JP3017672B2 - 実験動物飼育ケージ - Google Patents

実験動物飼育ケージ

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JP3017672B2
JP3017672B2 JP8053537A JP5353796A JP3017672B2 JP 3017672 B2 JP3017672 B2 JP 3017672B2 JP 8053537 A JP8053537 A JP 8053537A JP 5353796 A JP5353796 A JP 5353796A JP 3017672 B2 JP3017672 B2 JP 3017672B2
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敏雄 加門
佳江 鳩山
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日本クレア株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マウス、ラット、
モルモット等の実験動物を飼育するための実験動物飼育
ケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の実験動物飼育ケージとしては、例
えば実公平4−44065号公報に記載されたものがあ
り、この飼育ケージは、箱状のケージ本体と、縦断面略
V字状の給餌用凹陥部を有し、前記ケージ本体にその上
面開口部を覆うように取り付けられる金網蓋とからなる
もので、動物が収容されるケージ本体内部と外部とは金
網蓋によって仕切られているだけで、空気は自由に出入
りできるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の実験動物飼育ケ
ージは、ケージ本体内部と外部とが金網蓋によって仕切
られているだけであるため、ケージ本体内の実験動物が
保有する病原菌が流出し、他の飼育ケージの実験動物や
実験者等を汚染したり、あるいは外部からの病原菌や塵
がケージ本体内に流入してその実験動物を汚染する、と
云った問題があり、特に近年における遺伝子組替えの実
験には大きな障害となっている。
【0004】本発明は、上記の課題に鑑み、ケージ本体
内から外部への病原菌の流出、あるいは外部からケージ
本体内への病原菌や塵の流入を阻止して、飼育ケージ間
における実験動物相互の汚染、あるいは飼育ケージ内の
実験動物と人間との間の相互汚染を防ぐことのできる実
験動物飼育ケージを提供することを主たる目的とする。
本発明の他の目的は、以下の詳細な説明から明らかにさ
れよう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
実験動物飼育ケージは、箱状のケージ本体1と、縦断面
略V字状の給餌用凹陥部3を有し、前記ケージ本体1内
にその上面開口部2を覆うように配置される内側金網蓋
4と、フィルター張着用開口部5を有し、前記内側金網
蓋4の上方に空気供給用空間部6を形成するように前記
ケージ本体1に被せられる箱状の上蓋7と、該上蓋7の
フィルター張着用開口部5に沿って配置され、空気の流
通は許すが病原菌等の通過を阻止するシート状のフィル
ター8と、前記フィルター張着用開口部5に前記フィル
ター8を介して配置されるフィルター押さえ用の外側金
網蓋9と、該外側金網蓋9の両端部に枢支連結され、遊
端部の係止部10aをケージ本体1両端部の被係止部に
係止することによって、内側金網蓋4、上蓋7、フィル
ター8及び外側金網蓋9をケージ本体1に対し固定する
ようにした両側一対のロック部材10、10と、からな
ることを特徴とする。
【0006】上記実験動物飼育ケージの使用にあたって
は、ケージ本体1内に実験動物Mを収容した後、このケ
ージ本体1に内側金網蓋4を被せ、給餌用凹陥部3内に
餌Fを所要量投入する。それから、上蓋7を被せ、この
上蓋7のフィルター張着用開口部5に沿ってフィルター
8を配置し、このフィルター8の上にフィルター押さえ
用の外側金網蓋9を載せ、そして上蓋7の両端部に枢支
連結してある各ロック部材10を下向きに回動させ、そ
の係止部10aを、ケージ本体1側の被係止部に係止す
ればよい。このように、両ロック部材10,10をケー
ジ本体1両端部の被係止部に係止させることにより、フ
ィルター8が外側金網蓋9によってフィルター張着用開
口部5に沿って固定されると共に、外側金網蓋9によっ
て上蓋7がケージ本体1に固定され、またこの上蓋7に
よって内側金網蓋4がケージ本体1に固定され、斯くし
て内側金網蓋4、上蓋7、フィルター8及び外側金網蓋
9がケージ本体1に対し一体的に固定される。従って、
この実験動物飼育ケージが転倒しても、ケージ本体1、
内側金網蓋4、上蓋7、フィルター8及び外側金網蓋9
がバラバラに分離せず、ケージ本体1内部からの実験動
物Mの逃亡を防止できる。
【0007】この実験動物飼育ケージにおいて、ケージ
本体1内への給気及びケージ本体1内からの排気は、上
蓋7のフィルター張着用開口部5に張着されるフィルタ
ー8を通じて行われ、しかしてこのフィルター8は、空
気の流通は許すが病原菌等の通過を阻止するため、ケー
ジ本体1が病原菌を保有していても、その病原菌が外部
