JP3015632U - 誤食防止物品 - Google Patents

誤食防止物品

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JP3015632U
JP3015632U JP1995002767U JP276795U JP3015632U JP 3015632 U JP3015632 U JP 3015632U JP 1995002767 U JP1995002767 U JP 1995002767U JP 276795 U JP276795 U JP 276795U JP 3015632 U JP3015632 U JP 3015632U
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resin
resin binder
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bitterness
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JP1995002767U
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淳一 井ケ田
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Takara Co Ltd
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Takara Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】口に含んだ時に苦みを感じて催吐感を生じさせ
ることによって飲み込みを防止することができる誤食防
止物品。 【構成】苦み催吐剤4をバインダ3で保持させた皮膜6
を表面に2〜3ミクロンの厚さに形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、幼児が口にしても催吐感を感じて吐き出し、誤って飲み込んでしま う事故を未然に防止する誤食防止物品に関する。
【0002】
【考案の背景】
一般的に、誤飲、誤食による事故は幼児に多く見られるが、事故をまとめたも のとして図3の年齢別摂取経路(1993年4月〜1994年3月、(財)日本 中毒情報センター調べ)がある。この調査は1993年度に、一般市民から上記 情報センターが受信した中毒に関するデータであるが、このデータによると5才 未満の幼児の経口による事故が圧倒的に多いことがわかる。更に、同情報センタ ーによれば起因物質別に年齢層間の比較をすると、農薬、自然毒を除く家庭用品 、医薬品、工業用品などによる摂取事故が5才以下の乳幼児で80%〜95%を しめているという報告もされている。
【0003】 従来から乳幼児の誤飲、誤食に関しては問題が提起され、液体の場合には苦み 催吐剤を液体に添加することにより、口に含んだ時に苦みを感じて催吐感を生じ させ、誤飲を防止する方法があるが、形状物(特に幼児が扱う玩具)の場合は、 誤食を防止する方法として、なめても安全な塗料を使用するなど対策が取られて いたが、飲み込むことを防止する積極的な対策が望まれている。
【0004】
【考案の目的】
本考案は、前記背景の下に成立したものであって、口に含んだ時に苦みを感じ て催吐感を生じさせて吐き出させることによって飲み込みを防止することができ る誤食防止物品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を達成するための手段】
前記目的を達成するために、本考案に係る誤食防止物品は、苦み催吐剤をバイ ンダで保持させた皮膜を素材の表面に形成したことを特徴とする。
【0006】 なお、前記皮膜の厚さが2〜3ミクロンであるのが好ましい。
【0007】 前記素材がスチロール、ABS樹脂、ポリカーボネート、アクリル又は硬質塩 化ビニールであるときは、前記バインダをアクリル樹脂系バインダにするのが好 ましい。
【0008】 前記素材が軟質塩化ビニールであるときは、前記バインダが塩化ビニル樹脂系 バインダにするのが好ましい。
【0009】 前記素材がポリプロピレンであるときは、前記バインダが塩素化ポリプロピレ ン樹脂系バインダにするのが好ましい。
【0010】 前記素材が木であるときは、前記バインダが繊維素系樹脂バインダ、不飽和ポ リエステル樹脂系バインダ、酸硬化アミノアルキッド樹脂系バインダ、ポリウレ タン樹脂系バインダ、ビニルブチラール樹脂バインダ、セラミック系バインダ又 はニトロセルローズ系バインダにするのが好ましい。
