JP3016394U - メガネフレームのツル継手構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メガネフレームをフロント側とツルに分離可
能とし、フロントフレームとツルを好みに応じて選択、
組合わせることが出来るメガネフレームのツル継手構造
の提供。 【構成】 ヨロイ３には継手部材４を固定し、この継手
部材４には嵌合穴９を形成するとともに、溝穴１０を設
け、一方のツル端には嵌合部１１を設けるとともに、該
嵌合部１１は間にスリット溝１３を設けて嵌入片１２
ａ、１２ｂを形成し、一方の嵌入片１２ａ先端にはツバ
１４を設け、この嵌合部１１を嵌合穴９に嵌合するとと
もにツバ１４を溝穴１０に係止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はメガネフレームのツル継手構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

メガネフレームには耳に掛ける為のツルが取付けられており、該ツルはフロン トフレームの両側にロウ付けしたヨロイに蝶番を介して折り畳み出来るように連 結している。従って該ツルはメガネフレーム固有の部材であって、フロントフレ ームと組み合わされ、該フロントフレームと分離することは出来ない構造となっ ている。

【０００３】 ところで、今日のメガネフレームはその種類が多種多様化していて、好みに合 ったメガネフレームが求められる訳であり、その為に製造メーカー側にとっては 非常に面倒であると共に、製造コストは高くなってしまう。例えば、フロントフ レームの形態が３種類あり、ツルの形態も３種類あるならば、全部で９種類のメ ガネフレームを製造しなくてはならない。

【０００４】

【本考案が解決しようとする課題】

このように、メガネフレームを一体的に製造する場合にはその種類は膨大な数 になってしまう。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、フロント フレームとツルを適当に組み合わせることによって、好みに合ったメガネフレー ムを得ることが出来るツル継手構造を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案はフロントフレームの両サイドに設けたヨロイには継手部材を屈曲可能 に連結し、この継手部材にツルが連結する。継手部材とツルは互いに嵌合して連 結する構造と成っており、勿論、自由に分離出来る構造である。従って、一方側 には嵌合穴を有し、他方側には嵌合部を形成し、該嵌合部はバネ力を付勢して嵌 合穴に嵌入する。

【０００６】 嵌合部は間にスリット溝を形成した形状を成して複数本の嵌入片を形成し、該 嵌入片の先端にはツバを設け、嵌合穴に嵌合して連結した場合に上記ツバは嵌合 穴の底に形成した溝穴に係止する。従って、嵌合部はツバの係止によって嵌合穴 から抜けないようになる。ここで、嵌合穴は継手部材側に設け、嵌合部はツル側 に設けるのが一般的であるが、逆にする場合もある。以下、本考案に係る実施例 を図面に基づいて詳細に説明する。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案のツル継手構造を採用したメガネフレームの実施例である。メガ ネフレーム全体としての構成は従来のものと同じであり、リム１、１は連結部材 ２によって連結され、リム１の外側にはヨロイ３がロウ付けされている。そして 該ヨロイ３には継手部材４が固定され、この継手部材４にツル５が連結している 。そしてこのツル５は継手部材４に固定されているのではなくて、取り外して分 離出来る構造と成っている。

【０００８】 継手部材４には蝶番６が設けられており、該継手部材４は蝶番６を介して屈曲 することが出来、ひいてはツル５が折り畳まれる。本考案は該ツル５が着脱自在 となるように構成した点に特徴があり、ツル５は自由に取り外すことが出来る。 図２は継手部材４からツル５を分離した場合であり、継手部材４はヨロイ３に固 定した基部７と揺動部８から成って、両部７、８は蝶番６を介して連結している 。

【０００９】 そして揺動部８には嵌合穴９が形成され、該嵌合穴９の底には溝穴１０を有し ている。勿論、嵌合穴９と溝穴１０は連続して形成され、同図に示す継手部材４ は揺動部８の上方に設ているが、時には下方又は側方に設けることもある。一方 のツル５は端部に嵌合部１１を有し、この嵌合部１１は２本の嵌入片１２ａ、１ ２ｂから成っていて、両嵌入片１２ａ、１２ｂ間にはスリット溝１３が形成され ている。

【００１０】 そして、一方の嵌入片１２ａの先端にはツバ１４を上方へ突出し、この嵌合部 １１は上記継手部材４の嵌合穴９に嵌合する。細い嵌入片１２ａ、１２ｂは撓み 変形し、特に上側の嵌入片１２ａが撓むことで嵌合穴９に嵌り込み、ツバ１４は 溝穴１０に係止する。従って、嵌合穴９に嵌合部１１が嵌合してツバが溝穴１０ に係止するならば、ツル５は継手部材４から外れることはなく、安定した連結が 得られる。逆に連結したツル５を取り外しする場合には、ツバ１４を溝穴１０か ら押圧して解除した状態でツル５を引き抜くことになる。

