この支持棒15の外周にコイル上をなすスプリング5が配置 され、スプリング5の両端がそれぞれ支持部材11,12に当接している。従っ て、支持棒15が支持部材11に対して移動しながら、スプリング5の伸縮が可 能である。なお、スプリング5としては、コイルスプリングの他、リーフスプリ ング、空気スプリング等を使用することも可能である。
【0010】 しかして、合計4個のスプリング5には、架台2が支持軸4によって基台3に 揺動自在に支持された状態で、それぞれ均等な初圧縮量が与えられている。すな わち、このスプリング5には、実際の車両をシミュレーションした結果から適当 なバネ定数及び初圧縮量が与えられ、適当な車両条件、実際的な車両条件等が与 えられて架台2及び砲1を弾性的に支持している。
【0011】 また、ブラケット9,10には、それぞれ支持部材16,17がピン18,1 9によって前後方向の揺動自在に支持され、両支持部材16,17間にダンパー 6が固設されている。このダンパー6は、車両用のサスペンションに使用される ショックアブソーバと同様であり、架台2の基台3に対する変位を減衰させる機 能を有する。
【0012】 ダンパー6は、例えば図4に示す減衰力可変式で複筒型をなす周知のショック アブソーバによって構成される。図4中において符号31は有底筒状の外筒であ り、図外の減衰力発生機構を下端部に具備するシリンダ32を内挿固定し、外筒 31とシリンダ32との間に空気室33を形成している。ピストン34は従来周 知の減衰力発生機構を具備してシリンダ32に摺動自在に嵌合し、シリンダ32 より突出するピストンロッド35が固定され、シリンダ32内を上部油溜室36 と下部油溜室37とに区画している。ピストン34は、オリフィス38a,38 bを形成した中空の支持部材38を袋ナット39にてピストンロッド35の端部 に固定し、この支持部材38にナット40を螺締して取付けてある。
【0013】 そして、ピストンロッド35に内蔵される減衰力調整機構41は、オリフィス 38a,38b、中空の可動弁42、駆動モータ43、減速歯車装置44及び可 動弁位置検出装置45にて構成される。可動弁42は、図5に示すように、筒状 の支持部材38のオリフィス38a,38bに対応する通孔42a,42bを有 し、中心軸線の回りに回動自在として支持部材38に収容されている。駆動モー タ43は、シリンダ32に圧入等の手段にて固定され、その駆動力は減速歯車装 置44を介して可動弁42に減速して伝達され、可動弁42を回転駆動するよう になっており、組配線47にて図外の電源及び操作スイッチに接続されている。
【0014】 可動弁位置検出装置45は、可動弁42の位置を検出することにより、通孔4 2a,42bとオリフィス38a,38bとの相対位置と相関関係にあるオリフ ィス38a,38bの開口面積を知るためのものであり、図外の操作スイッチに よって駆動モータ43を駆動又は停止させて可動弁42を制御し、オリフィス3 8a,38bの開度を通孔42a,42bによって調節するようになっている。 49はオイルシール、54は蓋部材、55はロッドガイドである。
【0015】 このようなダンパー6において、対をなす支持部材16,17の間隔が狭まる 圧縮時には、ピストン34の下降動により下部油溜室37のオイルがピストン3 4の減衰力発生機構を通過して上部油溜室36に流入し、またピストンロッド3 5の進入体積相当分のオイルが、シリンダ32の下部の減衰力発生機構を通過し て空気室33側に流入し、減衰力を生ずると共に、下部油溜室37のオイルが、 支持部材38及び可動弁42の内部を経て、任意の開口面積に選定されたオリフ ィス38a,38bを通過して上部油溜室36に至り、減衰力が得られる。
【0016】 次に、伸長時には、ピストン34の上昇動により、オイルが圧縮時と逆の経路 を経て上部油溜室36又は空気室33側から下部油溜室37に流入し、減衰力を 生ずる。このダンパー6の圧縮時及び伸長時に得られる減衰力は、図外の操作ス イッチによって駆動モータ43を駆動又は停止させて可動弁42を制御し、オリ フィス38a,38bの開度を通孔42a,42bによって調節して変更するこ とができる。これにより、実際の車両をシミュレーションした結果から得られる 適当な減衰力を与え、前述したスプリング5と共に、最適な車両条件、実際的な 車両条件等を与えることができる。