に流出するおそれがなく、また外部からの病原菌や塵が
ケージ本体1内に流入するおそれがない。この場合、上
蓋7の内部に空気供給用空間部6が形成されるから、飼
育ケージ内部の空気容量を大きくとることができると共
に、その空気供給用空間部6内に外気を供給しておくこ
とができ、従って実験動物Mに対して十分な空気を供給
することができる。
【0008】請求項2は、請求項1に記載の実験動物飼
育ケージにおいて、前記ケージ本体1には、その上面開
口部2の周縁に凸条部11が周設されると共に該凸条部
11の内側に係合段部12が周設され、該係合段部12
に、前記内側金網蓋4の外周枠4aを形成するワイヤー
が係合されるようになっていることを特徴とする。従っ
て、これによれば、内側金網蓋4は、ケージ本体1に被
せた状態でガタつくことがなく、ケージ本体1に安定に
取り付けられる。
【0009】請求項3は、請求項1または2に記載の実
験動物飼育ケージにおいて、前記上蓋7の下面開口部周
縁には、前記ケージ本体1の凸条部11に密着嵌合する
凹条部19が周設されていることを特徴とする。従っ
て、これによると、ケージ本体1に対する上蓋7の被嵌
部分の気密性を十分確保することができる。
【0010】請求項4は、請求項1〜3のいずれかに記
載の実験動物飼育ケージにおいて、前記上蓋7は、両端
壁部7a,7a、前後側壁部7b,7b及び上壁部7c
とからなり、該上蓋7の両端壁部7a,7aと上壁部7
cとに亘ってフィルター張着用開口部5が形成されてい
ることを特徴としている。従って、これによれば、空気
の出入口を広くとることができ、また両端壁部7a,7
a側の開口部5部分から外気を有効に導入させることが
できると共に、上壁部7c側の開口部5部分より有効に
排出させることができる。即ち、ケージ本体1内の空気
の温度は実験動物Mの体温で外気より高くなっているた
め、ケージ本体1内の温かい空気はそのまま上昇して上
壁部7c側の開口部5部分より排出される一方、両端壁
部7a,7a側の開口部5部分から外気が導入されて、
飼育ケージ内で対流が有効に行われ、それによりケージ
本体1内部における温度及び湿度の上昇、更に実験動物
Mの排尿によるケージ本体1内部のアンモニアの濃度の
上昇を抑制することができる。
【0011】請求項5は、請求項1〜4のいずれかに記
載の実験動物飼育ケージにおいて、前記上蓋7のフィル
ター張着用開口部5周縁8aに沿って係合段部20が周
設され、該係合段部20に前記フィルター8の周縁部が
支持されると共に、前記フィルター押さえ用の外側金網
蓋9の外周枠9aを形成するワイヤーが前記フィルター
周縁部を介して前記係合段部20に係合されるようにな
っていることを特徴とする。従って、これによれば、フ
ィルター8をフィルター張着用開口部5に対し確実に取
り付けることができる。
【0012】請求項6は、請求項1〜5のいずれかに記
載の実験動物飼育ケージにおいて、前記上蓋7のフィル
ター張着用開口部5内には、複数のフィルター支持用骨
枠21が配設されていることを特徴とする。従って、こ
れによると、フィルター8の中間部が上記支持用骨枠2
1に支持されるため、フィルター8全体をきわめて安定
な状態でフィルター張着用開口部5に張着することがで
きる。
【0013】請求項7は、請求項1〜6のいずれかに記
載の実験動物飼育ケージにおいて、前記内側金網蓋4の
縦断面略V字状給餌用凹陥部3は、その下端部が縦断面
上向きコ字状の溝状に形成されていることを特徴とす
る。従って、これによると、給餌用凹陥部3に投入され
る筒片状の餌Fは、その下端部3aのコ字状溝部に入り
込み、従って実験動物Mが当該下端部3aから餌Fをつ
ついて食べようとするときに、餌Fが上記コ字状溝部内
で不都合に移動せず、非常に食べ易くなる。
【0014】請求項8は、請求項1〜7のいずれかに記
載の実験動物飼育ケージにおいて、フィルター8は不織
布からなることを特徴とする。これによれば、フィルタ
ー8のコストが安くつき、また使い捨てが可能で、交換
も容易である。
【0015】請求項9は、請求項1〜8のいずれかに記
載の実験動物飼育ケージにおいて、前記ケージ本体1
は、両端壁部1a,1a、前後側壁部1b,1b及び底
壁部1cとからなり、前後側壁部1b,1bの外壁面に
はケージ本体1の前記係合段部12下面から下方へ該外
壁面の中間高さ位置まで延びる両側一対のリブ13が前
後側壁部1b,1bの対応する位置に突設され、各リブ
13の下端に係合凸部14が形成されると共に、各リブ
13の上端部位に対応する前記ケージ本体1の係合段部
12上面には前記係合凸部14が係合する係合凹部15
が形成されていることを特徴とする。
【0016】従って、この請求項9の構成によると、ケ
ージ本体1を複数段に積み重ねて、これらのケージ本体
1に対し高圧蒸気や、ホルマリン等のガスによる消毒、
滅菌を施す際に、ケージ本体1相互間に蒸気やガスを有
効に流通させるための空間部Sを形成することができ、
それによって各ケージ本体1を、その内周壁面及び外周
壁面の全面にわたって確実に消毒、滅菌することができ
る。また、上下のケージ本体1,1を互いに所定の積み
重ね位置に位置決めすることができて、各ケージ本体1
を安定に保持することができる。
【0017】請求項10は、請求項1〜9のいずれかに
