JP3014240B2 - 折り畳み式浮橋 - Google Patents

折り畳み式浮橋

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JP3014240B2
JP3014240B2 JP5116797A JP11679793A JP3014240B2 JP 3014240 B2 JP3014240 B2 JP 3014240B2 JP 5116797 A JP5116797 A JP 5116797A JP 11679793 A JP11679793 A JP 11679793A JP 3014240 B2 JP3014240 B2 JP 3014240B2
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良明 金子
勝敏 工藤
不二男 飯高
慶次 大村
澄生 奥野
実 今村
久則 上原
昭夫 若林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非常時に河川等に用いる
浮橋に関するものであり、特に、浮橋の輸送時には折り
畳まれて小さくなっており、河川に投入することによっ
て展開する浮橋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の折り畳み式浮橋は、例えば特開昭
62−215702号や、ジェーンズミリタリ ビィー
クルズ アンド グラント サポート エクィプメント
(JANE'S MILITARY VEHICLES AND GROUND SUPPORT
EQUIPMENT)1986の136頁に見られるように、矩
形の内部浮体を中央に、その両側に流れをよくするため
の傾きや曲面を有する外部浮体を配して構成されてい
る。
【0003】本浮橋は河川や湖で使用する場合には展開
し、陸上を移動する場合は折り畳んでトラックに積載す
る。この場合、浮橋の折り畳みは、一般に浮橋をトラッ
クに積載する以前に行っている。
【0004】前記前者の先行技術では、浮橋の折り畳み
は、展開に利用した圧縮空気の送給をカットし、装備し
ている気のうを収縮させることにより行っている。一
方、後者の先行技術では、浮橋の折り畳みに関し、詳細
は不明であるが、少なくとも外部および内部浮体の外形
について、特別の配慮をしていないようである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
圧縮空気を利用する方法では、浮体内へその装置を組込
むため浮体自体の構造が複雑となり、また圧縮空気を常
備しておくことが必要で、運用時に手間がかかることが
懸念される。また、矩形の内部浮体と外部浮体を組合せ
た浮体では、外形寸法および重量が制限された場合、折
り畳み時において外部浮体に作用する浮力による閉モー
メントが自重による開モーメントより小さくなり、浮体
の折り畳みができない場合が生じるという問題があっ
た。
【0006】本発明の目的は、内部および外部浮体で構
成された折り畳み式浮橋において、折り畳み時、他の機
構の補助なしに内部および外部浮体のみで、浮体の折り
畳みが自動的に、且つ確実に行えるようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、外部浮体の
底面が上面より軽量となるように部材構成すること、に
よって達成される。
【0008】
【作用】外部浮体は底面を構成する部材の重量が、上面
を構成する部材の重量に比較して軽量になると、全体の
重心位置が上面側に近づく。それによって、外部浮体に
作用するヒンジ回りの全モーメントは、自重による開モ
ーメントが減少する分だけ、閉モーメントが大きくな
る。したがって、浮橋は折り畳み過程で、外部浮体が閉
じやすくなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図3によ
り説明する。図1は本発明を適用した浮体が展開してい
る端面の状態を示したもので、中央に内部浮体1を2個
を配置し、内部浮体の1,1のそれぞれ側面2に外部浮
体5を配置している。ここで、内部浮体1,1同士は下
面側をヒンジ4で連結している。内部浮体1と外部浮体
5との連結は外部浮体5の上部から腕13を出して内部浮
体1の上部にヒンジ14で連結している。なお、前記の先
行技術に示すように、ヒンジ4の近傍の内部浮体1とヒ
ンジ14の近傍の外部浮体5とはロープやリンク(図示せ
ず)で連結されており、このロープやリンクは2本あ
り、X状に配置されている。
【0010】図3に示すように、ヒンジ4の部分を吊上
げれば折り畳まれ、下降すれば展開する。
【0011】以下、詳細について図2により説明する。
外部浮体5の内部浮体1側の側面6は、内部浮体の側面
の垂直面L1より内部浮体1側へ突出させ凸部7を形成
している。ここで、凸部7の突出角度は浮体を折り畳ん
だときの下面の状態によって決める。内部浮体1の外部
浮体5側の側面2は、外部浮体5の凸部7の形状に対応
させ、接触しないように凹部3を設ける。また、外部浮
体5の底面8は最下部の近傍を幾分凸形状にしている。
即ち、底面8は内部浮体1の底面L2よりも下方に突出
している。
【0012】このような浮橋を折り畳む場合、内部浮体
1および外部浮体5は図3に示すような過程をたどる。
すなわち、内部浮体1同士を連結したヒンジ4近傍を図
3に示すように吊上げる(吊上げ点は、ヒンジ4の軸方
向の一端のみであり、浮橋は斜めに吊上げられる)と、
内部浮体1同士は上面側が開きながら空中に上がる。一
方、内部浮体1と外部浮体5の連結部は下面側が開いた
状態となり、浮体の長手方向において、吊上げ点の反対
の端部を中心に水没することになる。
【0013】ここで、内部浮体1は下面側のヒンジ4近
傍を吊上げるため、吊上げ高さを大きくすると自動的に
確実に折り畳むことができる。
【0014】一方、外部浮体5では、外部浮体5自身の
自重および浮力とヒンジ14において内部浮体1の吊上げ
により下向きの垂直力が作用し、これらの力のバランス
により折り畳むことになる。いま、図3の(b)および
(c)の状態では、外部浮体5はヒンジ14を中心とした
自重および浮力によるそれぞれ開および閉モーメントが
吊合った状態である。
【0015】この場合、外部浮体5に作用している浮力
は、水没部の体積であり、本発明では側面6および底面
8に凸部7および8aを設けたことにより、従来の内部
