JP3015568U - 薬保管箱 - Google Patents

薬保管箱

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JP3015568U
JP3015568U JP1995001544U JP154495U JP3015568U JP 3015568 U JP3015568 U JP 3015568U JP 1995001544 U JP1995001544 U JP 1995001544U JP 154495 U JP154495 U JP 154495U JP 3015568 U JP3015568 U JP 3015568U
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誠司 鏡味
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誠司 鏡味
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬を一回に服用すべき単位で分別して収容す
ることができ、服用すべき日時を明確化し得る薬保管箱
を提供すること。 【構成】 薬保管箱1は、直方体状の箱体2の上面に、
矩形の開口3を縦に7列それぞれ平行に形成し、各開口
3に透明なスライドカバー4を取り付けたもので、箱体
2の内部は、隔壁6によって縦方向に仕切られると共
に、仕切り板7によって横方向に仕切られて、各開口3
の内側にそれぞれ3つの小部屋9が形成されている。ま
た、箱体2の上面には、7列の開口3に対応して、月〜
日の曜日を示す文字が表示されると共に、縦に3つ並ぶ
小部屋9のそれぞれに対応して、薬の服用時間を示す朝
・昼・夜の文字が表示されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、薬を収容するための薬保管箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院などでは、一つの袋に数日分の薬をまとめて収納して患者に渡して いる。そして、患者は、袋に記載された服用方法にしたがって、自ら薬を選び出 して服用している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、多種類の薬を多量にもらった場合など、薬の種類、服用すべき 数、服用時間などを理解した上で、服用すべき薬を服用のたびに間違いなく選び 出すことはきわめて面倒なことである。また、特に老人の場合は、家族や看護人 などが薬の服用状態を監視し、管理しなければならないケースも多い。しかし、 薬を服用したか否かは、薬の残量で確認する程度のことしかできず、例えば、仮 に薬の残量が予定より多いことに気づいたとしても、一日に何度も確認していな い限り、いつ服用し忘れたのか、あるいは、いつ服用量を間違えたのかといった ことまでははっきりしない。
【0004】 そこで本考案は、薬を一回に服用すべき単位で分別して収容することができ、 服用すべき日時を明確化し得る薬保管箱を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用、および効果】
上述の目的を達成するためになされた第1の考案は、請求項1記載の通り、薬 を一回に服用すべき単位で分別して収容可能な薬保管箱であって、 直方体状で、その上面には矩形の開口が縦に複数列それぞれ平行に形成された 箱体と、 該箱体の内部を縦に仕切って、前記開口に対応する部屋を形成する隔壁と、 該隔壁にて形成された部屋を横に仕切って、更に複数の小部屋に分ける仕切り 板と、 前記複数の開口の各々に開閉自在に取り付けられた蓋と を備えたことを特徴とする。
【0006】 第1の考案の薬保管箱によれば、隔壁によって仕切られた複数列の部屋が横方 向へ並び、その部屋は仕切り板によって更に複数の小部屋に分けられて、この小 部屋が縦方向に並んでいる。ここで、例えば、各部屋を1日分の薬に割り当て、 各小部屋をそれぞれ朝・昼・夜といった服用時間毎に分けて割り当てておけば、 各小部屋に一回に服用すべき薬を収納しておくことができ、服用のたびに必要な 薬を選び出さなくてもよい。また、この場合、小部屋は、横方向に服用日、縦方 向に服用時間で配列されることとなるので、服用すべき日時が明確になり、例え ば服用を忘れた場合等は、そのまま薬を残しておくことにより、後日、服用を忘 れた日を特定することも容易となる。