記載の実験動物飼育ケージにおいて、前記上蓋7には前
後側壁部7b,7bの外壁面に、上蓋7の凹条部19側
から上方へ該外壁面の中間高さ位置まで延びる両側一対
のリブ22,22が前後側壁部7b,7bの対応する位
置に突設され、各リブ22の上端に係合凸部23が形成
されると共に、各リブ22の下端部位に対応する前記上
蓋7の凹条部19下面には前記係合凸部23が係合する
係合凹部24が形成されていることを特徴とする。
【0018】この請求項10にあっては、上蓋7を複数
段に積み重ねて、これらの上蓋7に対し高圧蒸気や、ホ
ルマリン等のガスによる消毒、滅菌を施す際に、上蓋7
相互間に蒸気やガスを有効に流通させるための空間部を
形成することができ、それによって各上蓋7を、その内
周壁面及び外周壁面の全面にわたって確実に消毒、滅菌
することができる。また、上下の上蓋7,7を互いに所
定の積み重ね位置に位置決めすることができて、各上蓋
7を安定に保持することができる。
【0019】請求項11は、請求項2〜10のいずれか
に記載の実験動物飼育ケージにおいて、各ロック部材1
0は、ワイヤーを正面視略上向きコ字状で且つ側面視略
L字状に折曲して、両側一対の縦杆10b,10bと、
両縦杆10b,10bの下端からそれぞれ略直角内向き
に突出する突出杆10c,10cと、両突出杆10c,
10cをつなぐ略山形状の横杆10dであってその山形
の頂部を係止部10aとした横杆10dとを形成し、両
縦杆10b,10bのそれぞれの上端部を外側金網蓋9
にそれぞれ枢支連結し、一方ケージ本体1の凸条部11
を断面略下向きU字状に形成し、この凸条部11の下端
開口溝部11aを被係止部として、この下端開口溝部1
1aに前記係止部10aをスナップ式に係止するように
したことを特徴とする。
【0020】この請求項11によれば、各ロック部材1
0の略山形状横杆10dの山形頂部に設けた係止部10
aは、両突出杆10c,10cによって両縦杆10b,
10bよりもケージ本体1側に突出すると共に、略山形
状横杆10dによって上向きに突出することになり、し
かして係止部10aをケージ本体1の被係止部に的確に
係合させることができる。この場合、ケージ本体1の被
係止部をケージ本体1の凸条部11の下端開口溝部11
aとして、これに係止部10aを係止させるようにして
いるから、ケージ本体1に特別に被係止部を形成する必
要がなく、従ってケージ本体1の構造が簡単となる。ま
た、各ロック部材10はワイヤーを折曲して形成したも
のであるから、ワイヤーの弾性を利用して、係止部10
aを被係止部たる凸条部11の下端開口溝部11aに簡
単容易にスナップ式に係止させることができ、また上記
被係止部からの離脱も容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る実験動物飼
育ケージの使用状態をその前面側(後面側も同じ)から
見た一部切欠正面図、図2は同飼育ケージの使用状態を
その左側または右側から見た一部切欠側面図であり、ま
た図3は、同飼育ケージの分解斜視図である。これらの
図面から明らかなように、この実験動物飼育ケージは、
箱状のケージ本体1と、縦断面略V字状の給餌用凹陥部
3を有し、ケージ本体1内にその上面開口部2を覆うよ
うに配置される内側金網蓋4と、フィルター張着用開口
部5を有し、前記内側金網蓋4の上方に空気供給用空間
部6を形成するように前記ケージ本体1に被せられる箱
状の上蓋7と、この上蓋7のフィルター張着用開口部5
に沿って配置され、空気の流通は許すが病原菌等の通過
を阻止するシート状のフィルター8と、前記フィルター
張着用開口部5に前記フィルター8を介して配置される
フィルター押さえ用の外側金網蓋9と、この外側金網蓋
9の両端部に枢支連結され、遊端部の係止部10a,1
0aをケージ本体1の両端部の被係止部10b,10b
に係止することによって、内側金網蓋4、上蓋7、フィ
ルター8及び外側金網蓋9をケージ本体1に対し固定す
るようにした両側一対のロック部材10,10と、から
構成される。
【0022】上記実験動物飼育ケージを構成する各構成
部材の構造について図4〜図10を参照して更に詳しく
説明すれば、図4及び図5はケージ本体1の正面図及び
側面図を示しており、このケージ本体1は、透明性が良
好で耐熱性に優れ、しかも十分な強度を有する合成樹脂
であるポリカーボネートで一体形成されたもので、左右
両端壁部1a,1a、前後側壁部1b,1b及び底壁部
1cから構成される。このケージ本体1には、その上面
開口部2の周縁に凸条部11が周設されると共に該突条
部の内側に係合段部12が周設され、該係合段部12
に、内側金網蓋4の外周枠4aを形成するワイヤーが係
合されるようになっている。前記凸条部11は、図1、
図2、図4及び図5に示すように、断面下向きU字状に
形成されて、下向きに開口する溝11aを有する。
【0023】このケージ本体1の前後側壁部1b、1b
外壁面には、前記係合段部12下面から下方へ該外壁面
の中間高さ位置まで垂直に延びる両側一対のリブ13,
13が前後側壁部1b、1bの対応する位置に突設され
ていて、各リブ13の下端に係合凸部14が形成される
と共に、各リブ13の上端部位に対応する前記係合段部
12の上面には、ケージ本体1を積み重ねる際に他のケ
