JP3015406U - 鶏卵撹拌器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】卵を材料とする料理をするとき、割った卵を撹
拌するには、先端に卵型の撹拌具を取付けた鶏卵撹拌器
が用いられている。しかしこの撹拌方法は時間が長くか
かるだけでなく、できた卵撹拌物は、滑らかな液状にな
らないで、組成がまだらになることが多い。本考案は卵
を用いた料理を作る際、鶏卵の撹拌を短時間に完全に行
なうことを目的とする。 【構成】透明なコップ状容器１内に、該コップ状容器１
とほぼ同心円状の網目０．５〜１．５ｍｍの円筒状ネッ
ト２を挿入し、その際円筒状ネット２のリング状外周縁
２ａはコップ状容器１の開口周縁に支持されており、か
つ、蓋３がコップ状容器１の開口周縁にリング状円筒状
ネットのリング状外周縁をはさんで嵌合されている、鶏
卵撹拌器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

天麩羅の卵水、茶碗蒸し、卵焼き、だし巻き、とろろ汁、カツレツ、コロッケ 、等の粉の絡め用またはケーキ、アイスクリーム、プリンなどの卵を材料とする 料理の際使用する鶏卵撹拌器。

【０００２】

【従来の技術】

一般に卵を材料とする料理をするとき、割った卵を撹拌するには、先端に卵型 の撹拌具を取付けた鶏卵撹拌器が用いられている。しかしこの撹拌方法は時間が 長くかかるだけでなく、できた卵撹拌物は、滑らかな液状にならないで、組成が まだらになることが多い。

【０００３】

【解決すべき課題】

天麩羅の卵水、茶碗蒸し、卵焼き、だし巻き、とろろ汁、カツレツ、コロッケ 、等の粉の絡め用またはケーキ、アイスクリーム、プリンなどの卵を用いた料理 を作る際、鶏卵の撹拌を短時間に完全に行なうこと。

【０００４】

【技術的手段】

透明なコップ状容器１，１０１内に、該コップ状容器１，１０１とほぼ同心円 状の網目０．５〜１．５ｍｍの円筒状ネット２，１０２を挿入し、その際円筒状 ネット２，１０２のリング状外周縁２ｂ，１０２ｂはコップ状容器１，１０１の 開口周縁に支持されており、かつ、蓋３，１０３がコップ状容器１，１０１の開 口周縁にリング状円筒状ネット２ａ，１０２ａのリング状外周縁２ｂ，１０２ｂ をはさんで嵌合されている、鶏卵撹拌器。

【０００５】

【作用】

卵を入れた本考案鶏卵撹拌器を上下左右に振動させれば、卵はコップ状容器１ ，１０１と同心円状の円筒状ネット２，１０２を反覆通過し短時間で滑らかな液 状生成物が容易に生成される。

【０００６】

【第１実施例】 以下図１、図２に記載された第１実施例について説明する。 図１，図２において、１はコップ状容器で、透明なプラスチック製容器として 構成される。２は茶こし状の円筒状ネットで、そのネット２ａのリング状外周縁 ２ｂは、コップ状容器１に挿入されるとき、コップ状容器１の開口縁に支持され る。

【０００７】 ３は蓋で、ある程度軟質のプラスチックで作られ、コップ状容器に嵌合すると き密着するようにする。４は割られた卵である。

【０００８】 以下その作用について説明する。 コップ状容器内に卵を割って入れた後、円筒状ネット２をコップ状容器１内に 挿入する。このとき割られた卵のコップ状容器１内の高さは円筒状ネット２より の底面より下位になるようにする。

【０００９】 そして、蓋３をして上下左右に振動して撹拌すると、卵は円筒状ネット２の網 目を行きつ戻りつして砕かれ、卵の黄味と白味とが均一に混合した滑らかな液状 になる。 ネット２の編目は０．５〜１．５ｍｍが望ましい。

【００１０】 なお、円筒状ネット２はその上端に至るまで、コップ状容器１の間に間隔ｕを 持つように両者は同心円状であるようにする。このように構成することにより、 卵の撹拌が短時間に完全に行なわれる。なぜならば、卵は間隔ｕからコップ状容 器１の縦軸線に垂直方向からも反覆通過するからである。

【００１１】

【第２実施例】 次に図３に示された第２実施例について説明する。 図３において、１０１はコップ状容器、１０２はネット１０２ａとリング状外 周縁１０２ｂとからなる円筒状ネット、１０３は蓋である。 第２実施例は第１実施例のコップ状容器に握り１０１ａを取り付けるとともに 、蓋１０３とコップ状容器１０１とを、ネジ１０２ｓ，１０３ｓとでネジ結合す る。 第２実施例の撹拌器は業務用の大型のものに用いられる。

【００１２】 本考案鶏卵撹拌器は、卵を使用する料理またはケーキ等に多大な力を発揮す る。滑らかとなったこの卵液の用途は、天麩羅の卵水、茶碗蒸し、卵焼き、だし 巻き、とろろ汁、カツレツ、コロッケ、等の粉の絡め用またはケーキ、アイスク リーム、プリン等々、卵を用いた料理に関する用途は広い。

【００１３】

【考案の効果】

ａ．ほぼ同心円状のコップ状容器１，１０１と円筒状ネットとがほぼ同心円状 に形成され、それらの間隔ｕがコップ状容器の上端まで延びているので、撹拌が 短時間で完全に行なわれ、滑らかな液状生成物が得られる。すなわち、間隔ｕを 通してコップ状容器１，１０１の縦軸線に垂直方向の撹拌が同時に行なわれ、撹 拌が迅速になされる。

【００１４】 ｂ．握り１０１ａを取付けることにより大量の処理も可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 第１実施例の鶏卵撹拌器の断面図、

【図２】 円筒状ネット２の平面図、

【図３】 第２実施例の断面図。

【符号の説明】

（図１、図２） １：コップ状容器、２：円筒状ネット、２ａ：ネット、
２ｂ：リング状外周縁、３：蓋、４：卵、ｕ：間隔、 （図３） １０１：コップ状容器、１０１ａ：握り、１０１ｓ：ネ
ジ、１０２：円筒状ネット、１０２ａ：リング状外周
縁、１０３：蓋、１０３ｓ：ネジ。

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【手続補正書】

【提出日】平成６年８月１２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項３

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】透明なコップ状容器１，１０１内に、該コ
   ップ状容器１，１０１とほぼ同心円状の円筒状ネット
   ２，１０２を挿入し、その際円筒状ネット２，１０２の
   リング状外周縁２ｂ，１０２ｂはコップ状容器１，１０
   １の開口周縁に支持されており、かつ、蓋３，１０３が
   コップ状容器１，１０１の開口周縁にリング状円筒状ネ
   ット２，１０２のリング状外周縁２ｂ，１０２ｂをはさ
   んで嵌合されている、ことを特徴とする鶏卵撹拌器。
2. 【請求項２】 ネット状円筒体２，１０２の網目が０．
   ５〜１．５ｍｍである請求項１記載の鶏卵撹拌器。
3. 【請求項３】 コップ状容器１０１に握り１０１ａを付
   し、かつ、蓋１０３とコップ状容器１０１の開口周縁と
   をネジ結合した請求項１および２記載の鶏卵撹拌器。