JP3017614U - エレベータ式測量用三脚 - Google Patents

エレベータ式測量用三脚

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JP3017614U
JP3017614U JP1995005250U JP525095U JP3017614U JP 3017614 U JP3017614 U JP 3017614U JP 1995005250 U JP1995005250 U JP 1995005250U JP 525095 U JP525095 U JP 525095U JP 3017614 U JP3017614 U JP 3017614U
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Inventor
徳郎 大野
泉 仲井
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株式会社モリ山技研
エス・ティ・エス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の高さ位置に位置合わせするための操作
が簡単で且つ短時間に行うことができるエレベータ装置
を具備した測量用三脚を提供する。 【構成】 エレベータ装置30を、脚部2を支持する脚
支持体8に固定されるアウターシリンダ31と、該アウ
ターシリンダ31内を上下方向に摺動し且つその上端に
脚頭13が固着されるインナーシリンダ32と、該イン
ナーシリンダ32をアウターシリンダ31に対して上方
に付勢するスプリング33と、脚支持体8の上面に固着
され且つインナーシリンダ32の外周に対して挟持固定
状態と挟持開放状態とを取り得る固定装置9と、から構
成した。 【効果】 固定装置9を挟持開放状態として、スプリン
グ33の付勢力に抗して又は付勢力と同一方向に脚頭1
3を移動させることにより、簡単に且つ短時間に所望の
高さ位置を決定できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、脚頭を上下方向に昇降し得るエレベータ装置を具備した測量用三脚 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、脚頭に固定した測量機器を上下方向に昇降して所望の高さ位置に固定す るエレベータ式測量用三脚のエレベータ装置としては、脚部を支持する脚支持体 に設けられる回転レバーを回転操作することにより、ウォーム歯車とラックピニ オン等の複雑な歯車機構によって脚頭を上下動していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記したウォーム歯車とラックピニオン等の複雑な歯車機構を内蔵したエレベ ータ装置では、所望の高さ位置に位置合わせするための操作が面倒であると共に 時間もかかるという欠点があった。本考案は、上記した欠点を解消するためにな されたもので、その目的とするところは、所望の高さ位置に位置合わせするため の操作が簡単で且つ短時間に行うことができるエレベータ装置を具備した測量用 三脚を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本考案においては、 脚頭を上下方向に昇降し得るエレベータ装置を具備した測量用三脚において、 前記エレベータ装置は、脚部を支持する脚支持体に固定されるアウターシリン ダと、該アウターシリンダ内を上下方向に摺動し且つその上端に前記脚頭が固着 されるインナーシリンダと、該インナーシリンダを前記アウターシリンダに対し て上方に付勢するスプリングと、前記脚支持体の上面に固着され且つ前記インナ ーシリンダの外周に対して挟持固定状態と挟持開放状態とを取り得る固定装置と 、からなることを特徴とするものである。
【0005】 また、前記インナーシリンダの上端部に、ネジ機構によって該インナーシリン ダに対して上下方向に移動し得る微調節装置を設け、該微調節装置に前記脚頭を 固着することにより、より正確な高さ位置調節を行う点で有利である。