ージ本体1の係合凸部14が係合する係合凹部15が形
成されている(図3〜図5参照)。
【0024】上記のように、ケージ本体1の前後側壁部
1b、1b外壁面に上記リブ13を形成するのは、ケー
ジ本体1を複数段に積み重ねて、これらのケージ本体1
に対し高圧蒸気や、ホルマリン等のガスによる消毒、滅
菌を施す際に、ケージ本体1相互間に蒸気やガスを有効
に流通させるための空間部を形成すると共に、各ケージ
本体1相互を所定の積み重ね位置に位置決めするためで
ある。即ち、図5には、ケージ本体1を上下2段に積み
重ねた状態を示しており、実線で示される上段側ケージ
本体1の各リブ13の係合凸部14が、仮想線で示され
る下段側ケージ本体1の係合凹部15に係合され、それ
により上下両ケージ本体1,1が互いに所定の積み重ね
位置に位置決めされて、安定に保持されると共に、上段
側ケージ本体1の外周壁面及び下壁面と、下段側ケージ
本体1の内周壁面及び底壁面との間に、前記高圧蒸気や
ホルマリン等のガスの流通用空間部Sが形成される。こ
の流通用空間部Sの形成によって、各ケージ本体1を、
その内周壁面及び外周壁面の全面にわたって確実にしか
も効果的に消毒、滅菌することができる。
【0025】次に、内側金網蓋4は、図1、図3及び図
6〜図8に示すように、比較的太いワイヤーからなる矩
形枠状の外周枠4aと、格子状に組まれた比較的細いワ
イヤーからなる多数の縦桟4b及び横桟4cとによって
構成されると共に、各縦桟4bの中間部が断面略V字状
に折曲されて給餌用凹陥部3が形成され、この給餌用凹
陥部3の両端面には略三角形の端板4d,4dが取り付
けられている。また、給餌用凹陥部3の下端部3aは、
これに対応する縦桟4bの部分が上向きコ字状に折曲さ
れることによって縦断面上向きコ字状の溝状に形成され
ている。もちろん、各端板4dの下端部も矩形状に形成
されている。この内側金網蓋4には、蓋取外し用の把手
18が取り付けられている。
【0026】上記ように給餌用凹陥部3の下端部3aが
縦断面上向きコ字状の溝状に形成されることによって、
給餌用凹陥部3に投入されるペレット状の餌Fは、その
下端部3aのコ字状溝部に入り込み、従って図1に示す
ように実験動物Mが当該下端部3aから餌Fをつついて
食べようとするときに、その餌Fが上記コ字状溝部内で
不都合に移動せず、非常に食べ易くなる。因みに、給餌
用凹陥部3の下端部が従来のもの(例えば実公平4−4
4065号公報に記載のもの)のように縦断面円弧状に
形成されていると、実験動物Mが餌Fをつつく時にその
餌Fが移動して、食べ難くなる。
【0027】また、上記内側金網蓋4は、ケージ本体1
に被せるときに、外周枠4aがケージ本体1の係合段部
12上に支持されると共に、この外周枠4aを形成する
太線状のワイヤーが係合段部12に対し図1に示すよう
に係合されるようになっており、従ってケージ本体1に
被せた状態でガタつくことがなく安定に取り付けられ
る。
【0028】図9の(A)及び(B)は、上蓋7を示す
正面図、側面図である。この図9、図1及び図3を参照
して明らかなように、上蓋7の下面開口部周縁には、ケ
ージ本体1の凸条部11に密着嵌合する断面倒U字状の
凹条部19が周設されており、これによってケージ本体
1に対する上蓋7の被嵌部分の気密性を十分確保できる
ようになっている。また、凹条部19は、その内周壁部
19a下端が、図1に示すようにケージ本体1の係合段
部12上に支持される内側金網蓋4を上方から押さえつ
け、それによって内側金網蓋4を固定することができ
る。
【0029】この上蓋7は、前記ケージ本体1と同じ
く、透明性が良好で耐熱性に優れ、十分な強度を有する
ポリカーボネートで一体形成されたもので、両端壁部7
a,7a、前後側壁部7b,7b及び上壁部7cとから
構成され、そして前記フィルター張着用開口部5は、両
端壁部7a,7aと上壁部7cとに亘って形成されてい
る。このフィルター張着用開口部5には、開口部周縁に
沿って係合段部20が周設され、この係合段部20に前
記フィルター8の周縁部が支持されると共に、前記フィ
ルター押さえ用外側金網蓋9の外周枠9aを形成するワ
イヤーがフィルター8の周縁部を介して上記係合段部2
0に係合されるようになっており、このためフィルター
8は、フィルター張着用開口部5に対し確実に取り付け
られる。また、このフィルター張着用開口部5内には、
複数のフィルター支持用骨枠21が配設されており、こ
れによってフィルター8が安定状態でフィルター張着用
開口部5に張着される。また、各端壁部7aの下端部に
は、図3及び図9の(B)に示すように、水平方向に所
要長さ延びる突条部26が突設されている。
【0030】また、この上蓋7の前後側壁部7b、7b
外壁面には、前記凹条部19の上面から上方へ該外壁面
の中間高さ位置まで垂直に延びる両側一対のリブ22,
22が前後側壁部7b、7bの対応する位置に突設され
ていて、各リブ22の上端に係合凸部23が形成される
と共に、各リブ22の下端部位に対応する上記凹条部1
9の下面側には、上蓋7を積み重ねる際に他の上蓋7の
係合凸部23が係合する係合凹部24が形成されてい
る。この係合凹部24は、図9(A)及び(B)に示す
ように、凹条部19の内周壁部19aの所定箇所を切欠
することによって形成される。
