JP3017342U

JP3017342U - 植木鉢スタンド

Info

Publication number: JP3017342U
Application number: JP1995003754U
Authority: JP
Inventors: 康代林; 薫松本
Original assignee: 株式会社サンライズテクノ
Priority date: 1995-04-24
Filing date: 1995-04-24
Publication date: 1995-10-24
Anticipated expiration: 2001-04-24

Abstract

(57)【要約】【目的】鉢径の変更に広い範囲で対応し、１台で種々
の鉢径の植木鉢を安定に保持できる植木鉢スタンドを提
供する。【構成】３つの脚(3) で支持した台盤(1) の上面の、
所定半径(r) のピッチ円(p) 上に３つの桟係合孔(2) を
等角度ピツチに穿設する一方、主体部をＬ字状に曲げら
れると共にその下部(4b)先端に下方に突出する係合部(4
c)を設けたクランク状の鉢支持桟(4) を、その係合部(4
c)を前記桟係合孔(2) に回動可能に嵌入係合させて、台
盤(1) 上に３つ配設すると共に、ハブ状の本体部(5a)か
ら３つの桟係止爪(5b)を等角度ピツチで半径方向に突出
させた桟係止具(5) を、その本体部(5a)を前記桟係合孔
(2) の内側に位置させて、台盤(1) 上に周方向の角度位
相を変更可能に固定してなる植木鉢スタンドとする。【効果】各鉢支持桟を同方向に回動させて桟係止具で
係止することで、植木鉢を外側から保持する鉢保持円を
変更することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鑑賞用の花木等を植栽した植木鉢を飾るスタンドに関し、特に室内用として好適な植木鉢スタンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

鑑賞用の花木等を植栽した植木鉢を、室内の調度品等の上に飾る場合には、植木鉢の直接的な接触や転倒による調度品等の損傷防止と美観上の観点から、植木鉢を安定して支持でき、かつ装飾性を有する盤台やスタンドが用いられる。そして〔図４〕の (a)図に示すように、通常の鉢用盤台(B) は、植木鉢(P) を外側から保持する桟等を設けてなく、それ自体が安定な盆栽等の植木鉢(P) の載置に用いられている。また (b)図に例示するように、通常の鉢用スタンド(S) は、下部を広く張り出した脚(S2)で支持した台盤(S1)上に、植木鉢(P) を外側から保持する籠状の鉢支持桟(S3)を設けた構成とされており、重心の高い花木等を植栽した植木鉢(P) の載置に用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、室内の装飾および鑑賞に供される花木等は、それぞれに適した形状の植木鉢に植栽されると共に、通常、屋外ないしは温室等で鑑賞に適する状態まで涵養され、適宜に交換して室内に飾られる。しかし、上記鉢用盤台は、鉢径の変更に対しては許容度が高いが、重心の高い花木等を植栽した植木鉢は安定して載置できない。一方、上記鉢用スタンドは、重心の高い植木鉢でも安定して保持できるものの、鉢形状の変更、特に鉢径の変更に対する許容度が狭い、すなわち上部の鉢支持桟の内法円よりも大きな鉢径のものは当然載置できず、また、あまり小さな鉢径のものは安定して保持できない。また敢えて、スペーサ等を挿入することで安定化を図るとしても、その対処は煩雑で、ややもすると美観を損なうことになるので、限定された範囲内の寸法のものしか適用し難い。従って、種々の形状の植木鉢を、適宜に交換して室内に飾ろうとした場合、それぞれがサイズの異なる数多くスタンドを用意せざるを得ないという不便さがある。

【０００４】本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、鉢径の変更に広い範囲で対応でき、１台でもって種々の鉢径の植木鉢を安定に保持して飾ることのできる植木鉢スタンドの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案は以下の構成とされている。すなわち、本考案の植木鉢スタンドは、上面の所定半径(r) のピッチ円(p) 上に少なくとも３つの桟係合孔(2) を等角度ピツチに穿設した円盤状の台盤(1) と、この台盤(1) を支持する複数の脚(3) と、主体部をＬ字状に曲げられると共にその下部(4b)先端に下方に突出する係合部(4c)を設けてクランク状に形成され、そのＬ字状主体部の上部(4a)を上方に向け下部(4b)を前記台盤(1) 上面に沿わせて半径方向に配されると共に係合部(4c)を該台盤(1) の桟係合孔(2) それぞれに回動可能に嵌入係合された鉢支持桟(4) と、ハブ状の本体部(5a)から前記桟係合孔(2) と同数の桟係止爪(5b)を等角度ピツチで半径方向に突出させてなり、その本体部(5a)を前記台盤(1) の桟係合孔(2) の内側に位置させて同芯に配されると共に、該台盤(1) 上に周方向の角度位相を変更可能に固定された桟係止具(5) とを備えてなる。

