JP3017416U - 脳波信号処理装置 - Google Patents
脳波信号処理装置Info
- Publication number
- JP3017416U JP3017416U JP1995005353U JP535395U JP3017416U JP 3017416 U JP3017416 U JP 3017416U JP 1995005353 U JP1995005353 U JP 1995005353U JP 535395 U JP535395 U JP 535395U JP 3017416 U JP3017416 U JP 3017416U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- time
- electroencephalogram signal
- blocking capacitor
- eeg
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- Expired - Lifetime
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- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電極の接合面に発生する直流分極電圧を遮断
する直流遮断コンデンサに妨害電圧が入力すると、長時
間脳波の正常な増幅が途絶えてしまう。この考案は脳波
測定不能時間を短縮することを目的とする。 【構成】 直流遮断コンデンサの値を小さくして放電時
間を短くする。そうすると低周波域の特性が減衰するの
で、周波数分析をしたあと、バンドパスフィルタ3−
1、3−2、...3−nと増幅器4−1、4−
2、...4−nでなる平坦化手段により総合周波数特
性を平坦化する。
する直流遮断コンデンサに妨害電圧が入力すると、長時
間脳波の正常な増幅が途絶えてしまう。この考案は脳波
測定不能時間を短縮することを目的とする。 【構成】 直流遮断コンデンサの値を小さくして放電時
間を短くする。そうすると低周波域の特性が減衰するの
で、周波数分析をしたあと、バンドパスフィルタ3−
1、3−2、...3−nと増幅器4−1、4−
2、...4−nでなる平坦化手段により総合周波数特
性を平坦化する。
Description
【0001】
この考案は、生体に装着された電極により検出した脳波信号を周波数分析する ための脳波信号処理装置に関するものである。
【0002】
脳波信号は10μVpp程度のもので、周波数範囲は数Hzから50Hz程度 を用いる。脳波検出には高利得高入力インピーダンスの増幅器が必要である。 脳波を検出するさい、瞬目や顔面緊張などによると思われる筋電あるいは電極 電位変動が混入し、処理が困難になることが多い。この筋電などによる妨害は、 数十Hz以上の信号のほかステップ状の直流電位変動による妨害であることが多 い。とくにそのステップ状の妨害は100mVppに達することがあり、これは 脳波レベルの10000倍(+80dB)に達する。 この巨大な妨害を除くことはきわめて困難であるが、その発生時間は短く0. 1〜0.2秒であり、この時間だけ脳波検出を遮断すれば、長時間にわたる脳波 処理にはまず不足は生じない。
【0003】 しかるに脳波検出にあたっては電極を生体に装着しなければならず、電極の接 合面に直流分極電圧が発生し、この直流分を遮断しないと脳波増幅がまったく不 可能なため、必然的に入力に直流遮断コンデンサを介在させることになる。 図7において、電極よりの信号1は直流分極電圧遮断用のコンデンサCを経て 増幅器2の入力に与えられる。この回路において、コンデンサCと抵抗Rによっ て決まる時定数T=CRによって入力周波数特性が決まり2πf=1/CRの周 波数f以下が減衰する。 分析結果は図8のような周知のスペクトル表示などで示される。
【0004】
以上のような従来の脳波信号処理装置では、直流遮断コンデンサに巨大な妨害 電圧が入力すると、入力妨害が止まった後も直流遮断コンデンサの放電完了まで 増幅器は飽和を続け、きわめて長時間脳波の正常な増幅が途絶えてしまう。 たとえば増幅器の最低有効周波数を2Hzとすると、直流遮断コンデンサを含 む時定数は0.08秒となる。ここに100mVの妨害があり、これが飽和入力 電圧(100μV)までに放電する時間は約0.56秒となり、この間脳波測定 が不能となる。
【0005】 この考案は以上のような課題を解決しようとするもので、脳波測定不能時間を 短縮することができる脳波信号処理装置を得ることを目的とする。
脳波増幅器の直流遮断コンデンサ容量を小さくして低周波域の特性を減衰させ 、最低有効周波数を上昇させる。これによって時定数が小さくなり放電時間も短 くなって脳波測定不能時間が短くなる。このままでは脳波測定に支障が生じるの で、周波数分析をした後に各周波数ごとに増幅度を補償し、総合周波数特性とし ては有効周波数帯域中で平坦となるようにする。
【0006】