【0031】上記のように、上蓋7の前後側壁部7b、
7b外壁面にリブ22を形成するのは、前述したケージ
本体1の場合と全く同じ目的であって、上蓋7を複数段
に積み重ねて、これらの上蓋7に対し高圧蒸気や、ホル
マリン等のガスによる消毒、滅菌を施す際に、上蓋7相
互間に蒸気やガスを有効に流通させるための空間部を形
成すると共に、各上蓋7相互を所定の積み重ね位置に位
置決めするためである。従って、図示は省略するが、上
蓋7を上下に積み重ねる際に、下段側上蓋7の各リブ2
2の係合凸部23が、上段側上蓋7の係合凹部24に係
合され、それにより上下上蓋7が互いに所定の積み重ね
位置に位置決めされて、安定に保持されると共に、下段
側上蓋7の外周壁面及び上壁面と、上段側上蓋7の内周
壁面及び上壁面との間に、前記高圧蒸気やホルマリン等
のガスの流通用空間部が形成され、この流通用空間部の
形成によって、各上蓋7を、その内周壁面及び外周壁面
の全面にわたって確実に消毒、滅菌することができる。
【0032】図10の(A)〜(C)は、外側金網蓋9
をロック部材10と共に示す平面図、部分正面図及び部
分側面図で、これらの図及び図3から明らかなように、
外側金網蓋9は、比較的太いワイヤーによって前記フィ
ルター張着用開口部5の開口面に沿うような台形枠状に
形成された外周枠9aと、格子状に組まれた比較的細い
ワイヤーからなる多数の縦桟9b及び横桟9cとによっ
て構成され、外周枠9aを形成する太線状のワイヤー
が、フィルター8の周縁部を介して上記係合段部20に
係合されるようになっている。この外側金網蓋9には取
外し用の把手25が取り付けられている(図1及び図3
参照)。
【0033】この外側金網蓋9の両端部にロック部材1
0が取り付けられている。各ロック部材10は、図3、
図10に示すように、1本の太線状ワイヤーを正面視略
上向きコ字状で且つ側面視略L字状に折曲して、両側一
対の縦杆10b,10bと、両縦杆10b,10bの下
端からそれぞれ略直角内向きに突出する突出杆10c,
10cと、両突出杆10c,10cをつなぐ横杆10d
とを形成したもので、両縦杆10b,10bのそれぞれ
の上端部16,16が、外側金網蓋9の外周枠9aに形
成された枢支用屈曲部9d,9dにそれぞれ枢支連結さ
れている。横杆10dは、図2から明らかなように、両
端から中央部にかけて上向き傾斜状に延びる略山形に形
成されていて、その山形の頂部に、ケージ本体1の被係
止部に係止される係止部10a,10aが形成されてい
ると共に、両係止部10a,10aから下向き弯曲状に
延びる把手10eが形成されている。尚、10fは、両
縦杆10b,10bに連結された太線状ワイヤーからな
る補強杆である。しかして、このロック部材10の係止
部10a,10aが係止される被係止部を、ケージ本体
1の上面開口部2周縁に周設された断面略下向きU字状
凸条部11の下端開口溝部11aとし、この下端開口溝
部11aに上記係止部10a,10aをスナップ式に係
止するようにしている。
【0034】しかして、各ロック部材10の略山形状横
杆10dの山形頂部に設けた係止部10aは、両突出杆
10c,10cによって両縦杆10b,10bよりもケ
ージ本体1側に突出すると共に、略山形状横杆10dに
よって上向きに突出することになるから、この係止部1
0aをケージ本体1の被係止部に的確に係合させること
ができる。この場合、ケージ本体1の被係止部をケージ
本体1の凸条部11の下端開口溝部11aとして、これ
に係止部10aを係止させるようにしているから、ケー
ジ本体1に特別に被係止部を形成する必要がなく、従っ
てケージ本体1の構造が簡単となる。また、各ロック部
材10はワイヤーを折曲して形成したものであるから、
ワイヤーの弾性を利用して、係止部10aを被係止部た
る凸条部11の下端開口溝部11aに簡単容易にスナッ
プ式に係止させることができ、また上記被係止部からの
離脱も容易となる。
【0035】前記シート状のフィルター8は、空気の流
通が可能で病原菌等の通過を阻止することのできる不織
布からなるもので、上蓋7のフィルター張着用開口部5
周縁に形成された係合段部20を外周とする平面形状の
面積よりも縦横にそれぞれ若干大きい形状に形成されて
いる。
【0036】以上のように構成される実験動物飼育ケー
ジの使用にあたって、各構成部材を分解した状態から、
先ず、ケージ本体1内に実験動物Mを収容し、このケー
ジ本体1に内側金網蓋4を被せて、この内側金網蓋4の
外周枠4aをケージ本体1の係合段部12に係合させ
る。そして、内側金網蓋4の給餌用凹陥部3内に図1に
示すようなペレット状(円筒状)の餌Fを所要量投入す
る。その後、上蓋7を被せて、その凹条部19をケージ
本体1の係合段部12に密着嵌合し、この凹条部19の
内周壁部19aによって内側金網蓋4をケージ本体1の
係合段部12上に押し付け固定する。それから、上蓋7
のフィルター張着用開口部5に沿ってフィルター8を配
置し、このフィルター8の上にフィルター押さえ用の外
側金網蓋9を載せて、この金網蓋9の外周枠9aを、フ
ィルター8の周縁部8aを介して上蓋7の係合段部20
に係合させる。このとき、上記外周枠9aの端部を、図
2に示すように、上蓋7の各端壁部7aの下端部に突設
された突条部26(破線で示す)の下側にフィルター8