【0006】 また、前記アウターシリンダの閉塞底面に開口を穿設し、該開口に空気の通過 を許容するフィルターを設けることにより、インナーシリンダの上下動に伴うア ウターシリンダ内への空気の流れによって外部のゴミや塵がアウターシリンダ内 に侵入させないようにして、長期間のスムーズな昇降動作を確保する点で有利で ある。
【0007】 また、エレベータ装置の構成を、脚部を支持する脚支持体に固定され且つ内部 に圧縮ガスとオイルとが封入されたシリンダと、該シリンダ内を上下方向に摺動 し得るピストンに連結されると共にその中心に前記ピストンに設けられるバルブ 機構を作動せしめるピンが内蔵され且つその上端に前記脚頭が固着されるロッド と、該ロッドの上端から突出する前記ピンを押圧作動せしめるレバーと、からな るようにしても本考案の目的を達成することができる。
【0008】
【作用】
エレベータ装置を、脚部を支持する脚支持体に固定されるアウターシリンダと 、該アウターシリンダ内を上下方向に摺動し且つその上端に脚頭が固着されるイ ンナーシリンダと、該インナーシリンダをアウターシリンダに対して上方に付勢 するスプリングと、脚支持体の上面に固着され且つインナーシリンダの外周に対 して挟持固定状態と挟持開放状態とを取り得る固定装置と、から構成しているの で、固定装置を挟持開放状態として、スプリングの付勢力に抗して又は付勢力と 同一方向に脚頭を移動させることにより、簡単に且つ短時間に所望の高さ位置を 決定でき、その決定した位置で固定装置を挟持固定状態とすることにより、その 高さ位置を保持することができる。
【0009】 また、エレベータ装置を、脚部を支持する脚支持体に固定され且つ内部に圧縮 ガスとオイルとが封入されたシリンダと、該シリンダ内を上下方向に摺動し得る ピストンに連結されると共にその中心にピストンに設けられるバルブ機構を作動 せしめるピンが内蔵され且つその上端に脚頭が固着されるロッドと、該ロッドの 上端から突出するピンを押圧作動せしめるレバーと、から構成している場合には 、レバーを押圧操作してピンを可動せしめると、ピストン内のバルブ機構が開放 して圧縮ガスによって押圧されているオイルがピストンによって分割されている シリンダの一方の室から他方の室に流れるので、ピストンが自動的にシリンダ内 を移動し、これに連結されているロッド、脚頭も自動的に移動する。逆方向に移 動せしめるためには、レバーを押圧操作してピンを可動した状態でシリンダ内に 封入されている圧縮ガスの圧力よりも強い力で脚頭又はロッドを押えつけること により、シリンダ内のオイルの流れを逆流させてピストンをシリンダ内で移動さ せることができる。これらの場合には、レバーの操作を止めることによってバル ブ機構が作動しなくなるので、その状態で高さ位置が保持される。いずれにして も、レバーを操作するだけで簡単に且つ短時間に所望の高さ位置を決定保持する ことができる。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して、本考案の実施例について説明する。図1は、実施例に 係るエレベータ式測量用三脚1の斜視図であり、図2は、エレベータ装置30部 分の断面図であり、図3は、エレベータ装置30の上方部分に設けられる微調節 装置36の断面図であり、図4は、異なるエレベータ装置50部分の断面図であ り、図5は、図4に示すエレベータ装置50の作用を示す部分断面図である。
【0011】 図1において、エレベータ式測量用三脚1は、測量機器を載置固定する脚頭1 3、該脚頭13が固着されるエレベータ装置30と、該エレベータ装置30を支 持する3本の脚部2とから構成されている。
【0012】 脚部2は、エレベータ装置30を支持する脚支持体8に連結される上部脚3と 、該上部脚3に対してスライド可能に設けられる下部脚4とから構成され、下部 脚4の下部には、足踏台6を有する固定爪5が取り付けられている。固定爪5は 、その先端が尖っており、エレベータ式測量用三脚1を地面に置いたときに足踏 台6を足で踏み込んで先端を地面内に差し込み、エレベータ式測量用三脚1の安 定化を図るようになっている。また、上部脚3と下部脚4とのスライドは、上部 脚3の下端に取り付けられる固定レバー7を緩めることにより行うことができ、 一方、固定レバー7を締め付けることにより任意の位置で上部脚3と下部脚4と の長さを設定して固定することができる。この固定レバー7の詳細な構造につい ては、本出願人らが特願平6−170280号においてすでに提案したものであ る。なお、上記した上部脚3、下部脚4、固定爪5、足踏台6、及び固定レバー 7は、アルミニューム合金の押出成形やダイキャスト成形によって成型されてい る。