図3は理想的脳波増幅器の周波数特性である。低域の遮断周波数は2Hzであ る。この低域特性の増幅器はさきに述べたように時定数が0.08秒であり、巨 大妨害による測定不能時間は約0.56秒となる。これを図4に示す。図におい て(a)は電極入力電圧で脳波信号EEGと巨大妨害入力Dがある。(b)は直 流遮断コンデンサを通過後の入力電圧を示し、最大許容入力電圧Es(すなわち 飽和入力電圧、100μV程度)を越える巨大妨害があることを示す。この巨大 妨害信号はもともと(a)のようにステップ状であるがコンデンサを通るとその 時定数による放電時間で伸長されて(b)のtのようになる。(c)は脳波増幅 出力であり、ここではtだけ飽和して出力が遮断されてしまう。この時間をでき るだけ短縮するため直流遮断コンデンサの値を通常値の1/2〜1/5に縮小す る。それによって時定数は1/2〜1/5になり(すなわち0.04〜0.01 6秒になる)、この時間(すなわちさきに述べた放電時間)は0.28〜0.1 1秒になる。たとえばコンデンサの値を1/3にしたときの低域周波数特性を図 5に示す。このままでは脳波計測に低周波域の誤差を生じる。
【0007】 以上の点を考慮して、周波数分析手段の周波数特性を図5に示したように不平 坦にする。そうして周波数分析後平坦化手段により総合周波数特性を平坦にする 。図1は平坦化手段を示し、バンドパスフィルタ3−1、3−2、...3−n にそれぞれ増輻器4−1、4−2、...4−nが接続されている。バンドパス フィルタは図2に示すようにコイルLとコンデンサCによる周知の並列共振回路 で、一定の周波数のみを通過させ他の周波数を遮断する。ここでは図5のように 最低有効周波数が6Hzの場合で、バンドパスフィルタ3−1、..3−nの周 波数fと増幅器4−1、..4−nの利得Gはそれぞれ表1のように設定されて いる。かくして、この平坦化手段の周波数特性は図6のようになり、図5の特性 を補償して図3に相当する総合周波数特性を得ることができるので、支障なく脳 波信号処理を達成することができる。
【0008】
【表1】 ★
【0009】
以上の説明から明らかなように、この考案は、脳波増幅器の低域遮断周波数を 上昇させて、そのかわりに平坦化手段により低域特性を上昇させることにより、 総合周波数特性は平坦で妨害による飽和時間を短縮することができ、脳波測定不 能時間をきわめて短くすることができる。
【図1】この考案の実施例の回路図である。
【図2】図1の一部回路図である。
【図3】この考案の実施例を示す周波数特性図である。
【図4】この考案の実施例の作用を説明するための特性
図である。
図である。
【図5】この考案の実施例を示す周波数特性図である。
【図6】この考案の実施例を示す周波数特性図である。
【図7】従来の脳波信号処理装置の要部回路図である。
【図8】従来の脳波信号処理装置の表示方法を示す線図
である。
である。
3−1、3−2、..3−n バンドパスフィルタ 4−1、4−2、..4−n 増幅器
Claims (2)
- 【請求項1】 脳波信号を検出する電極と、直流遮断コ
ンデンサを介して前記脳波信号を周波数分析する周波数
分析手段と、この周波数分析手段の出力に接続され前記
直流遮断コンデンサによる前記周波数分析手段の低周波
域減衰を補償して総合周波数特性を平坦化する平坦化手
段とを備えてなる脳波信号処理装置。 - 【請求項2】 脳波信号を検出する電極と、直流遮断コ
ンデンサを介して前記脳波信号を周波数分析する周波数
分析手段と、バンドパスフィルタと増幅器の複数組から
なり前記周波数分析手段の出力に接続されて前記直流遮
断コンデンサによる前記周波数分析手段の低周波域減衰
を補償して総合周波数特性を平坦化する平坦化手段とを
備えてなる脳波信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995005353U JP3017416U (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 脳波信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995005353U JP3017416U (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 脳波信号処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3017416U true JP3017416U (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=43152897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995005353U Expired - Lifetime JP3017416U (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 脳波信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3017416U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016509515A (ja) * | 2013-02-27 | 2016-03-31 | ティ・オ・ドォッブルビィ・エンジニアリング・アー/エス | 埋込可能部を備えるeegモニタにおける電極および漏れ電流テスト |
-
1995
- 1995-04-25 JP JP1995005353U patent/JP3017416U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016509515A (ja) * | 2013-02-27 | 2016-03-31 | ティ・オ・ドォッブルビィ・エンジニアリング・アー/エス | 埋込可能部を備えるeegモニタにおける電極および漏れ電流テスト |
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