JP3015630U - プラスチック射出成型機の射出管の原料射出用のねじ棒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック射出成型機の射出管の原料射出
用のねじ棒である。 【構成】 ねじ棒の前端面に開き口を持つ一個の中空室
を設け、この中空室の周壁に内末端が中空室と連通する
相対的の二本のピン孔を設け、中空室に一個のスチール
ボールを入れて置いたあと、二本のピンでピン孔にさし
込みその内末端が中空室の中に突き出る様に固定して、
スチールボールを中空室から脱離しない様にし、又中空
室の底壁の末端と隣接して一個の環状凹み溝を設け、こ
の環状凹み溝と両端が連通すると同時に中心部が原料孔
と連通する複数の直径方向の原料通路を設けてあるプラ
スチック射出成型機の射出管の原料射出用のねじ棒。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案はプラスチッック射出成型機の射出管の中に用いる原料射出用のねじ棒で 、原料を射出管から射出させて型の中に入らせるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のプラスチック射出成型機の射出管の中に用いて原料を射出させるねじ棒 は図４が示す様に、ねじ棒１の前端に別の一個のねじ棒ヘッド２をねじ付けて、 このねじ棒ヘッド２はその中央部の周囲に一個の原料逆もどり止めスリーブ２１ をはめ付けてあり、その後端部はおすねじ部を持ち、ねじ棒１の前端部のめすね じ孔とねじ合い、又ねじ棒１の前端には別の一個の原料逆もどり止め環２２が付 けてあり、ねじ棒ヘッド２のスリーブ２１をはめてある部分のすぐ後に位置して いる。このねじ棒１とねじ棒ヘッド２のねじ合わせ方式は両者の間に多少の隙間 が存在し、この隙間に原料が入りこむと共に、長期の使用後このねじ合せ部は腐 触して錆を生じて、原料が汚されるから成型された製品の品質を悪くする。なお その構造は複雑な欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

射出管の中の原料を汚さなく、もっと簡単な構造を持つねじ棒を作る必要があ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るプラスチック射出成型機の射出管の原料射出用のねじ棒は、上記 課題を達成するため、開き口が前端面にある一中空室を持ち、この中空室の周壁 に相対する様に設け、又中空室と連通する二個のピン孔を持ち、一個のスチール ボールを前記中空室に挿入した後、それらのピン孔にピンをさしこんでその内末 端が前記中空室の中に突き出されて、前記スチールボールが多少前記中空室の中 で移動できるが前端面の開き口から抜け出ない様にし、又前記中空室の底壁の中 心に一本の原料孔をあけてあるねじ棒ヘッドを一体に形成し、このねじ棒ヘッド の後端に隣接して設けた一条の環状凹み溝を持ち、この環状凹み溝にその両端が 連通し、又その中心部が前記中空室の底壁の中心原料孔と連通する複数の直径方 向の原料通路を持った構成を有する。

【０００５】

【作用】

射出管の中に設置する原料射出用のねじ棒の前端面に開き口を持つ一個の中空 室を設け、この中空室の周壁に二本の相対するピン孔をあけておき、中空室の中 に一個のスチールボールを置いたあと、前記ピン孔にピンをさし入れて、その内 末端を中空室の中に突き入れさせて、スチールボールが中空室の中で前後に少し 移動できるが、前端面の開き口からぬけ出ない様にし、又中空室の底壁の中心に 後向きに一本の原料孔を設け、更に中空室の底壁の末端と隣接する箇所に一条の 環状凹み溝を設け、この環状凹み溝と両端が連通し、又中心部が前記原料孔と連 通する複数の直径方向の原料通路を設けて、ねじ棒が回転されたら溶解した原料 を前方に押し進ませて、前記環状凹み溝から複数の原料通路を経由して、原料孔 から中空室の中に入り、スチールボールと中空室の内壁との隙間を通過して、前 端の開き口から射出管の前端部に流入した後、前端のノズルから射出されて型の 中に入る様にする。