【０００６】また、上記台盤(1) 下面に、少なくとも３つの桟係合孔(7) を上面と異なる半径(r')のピッチ円(p')上に等角度ピツチに穿設する一方、上記脚(3) を、主体部を逆Ｌ字状に曲げると共にその上部(3b)先端に上方に突出する係合部(3c)を設けたクランク状に形成し、その逆Ｌ字状主体部の下部(3a)を下方に向け上部(3b)を前記台盤(1) 下面に沿わせて半径方向に配すると共に係合部(3c)を該台盤(1) 下面の桟係合孔(7) それぞれに回動可能に嵌入係合させ、かつハブ状の本体部(8a) から前記桟係合孔(7) と同数の桟係止爪(8b)を等角度ピツチで半径方向に突出させてなる桟係止具(8) を、その本体部(8a)を前記台盤(1) 下面の桟係合孔(7) の内側に位置させて同芯に配すると共に、該台盤(1) 下面に周方向の角度位相を変更可能に固定させたものとされても良い。

【０００７】また、上記台盤(1) および桟係止具(5),(8) がＡｌ合金材からなると共に、上記脚(3) および鉢支持桟(4) がＡｌ合金製のパイプからなるものとされて良い。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案に係る植木鉢スタンドの実施例を図面を参照して説明する。〔図１〕は、本考案の植木鉢スタンドの１実施例を示す図面であって、 (a)図は一部を切欠いて示す正面図、 (b)図は上面図である。また〔図２〕は、要部構成および作動の説明図であって、 (a)図は要部の上面図、 (b)図は (a)図の側面図、 (c)図は作動説明図である。

【０００９】〔図１〕において、(1) は台盤であって、この台盤(1) は、Ａｌ合金材からなる円盤状のもので、上面中心にネジ孔(1a)を設けると共に、その中心から所定半径(r) のピッチ円(p) 上に３つの桟係合孔(2) を等角度ピツチに穿設している。また、この台盤(1) は、３つの脚(3) によって水平に支持されている。一方、それら脚(3) は、Ａｌ合金製のパイプからなり、それぞれの上端を台盤(1) 下面に周方向に等ピッチに接続される一方、飾り曲げされた下端部を半径方向に広く張り出し、該台盤(1) を安定に支持するものとされている。

【００１０】 (4) は鉢支持桟であって、この鉢支持桟(4) は、Ａｌ合金製のパイプからなり、主体部をＬ字状に曲げられると共に、その下部(4b)先端に下方に突出する係合部(4c)を設けてクランク状に形成されている。そして、Ｌ字状主体部の上部(4a) を上方に向け、下部(4b)を台盤(1) 上面に所定間隔をおいて平行に沿わせて半径方向に配されると共に、下端の係合部(4c)を該台盤(1) の桟係合孔(2) それぞれに回動可能に嵌入係合されて３つ配設されている。また、この鉢支持桟(4) のＬ字状主体部の上部(4a)は、垂直線に対して７度前後の小さな角度で外側に向けて傾斜させられおり、一方、半径方向の指向する下部(4b)は、台盤(1) の外縁よりも外方に張り出す長さ(L) とされている。

【００１１】 (5) は桟係止具であって、この桟係止具(5) は、Ａｌ合金材からなり、中心孔 (5c)を有するハブ状の本体部(5a)から３つの桟係止爪(5b)を等角度ピツチで半径方向に突出させてなり、本体部(5a)を台盤(1) の桟係合孔(2) の内側に位置させて同芯に配されると共に、その中心孔(5c)を通して台盤(1) のネジ孔(1a)に螺合された締結ボルト(6) を介して、該台盤(1) 上に周方向の角度位相を変更可能に固定されている。

【００１２】ここで、この桟係止具(5) の各桟係止爪(5b)は、〔図２〕の (a)図に示すように、台盤(1) の桟係合孔(2) に係合される鉢支持桟(4) の係合部(4c)よりもやや外側になる部位で、それぞれ反時計回り方向に略直角に曲げられて互いに卍状をなし、更にその先端部を鉢支持桟(4) の直径に対応する寸法で上方に曲げられると共に、半径方向を指向する基端部を、本体部(5a)中心を通る半径方向の線分に対して鉢支持桟(4) の半径よりも僅かに大きな距離で平行に位相をづらして該本体部(5a)から突出させられている。一方、その本体部(5a)は、〔図２〕の (b)図に示すように、台盤(1) の桟係合孔(2) の内法円よりも僅かに小さな外径とされると共に、その高さを、該桟係合孔(2) に係合される鉢支持桟(4) の下部(4b)と台盤(1) 上面との間の間隔よりも僅かに小さくされており、この構成のもとで台盤(1) 上に固定され、その桟係止爪(5b)にて各桟係合孔(2) の一方向の回動を等角度位置で係止するものとされている。