【0017】 しかして、このような衝撃試験用模擬架台装置によれば、各スプリング5及び 各ダンパー6に最適な車両条件、実際的な車両条件等を与えた状態で、砲1を架 台2に取付けて射撃試験が行われる。なお、車載される砲1の全体を架台2に取 付けて、射撃試験を行うのが通常であるが、最低限、弾丸を発射する機能部分つ まり砲身1b部分を架台2に取付ければ、射撃試験を行うことができる。砲1の 射撃により、その直後の反動によって架台2は支持軸4の回りに揺動し、通常の 車両のピッチングに近似する運動を生ずる。そして、架台2の四隅付近にそれぞ れ並列に配置したスプリング5及びダンパー6の機能により、架台2が弾性的に 支持されると共に、架台2の変位つまり支持軸4の回りに揺動が次第に減衰する 。
【0018】 かくして、スプリング5及びダンパー6が車両用のサスペンションとほぼ同等 に動き、架台2に取付けた砲1が車載状態とほぼ同等の挙動を示す。また、砲1 と架台2との間等に荷重検出器を介在させることにより、射撃に伴う荷重の変化 を検出することができる。これにより、砲塔の耐久試験等の各種の試験を行うこ とができる。なお、架台2は支持軸4によって揺動のみが可能に支持されている ので、実際の車両におけるサスペンションとは若干異なる支持状態にあるが、支 持軸4による支持により、実車を良好に模擬することができるのみならず、スプ リング5及びダンパー6の取付けを簡略化して、その交換作業を容易にし、かつ 、砲1及び架台2の支持を安定的にする作用がある。
【0019】 ところで、ダンパー6は、減衰力を可変な形式であればよく、図6に原理を示 す一般的な油圧式のショックアブソーバにおいてオリフィスを交換して広く使用 することができる。同図においてシリンダ50が一方の支持部材17に固着され 、シリンダ50を液密に挿通するピストンロッド51の上端が他方の支持部材1 6に固着される。ピストンロッド51の下端には、シリンダ50に摺動自在に嵌 合するピストン52が固着され、このピストン52によってオイルが充填される シリンダ50内を上部油溜室50aと下部油溜室50bとに区画している。
【0020】 そして、ピストン52には、所定の開口面積を有するオリフィス53aを形成 したオリフィス部材53が着脱自在に取付けられ、このオリフィス53aによっ て上部油溜室50aと下部油溜室50bとが連通している。
【0021】 しかして、このようなダンパー6において、支持部材16,17の間隔が狭ま る圧縮時又は支持部材16,17の間隔が広がる伸長時には、ピストン52の移 動に伴って、上部油溜室50aと下部油溜室50bとの間でオイルが移動し、こ のオイルがオリフィス部材53のオリフィス53aを通過するので、減衰力が得 られる。
【0022】 そして、減衰力の変更は、オリフィス部材53の交換、つまり開口面積が異な るオリフィス53aを形成したオリフィス部材53と交換して行われる。これに より、最適な車両条件、実際的な車両条件等を与えることができる。なお、シリ ンダ50内へのピストンロッド51の進入体積相当分のオイルを吸収する吸収機 構は、圧縮性を有するガスをシリンダ50内に封入するなどして別途に装備させ る。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明によって理解されるように、本考案に係る衝撃試験用模擬架台装置 によれば、砲の射撃時の挙動を正確に模擬することができるので、射撃時の砲の 変位量、衝撃荷重等を正確に得て、砲を車両に搭載する形式の自走砲における砲 塔の耐久試験等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の1実施例に係る衝撃試験用模擬架台
装置を示す側面図。
【図2】 同じく正面図。
【図3】 同じくスプリングを示す正面図。
【図4】 同じくダンパーを示す断面図。
【図5】 同じくダンパーの要部を示す断面図。
【図6】 同じくダンパーの原理を示す断面図。
【図7】 従来例を示す側面図。
【符号の説明】
1:砲、1a:砲塔、1b:砲身、2:架台、3:貴
台、4:支持軸、5:スプリング、6:ダンパー、X:
砲身の中心軸線。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃試験用として砲が取付けられる架台
    を、支持軸によって基台に揺動自在に支持すると共に、
    前記架台の四隅付近と基台との間に、該架台を弾性的に
    支持するスプリングと該架台の変位を減衰させるダンパ
    ーとを並列として、それぞれ介在させることを特徴とす
    る衝撃試験用模擬架台装置。
  2. 【請求項2】 ダンパーが、減衰力可変式であることを
    特徴とする請求項1の衝撃試験用模擬架台装置
JP1995005310U 1995-05-09 1995-05-09 衝撃試験用模擬架台装置 Expired - Lifetime JP3017742U (ja)

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