【0007】 次に、第2の考案は、請求項2記載の通り、薬を一回に服用すべき単位で分別 して収容可能な薬保管箱であって、 直方体状で、その上面には縦方向に延びる矩形の開口が縦に複数列それぞれ平 行に形成され、更に一側面にも開口部を有する箱体と、 該箱体の一側面の開口部から当該箱体内に摺動自在に収納される引出しと、 該引出しの内部を縦に仕切って、前記開口に対応する部屋を形成する隔壁と、 該隔壁にて形成された部屋を横に仕切って、更に複数の小部屋に分ける仕切り 板と、 前記複数の開口の各々に開閉自在に取り付けられた蓋と を備えたことを特徴とする。
【0008】 第2の考案の薬保管箱によれば、上述した第1の考案の薬保管箱と同様、隔壁 と仕切り板とによって縦横に小部屋が配列され、各小部屋に一回に服用すべき薬 を収納しておくことができ、服用すべき日時を明確にできる。また、特にこの薬 保管箱の場合、第1の考案の薬保管箱とは異なり、各小部屋が箱体に収納される 引出しの中に形成されている。そのため、薬を収納するに当たっては、引出しを 引っ張り出しておいて、必要な部屋へ薬を分配した上で引出しを箱体に収納すれ ば、多数の蓋を開け閉めしなくても、簡単に薬を分別して収納することができる ので便利である。
【0009】 また、この薬保管箱の場合、請求項3記載の通り、 前記箱体の側面の内、前記引出しが引き出される面の裏側に当たる面に、前記 引出しを押し出すための透孔を備えるとより望ましい。 この様な構成を加えると、例えば指を透孔に突っ込んで引出しを押し出すだけ で、簡単に引出しを箱体から取り出すことができる。
【0010】 次に、第3の考案は、請求項4記載の通り、薬を一回に服用すべき単位で分別 して収容可能な薬保管箱であって、 直方体状の箱体の上面全体を開放してなる外枠と、 該外枠の上面側から該外枠内にそれぞれ着脱自在に収納されて、横に複数配列 され、それぞれの上面には矩形の開口が形成された小箱と、 該小箱の内部の部屋を横に仕切って、更に複数の小部屋に分ける仕切り板と、 前記開口にそれぞれ開閉自在に取り付けられた蓋と を備えたことを特徴とする。
【0011】 第3の考案の薬保管箱によれば、上述した第1、第2の考案の薬保管箱と同様 に、縦横に小部屋が配列され、各小部屋に一回に服用すべき薬を収納しておくこ とができ、服用すべき日時を明確にできる。また、特に上記第1、第2の考案の 薬保管箱とは異なり、小箱が外枠内に並べて収納され、小部屋は複数の小箱内の それぞれに形成されている。そのため、一つの小箱だけを取り外すことができ、 例えば各小箱を1日分の薬に割り当てておけば、外出する際などは簡単に1日分 だけを携帯することができるので便利である。
【0012】 また、この薬保管箱の場合、請求項5記載の通り、 前記外枠の底面に、前記小箱を押し出すための透孔を備えるとより望ましい。 この様な構成を加えると、例えば指を透孔に突っ込んで小箱を押し出すだけで 、簡単に各小箱を外枠から取り出すことができる。
【0013】 また、請求項6記載の通り、 前記小箱の側面に、係合凸部又は係合凹部が設けられると共に、 前記外枠には、前記係合凸部又は係合凹部に対応する位置に、係合凹部又は係 合凸部が設けられているものも望ましい。
【0014】 この様な薬保管箱であれば、薬保管箱全体を傾けたような場合でも、簡単には 小箱が外枠から脱落したりしないので、薬保管箱を持ち運ぶ際などの取り扱いが 容易なものとなる。 ところで、これら第1〜第3の考案の薬保管箱の場合、請求項7記載の通り、 前記蓋は、前記矩形の開口に対して縦方向に摺動可能にはめ込まれたスライド カバーであり、 該スライドカバーの下面には、該スライドカバーが所定量摺動する毎に前記仕 切りと接触し、その摺動を軽く規制する係止突起が形成されているとよい。
【0015】 この様に構成された薬保管箱によれば、係止突起が仕切りと接触することによ って、スライドカバーは段階的にスライドさせることができるので、過度に意識 してスライドカバーを動かさずとも、順番に段階的に小部屋を開放できる。 次に、第4の考案は、請求項8記載の通り、薬を一回に服用すべき単位で分別 して収容可能な薬保管箱であって、 同一軸を中心として軸方向に複数配列され、それぞれが回転可能であり、周側 面には開口が形成された円筒状のリングと、 該リングの円形の開放端面を閉塞する位置にそれぞれ配置されて、各リングの 内側に円形の部屋を形成する円板状の隔壁と、 該隔壁にて形成された円形の部屋を仕切って、更に複数の小部屋に分ける仕切 り板と を備えたことを特徴とする。
【0016】 第4の考案の薬保管箱によれば、隔壁によって仕切られた複数の円形の部屋が 軸方向へ並び、その部屋は仕切り板によって更に複数の小部屋に分けられて、こ の小部屋が軸の周囲に並んでいる。また、リングに形成された開口は、各小部屋 に対応するサイズのものであり、リングの回転位置に応じて任意の小部屋を開放 することができる。この場合も、使用方法については第1〜第3の考案のものと 同様であり、各部屋を1日分の薬に割り当て、各小部屋をそれぞれ朝・昼・夜と いった服用時間毎に分けて割り当てておけば、各小部屋に一回に服用すべき薬を 収納しておくことができ、服用すべき日時は明確になる。