【0013】 上記した上部脚3及び下部脚4からなる脚部2は、上記したようにエレベータ 装置30を支持する脚支持体8に支持されるものであるが、この脚支持体8は、 上下の上部脚支持体8aと下部脚支持体8bとに分割されて構成され、上部脚3 の上部左右に突設される支持筒(図示しない)を上部脚支持体8aと下部脚支持 体8bとで挟持してビスで両脚支持体8a,8bを螺着することにより、脚部2 を脚支持体8に対して回動自在に支持するものである。
【0014】 また、脚支持体8の中央に、後に詳述するエレベータ装置30のアウターシリ ンダ31が固着されると共に、該アウターシリンダ31内を上下方向に摺動する インナーシリンダ32が脚支持体8から上方に突出するようになっている。そし て、このインナーシリンダ32の高さ位置を固定するために、脚支持体8の上部 には、エレベータ装置30の一部を構成する固定装置9が設けられている。この 固定装置9は、インナーシリンダ32の外周を左右から挟持する一対の締付挟持 体10a,10bと、該締付挟持体10a,10bの一端を脚支持体8に固定す る固定ピン11と、締付挟持体10a,10bの他端をネジで締め付ける締付レ バー12とから構成され、締付レバー12を一方向に回動することにより、一対 の締付挟持体10a,10bの間隔が開いてインナーシリンダ32を上下動可能 な挟持開放状態とし、締付レバー12を他方向に回動することにより、一対の締 付挟持体10a,10bの間隔を狭めてインナーシリンダ32の上下動を禁止す る挟持固定状態とする。
【0015】 次に、本実施例の要部を構成するエレベータ装置30の上部に固着される脚頭 13の構成について図1及び図2を参照して説明する。脚頭13は、アルミニュ ームのダイキャストによって断面がお椀状であって側面の半分以上が開放した形 状に成形され、その上面が凸曲面状の載置曲面14となっている。この載置曲面 14には、図示しない測量機器が載置されるもので、例えば、図2に示すように 、測量機器底部26の曲率(この曲率は測量機器の種類に拘らず、一定である) と一致するような曲面として構成されている。また、載置曲面14の中央には、 比較的大きな移動円15が貫通形成されており、この移動円15に測量機器を固 定する測量機器固定ネジ20の先端が臨むようになっている。なお、測量機器の 中には、底面が平面状のものもあるので、脚頭13の上面が平面又は中央部の曲 面と周辺部の平面とを組合せたものであっても良く、平面部には、水平を見るこ とができる水準器を設けることが望ましい。
【0016】 また、載置曲面14の裏面には、揺動部材16をネジ17によって水平方向に 揺動自在に軸支するための取付ボス18が突設されている。この取付ボス18に 軸支される揺動部材16は、ほぼ長方形状の棒状部材によって構成されており、 その棒状部材の長手方向に沿って測量機器固定ネジ20が挿通されて移動し得る 移動長穴19が形成されている。
【0017】 上記揺動部材16に挿通される測量機器固定ネジ20は、その上部にネジ部2 2が形成され、その下端に操作ツマミ21が連結されている。また、測量機器固 定ネジ20の移動長穴19の挿通部分の上下には、ワッシャー24,25が介装 され、上部にワッシャー24とネジ部22との間には、スプリング23が介装さ れている。このため、測量機器固定ネジ20は、常に上方に向かって付勢されて おり、測量機器底部26との螺合操作を行い易くしている。
【0018】 上記のように構成される脚頭13は、エレベータ装置30のインナーシリンダ 32に固着されるが、この構造については、エレベータ装置30の構造の説明の 際に詳細に説明する。