【００１１】 図３は本考案の他の実施例であり、嵌合部１１にはクサリ１５が連結していて 、クサリ１５の端には重り１６を止着している。すなわちツルに代わって該クサ リを耳に掛けることでメガネを着用することが出来る。ここで、上記継手部材４ は基部７と揺動部８を蝶番を介して連結したものであるが、必ずしもこの構造に 限定はしない。例えばヨロイとの間に軸を設けて屈曲可能に連結する継手部材で あってもよい。以上述べたように、本考案に係るツル継手構造は継手部材を介し てツルを着脱自在に連結するものであり次のような効果を得ることが出来る。

【００１２】

【考案の効果】

本考案はツルを着脱自在に連結することが出来るように構成したものであって 、フロントフレームに合わせて適当なツルを選択することが出来る。例えば、同 じフロントフレームに前記図２に示すツルを取り付けしたり、又は図３に示すク サリツルを取着することが可能である。このことは、多種多様化しているメガネ フレームの種類を抑えることが出来るとともに、メガネを購入する人にとっても 、より似合うフレームを組み合わせて作り出す楽しみがある。

【００１３】 そして、ツルは継手部材を介して連結する訳であるが、片方に形成した嵌合穴 に嵌合部が嵌合して連結するものであり、ツルの連結状態は安定してガタ付くこ とはなく、又嵌合部先端に設けたツバが嵌合穴の底に形成している溝穴に係止す ることで外れることもない。しかし、ツルを外したい場合には、溝穴からツバを 押圧して解除するならば可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のツル継手構造を有すメガネフレーム。

【図２】ツル継手構造の実施例。

【図３】ツルをクサリに代えた実施例。

【符号の説明】

１ リム ２ 連結部材 ３ ヨロイ ４ 継手部材 ５ ツル ６ 蝶番 ７ 基部 ８ 揺動部 ９ 嵌合穴 10 溝穴 11 嵌合部 12 嵌入片 13 スリット溝 14 ツバ 15 クサリ 16 重り

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メガネフレームのフロント両サイドに設
   けたヨロイに継手部材を介してツルを取り外し可能な状
   態で連結するツル継手構造において、継手部材はヨロイ
   に固定する基部とツルと連結する揺動部から成って、両
   部材は蝶番を介して屈曲可能とし、上記揺動部には嵌合
   穴を設けるとともに該嵌合穴の底には溝穴を有し、一方
   のツル端には複数の嵌入片からなる嵌合部を形成し、該
   嵌合部先端にはツバを設け、該嵌合部を嵌合穴に嵌合す
   るとともにツバを溝穴に係止したことを特徴とするメガ
   ネフレームのツル継手構造。
2. 【請求項２】 メガネフレームのフロント両サイドに設
   けたヨロイに継手部材を介してツルを取り外し可能な状
   態で連結するツル継手構造において、継手部材はヨロイ
   に固定する基部とツルと連結する揺動部から成って、両
   部材は蝶番を介して屈曲可能とし、上記揺動部には複数
   の嵌入片からなる嵌合部を形成し、該嵌合部先端にはツ
   バを設け、一方のツル端には嵌合穴を設けるとともに該
   嵌合穴の底には溝穴を有し、該嵌合部を嵌合穴に嵌合す
   るとともにツバを溝穴に係止したことを特徴とするメガ
   ネフレームのツル継手構造。
3. 【請求項３】 メガネフレームのフロント両サイドに設
   けたヨロイに継手部材を屈曲可能に連結し、継手部材に
   取り付けしたツルを取り外し可能な状態で連結するツル
   継手構造において、継手部材には嵌合穴を設けるととも
   に該嵌合穴の底には溝穴を有し、一方のツル端には複数
   の嵌入片からなる嵌合部を形成し、該嵌合部先端にはツ
   バを設け、該嵌合部を嵌合穴に嵌合するとともにツバを
   溝穴に係止したことを特徴とするメガネフレームのツル
   継手構造。
4. 【請求項４】 メガネフレームのフロント両サイドに設
   けたヨロイに継手部材を屈曲可能に連結し、継手部材に
   は複数の嵌入片からなる嵌合部を形成し、該嵌合部先端
   にはツバを設け、一方のツル端には嵌合穴を設けるとと
   もに該嵌合穴の底には溝穴を有し、該嵌合部を嵌合穴に
   嵌合するとともにツバを溝穴に係止したことを特徴とす
   るメガネフレームのツル継手構造。