【０００６】

【実施例】

本案のプラスチック射出成型機の射出管の原料射出用のねじ棒は図１が示す様 に、ねじ棒３と一体に構成されたねじ棒ヘッド４を持ち、このねじ棒ヘッド４の 前端面に開き口を持つ一個の中空室４１を形成し、一個のスチールボール４３を この中空室４１の中にはめ込み、又中空室４１の周壁に相対する二本のピン孔４ ２を中空室４１と連通して設け、二本のピン４４でピン孔４２に入れこみ、その 内末端が中空室４１の中に突き出させて固定し、それでスチールボール４３を中 空室４１の中から開き口の方へ抜け落ちない様にする。更に中空室４１の底壁に 中空室４１と連通する原料孔４１１を設ける。なお中空室４１の底壁末端に隣接 して一条の環状凹み溝３１を設け、両端がこの環状凹み溝と連通し、同時に中心 部が原料孔４１１と連通する複数の直径方向の原料通路３１１を設ける。それで 原料孔４１１は原料通路３１１と中空室４１とに連通する。

【０００７】 本案のプラスチック射出成型機の射出管５の原料射出用ねじ棒３を射出管５に 組み合わせ、図２が示す様にねじ棒３が回転されて原料を押して前進させると、 環状凹み溝３１から原料通路３１１と原料孔４１１を経由して、中空室４１の中 に入ったあとスチールボール４３と中空室４１の内壁との隙間を通過し開き口か ら射出管の前端部６に入る。

【０００８】 次に図３を参考に見る。原料がねじ棒３に押されて前進した時、スチールボー ルは原料の逆方向の圧力を受けて後退し、原料孔４１１を塞ぐ。それでねじ棒３ の原料通路３１１と原料孔４１１は原料が停止されるから、射出管５の中のねじ 棒３の前方にある溶解した原料は射出管５の前端部６のノズル７から射出されて 、型の中に入り成型される。

【０００９】

【考案の効果】

本案のねじ棒はそのヘッドが一体に構成されて、ねじ合わせ部が全然ないので 原料がひっかかる隙間がなく、それで錆を生ずる場所がない。それで原料が汚さ れる事なく、成型される製品の品質を悪くしない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案のプラスチック射出成型機の射出管の原料
射出用のねじ棒の分解斜視図。

【図２】本案のプラスチック射出成型機の射出管の原料
射出用のねじ棒が原料を押す状況を示す断面図。

【図３】本案のプラスチック射出成型機の射出管の原料
射出用のねじ棒が原料を押して射出管の先端から射出す
る状況を示す断面図。

【図４】従来のプラスチック射出成型機の射出管の原料
射出用のねじ棒の断面図。

【符号の説明】

３ ねじ棒 ４ ねじ棒ヘッド ３１ 環状凹み溝 ４１ 中空室 ４２ ピン孔 ４３ スチールボール ４４ ピン ３１１ 原料通路 ４１１ 原料孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 開き口が前端面にある一中空室を持ち、
   この中空室の周壁に相対する様に設け、又中空室と連通
   する二個のピン孔を持ち、一個のスチールボールを前記
   中空室に挿入した後、それらのピン孔にピンをさしこん
   でその内末端が前記中空室の中に突き出されて、前記ス
   チールボールが多少前記中空室の中で移動できるが前端
   面の開き口から抜け出ない様にし、又前記中空室の底壁
   の中心に一本の原料孔をあけてあるねじ棒ヘッドを一体
   に形成し、このねじ棒ヘッドの後端に隣接して設けた一
   条の環状凹み溝を持ち、この環状凹み溝にその両端が連
   通し、又その中心部が前記中空室の底壁の中心原料孔と
   連通する複数の直径方向の原料通路を持つプラスチック
   射出成型機の射出管の原料射出用のねじ棒。