JP3016342U - 可動式装飾物を有する筆記具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動式装飾物を有する筆記具。 【構成】 本考案の可動式装飾物を有する筆記具は、筆
記具上方に座体を設け、該座体内に対称且つ末端を掌状
とした二つの可動桿を枢設し、該掌状部は座体両側より
外部に突出させ、該可動桿下方には両端が垂直に延伸さ
れて突起とされた推動片が設けられ、該推動片の両側の
突起上端は上記可動桿の枢接部分近くの内側に滑動式に
当接するものとし、該推動片をキャッチ上方に套設し、
該キャッチは筆記具の軸内に嵌設し、該キャッチの下半
部は底部より上方に突伸する板ばね部を有するものと
し、該板ばね部外側に、上記軸の壁面の溝より外部に突
出する制御桿を突設してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一種の筆記具に関し、特に芯の出し入れ操作と共に人体の掌を模した 掌部を外端に有する可動桿が上下に揺動する可動式装飾物を筆の上端に設け、そ の装飾性、趣味性を高めたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

筆記具は重要な文房具であるが、最近は時代の要求にあって、筆記の用途以外 に人に大して吸引力を有する付属品、例えば人形、球体などが加設されたものが 出回るようになった。しかし、殆どは形態の変化に留まり、動態の効果を有する ものは僅かである。このため筆記具は伝統的な製品に対してあまり活動性という 点では進歩がなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一種の活動性を有する装飾物を筆記具に設け、筆記具の趣味性を高 めることを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の可動式装飾物を有する筆記具は、筆記具上方に座体を設け、該座体内 に対称且つ末端を掌状とした二つの可動桿を枢設し、該掌状部は座体両側より外 部に突出させ、該可動桿下方には両端が垂直に延伸されて突起とされた推動片が 設けられ、該推動片の両側の突起上端は上記可動桿の枢接部分近くの内側に滑動 式に当接するものとし、該推動片をキャッチ上方に套設し、該キャッチは筆記具 の軸内に嵌設し、該キャッチの下半部にはキャッチ底部より上に突伸する板ばね 部を有するものとし、該板ばね部外側に上記軸より外部に突出する制御桿を突設 してなる。

【０００５】

【作用】 本考案は、筆記具の上方に座体を設け、座体内に二つの対称且つ末端を掌状と した可動桿を嵌設し、その掌部分は座体両側より外部に突出させ、可動桿下方に は両端を垂直に延伸して突起とした推動片を設け、該推動片を一つのキャッチ上 方に嵌設し、該キャッチを筆記具の軸に挿入する時、その上下の推動により芯の 伸縮を制御し、また同時に推動片の上下押圧を形成し、上記の可動桿の掌部分の 上下に揺動させ、以上の構成により、筆記具の趣味性を高める。

【０００６】

【実施例】

図１、２に示されるように、本考案は大きく軸１１及と筆先５からなる筆記具 １において、軸１内に芯１３を挿入し、芯１３の底端をばね１４に穿設し、一つ のキャッチ２を軸１１の上方に嵌設する。キャッチ２の底部には上に突伸する板 ばね部２１を設け、該板ばね部２１の外側には制御桿２１１を設け、該制御桿２ １１は、軸１１の外壁に設けた溝１１１より外部に突出する。該制御桿２１１に は押しボタン２１２を套設する。押しボタン２１２と共に制御桿２１１が下に押 される時、芯１３は筆先１２より伸出し、制御桿２１１が上に押し上げられる時 には、板ばね部２１上方の突起が軸１１に設けられたロック口１１２にロックさ れ、芯１３を縮んだ状態に戻す。

【０００７】 軸１１上方には座体３を設け、該座体３は前蓋３１、後蓋３２より構成する。 その中、前蓋３１内には二つの固定柱３１１、３１２を設け、対称の掌形の可動 桿３１３、３１４の連接に供する。可動桿３１３、３１４の下方には両端を垂直 に延伸した推動片３１５を設け、且つ該推動片３１５はその中央の円形孔３１６ をキャッチ２上端の小径部分２１３に嵌設し並びにねじ３１７で締結する。制御 桿２１１で芯１３の伸縮を制御すると同時に、キャッチ２が上下し、推動片３１ ５を連動させて可動桿３１３、３１４の押し出しを形成し、その掌部を上下に揺 動させる。

【０００８】 図３に示されるように、制御桿２１１が下に押される時には、芯１３はキャッ チ２の押圧により筆先１２より外部に突出し、書写に供されることができる。同 時に、キャッチ２の上方の推動片３１５は下に滑った状態となり可動桿３１３、 ３１４の腕部を水平状態に保つ。

【０００９】 図４に示されるように、キャッチ２が上に動かされる時には、その上方の推動 片３１５の両端の垂直延伸部分が可動桿３１３、３１４の垂直縁に沿って上向き に押し上げられ、可動桿３１３、３１４に固定柱３１１、３１２を支点として掌 を下げる動作を行わせる。このように制御桿２１１が上下に動かされる時に、上 方の座体３両側の掌は上下に揺動し、これにより筆記具の趣味性を高める。

【００１０】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案は人体の掌を模した掌部を外端に有する可動桿を有 する装飾物を筆記具の上端に設け、筆記具外壁上に突出する押しボタン操作によ り芯を筆先より出し入れすると同時に、上記可動桿が上下に揺動し掌が上下に振 られるものとされ、筆記具に本来の書写効果以外に趣味性を付加する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の断面図である。

【図４】本考案の動作表示図である。

【符号の説明】

１・・・筆記具 ２・・・キャッチ ３・・・座体 ５
・・・筆先 １１・・・軸軸 １３・・・芯 １４・・・ばね ２・
・・・板ばね部 ３１・・・前蓋 ３２・・・後蓋 １１１・・・溝 １
１２・・・ロック口 ２１１・・・制御桿 ２１２・・・押しボタン ２１３
・・・小径部分 ３１１、３１２・・・固定柱 ３１３、３１４・・・可
動桿 ３１５・・・推動片 ３１６・・・円形孔 ３１７・・
・ねじ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４３Ｋ 29/00

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筆記具上方に座体を設け、該座体内に対
   称且つ末端を掌状とした二つの可動桿を枢設し、該掌状
   部は座体両側より外部に突出させ、該可動桿下方には両
   端が垂直に延伸されて突起とされた推動片が設けられ、
   該推動片の両側の突起上端は上記可動桿の枢接部分近く
   の内側に滑動式に当接するものとし、該推動片をキャッ
   チ上方に套設し、該キャッチは筆記具の軸内に嵌設し、
   該キャッチの下半部はキャッチ底部より上に突伸する板
   ばね部を有するものとし、該板ばね部外側に上記軸より
   外部に突出する制御桿を突設してなる、可動式装飾物を
   有する筆記具。