【0017】 特に、この薬保管箱の場合は、請求項9記載の通り、 前記リングの並びの両端に、前記複数のリングからなる円筒体の転がりを防止 する転がり防止部材を備えていると望ましい。 転がり防止部材としては、円筒体が転がらないようにできるものであれば何で も良く、矩形あるいはその他不定形の板状体、あるいは、円筒体の軸から円筒体 の半径以上に遠心方向に延びる棒状体等を、リングの並びの両端に設けるとよい 。こうすれば、複数のリングを軸方向に配列してなる部分が円筒体をなすもので あっても、転がり防止部材が邪魔になって円筒体が転がることはなく、薬保管箱 が載置位置から転がり落ちるといったことは防止される。
【0018】 また、請求項10記載の通り、 隣接する2つの仕切り板により形成された扇形の小部屋の一つを、前記リング に平行な円筒面をなす壁で閉塞してあっても便利である。 この様に構成した薬保管箱の場合、リングを回転させて、前記閉塞された小部 屋の位置にリングの開口を移動させれば、いずれの小部屋も開放されない。した がって、薬の取り出しを行う場合以外は、この位置にリングを回転させておけば 、小部屋内にほこりなどが入らないのでよい。
【0019】 更に、請求項11記載の通り、 前記リングの内周面には、該リングが所定量回転する毎に前記仕切りと接触し 、その回転を軽く規制する係止突起が形成されているとよい。 この様に構成された薬保管箱によれば、係止突起が仕切りと接触することによ って、リングを段階的に回転させることができるので、過度に意識してリングを 動かさずとも、順番に小部屋を開放できる。
【0020】 以上説明した第1〜第4の考案の薬保管箱においては、いずれも、請求項12 記載の通り、 前記蓋あるいは前記リングが、透明なものであると特に便利である。 この様に構成すれば、一目で内部の状態を確認することができるので、例えば 、薬の飲み忘れを確認するといったことも容易である。
【0021】 また、請求項13記載の通り、 前記隔壁及び前記仕切り板によって形成された小部屋には、薄いフィルムを成 形してなる取り外し可能な収納容器が配置されているとより望ましい。 この様に構成すれば、収納容器のみを取り外して交換したり洗浄したりするこ とができるので、小部屋内を清潔に保つことができ、常に薬を衛生的に保管する ことができる。
【0022】 また更に、請求項14記載の通り、 前記隔壁にて分けられた部屋毎に決められた曜日を示す曜日表示部を備えたも のもよい。 この様に構成すれば、服用すべき薬と曜日との対応を一目で判断できるので、 服用日時を間違えにくく、服用し忘れた薬の確認も簡単である。
【0023】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 [第1実施例] 第1実施例としての薬保管箱1は、図1に示す通り、直方体状の箱体2の上面 に、矩形の開口3を縦に7列それぞれ平行に形成し、各開口3に透明なスライド カバー4を取り付けたもので、箱体2の内部は、隔壁6によって縦方向に仕切ら れると共に、仕切り板7によって横方向に仕切られて、各開口3の内側にそれぞ れ3つの小部屋9が形成されている。また、箱体2の上面には、7列の開口3に 対応して、月〜日の曜日を示す文字が表示されると共に、縦に3つ並ぶ小部屋9 のそれぞれに対応して、薬の服用時間を示す朝・昼・夜の文字が表示されている 。
【0024】 上記各構成についてより詳しく説明すると、箱体2は、図2、図3に示すよう に、本体ケース11及び上面カバー12からなり、上面カバー12の外周部に形 成された係合突起13が、本体ケース11の係合溝14に係合して、両者が固定 されている。なお、上面カバー12を本体ケース11に固定する方法としては、 係合突起13と係合溝14とを係合させる方法以外にも、本体ケース11と上面 カバー12とを融着する方法や、適当な接着剤等を介して接着する方法等、種々 の固定方法が考えられる。
【0025】 また、箱体2の内部には、2つ1組の隔壁6がスライドカバー4の幅に合わせ て平行に立設されると共に、各1組の隔壁6の間にそれぞれ2つの仕切り板7が 立設され、全体では、横に7列縦に3個の合計21の小部屋9が形成されている 。