【0011】 前記素材が金属又はガラスであるときは、前記バインダがエポキシ樹脂系バイ ンダ、メラミン樹脂系バインダ、アミノアルキッド樹脂系バインダ、アクリル樹 脂系バインダ、シリコン樹脂系バインダ、フェノール樹脂系バインダ、ウレタン 樹脂系バインダ又はアルキッド樹脂系バインダにするのが好ましい。
【0012】
【実施例】
図1は本考案に係る誤食防止物品で、小型の玩具である。この玩具5の表面に は苦み催吐剤4をバインダ3で保持させた皮膜6が形成されている。 この皮膜6は、苦み催吐剤4とバインダ3と溶剤とで構成された機能性塗料によ り玩具5の表面5aに形成された半浸透状皮膜である。上記機能性塗料は、玩具 5の素材に接着性のよいバインダ3を溶剤(有機溶剤)でうすめて形成した溶液 に、デナトニウムベンゾエイトからなる苦み催吐剤4(例えばマクファーレン・ スミス社製のBITREX(商標名)を使用すればよい)を溶かしたものである 。 上記有機溶剤は炭化水素類の溶剤であれば、例えばペンタン、へキサン、ヘプタ ン、石油エーテル、石油ベンゼン、ケロシン、シクロヘキサン、トルエン、キシ レン、エチルベンゼン、クロロホルム、塩化メチル、塩化メチレン、四塩化炭素 などを使用すればよい。
【0013】 アルコール類の溶剤であれば、例えばメタノール、エタノール、プロパノール 、ブタノール、アミルアルコールなどを使用すればよく、エーテル類の溶剤であ れば、例えばエチルエーテル、ブチルエーテル、イソアミルエーテルなどを使用 すればよい。
【0014】 また、ケトン類の溶剤であれば、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチ ルイソブチルケトンなどを使用し、エステル類の溶剤であれば、例えば酢酸エチ ル、酢酸ブチルなどを使用すればよい。 上記バインダ3は、玩具5の素材毎に接着性のよいものを選択する。このバイン ダ3は、例えば素材がスチロール、ABS、ポリカーボネート、アクリル又は硬 質塩化ビニールの場合にはアクリル樹脂系バインダ、軟質塩化ビニールの場合に は塩化ビニル樹脂系バインダ、ポリプロピレンの場合には塩素化ポリプロピレン 樹脂系バインダを使用すればよい。
【0015】 また、木の場合には繊維素系樹脂バインダ、不飽和ポリエステル樹脂系バイン ダ、酸硬化アミノアルキッド樹脂系バインダ、ポリウレタン樹脂系バインダ、ビ ニルブチラール樹脂バインダ、セラミック系バインダ又はニトロセルローズ系バ インダを使用すればよい。
【0016】 そして、金属又はガラスの場合には、エポキシ樹脂系バインダ、メラミン樹脂 系バインダ、アミノアルキッド樹脂系バインダ、アクリル樹脂系バインダ、シリ コン樹脂系バインダ、フェノール樹脂系バインダ、ウレタン樹脂系バインダ又は アルキッド樹脂系バインダを使用すればよい。
【0017】 なお、上記バインダ3は素材によって複数のバインダを混ぜ合わせて使用して もかまわない。
【0018】 そして、上記玩具5に皮膜6を形成するためには、図2に示すように、容器1 中に入れた溶剤2に重量比3.6%の上記バインダ3と、重量比0.4%の上記 苦み催吐剤4とを溶かし込んだ、固形分(不揮発分)が2〜4%の薄い液状の機 能性塗料で、この液状の機能性塗料に玩具5を浸漬した後、溶剤2を蒸発させ乾 燥するディップコーティングによればよい。そして、上記溶剤2を蒸発させ乾燥 して、半浸透状皮膜6を形成するためには、基本的には常温乾燥を行うが、乾燥 を促進するために素材がプラスチック系であれば、摂氏60〜70度で10分〜 30分で乾燥させることが考えられ、金属の場合には焼き付け塗布のために摂氏 150度以下(BITREXの融点が摂氏160度以上のため)で乾燥すること もある。
【0019】 なお、上記半浸透状皮膜6は2〜3ミクロンの厚さに形成する。これは、対象 の物品が玩具5であるため、素材の色合いに影響を与える、不自然な光の反射が 生じて玩具5が光ってしまう、催吐剤4がバインダ3のなかに沈殿するようにな り表面にバインダ3だけが現れ苦みを感じなくなる、素材の表面に細かい彫りな どの細工がある場合不必要な丸みが出て表面が滑らかになる等の点、及び小型の 玩具5の表面積は30〜40平方センチメートル程度と考えられるが、万が一飲 み込んだ場合にも安全性が確保できる等の上記諸条件を満足させながら催吐効果 を発揮するため、適切な数値を繰り返しテストにより求めた結果、上記数値に到 達したものである。
【0020】 上述のように、玩具5の素材表面に上記半浸透状皮膜6を形成した場合は、苦 み催吐剤同士がバインダ3で連結され、且つ玩具5の素材表面にバインダ3で付 着されているので、苦み催吐剤4が素材の表面から離脱し、手指に付着すること がなく、玩具5で遊んだ後に手指をなめるようなことがあっても苦みを感じるこ とがなく、通常使用時には苦みによるトラブルが発生することはない。