浮体が矩形の場合より大きい。従来では凹部3,凸部7
が無く、内部浮体の側面2は垂直であって線L1の位置
にある。また、従来の外部浮体5の下面8は線L2の位
置にある。
【0016】このため、外部浮体5は折り畳み過程にお
いて、図3の(d)に示すように確実に折り畳むことが
できるようになる。内部および外部浮体1,5は、一度
図3の(d)のように折り畳むと再び開かないように自
動的にロックする手段を設けることにより、または、手
動で各浮体を連結することにより、吊上げがさらに進ん
で水没部が減少しても再び展開しない。このように、本
発明によれば浮体は一端を吊上げることにより、確実に
折り畳むことができる。
【0017】また、図1のように展開した状態では、内
部浮体1の側面の下部と外部浮体5の側面の下部(P)
部は図示しないフックで固定される。また、その上部は
ヒンジ14で連結される。このため、内部浮体1と外部浮
体5とは一体となる。そして外部浮体5は凸部8aによ
って従来よりも浮力が大となっているので、内部浮体
1,1同士の接触部の上部(Q部)は閉じ、両者をフッ
ク等で容易に連結できるものである。
【0018】図4および図5は、内部浮体1の外部浮体
5側の側面2が垂直な面の場合の実施例である。図4で
は外部浮体5の底面8の凸部9を、図1に示した場合よ
り大きくしている。図5では、外部浮体5の底面8の凸
部10を図4より低くしたまま内部浮体1側まで延長して
いる。このような構造においては、外形寸法上の制約が
あり外部浮体5の底面8の凸部9および10を十分に大き
くすることができないかもしれない。しかし、図4に示
した構成で内部浮体1を吊上げると、外部浮体5は折り
畳み過程で側面6および底面8の凸部9および10が水没
するため、底面の凸部9および10が大きくなっただけ浮
力が増加する。したがって、折り畳み過程において外部
浮体5は図1とほぼ同様に動作し、同じように確実に折
り畳むことができる。
【0019】図6は図1の場合の応用例で、外部浮体5
の側面6の凸部12を矩形にしたものである。本構造は浮
体を折り畳んだ後、トラックに積載する場合において、
積載装置のスペースの面で許容される範囲で採用するこ
とができる。浮体を吊上げて折り畳むときの外部浮体5
の動作およびその場合の効果は、図1に示した場合に比
較して、側面6の凸部が大きいだけ折り畳みが速く、か
つより確実に行うことができるようになる。
【0020】図7の実施例は、内部浮体1を矩形とし、
外部浮体5の側面6は内部浮体1の側面2に対応させて
展開時に垂直面となるようにしている。外部浮体5の底
面8は、上面11に比較して軽量の構造、例えば空気袋20
を配設した構造とする。外部浮体5は、このような構造
とすることにより、重心位置が従来構造より上面側に近
づく。本構造の外部浮体5を配置した浮体を図3のよう
に吊上げると、外部浮体5は先端5’が上がるにつれ
て、重心がヒンジ14に近づく。このため、外部浮体5で
はヒンジ14回りの開きモーメントが小さくなり、相対的
に浮力による閉じモーメントが大きくなる。したがっ
て、外部浮体5の折り畳み性能が向上する。また、外部
浮体5の底面8をゴムを利用した空気袋とすることによ
り、流木や石などとソフトに接することになり浮体に作
用する衝撃力が低下するという効果も生じる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、内部浮体と外部浮体で
構成される折り畳み式の浮体において、折り畳み過程で
他の機構の補助なしに内部および外部浮体のみで、浮体
の折り畳みが自動的に、かつ確実に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の浮橋を展開した状態の正面
図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】浮橋を吊上げる過程を説明する図である。
【図4】他の実施例の要部拡大図である。
【図5】他の実施例の要部拡大図である。
【図6】他の実施例の要部拡大図である。
【図7】他の実施例の要部拡大図である。
【符号の説明】
1…内部浮体、3…凹部、4,14…ヒンジ、5…外部
浮体、7…凸部、8…底面、8a,9,10…凸部。
フロントページの続き (72)発明者 工藤 勝敏 東京都町田市小山田桜台2丁目11番地33 −301 (72)発明者 飯高 不二男 神奈川県相模原市青葉1丁目11番4号 (72)発明者 大村 慶次 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 奥野 澄生 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 今村 実 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 上原 久則 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (72)発明者 若林 昭夫 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 15/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回動自在に連結した二つの内部浮体と、こ
    の二つの内部浮体のそれぞれ外側に配置され、それぞれ
    前記内部浮体に対して回動自在に連結した二つの外部浮
    体とからなる折り畳み式浮橋において、浮橋を展開した際に底部となる前記外部浮体の底部を構
    成する材料の密度を上部側より小さく設けたこと、 を特徴とする折り畳み式浮橋。
JP5116797A 1993-05-19 1993-05-19 折り畳み式浮橋 Expired - Lifetime JP3014240B2 (ja)

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JPH06322717A JPH06322717A (ja) 1994-11-22
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CN114810804B (zh) * 2022-05-09 2023-02-28 燕山大学 制作具有自锁的板式折叠方法及其板式折叠装置

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