【0026】 更に、スライドカバー4は、図2に示す通り、上面カバー12に形成された凹 部15に嵌まり込む凸部16を有し、手前にスライドさせることができる様にな っている。また、各スライドカバー4の下面には、図3(a)に示す通り、係止 突起17が形成されている。この係止突起17は、スライドカバー4をスライド させる際に仕切り板7に引っかかるものであり、スライドカバー4を段階的にス ライドさせるように機能する。これにより、過度に意識してスライドカバーを動 かさずとも、順番に段階的に小部屋9を開放できる。
【0027】 以上のように構成された薬保管箱1によれば、月〜日曜および朝〜夜の21の 小部屋のそれぞれに、一回に服用すべき薬を収納しておくことができるので、服 用のたびに必要な薬を選び出さなくてもよく、薬の飲み忘れや飲み過ぎの防止に 効果的である。また、収納された薬を服用すべき日時が明確になり、例えば服用 を忘れた場合等は、そのまま薬を残しておくことにより、後日、服用を忘れた日 を特定することも容易となる。また、スライドカバー4が透明なものなので、一 目で内部の状態を確認することができ、容易に薬の飲み忘れを確認することがで きる。
【0028】 [第2実施例] 第2実施例としての薬保管箱21は、図4に示す通り、直方体状の箱体22の 上面に、矩形の開口23を縦に7列それぞれ平行に形成し、各開口23に透明な スライドカバー24を取り付けたもので、箱体22の内部は、隔壁26によって 縦方向に仕切られると共に、仕切り板27によって横方向に仕切られて、各開口 23の内側にそれぞれ3つの小部屋29が形成されている。また、箱体22の上 面には、7列の開口23に対応して、月〜日の曜日を示す文字が表示されている 。これらは、第1実施例とほぼ同様の構成である。更に、本実施例において特徴 的な部分は、箱体22の側面にも開口部を有し、この開口部に引出し30が収納 されていることにある。
【0029】 箱体22は、図5に示すように、本体ケース31及び上面カバー32からなり 、上面カバー32の外周部に形成された係合突起33が、本体ケース31の係合 溝34に係合して、両者が固定されている。 また、箱体22の内部には、引出し30が収納されている。そして、この引出 し30の内側が、第1実施例と同様に、隔壁26と仕切り板27とによって区画 され、横に7列縦に3個の合計21の小部屋29が形成されている。更に、箱体 22には、引出し30が引き出される面の裏側に当たる面(図5(a)では左端 側)に、引出し30を押し出すための透孔35を備えている。これにより、例え ば透孔35に指を突っ込んで引出し30を押し出すだけで、簡単に引出し30を 箱体から取り出すことができる。
【0030】 更に、引出し30内の各小部屋29には、薄いフィルムを成形してなる取り外 し可能な収納容器36が配置されている。この収納容器36は、使い捨てのもの で、収納容器36のみを取り外して交換することにより、小部屋内を常に清潔に 保ち、薬を衛生的に保管することができる。なお、この収納容器36は、きわめ て薄いものなので、図においては厚さを示さず、単に二点鎖線で表してある。
【0031】 以上のように構成された薬保管箱21も、第1実施例のものと同様の効果を奏 する。また特に、薬を分別・収納するに当たっては、引出し30を引っ張り出し ておき、必要な小部屋29へ薬を分配した上で引出し30を箱体22に収納すれ ばよいので、多数のスライドカバー24を開け閉めしなくても、簡単に薬を分別 して収納することができるので便利である。
【0032】 [第3実施例] 第3実施例としての薬保管箱41は、直方体状の箱体の上面全体を開放してな る外枠42と、外枠42の上面側から外枠42内にそれぞれ着脱自在に収納され た小箱43とからなる。小箱43は、外枠42内において横方向に7つ配列され 、それぞれの上面には矩形の開口44が形成され、各開口44には透明なスライ ドカバー45を取り付けてある。また、小箱43の内部は、仕切り板47によっ て仕切られて、それぞれ3つの小部屋49が形成されている。また、各小箱43 には、それぞれ月〜日の曜日を示す文字が表示されている。
【0033】 各小箱43は、図7(a)に示すように、本体ケース61及び上面カバー62 からなり、上面カバー62の外周部に形成された係合突起63が、本体ケース6 1の係合溝64に係合して、両者が固定されている。 また、各小箱43の長手方向両端面には、図6、図7(b)に示すように、係 合凸部50が形成されており、この係合凸部50が、外枠42の内側に形成され た係合凹部51と係合する。これにより、薬保管箱41全体を傾けたような場合 でも、簡単には小箱43が外枠42から脱落したりしないので、薬保管箱41を 持ち運ぶ際などの取り扱いが容易なものとなる。