の周縁部8aを介して係止させ、それによってフィルタ
ー8を確実に固定する。しかして、各ロック部材10を
下向きに回動させて、その係止部10a,10aを、図
1に示すようにケージ本体1に突設された断面略下向き
U字状凸条部11の下端開口溝部11a(被係止部)
に、弾性を利用してスナップ式に係止させる。
【0037】上記のように、外側金網蓋9に枢支連結さ
れた両ロック部材10,10を、ケージ本体1両端部に
おいて凸条部11の下端開口溝部11a(被係止部)に
係止させることによって、フィルター8が外側金網蓋9
によりフィルター張着用開口部5に沿って押さえ付けら
れて固定されると共に、上記外側金網蓋9により上蓋7
がケージ本体1に対し押し付けられ、またこの上蓋7に
よって内側金網蓋4がケージ本体1に対し押し付けら
れ、斯くして内側金網蓋4、上蓋7、フィルター8及び
外側金網蓋9がケージ本体1に対し一体的に固定され
る。従って、この実験動物飼育ケージが転倒しても、内
側金網蓋4がケージ本体1から離脱することがなく、ケ
ージ本体1内の実験動物Mの逃亡を防止することがで
き、特に地震発生時に有効である。
【0038】また、上記のように組み立てられた実験動
物飼育ケージにおいて、ケージ本体1内への給気及びケ
ージ本体1内からの排気は、上蓋7のフィルター張着用
開口部5に張着されるフィルター8を通じて行われ、し
かしてこのフィルター8は、空気の流通は許すが病原菌
等の通過を阻止するものであるから、ケージ本体1が病
原菌を保有していても、その病原菌が外部に流出するお
それがなく、また外部からの病原菌や塵がケージ本体1
内に流入するおそれがない。またこの場合、飼育ケージ
の内部と外部とはフィルター8を介して仕切られている
ため、外気の導入(給気)が十分に行われ難い傾向にあ
るが、上蓋7の内部に空気供給用空間部6が形成されて
いることから、飼育ケージ内部の空気容量を大きくとる
ことができると共に、その空気供給用空間部6内に外気
を供給しておくことができ、従って実験動物Mに対して
十分な空気を供給することができる。
【0039】また、フィルター張着用開口部5が上蓋7
の両端壁部7a,7aと上壁部7cとに亘って形成され
ているため、空気の出入口を広くとることができ、そし
て両端壁部7a,7a側の開口部5部分から外気を有効
に導入させることができると共に、上壁部7c側の開口
部5部分より有効に排出させることができる。即ち、ケ
ージ本体1内の空気の温度は実験動物Mの体温で外気よ
り高くなっているため、ケージ本体1内の温かい空気は
そのまま上昇して上壁部7c側の開口部5部分より排出
される一方、両端壁部7a,7a側の開口部5部分から
外気が導入され、しかして飼育ケージ内で対流が有効に
行われ、それによりケージ本体1内部における温度及び
湿度の上昇、更に実験動物Mの排尿によるケージ本体1
内部のアンモニアの濃度の上昇を抑制することができ
る。
【0040】また上記実験動物飼育ケージにおいて、フ
ィルター8を交換したり、内側金網蓋4の給餌用凹陥部
3への餌Fや水呑み具の補給を行うときは、各ロック部
材10の把手10eを外側へ引っ張ることにより、外側
金網蓋9に取付けてある係止部10aをケージ本体1の
凸条部11の下端開口溝部11a(被係止部)から離脱
させてロック解除し、しかしてこの外側金網蓋9を外せ
ば、フィルター8を簡単に取外すことができ、また上蓋
7を簡単に取り外すことができる。この場合、外側金網
蓋9を取り外すときは把手25を持ち上げ、また内側金
網蓋4を取り外すときは把手18を持ち上げることによ
って、それらの取外し作業が容易となる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の実験動物飼育ケージによれ
ば、ロック部材の係止部をケージ本体側の被係止部に係
止させることによって、フィルターが外側金網蓋を介し
てフィルター張着用開口部に沿って固定されると共に、
外側金網蓋を介して上蓋がケージ本体に固定され、また
この上蓋を介して内側金網蓋がケージ本体に固定され、
斯くして内側金網蓋、上蓋、フィルター及び外側金網蓋
がケージ本体に対し一体的に固定されるから、飼育ケー
ジが転倒しても、ケージ本体、内側金網蓋、上蓋、フィ
ルター及び外側金網蓋がバラバラに分離せず、ケージ本
体内部からの実験動物の逃亡を防止でき、特に地震発生
時に有効である。このため、遺伝子組替えの実験には最
適な飼育ケージとなる。
【0042】特に、この実験動物飼育ケージのフィルタ
ーは、空気の流通は許すが病原菌等の通過を阻止するた
め、ケージ本体が病原菌を保有していても、その病原菌
が外部に流出するおそれがなく、また外部からの病原菌
や塵がケージ本体内に流入するおそれがない。従って、
ケージ本体内から外部への病原菌の流出、あるいは外部
からケージ本体内への病原菌や塵の流入を阻止できて、
飼育ケージ間における実験動物相互の汚染、あるいは飼
育ケージ内の実験動物と人間との間の相互汚染を防止で
きる。また、上蓋の内部に空気供給用空間部が形成され
るから、飼育ケージ内部の空気容量を大きくとることが
できると共に、その空気供給用空間部内に外気を供給し
ておくことができ、従って実験動物に対して十分な空気
を供給することができる。
【0043】請求項2によれば、内側金網蓋はケージ本