【0019】 次に、本実施例の要部を構成するエレベータ装置30の構成について、図1乃 至図3を参照して詳細に説明する。エレベータ装置30は、前記脚部2を支持す る脚支持体8に固定されるアウターシリンダ31と、該アウターシリンダ31内 を上下方向に摺動し且つその上端に前記脚頭13が固着されるインナーシリンダ 32と、該インナーシリンダ32を前記アウターシリンダ31に対して上方に付 勢するスプリング33と、前記脚支持体8の上面に固着され且つ前記インナーシ リンダ32の外周に対して挟持固定状態と挟持開放状態とを取り得る固定装置9 と、から構成されている。このうち、固定装置9の構造については、前述したの で、以下、アウターシリンダ31、インナーシリンダ32、スプリング32につ いて説明する。
【0020】 アウターシリンダ31は、アルミニューム合金の押出成形により上下が貫通し た円筒状に形成され、その上端は、図2に示すように、前記脚支持体8に固着さ れ、その下端は、シリンダキャップ34によって閉塞されている。ただし、シリ ンダキャップ34のほぼ中央には、開口が穿設され、その開口にフィルター35 が介装されている。このフィルター35は、アウターシリンダ31内でインナー シリンダ32を上下動させる際に、空気の出し入れを行うことによって空気の抵 抗力を弱める目的で形成される開口からゴミや塵等が侵入するのを防止するため のものであり、これによって長期間のスムーズな昇降動作を確保することができ る。
【0021】 インナーシリンダ32も、同じくアルミニューム合金の押出成形により上下が 貫通した円筒状に形成されるが、その上部に微調節装置36が固着されている。 この微調節装置36は、図3に示すように、インナーシリンダ32の内周面に沿 って摺動する摺動パイプ37と、該摺動パイプ37とその上端部で連結され且つ インナーシリンダ32の上端外周に形成されるネジ部41と螺合するネジ部40 を有する円筒状の調節ハンドル39とから構成されている。摺動パイプ37の内 側には、前記脚頭13の下部に形成される取付用円管27が挿入され、その挿入 された状態で楔状に形成されたコック29を取付用円管27の内側に装着して取 付用円管27の中央に形成されたネジ穴からネジ28によってコック29を螺合 することにより、取付用円管27の外周と摺動パイプ37の内周とを押圧して前 記脚頭13をインナーシリンダ32上端の微調節装置36に固着することができ る。また、摺動パイプ37と調節ハンドル39との連結は、操作ハンドル39の 上方寄りの内周面に突設される鍔部39aと摺動パイプ37の上端よりやや下方 の外周に突設される鍔部37aとを当接させた状態で上方からC型止め輪38b を摺動パイプ37の内側の所定の位置に係止することにより、調節ハンドル39 の鍔部39aとC型止め輪38bとで摺動パイプ37の鍔部37aを挟持して連 結し、更にその挟持状態を確固たるものにするために調節ハンドル39の上端内 側に調節ナット38aを螺合している。これにより、摺動パイプ37と調節ハン ドル39とを連結している。そして、その連結した状態で前記した構成によって 脚頭13を摺動パイプ37に固着すれば良い。なお、鍔部37aの上下面には、 調節ハンドル37の回転をスムーズならしめるため、図示しない円滑シートが挟 持されている。
【0022】 また、調節ハンドル39の鍔部39aの下方の内側内周には、比較的長いネジ 部40が形成されており、このネジ部40をインナーシリンダ32の上端外周に 形成される比較的短いネジ部41と螺合させるようになっている。しかして、ネ ジ部40,41とをある程度螺合した状態でインナーシリンダ32の外側からガ イドネジ42を所定の位置に止着し、そのガイドネジ42の先端を前記摺動パイ プ37に形成された縦長なガイド穴43に臨ませることにより、微調節装置36 をインナーシリンダ32に沿って上下動する際のガイドを行うと共に抜け防止と なっている。なお、調節ハンドル39の下部内周面は、インナーシリンダ32に 止着されるガイドネジ42の頭部を回避するように内側に凹状となるように形成 されている。