【0034】 更に、外枠42の下面には、透孔52が形成されている。これにより、例えば 透孔52に指を突っ込んで小箱43を押し出すだけで、簡単に小箱43を外枠4 2から取り出すことができる。 加えて、小箱43内には、薄いフィルムを成形してなる取り外し可能な収納容 器53が配置されている。この収納容器53は、第2実施例のものと同様のもの である。
【0035】 以上のように構成した薬保管箱41も、各小部屋に一回に服用すべき薬を分別 して収納しておくことができ、上述した第1、第2実施例の薬保管箱と同様の効 果を奏する。また特に、第1、第2実施例の薬保管箱とは異なり、一つの小箱4 3だけを取り外すことができるので、外出する際などは一日分の薬を簡単に携帯 することができて便利である。
【0036】 [第4実施例] 第4実施例としての薬保管箱71は、図8に示すように、7つのブロックから 構成される円筒状のもので、各ブロックに対応して7つの透明なリング73が配 置され、7つのリング73の並びの両端には転がり防止板74、75が取り付け られている。また、各リング73の周側面には開口76が形成され、図9の分解 図(部品の一部のみ図示)に示す通り、各リング73の内部には、仕切り部材7 8が配置されている。薬保管箱71全体では、リング73及び仕切り部材78を 1組のブロックとし、そのブロックを7組並べ、その両端に転がり防止板74、 75を配置し、それらを中心軸79を通して固定した構成となっている。
【0037】 これらの構成について更に詳しく説明すると、仕切り部材78は、図10に示 す通り、ちょうどリング73の内側に収まる外径にされた円板状の隔壁81と、 遠心方向に延びてリング73の内側の空間を扇形に4分割する4つの仕切り板8 2と、2つの仕切り板82の間を結んで円筒面をなす壁83と、仕切り部材78 を多数配列した際に、2つの仕切り部材78を互いに係合させるための係合凸部 84および係合凹部85とからなる。この仕切り部材78を配列した際には、係 合凸部84および係合凹部85が係合し、仕切り部材78が互いに回転しない状 態で配列される。加えて、壁83の外周面には、図8に示した通り、月〜日の曜 日を示す文字が表示されている。なお、リング73は透明なので、リング73が 重なった状態であっても、月〜日の曜日を示す文字は読み取ることができる。
【0038】 リング73は、仕切り部材78の仕切り板82に支持されて、仕切り部材78 の周囲を回転自在とされている。そして、このリング73の内面には、図11に 示す通り、内面を4等分する位置に係止突起87が形成されている。この係止突 起87は、リング73が仕切り部材78の周囲で所定量回転する毎に、仕切り部 材78の仕切り板82の端部に引っかかるもので、これによりリング73を適切 な位置で係止させることができる。
【0039】 転がり防止板74、75は、それぞれ図12,図13に示す通り、角部を円弧 状にした矩形板であり、それぞれの中心には、係合凹部85、係合凸部84が形 成されている。これらの係合凹部85、係合凸部84は、仕切り部材78に形成 されていたものと全く同形状のものであり、転がり防止板74、75も、仕切り 部材78に対して回転しない状態で配列される。
【0040】 更に、仕切り部材78によって形成される小部屋には、図14に示すように、 薄いフィルムを成形してなる取り外し可能な収納容器89が配置されている。こ の収納容器89は、図14(b)、同図(c)に示す通り、第2、第3実施例の ものと同様のものであるが、図14(a)に示した様に、仕切り部材78の形状 に合わせて折曲げてセットされる。
【0041】 以上のように構成した薬保管箱71は、リング73を回転させることにより、 リング73と仕切り部材78とによって形成される3つの小部屋のいずれかに開 口76が連通し、薬を出し入れできる。また、リング73を回転させて開口76 を仕切り部材78の壁83の位置移動させれば、いずれの小部屋も開放されない ので、薬の取り出しを行う場合以外は、この位置にリング73を回転させておけ ば、ほこりなどが入らないのでよい。
【0042】 この様な薬保管箱71でも、各小部屋に一回に服用すべき薬を分別して収納し ておくことができ、上述した第1〜第3実施例の薬保管箱と同様の効果を奏する 。 以上本考案の実施例を説明したが、本考案はこれに限定されず、本考案の要旨 を逸脱しない範囲内の種々なる態様を採用することができる。