【0021】 そして、上記半浸透状皮膜6を形成した玩具5を口に含んだ場合は、苦み催吐 剤4が口内に溶け出して、苦みを感じさせるので催吐効果を発揮することができ る。
【0022】
【効果】
請求項1の考案によれば、苦み催吐剤がバインダで連結され、且つ物品の素材 表面に形成されているので、通常使用では催吐剤が剥れることなく素材の表面に 長期間保持させることができるとともに、物品を持った時に手指に催吐剤が付着 する不要な移染を抑え、誤食以外での苦みトラブルを最小限に抑えることができ る。そして、口に含んだ時には苦みを感じて催吐感を生じさせ、有効に物品の誤 食を防止することができる。
【0023】 請求項2の考案によれば、上記皮膜は2〜3ミクロンの薄い膜であるから、素 材の色合いに影響を与える、不自然な光の反射が生じて玩具等の素材が光ってし まったり、催吐剤がバインダのなかに沈殿して表面にバインダだけが現われ、苦 みを感じなくなったり、素材の表面に細かい彫りなどの細工がある場合不必要な 丸みが出て表面が滑らかになったりする等の問題がない。
【0024】 請求項3の考案によれば、現在入手できる最適の苦み催吐剤により、前記請求 項1によるより一層良好な効果が期待できる。
【0025】 請求項4の考案によれば、スチロール、ABS樹脂、ポリカーボネート、アク リル又は硬質塩化ビニールから成る素材に苦み催吐剤を確実に接着させることが できる。
【0026】 請求項5の考案によれば、軟質塩化ビニールから成る素材に苦み催吐剤を確実 に接着させることができる。
【0027】 請求項6の考案によれば、ポリプロピレンから成る素材に苦み催吐剤を確実に 接着させることができる。
【0028】 請求項7の考案によれば、木から成る素材に苦み催吐剤を確実に接着させるこ とができる。
【0029】 請求項8の考案によれば、金属又はガラスから成る素材に苦み催吐剤を確実に 接着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の物品の斜視図と皮膜の拡大図
【図2】上記物品の表面に皮膜を形成する方法の一例を
示す説明図
【図3】一般市民における年令層別摂取経路集計データ
【符号の説明】
3 バインダ 4 苦み催吐剤 5 玩具 6 皮膜

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苦み催吐剤をバインダで保持させた皮膜
    を素材の表面に形成したことを特徴とする誤食防止物
    品。
  2. 【請求項2】 前記皮膜の厚さが2〜3ミクロンである
    請求項1に記載の誤食防止物品。
  3. 【請求項3】 前記苦み催吐剤がデナトニウムベンゾエ
    イトからなる請求項1に記載の誤食防止物品。
  4. 【請求項4】 前記素材がスチロール、ABS樹脂、ポ
    リカーボネート、アクリル又は硬質塩化ビニールで、前
    記バインダがアクリル樹脂系バインダである請求項1に
    記載の誤食防止物品。
  5. 【請求項5】 前記素材が軟質塩化ビニールで、前記バ
    インダが塩化ビニル樹脂系バインダである請求項1に記
    載の誤食防止物品。
  6. 【請求項6】 前記素材がポリプロピレンで、前記バイ
    ンダが塩素化ポリプロピレン樹脂系バインダである請求
    項1に記載の誤食防止物品。
  7. 【請求項7】 前記素材が木で、前記バインダが繊維素
    系樹脂バインダ、不飽和ポリエステル樹脂系バインダ、
    酸硬化アミノアルキッド樹脂系バインダ、ポリウレタン
    樹脂系バインダ、ビニルブチラール樹脂バインダ、セラ
    ミック系バインダ又はニトロセルローズ系バインダであ
    る請求項1に記載の誤食防止物品。
  8. 【請求項8】 前記素材が金属又はガラスで、前記バイ
    ンダがエポキシ樹脂系バインダ、メラミン樹脂系バイン
    ダ、アミノアルキッド樹脂系バインダ、アクリル樹脂系
    バインダ、シリコン樹脂系バインダ、フェノール樹脂系
    バインダ、ウレタン樹脂系バインダ又はアルキッド樹脂
    系バインダである請求項1に記載の誤食防止物品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5457581B1 (ja) * 2013-05-15 2014-04-02 智子 出丸 乳幼児用耳栓
JP2014201363A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 大森機械工業株式会社 包装体

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