【0023】 上記のように構成される微調節装置36においては、調節ハンドル39を回転 せしめることにより、ネジ部40,41の相互の螺合によりインナーシリンダ3 2に対して僅かずつ上下動し得るものである。なお、本実施例においては、実際 の使用に当って多くの場合、アウターシリンダ31に対するインナーシリンダ3 2の調整固定により所望の高さに調節することができ、したがって、インナーシ リンダ32に微調節装置36を設けることなく、インナーシリンダ32に直接脚 頭13を固着しても良い。また、微調節機構36自体の構造も従来のラックピニ オン方式のエレベータ装置と比較しても構造が簡単であり、製造コストを低減す ることもできる。
【0024】 また、図2に示すように、インナーシリンダ32の下端とアウターシリンダ3 1の底面との間には、インナーシリンダ32を上方に付勢するスプリング33が 介装されるが、このスプリング33は、その反発強さをインナーシリンダ32か ら上部の脚頭13及びその上に載置される測量機器の重さの合計にほぼ対抗し得 るように設計されたものが望ましい。これによって、インナーシリンダ32の上 下動の際に、僅かな力で押圧又は持ち上げを行うことができる。なお、図2に示 す実施例では、スプリング33の上端がインナーシリンダ32の下端と当接する ものを示したが、図3に示すように、スプリング33をインナーシリンダ32の 内部にも挿入して微調節装置36の摺動パイプ37の下端に当接するようにして も良い。このように構成することにより、インナーシリンダ32の摺動動作がア ウターシリンダ31とスプリング33とに挟持されるようにして行われるため、 スムーズに行われるという利点がある。
【0025】 以上、エレベータ装置30の構成について説明してきたが、このエレベータ装 置30によれば、固定装置9の締付レバー12を操作して締付挟持体10a,1 0bを挟持開放の状態とし、その状態でスプリング33の付勢力に抗して又は付 勢力と同一方向に脚頭13を移動させることにより、僅かな力でインナーシリン ダ32をアウターシリンダ31に対して極めて容易に移動させることができ、脚 頭13、引いては測量機器の高さ位置を簡単に且つ短時間に所望の高さ位置に決 定することができ、その決定した位置で固定装置9の締付レバー12を締め付け て締付挟持体10a,10bを挟持固定状態とすることにより、その高さ位置を 保持することができる。また、本実施例におけるエレベータ装置30は、基本的 には、アルミニューム合金で形成されるアウターシリンダ31、インナーシリン ダ32、スプリング33、及び微調節装置36から構成されており、従来のウォ ーム歯車とラックピニオンとを噛合させる複雑な歯車機構を内蔵する方式のエレ ベータ装置に比較して重量を軽減することができると共に製造コストのコストダ ウンをも図ることができる。
【0026】 上記したエレベータ装置30(以下、第1実施例という)は、スプリング33 を使用した機械的なものを示したが、図4及び図5に示すようなガススプリング を言われるエレベータ装置50(以下、第2実施例という)であっても良い。こ のエレベータ装置50の構成について詳細に説明すると、エレベータ装置50は 、脚部2を支持する脚支持体8に固定され且つ内部に圧縮ガス56とオイル57 とが封入されたシリンダ51と、該シリンダ51内を上下方向に摺動し得るピス トン53に連結されると共にその中心に前記ピストン53に設けられるバルブ5 9を作動せしめるピン58が内蔵され且つその上端に脚頭取付台63を介して脚 頭13が固着されるロッド52と、該ロッド52の上端から突出する前記ピン5 8を押圧作動せしめるレバー62と、から構成されるものである。
【0027】 なお、シリンダ51の上端には、シール55を介してロッドガイド54が設け られ、また、レバー62は、脚頭取付台63の一端に形成される支持穴64にそ の先端が支持され、その他端が脚頭取付台63に形成された縦長穴65を貫通し て外側に突出しており、レバー62の外側に突出した部分を押圧することにより 、ピン58を下方に押し下げるようになっている。更に、ピストン53には、シ リンダ51内を該ピストン53で上下の室に確実に分離するためにシリンダ51 との摺接面にOリング61が設けられ、バルブ59が開放されたときにその分離 された上下の室間をオイル57が流動するためのオリフィス60a,60bが形 成されている。