【0043】 例えば、上記第1〜第4の実施例では、一日分の薬を3つの小部屋に分けて入 れる構成を示したが、薬の服用回数に合わせて小部屋を2つあるいは4つ以上に してもよい。また、任意の数の小部屋を自由に形成できるように、仕切り板を着 脱自在に取り付けておいてもよい。仕切り板を着脱自在に取り付けるには、仕切 り板を両側の隔壁の間隔よりも僅かに幅広にしておき、隔壁間に押し込んで装着 してもよいし、仕切り板および隔壁に互いに係合する凹部と凸部とを設けておい てもよい。そして特に、仕切り板の取付位置が適当に選択でき、小部屋の大きさ が任意に変えられるとより便利である。こうすれば、例えば、朝夕の薬の数が多 く、昼の薬の数が少ないといった場合には、朝夕の薬を収納する小部屋を昼の薬 を収納する小部屋よりも大きくしておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の薬保管箱を示す斜視図である。
【図2】 第1実施例の薬保管箱を示し、同形状の連続
する部分を一部省略した正面断面図である。
【図3】 第1実施例の薬保管箱を示し、(a)は図2
のA−A線断面図、(b)は図2のB−B線断面図であ
る。
【図4】 第2実施例の薬保管箱を示す斜視図である。
【図5】 第2実施例の薬保管箱を示し、(a)は同形
状の連続する部分を一部省略した正面断面図、(b)は
図5(a)のC−C線断面図である。
【図6】 第3実施例の薬保管箱を示す斜視図である。
【図7】 第3実施例の薬保管箱を示し、(a)は同形
状の連続する部分を一部省略した正面断面図、(b)は
図7(a)のD−D線断面図である。
【図8】 第4実施例の薬保管箱を示す斜視図である。
【図9】 第4実施例の薬保管箱の部品を示す分解図で
ある。
【図10】 第4実施例の薬保管箱の仕切り部材を示
し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側
面図である。
【図11】 第4実施例の薬保管箱のリングを示し、
(a)は左側面図、(b)は正面図である。
【図12】 第4実施例の薬保管箱の一方の転がり防止
板を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
【図13】 第4実施例の薬保管箱のもう一方の転がり
防止板を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図であ
る。
【図14】 第4実施例の薬保管箱の収納容器を示し、
(a)は配置状態を示す側面図、(b)は側面図、
(c)は平面図である。
【符号の説明】
1,21,41,71・・・薬保管箱、2,22・・・
箱体、3,23,44,76・・・開口、4,24,4
5・・・スライドカバー、6,26,81・・・隔壁、
7,27,47,82・・・仕切り板、9,29,49
・・・小部屋、11,31,61・・・本体ケース、1
2,32,62・・・上面カバー、13,33,63・
・・係合突起、14,34,64・・・係合溝、15・
・・凹部、16・・・凸部、17,87・・・係止突
起、30・・・引出し、35,52・・・透孔、36,
53,89・・・収納容器、42・・・外枠、43・・
・小箱、50,84・・・係合凸部、51,85・・・
係合凹部、73・・・リング、74、75・・・転がり
防止板、78・・・仕切り部材、79・・・中心軸、8
3・・・壁。

Claims (14)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬を一回に服用すべき単位で分別して収
    容可能な薬保管箱であって、 直方体状で、その上面には矩形の開口が縦に複数列それ
    ぞれ平行に形成された箱体と、 該箱体の内部を縦に仕切って、前記開口に対応する部屋
    を形成する隔壁と、 該隔壁にて形成された部屋を横に仕切って、更に複数の
    小部屋に分ける仕切り板と、 前記複数の開口の各々に開閉自在に取り付けられた蓋と
    を備えたことを特徴とする薬保管箱。
  2. 【請求項2】 薬を一回に服用すべき単位で分別して収
    容可能な薬保管箱であって、 直方体状で、その上面には縦方向に延びる矩形の開口が
    縦に複数列それぞれ平行に形成され、更に一側面にも開
    口部を有する箱体と、 該箱体の一側面の開口部から当該箱体内に摺動自在に収
    納される引出しと、 該引出しの内部を縦に仕切って、前記開口に対応する部
    屋を形成する隔壁と、 該隔壁にて形成された部屋を横に仕切って、更に複数の
    小部屋に分ける仕切り板と、 前記複数の開口の各々に開閉自在に取り付けられた蓋と
    を備えたことを特徴とする薬保管箱。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の薬保管箱において、 前記箱体の側面の内、前記引出しが引き出される面の裏
    側に当たる面に、前記引出しを押し出すための透孔を備
    えたことを特徴とする薬保管箱。