【００１３】また、台盤(1) の各桟係合孔(2) には〔図２〕の (b)図に示すように、ゴムリング(2a)が介装されており、このゴムリング(2a)によって、挿入係合された鉢支持桟(4) の離脱およびルーズな回動を防ぐ構成とされている。

【００１４】上記本実施例の植木鉢スタンドでは、〔図１〕の (a)図中の二点鎖線で示すように、植木鉢(P) を、台盤(1) 上の３つの鉢支持桟(4) で保持する。そして、この植木鉢(P) は、３つの鉢支持桟(4) のＬ字状主体部の上部(4a)で外側から保持されると共に、その荷重を、各鉢支持桟(4) を介して、台盤(1) および脚(3) に担持されて安定に載置される。ここで、３つの鉢支持桟(4) の上部(4a)の内法円が、植木鉢(P) を外側から保持する鉢保持円(D) となるが、本実施例の植木鉢スタンドでは、〔図２〕の (c) 図に示すように、各鉢支持桟(4) を図中の一点鎖線から実線に示す方向に回動させることで、その鉢保持円(D) を変更できると共に、桟係止具(5) を同図中の矢印方向に回動させて台盤(1) に固定することで、各鉢支持桟(4) を逆方向に回動しいなように円周方向に等角度で係止して、異なる鉢保持円(D')を設定できる。また、３つの鉢支持桟(4) による最大の鉢保持円(D) は、桟係合孔(2) のピッチ円(p) の半径(r) と、鉢支持桟(4) の半径方向を指向する下部(4a)の長さ(L) で定まり、また、最小の鉢保持円(D')は、該鉢支持桟(4) の径をαとした場合、 D'＝｛(L sin30°)²＋(L cos30°−r)²｝^1/2＋αとなるので、その半径(r) と長さ(L) の選定によって鉢保持円の変更範囲を設定できる。例えば、鉢支持桟(4) の径を25mmとし、ピッチ円(p) の半径(r) を70mmとしたものでは、最大 180mm〜最小80mm径まで、また同半径(r) を 120mmとしたものでは、最大 280mm〜最小 180mm径まで鉢保持円を変更できる。従って、本実施例の植木鉢スタンドでは、鉢径の変更に広い範囲で対応でき、よって１台で種々の鉢径の植木鉢を安定に保持して飾ることができて、経済性に優れる。

【００１５】〔図２〕は、本考案の植木鉢スタンドの別の実施例を示す図面であって、 (a) 図は一部を切欠いて示す正面図、 (b)図は使用形態の説明図である。なお、本実施の植木鉢スタンドは、脚の構成が異なる点を除いて前記実施例と同様であるので、ここでは等価な各部に〔図１〕と同符号を付して説明を省略し、その差異点のみを要約して説明するものとする。

【００１６】〔図２〕の (a)図に示す本実施例の植木鉢スタンドでは、台盤(1) 下面に３つの桟係合孔(7) を上面と異なる半径(r')のピッチ円(p')上に等角度ピツチに穿設する一方、３つの脚(3) を、主体部を逆Ｌ字状に曲げると共にその上部(3b)先端に上方に突出する係合部(3c)を設けたクランク状に形成している。そして、その逆Ｌ字状主体部の下部(3a)を下方に向け、上部(4b)を台盤(1) 下面に所定間隔をおいて平行に沿わせて半径方向に配すると共に、係合部(3c)を該台盤(1) 下面の桟係合孔(7) それぞれに回動可能に嵌入係合させている。また、この脚(3) のＬ字状主体部の下部(3a)は、垂直線に対して30度前後の角度で外側に向けて傾斜させる一方、半径方向の指向する上部(3b)は、台盤(1) の外縁よりも外方に張り出す長さ(L')としている。

【００１７】また、その台盤(1) 下面には、中心孔を有するハブ状の本体部(8a)から３つの桟係止爪(8b)を等角度ピツチで半径方向に突出させた前記実施例のものと同様の構成の桟係止具(8) を、その本体部(5a)を桟係合孔(7) の内側に位置させて同芯に配すると共に、中心孔を通して台盤(1) の中心のネジ孔(1a)に螺合された締結ボルト(9) を介して、周方向の角度位相を変更可能に固定している。

【００１８】上記本実施例の植木鉢スタンドでは、前記実施のものと同様に、台盤上の３つの鉢支持桟で植木鉢を保持して飾ることができ、更にまた、 (b)図に示すように、上下を逆転させて用いることで、本来の鉢支持桟に脚の役割を果たさせる一方、本来の脚に鉢支持桟の役割を果たさせて、比較的浅くて鉢径の大きな植木鉢についても、その鉢径の変更に広い範囲で対応して飾ることができ、よって、その適用範囲をより拡大することができる。