【0028】 しかして、上記のように構成されるエレベータ装置50の作用について図4及 び図5を参照して説明すると、レバー62によってピン58を押し下げない状態 では、バルブ59が閉鎖しているので、図5(A)に示すように、オリフィス6 0a,60bを介してオイル57が流動しないため、ピストン53が停止した状 態となっている。一方、レバー62によってピン58を押し下げた状態では、図 5(B)に示すように、バルブ59が開放するので、室A1にあるオイル57が 圧縮ガス56の押圧力によりオリフィス60a,60bを介して室A1に移動す るので、ピストン53が自動的に上昇し、これに連結されるロッド52及び脚頭 13も上昇する。これに対し、ロッド52及び脚頭13を下方に押し下げようと する場合には、レバー62によってピン58を押し下げた状態で、圧縮ガス56 の押圧力以上の力でロッド52及び脚頭13を押し付けることにより、室A2に あるオイル57がオリフィス60a,60bを介して室A1に移動するので、ピ ストン53が下降し、これに連結されるロッド52及び脚頭13も下降する。な お、圧縮ガス56をシリンダ51の下端部に設ければ、下降が圧縮ガス56の作 用により自動的に行われ、上昇が外力によって行われる。
【0029】 このように、この第2実施例に係るエレベータ装置50においても、レバー6 2を押圧操作してピン58を可動せしめると、ピストン53内のバルブ59が開 放して圧縮ガス56によって押圧されているオイル57がピストン53によって 分割されているシリンダ51の一方の室A1から他方の室A2に流れるので、ピ ストン53が自動的にシリンダ51内を移動し、これに連結されているロッド5 2、脚頭13も自動的に移動する。逆方向に移動せしめるためには、レバー62 を押圧操作してピン58を可動した状態でシリンダ51内に封入されている圧縮 ガス56の圧力よりも強い力で脚頭13又はロッド52を押えつけることにより 、シリンダ51内のオイル57の流れを逆流させてピストン53をシリンダ51 内で移動させることができる。これらの場合には、レバー62の操作を止めるこ とによってバルブ59が作動しなくなるので、その状態で高さ位置が保持される 。いずれにしても、レバー62を操作するだけで簡単に且つ短時間に所望の高さ 位置を決定保持することができる。
【0030】 なお、この第2実施例に係るエレベータ装置50においては、圧縮ガスの圧力 を脚頭13及び測量機器の重量の合計よりも大きくなるように設計する必要があ るが、余り大きくすると逆方向の移動時に掛ける力が大きくなって問題があり、 また、その差が小さい場合には、オイル57を押し付ける圧力が弱くなるので、 自動移動に時間がかかるという問題もある。したがって、圧縮ガスの圧力の設定 は、使用される条件を考慮して好適な値に設定する必要がある。
【0031】
【考案の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本考案においては、エレベータ装 置を、脚部を支持する脚支持体に固定されるアウターシリンダと、該アウターシ リンダ内を上下方向に摺動し且つその上端に脚頭が固着されるインナーシリンダ と、該インナーシリンダをアウターシリンダに対して上方に付勢するスプリング と、脚支持体の上面に固着され且つインナーシリンダの外周に対して挟持固定状 態と挟持開放状態とを取り得る固定装置と、から構成しているので、固定装置を 挟持開放状態として、スプリングの付勢力に抗して又は付勢力と同一方向に脚頭 を移動させることにより、簡単に且つ短時間に所望の高さ位置を決定でき、その 決定した位置で固定装置を挟持固定状態とすることにより、その高さ位置を保持 することができる。