  4. 【請求項4】 薬を一回に服用すべき単位で分別して収
    容可能な薬保管箱であって、 直方体状の箱体の上面全体を開放してなる外枠と、 該外枠の上面側から該外枠内にそれぞれ着脱自在に収納
    されて、横に複数配列され、それぞれの上面には矩形の
    開口が形成された小箱と、 該小箱の内部の部屋を横に仕切って、更に複数の小部屋
    に分ける仕切り板と、 前記開口にそれぞれ開閉自在に取り付けられた蓋とを備
    えたことを特徴とする薬保管箱。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の薬保管箱において、 前記外枠の底面に、前記小箱を押し出すための透孔を備
    えたことを特徴とする薬保管箱。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載の薬保管箱に
    おいて、 前記小箱の側面に、係合凸部又は係合凹部が設けられる
    と共に、 前記外枠には、前記係合凸部又は係合凹部に対応する位
    置に、係合凹部又は係合凸部が設けられていることを特
    徴とする薬保管箱。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    薬保管箱において、 前記蓋は、前記矩形の開口に対して縦方向に摺動可能に
    はめ込まれたスライドカバーであり、 該スライドカバーの下面には、該スライドカバーが所定
    量摺動する毎に前記仕切りと接触し、その摺動を軽く規
    制する係止突起が形成されていることを特徴とする薬保
    管箱。
  8. 【請求項8】 薬を一回に服用すべき単位で分別して収
    容可能な薬保管箱であって、 同一軸を中心として軸方向に複数配列され、それぞれが
    回転可能であり、周側面には開口が形成された円筒状の
    リングと、 該リングの円形の開放端面を閉塞する位置にそれぞれ配
    置されて、各リングの内側に円形の部屋を形成する円板
    状の隔壁と、 該隔壁にて形成された円形の部屋を仕切って、更に複数
    の小部屋に分ける仕切り板とを備えたことを特徴とする
    薬保管箱。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の薬保管箱において、 前記リングの並びの両端に、前記複数のリングからなる
    円筒体の転がりを防止する転がり防止部材を備えたこと
    を特徴とする薬保管箱。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9記載の薬保管箱
    において、 隣接する2つの仕切り板により形成された扇形の小部屋
    の一つを、前記リングに平行な円筒面をなす壁で閉塞し
    てあることを特徴とする薬保管箱。
  11. 【請求項11】 請求項8〜請求項10のいずれかに記
    載の薬保管箱において、 前記リングの内周面には、該リングが所定量回転する毎
    に前記仕切りと接触し、その回転を軽く規制する係止突
    起が形成されていることを特徴とする薬保管箱。
  12. 【請求項12】 請求項1〜請求項11のいずれかに記
    載の薬保管箱において、 前記蓋あるいは前記リングが、透明なものであることを
    特徴とする薬保管箱。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項12のいずれかに記
    載の薬保管箱において、 前記隔壁及び前記仕切り板によって形成された小部屋に
    は、薄いフィルムを成形してなる取り外し可能な収納容
    器が配置されていることを特徴とする薬保管箱。
  14. 【請求項14】 請求項1〜請求項13のいずれかに記
    載の薬保管箱において、 前記隔壁にて分けられた部屋毎に決められた曜日を示す
    曜日表示部を備えたことを特徴とする薬保管箱。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011146664A3 (en) * 2010-05-18 2012-08-09 Alfred Richard Balakier Medicine dispenser with built-in dispensing schedule
JP2014008350A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Yamazaki Corp 物品支持器具

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