JP3017628U - 低温面を有する傾斜床面を備えた閉空間内の空調装置 - Google Patents

低温面を有する傾斜床面を備えた閉空間内の空調装置

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JP3017628U
JP3017628U JP1995004184U JP418495U JP3017628U JP 3017628 U JP3017628 U JP 3017628U JP 1995004184 U JP1995004184 U JP 1995004184U JP 418495 U JP418495 U JP 418495U JP 3017628 U JP3017628 U JP 3017628U
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JP1995004184U
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政尚 大塚
弘章 梅津
弘 松永
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株式会社スノーヴァ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】屋内スキー場等の閉空間内の循環する空気の自
然対流を利用して室内全体を効率よく冷却制御すること
ができる低コストの空調装置を提供する。 【構成】屋内スキー場のような空間では、貫流熱負荷は
ゲレンデの屋根、壁全体から均等に入ってくるが、ゲレ
ンデ空間は傾斜しているため、自然対流により暖気はゲ
レンデ上部に移行し、冷気は下部に集合する。このた
め、温度成層がゲレンデ斜面に沿って形成されるので、
高温空間となる上方のみを空調対象とすることによっ
て、従来と同様の空調除湿効果を得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、低温面を有する傾斜床面を備えた閉空間内の空調装置に関するもの であり、さらに詳細には、屋内人工スキー場等の閉空間(室内)を、省エネルギ 、低コストで効率よく冷却できる閉空間内の空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在の屋内人工スキー場は、基礎または架台の上に冷凍用パイプラインを敷設 し、この冷凍作用により人工降雪機で作った雪の融雪を防止して滑走面を構成し ている。また一部を氷点下に冷却可能にしたパイプラインを使用して表面に水を 含んだ親水性材を積層し、これを凍らせて滑走面を構成することも行っている。 こうした滑走面を有する人工スキー場内では、滑走面の雪面の温度を0°C以 下に保持して融雪を防止するとともに、かつ、雪面付近であまり急激な状態変化 が生じないようにするため、大型の空調設備を使用して室内空間の温度、湿度、 気流等の制御を行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記の空調設備の概略構成を図5を参照して説明すると、図5は空調設備を屋 内スキー場の天井部に配置した状態の平面図である。 現在屋内スキー場のような大空間全体を均一に冷却する場合には、その殆どが 図示の如くスキー場の適宜場所に大型空調機を複数配置し、この空調機に接続し たダクトを屋内スキー場の天井部ほぼ全面に巡らし、該ダクトに接続した多数の 吹き出し口から、室内にくまなく冷気を吹き出す構造を採用している。しかし、 このような空調設備では、大空間である室内全体に大量の冷気を常時供給する必 要があるために、空調機器が大型となり、空調設備の建築工事等に多額の費用が かかる上、ランニングコストも高くなるなど、不経済な点が多かった。 そこで、本考案では、屋内スキー場等の閉空間内の循環する空気の自然対流を 利用して室内全体を効率よく冷却制御することができる低コストの空調装置を提 供し、上記諸問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため本考案は、閉空間内に形成した傾斜床面と、該傾斜床面上に配置した 低温面と、前記傾斜床面上方空間を冷却するクーラとを備え、自然対流によって 閉空間上方に上昇してくる温度の高い空気を前記クーラで冷却することにより、 閉空間内全体を冷却できることを特徴とする低温面を有する傾斜床面を備えた閉 空間内の空調装置であり、これを課題解決の手段とするものである。
【0005】
【作用】
通常、室内人工スキー場では、基本的に雪面維持のための冷凍設備が正常に運 転されていればスキー場内空調は不要であるとされている。しかし、多数のスキ ーヤーが入場したり、外気温度が高い場合には、滑走面の雪面の温度を0°C以 下に保持することが困難であり、大型の空調設備を使用して室内空間の温度、湿 度、気流等の制御を行うことが不可欠であった。 本考案は、低温面を有する傾斜面の上方空間部分のみの空調除湿を行い、設備 のコンパクト化を図る。即ち、屋内スキー場のような空間では、貫流熱負荷はゲ レンデの屋根、壁全体から均等に入ってくるが、ゲレンデ空間は傾斜しているた め、自然対流により暖気はゲレンデ上部に移行し、冷気は下部に集合する。この ため、温度成層がゲレンデ斜面に沿って形成されるので、高温空間となる上方の みを空調対象とすることによって、従来と同様の空調除湿効果を得ることを可能 としている。
【0006】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図1は本考案に係わる空調装置の基本概念を説明する空調方式の説明図、図2 は低温面を有する傾斜床面の温度成層を示す図である。
【0007】 本考案は、空調設備の簡略化、低コスト化を図るために、低温面を有する傾斜 床面(ゲレンデ)の傾斜と、空気の温度差によって自然に生じる対流を利用して 閉空間全体を効率良く冷却できるようにした点に特徴がある。 図1、図2を参照して本考案の基本概念を簡単に説明しておくと、1は断熱さ れた閉空間内に構成された傾斜床面であり、この床面には全面にわたって、例え ば、冷凍用パイプラインを敷設したり、高圧水と高圧空気で断熱膨張により生成 された雪を散布したり、あるいは、断熱床の面に直接氷を敷きつめて構成した低 温面が形成されており、また、傾斜面の上方には、閉空間を冷却するためのクー ラ3が配置されている。このような閉じ空間内では、貫流熱負荷は閉空間の天井 、壁全体から均等に入ってくるが、閉空間は傾斜しているため、自然対流により 暖気は傾斜床面上部に移行し、冷気は下部に集合する。このため傾斜床面の温度 成層は、図2に示す如く傾斜床面の低温面の影響により傾斜床面の下方に行くに したがって温度が低くなる状態となっている。