体に被せた状態でガタつくことがなく、従って内側金網
蓋をケージ本体に安定に取り付けることができる。
【0044】請求項3によれば、ケージ本体に対する上
蓋の被嵌部分の気密性を十分確保することができる。
【0045】請求項4によれば、上蓋の空気出入口を広
くとることができ、また該上蓋の両端壁部側開口部部分
から外気を有効に導入させることができると共に、上壁
部側開口部部分より有効に排出させることができる。即
ち、ケージ本体内の温かい空気はそのまま上昇して上壁
部側の開口部部分より排出される一方、両端壁部側の開
口部部分から外気が導入されて、飼育ケージ内で対流が
有効に行われ、それによりケージ本体内部における温度
及び湿度の上昇、更にケージ本体内部のアンモニアの濃
度の上昇を抑制することができる。
【0046】請求項5によれば、フィルターをフィルタ
ー張着用開口部に対し確実に取り付けることができる。
【0047】請求項6によれば、フィルターの中間部が
上記支持用骨枠に支持されるため、フィルター全体をき
わめて安定な状態でフィルター張着用開口部に張着する
ことができる。
【0048】請求項7によれば、実験動物が当該下端部
から餌をつついて食べようとするときに、餌が上記コ字
状溝部内で不都合に移動せず、非常に食べ易くなる。
【0049】請求項8によれば、フィルターのコストが
安くつき、また使い捨てが可能で、交換も容易となる。
【0050】請求項9によれば、ケージ本体を複数段に
積み重ねて、これらのケージ本体に対し高圧蒸気や、ホ
ルマリン等のガスによる消毒、滅菌を施す際に、ケージ
本体相互間に蒸気やガスを有効に流通させるための空間
部を形成することができ、それによって各ケージ本体
を、その内周壁面及び外周壁面の全面にわたって確実に
消毒、滅菌することができる。またこの場合、上下のケ
ージ本体を互いに所定の積み重ね位置に位置決めするこ
とができて、各ケージ本体を安定に保持することができ
る。
【0051】請求項10によれば、上蓋を複数段に積み
重ねて、これらの上蓋に対し高圧蒸気や、ホルマリン等
のガスによる消毒、滅菌を施す際に、上蓋相互間に蒸気
やガスを有効に流通させるための空間部を形成すること
ができ、それによって各上蓋を、その内周壁面及び外周
壁面の全面にわたって確実に消毒、滅菌することができ
る。またこの場合、上下の上蓋を互いに所定の積み重ね
位置に位置決めすることができて、各上蓋を安定に保持
することができる。
【0052】請求項11によれば、各ロック部材の略山
形状横杆の山形頂部に設けた係止部は、両突出杆によっ
て両縦杆よりもケージ本体側に突出すると共に、略山形
状横杆によって上向きに突出することになり、しかして
係止部をケージ本体の被係止部に的確に係合させること
ができる。この場合、ケージ本体の被係止部をケージ本
体の凸条部の下端開口溝部として、これに係止部を係止
させるようにしているから、ケージ本体に特別に被係止
部を形成する必要がなく、従ってケージ本体の構造が簡
単となる。また、各ロック部材はワイヤーを折曲して形
成したものであるから、ワイヤーの弾性を利用して、係
止部を被係止部たる凸条部の下端開口溝部に簡単容易に
スナップ式に係止させることができ、また上記被係止部
からの離脱も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実験動物飼育ケージの一部断面
正面図である。
【図2】 同実験動物飼育ケージの一部断面側面図であ
る。
【図3】 同実験動物飼育ケージの分解斜視図である。
【図4】 ケージ本体の一部断面正面図である。
【図5】 同ケージ本体の一部断面側面図である。
【図6】 内側金網蓋の一部平面図である。
【図7】 同内側金網蓋の正面図である。
【図8】 同内側金網蓋の側面図である。
【図9】 (A)は上蓋の一部断面正面図、(B)はそ
の一部断面側面図である。
【図10】 (A)は外側金網蓋及びロック部材の一部
平面図、(B)はその正面図、(C)はその一部側面図
である。
【符号の説明】
1 ケージ本体 1a 端壁部 1b 側壁部 1c 底壁部 2 上面開口部 3 給餌用凹陥部 3a 給餌用凹陥部の下端部 4 内側金網蓋 4a 外周枠(ワイヤー) 5 フィルター張着用開口部 6 空気供給用空間部 7 上蓋 7a 端壁部 7b 側壁部 7c 上壁部 8 シート状フィルター 9 外側金網蓋 9a 外周枠(ワイヤー) 10 ロック部材 10a 係止部 10b 縦杆 10c 突出杆 10d 横杆 10e 把手 11 ケージ本体の凸条部 12 ケージ本体の係合段部 13 ケージ本体のリブ 14 係合凸部 15 係合凹部 19 上蓋の凹条部 20 係合段部 21 支持用骨枠 22 リブ 23 係合凸部 24 係合凹部 26 突条部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平7−39396(JP,U) 実開 昭51−42288(JP,U) 実開 昭57−62559(JP,U) 実公 昭49−23107(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 1/03

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状のケージ本体1と、縦断面略V字状