【００１９】なお、以上の２実施例では、台盤および桟係止具がＡｌ合金材からなると共に、脚および鉢支持桟がＡｌ合金製のパイプからなるものとしたが、これは１例であって、本考案の要旨を逸脱しない限り、他の種類の材料からなるものとされても良い。しかし、Ａｌ合金は比強度および加工性に優れることより、軽量で構造強度が高く、しかも美観にも優れるものが得られるので、その適用が好ましい。また、それぞれ３つの脚および鉢支持桟を備えてなるものとしたが、これは１例であって、デザイン面等で必要とされるなら、脚および鉢支持桟は３〜５つ程度に備えて良いことは言うまでもない。しかし、機能上では各３つで必要充分であり、特に鉢支持桟の数を増やすと、互いの干渉より回動角度が制約されて鉢保持円の変更範囲が小さくなるので、その点を配慮して実施する必要がある。

【００２０】

【考案の効果】

以上に述べたように、本考案に係る植木鉢スタンドは、鉢径の変更に広い範囲で対応し、１台でもって種々の鉢径の植木鉢を安定に保持して室内に飾ることができ、よって経済性に優れるものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の植木鉢スタンドの１実施例を示す図面
であって、 (a)図は一部を切欠いて示す正面図、 (b)図
は上面図である。

【図２】本考案の植木鉢スタンドの１実施例の要部構成
および作動の説明図であって、(a)図は要部の上面図、
(b)図は (a)図の側面図、 (c)図は作動説明図である。

【図３】本考案の植木鉢スタンドの別の実施例を示す図
面であって、 (a)図は一部を切欠いて示す正面図、 (b)
図は使用形態の説明図である。

【図４】従来用いられている鉢用盤台およびスタンドを
示す図面である。

【符号の説明】

(1) --台盤 (1a)--ネジ孔 (2) --桟係合孔 (3) --脚 (4) --鉢支持桟 (4a)--上部 (4b)--下部 (4c)--係合部 (5) --桟係止具 (5a)--本体部 (5b)--桟係止爪 (5c)--中心孔 (6) --締結ボルト (D) --鉢保持円 (P) --植木鉢 (p) --ピッチ円 (r) --ピッチ円半径

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上面の所定半径(r) のピッチ円(p) 上に
少なくとも３つの桟係合孔(2) を等角度ピツチに穿設し
た円盤状の台盤(1) と、この台盤(1) を支持する複数の
脚(3) と、主体部をＬ字状に曲げられると共にその下部
(4b)先端に下方に突出する係合部(4c)を設けてクランク
状に形成され、そのＬ字状主体部の上部(4a)を上方に向
け下部(4b)を前記台盤(1) 上面に沿わせて半径方向に配
されると共に係合部(4c)を該台盤(1) の桟係合孔(2) そ
れぞれに回動可能に嵌入係合された鉢支持桟(4) と、ハ
ブ状の本体部(5a)から前記桟係合孔(2) と同数の桟係止
爪(5b)を等角度ピツチで半径方向に突出させてなり、そ
の本体部(5a)を前記台盤(1) の桟係合孔(2) の内側に位
置させて同芯に配されると共に、該台盤(1) 上に周方向
の角度位相を変更可能に固定された桟係止具(5) とを備
えてなる植木鉢スタンド。
【請求項２】前記台盤(1) 下面に、少なくとも３つの
桟係合孔(7) を上面と異なる半径(r')のピッチ円(p')上
に等角度ピツチに穿設する一方、前記脚(3)を、主体部
を逆Ｌ字状に曲げると共にその上部(3b)先端に上方に突
出する係合部(3c)を設けたクランク状に形成し、その逆
Ｌ字状主体部の下部(3a)を下方に向け上部(3b)を前記台
盤(1) 下面に沿わせて半径方向に配すると共に係合部(3
c)を該台盤(1) 下面の桟係合孔(7) それぞれに回動可能
に嵌入係合させ、かつハブ状の本体部(8a)から前記桟係
合孔(7) と同数の桟係止爪(8b)を等角度ピツチで半径方
向に突出させてなる桟係止具(8) を、その本体部(8a)を
前記台盤(1) 下面の桟係合孔(7) の内側に位置させて同
芯に配すると共に、該台盤(1) 下面に周方向の角度位相
を変更可能に固定させている請求項１記載の植木鉢スタ
ンド。
【請求項３】前記台盤(1) および桟係止具(5),(8) が
Ａｌ合金材からなると共に、前記脚(3) および鉢支持桟
(4) がＡｌ合金製のパイプからなる請求項１または２記
載の植木鉢スタンド。