【0032】 また、エレベータ装置を、脚部を支持する脚支持体に固定され且つ内部に圧縮 ガスとオイルとが封入されたシリンダと、該シリンダ内を上下方向に摺動し得る ピストンに連結されると共にその中心にピストンに設けられるバルブ機構を作動 せしめるピンが内蔵され且つその上端に脚頭が固着されるロッドと、該ロッドの 上端から突出するピンを押圧作動せしめるレバーと、から構成している場合には 、レバーを押圧操作してピンを可動せしめると、ピストン内のバルブ機構が開放 して圧縮ガスによって押圧されているオイルがピストンによって分割されている シリンダの一方の室から他方の室に流れるので、ピストンが自動的にシリンダ内 を移動し、これに連結されているロッド、脚頭も自動的に移動する。逆方向に移 動せしめるためには、レバーを押圧操作してピンを可動した状態でシリンダ内に 封入されている圧縮ガスの圧力よりも強い力で脚頭又はロッドを押えつけること により、シリンダ内のオイルの流れを逆流させてピストンをシリンダ内で移動さ せることができる。これらの場合には、レバーの操作を止めることによってバル ブ機構が作動しなくなるので、その状態で高さ位置が保持される。いずれにして も、レバーを操作するだけで簡単に且つ短時間に所望の高さ位置を決定保持する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るエレベータ式測量用三脚の斜視図
である。
【図2】第1実施例に係るエレベータ装置部分の断面図
である。
【図3】同エレベータ装置の上方部分に設けられる微調
節装置の断面図である。
【図4】第2実施例に係るエレベータ装置部分の断面図
である。
【図5】図4に示すエレベータ装置の作用を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1 エレベータ式測量用三脚 2 脚部 8 脚支持体 9 固定装置 10a,10b 締付挟持体 12 締付レバー 13 脚頭 30 エレベータ装置 31 アウターシリンダ 32 インナーシリンダ 33 スプリング 35 フィルター 36 微調節装置 37 摺動パイプ 39 調節ハンドル 40,41 ネジ部 50 エレベータ装置 51 シリンダ 52 ロッド 53 ピストン 56 圧縮ガス 57 オイル 58 ピン 59 バルブ(バルブ機構) 60a,60b オリフィス 62 レバー

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚頭を上下方向に昇降し得るエレベータ
    装置を具備した測量用三脚において、 前記エレベータ装置は、脚部を支持する脚支持体に固定
    されるアウターシリンダと、該アウターシリンダ内を上
    下方向に摺動し且つその上端に前記脚頭が固着されるイ
    ンナーシリンダと、該インナーシリンダを前記アウター
    シリンダに対して上方に付勢するスプリングと、前記脚
    支持体の上面に固着され且つ前記インナーシリンダの外
    周に対して挟持固定状態と挟持開放状態とを取り得る固
    定装置と、からなることを特徴とするエレベータ式測量
    用三脚。
  2. 【請求項2】 前記インナーシリンダの上端部に、ネジ
    機構によって該インナーシリンダに対して上下方向に移
    動し得る微調節装置を設け、該微調節装置に前記脚頭を
    固着したことを特徴とする請求項1記載のエレベータ式
    測量用三脚。
  3. 【請求項3】 前記アウターシリンダの閉塞底面に開口
    を穿設し、該開口に空気の通過を許容するフィルターを
    設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエ
    レベータ式測量用三脚。
  4. 【請求項4】 脚頭を上下方向に昇降し得るエレベータ
    装置を具備した測量用三脚において、 前記エレベータ装置は、脚部を支持する脚支持体に固定
    され且つ内部に圧縮ガスとオイルとが封入されたシリン
    ダと、該シリンダ内を上下方向に摺動し得るピストンに
    連結されると共にその中心に前記ピストンに設けられる
    バルブ機構を作動せしめるピンが内蔵され且つその上端
    に前記脚頭が固着されるロッドと、該ロッドの上端から
    突出する前記ピンを押圧作動せしめるレバーと、からな
    ることを特徴とするエレベータ式測量用三脚。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522313A (ja) * 2007-03-28 2010-07-01 カーズ,ロバート,ジェイ. 万能支持システム

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