    の給餌用凹陥部3を有し、前記ケージ本体1内にその上
    面開口部2を覆うように配置される内側金網蓋4と、フ
    ィルター張着用開口部5を有し、前記内側金網蓋4の上
    方に空気供給用空間部6を形成するように前記ケージ本
    体1に被せられる箱状の上蓋7と、該上蓋7のフィルタ
    ー張着用開口部5に沿って配置され、空気の流通は許す
    が病原菌等の通過を阻止するシート状のフィルター8
    と、前記フィルター張着用開口部5に前記フィルター8
    を介して配置されるフィルター押さえ用の外側金網蓋9
    と、該外側金網蓋9の両端部に枢支連結され、遊端部の
    係止部10aをケージ本体1両端部の被係止部に係止す
    ることによって、内側金網蓋4、上蓋7、フィルター8
    及び外側金網蓋9をケージ本体1に対し固定するように
    した両側一対のロック部材10、10と、からなる実験
    動物飼育ケージ。
  2. 【請求項2】 前記ケージ本体1には、その上面開口部
    2の周縁に凸条部11が周設されると共に該凸条部11
    の内側に係合段部12が周設され、該係合段部12に、
    前記内側金網蓋4の外周枠4aを形成するワイヤーが係
    合されるようになっている請求項1に記載の実験動物飼
    育ケージ。
  3. 【請求項3】 前記上蓋7の下面開口部周縁には、前記
    ケージ本体1の凸条部11に密着嵌合する凹条部19が
    周設されている請求項に記載の実験動物飼育ケージ。
  4. 【請求項4】 前記上蓋7は、両端壁部7a,7a、前
    後側壁部7b,7b及び上壁部7cとからなり、該上蓋
    7の両端壁部7a,7aと上壁部7cとに亘ってフィル
    ター張着用開口部5が形成されている請求項1〜3のい
    ずれかに記載の実験動物飼育ケージ。
  5. 【請求項5】 前記上蓋7のフィルター張着用開口部5
    周縁8aに沿って係合段部20が周設され、該係合段部
    20に前記フィルター8の周縁部が支持されると共に、
    前記フィルター押さえ用の外側金網蓋9の外周枠9aを
    形成するワイヤーが前記フィルター周縁部を介して前記
    係合段部20に係合されるようになっている請求項1〜
    4のいずれかに記載の実験動物飼育ケージ。
  6. 【請求項6】 前記上蓋7のフィルター張着用開口部5
    内には、複数のフィルター支持用骨枠21が配設されて
    いる請求項1〜5のいずれかに記載の実験動物飼育ケー
    ジ。
  7. 【請求項7】 前記内側金網蓋4の縦断面略V字状給餌
    用凹陥部3は、その下端部が縦断面上向きコ字状の溝状
    に形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の実験
    動物飼育ケージ。
  8. 【請求項8】 前記フィルター8は不織布からなる請求
    項1〜7のいずれかに記載の実験動物飼育ケージ。
  9. 【請求項9】 前記ケージ本体1は、両端壁部1a,1
    a、前後側壁部1b,1b及び底壁部1cとからなり、
    前後側壁部1b,1bの外壁面にはケージ本体1の前記
    係合段部12下面から下方へ該外壁面の中間高さ位置ま
    で延びる両側一対のリブ13が前後側壁部1b,1bの
    対応する位置に突設され、各リブ13の下端に係合凸部
    14が形成されると共に、各リブ13の上端部位に対応
    する前記ケージ本体1の係合段部12上面には前記係合
    凸部14が係合する係合凹部15が形成されている請求
    〜8のいずれかに記載の実験動物飼育ケージ。
  10. 【請求項10】 前記上蓋7には前後側壁部7b,7b
    の外壁面に、上蓋7の凹条部19側から上方へ該外壁面
    の中間高さ位置まで延びる両側一対のリブ22,22が
    前後側壁部7b,7bの対応する位置に突設され、各リ
    ブ22の上端に係合凸部23が形成されると共に、各リ
    ブ22の下端部位に対応する前記上蓋7の凹条部19下
    面には前記係合凸部23が係合する係合凹部24が形成
    されている請求項〜9のいずれかに記載の実験動物飼
    育ケージ。
  11. 【請求項11】 前記各ロック部材10は、ワイヤーを
    正面視略上向きコ字状で且つ側面視略L字状に折曲し
    て、両側一対の縦杆10b,10bと、両縦杆10b,
    10bの下端からそれぞれ略直角内向きに突出する突出
    杆10c,10cと、両突出杆10c,10cをつなぐ
    略山形状の横杆10dであってその山形の頂部を係止部
    10aとした横杆10dとを形成し、両縦杆10b,1
    0bのそれぞれの上端部を外側金網蓋9にそれぞれ枢支
    連結し、一方ケージ本体1の凸条部11を断面略下向き
    U字状に形成し、この凸条部11の下端開口溝部11a
    を被係止部として、この下端開口溝部11aに前記係止
    部10aをスナップ式に係止するようにした請求項2〜
    10のいずれかに記載の実験動物飼育ケージ。
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