【0008】 したがって、上述のような構成からなる閉空間では、クーラからの冷気は、自 然対流により傾斜面下方に流れ、温まった空気は天井に沿って上昇し、クーラに て再び冷却されたのち、傾斜面頂上部付近から排気される。このように本考案で は空気の自然対流を利用して、暖まって傾斜床面の上方に上昇してきた空気だけ を、小型のクーラを使用して再び必要温度にまで冷却し、閉空間を所定の温度に 空調するようにしたものであるため、従来のようなダクトが不要となり、またク ーラを小型にすることができる。さらに、クーラ部では必要に応じて冷気除湿を 行い、室内の湿度が必要以上に上昇することを防ぐこともできる。
【0009】 次に本考案を屋内人工スキー場に本考案を適用した例を図3、図4に示す。 図中、4は基礎であり、この基礎上にスキー場滑走面を構成する架台5が構築 されており、この架台5面には冷凍用パイプライン、あるいは氷を敷きつめたり してなる冷却手段が敷設された低温面が形成されているとともに、リフトやリフ ト待ちスペース等の構成されてている。前記冷却手段は人工降雪機で作った雪の 融雪を防止する機能を有しており、この冷却手段上に人工雪等からなる低温面( 滑走面)6が構成されている。また、ゲレンデの頂上部付近の天井部あるいは側 壁には多数のクーラ7が配置されており、これらのクーラ7は図示せぬ制御機器 あるいは室内の温度センサ等からの信号により、群あるいは個別に制御されるよ うになっている。なお、前記クーラ7はゲレンデ頂上部から下方に向かって少な くとも約1/3の高さ位置まで配置してあれば、十分な冷却効果が期待できる。
【0010】 したがってこのスキー場では、クーラからの冷気は、自然対流によりゲレンデ 下部に流れ、温まった空気は天井に沿って上昇し、クーラにて再び冷却されたの ち、ゲレンデ頂上部付近に排気されることになるため、温度が高くなるゲレンデ 上部のみを冷却するだけで、滑走面での融雪を効率的に防止できる。さらに、ク ーラ部では必要に応じて冷気除湿を行い、室内の湿度が必要以上に上昇すること を防止できる。また、クーラは室内の温度センサ等の信号により制御されるため 、効率のよい冷却を実現できる。
【0011】 なお、本実施例は、屋内スキー場に本考案に係わる空調装置を適用した例につ いて説明しているが、傾斜床面に低温面を有する閉空間(たとえば、階段状に商 品棚が形成されその商品棚に低温面が備えられているショウケース、あるいは、 レジャーランド等に建造されている屋内ソリ遊び場など低温面を有する傾斜床面 を備えた閉空間)であれば、本考案はどのような閉空間にも適用できることは言 うまでもない。また、本考案の精神または主要な特徴から逸脱することなく本考 案は他の色々の形で実施することができ、そのため、前述の実施例はあらゆる点 で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
【0012】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように本考案によれば、冷却設備の簡易化、コストの低減 を図ることができ、また屋内スキー場等ではゲレンデ全体の温度も均一に管理す ることができる。さらに自然対流を利用しているため余分な空気搬送動力は不要 となり、経済的である。冷却、除湿もおこなうことができるため常に最適な低温 面を得ることができる、等の優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる空調装置の基本概念を説明する
空調方式の説明図である。
【図2】低温面を有する傾斜床面の温度成層を示す図で
ある。
【図3】本考案を屋内人工スキー場に本考案を適用した
場合の断面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】従来の屋内人工スキー場の冷却ダクト配管の平
面図である。
【符号の説明】
1 傾斜床面 2 低温面 3 クーラ 4 基礎 5 架台 6 低温面 7 クーラ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉空間内に形成した傾斜床面と、該傾斜
    床面上に配置した低温面と、前記傾斜床面上方空間を冷
    却するクーラとを備え、自然対流によって閉空間上方に
    上昇してくる温度の高い空気を前記クーラで冷却するこ
    とにより、閉空間内全体を冷却すべく構成したことを特
    徴とする低温面を有する傾斜床面を備えた閉空間内の空
    調装置。
  2. 【請求項2】 前記クーラは、閉空間内の傾斜床面上方
    の周囲を覆う壁面あるいは天井面に複数個配置し、各ク
    ーラは個別あるいは群で制御可能としたことを特徴とす
    る請求項1に記載の低温面を有する傾斜床面を備えた閉
    空間内の空調装置。
  3. 【請求項3】 前記閉空間は屋内人工スキー場であり、
    傾斜床面はスキー場の滑走面であることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の低温面を有する傾斜床面
    を備えた閉空間内の空調装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜床面上方空間とは、少なくとも
    傾斜床面の上方から約1/3内の空間であることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいづれか1項に記載の
    低温面を有する傾斜床面を備えた閉空間内の空調装置。
JP1995004184U 1995-05-02 1995-05-02 低温面を有する傾斜床面を備えた閉空間内の空調装置 Expired - Lifetime JP3017628U (ja)

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