JP3014195U - コップの対応口輪 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】大小どのコップにも対応して使用が出来るコッ
プの口輪で電車バスドライブ旅行ハイキング、パーティ
集会等で手に持ったコップがゆれてもこぼれを防ぐこと
を目的としました。 【構成】軟質の合成樹脂等の素材を以ってコップの上縁
口部に嵌合する環帯部（１）を形成し皿状に底辺部
（２）と中央に通孔（３）を設けて通孔の縁週辺を外方
へ突出させて防波壁部（４）を形設した輪状の主体の一
個所を切り離して環帯部の上縁部上に外側へ折曲げてコ
ップの上縁口部に掛止嵌合着する掛止片（６）を数個設
けたる口輪の構造に係わり輪状の主体はコップの大小に
対応して拡大又は縮小してコップの口に密着し中の液体
のゆれて起る波を底辺部と防波壁部とで消す作用と相ま
って、ゆれこぼれを防ぐ実用的効果を有するものであり
ます。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 〔産業上の利用分野〕 コップの大小を選別すること無く、どのコップの使用に際しても、ゆれてコッ プの中の液体の、こぼれ落ちを防止することを目的としました。

【０００２】 〔従来の技術〕 コップの中の液体のこぼれ落ちを防ぐためにはコップに少量を入れるか或いは 専用の蓋又はコップの縁に、こぼれ防止用の口輪を取付けました。

【０００３】 〔考案が解決しようとする課題〕 こぼれ防止のための蓋又は口輪の類は所定のコップに専用の所定の蓋、又は口 輪に限定され、多種多様のコップ類に対して共通しての活用は不適でありました 本案品はどのコップにも対応して、一つの口輪で共通して使える、こぼれ防止 の口輪の工夫を課題としました。 この課題解決のため本案品は、さきに提案出願しました（図１）（図２）に図 示の平成４年実用新案出願公告第１７０８９号（実用新案登録第１９４８１７１ 号）のコップの口輪を引用して工夫改良をしたものであります。登録口輪は所定 のコップに対し専用の所定の口輪で使用が限定されたのに対し、本案品は大きな コップから小いさなコップまでの多様のコップに対し、旦つ紙、ガラス、合成樹 脂、陶器等の素材の多種コップ類の総てのコップに対応しても共通して使用が出 来る、ゆれてもこぼれを防ぐコップの口輪の工夫をしたものであります。

【０００４】 〔課題を解決するための手段〕 本案品は主体を軟質のスチロール樹脂、塩ビ等の合成樹脂類その他適宜なる素 材を以ってコップの上縁口部内側に密接に嵌合するよう環帯部（１）を形成し環 帯部（１）から皿状に一体に底辺部（２）を形成し、底辺部（２）の中央に通孔 （３）を設け、通孔（３）の縁週辺を外方に突出させて防波壁部（４）を形設し 底辺部（２）の基端部に数個のＵ字形の切り込片（５）を設けたる輪状の主体が 使用するコップの大小に対応して拡大或いは縮小が出来るよう主体の一個所を切 り離し、環帯部（１）の上縁部上に外側に折曲げてコップの上縁口部に掛止嵌合 着する狹巾短片状の掛止片（６）を数個設けてなるコップの対応口輪の構造に係 わるものであります。

【０００５】 〔作用〕 本案品は敍上の構造を有するので輪状の主体の切り離した環帯部（１）の両端 上縁部上に設けた掛止片（６）の一つをコップの上縁口部に掛止嵌合着し、次に 環帯部（１）の上縁部上に設けた掛止片（６）を順次、ハチマキをするようにコ ップの上縁口部に掛止嵌合着させることにより、掛止片（６）は狹巾短片状であ るため、コップの上縁口部に飲み口用の間隔を各掛止片（６）間に保有し、旦つ 同時にコップ内への主体の落下を防止して、コップの口径に順応して拡大、或い は縮小をなしつつ、コップの上縁口部内側に環帯部（１）が密着嵌合定着をする を以って即ち大きなコップから小いさなコップまで、どのコップにも対応して使 うことが出来るコップの口輪を形成する作用を有するものであります。 環帯部（１）が皿状に一体に底辺部（２）を形成し中央に通孔（３）を設け通 孔（３）の縁週辺を外方へ突出させて防波壁部（４）を形設したる一個所を切り 離したる輪状の主体が拡大、或いは縮小により形成される通孔（３）より液体を 注ぐこと飲むことが容易であると共に、コップがゆれた場合コップの中の液体の 表面に起る波を皿状の底辺部（２）が波頭を押えて消し、通孔（３）から飛び出 そうとする波は防波壁部（４）に跳ね返されて消える作用と相まって本案品はコ ップの大小を問わず、どのコップにも対応出来る口輪を瞬時に形成することが出 来てコップの中の液体のゆれこぼれを防ぐ作用を兼ね有するものであります。

【０００６】 〔実施例〕 本案品はコップの大小、素材の如何に関わらず総てのコップに対応して共通し て活用が出来るので使うコップの上縁口部中側に、ハチマキ状に嵌合取付けるこ とによりコップがゆれても中の液体のこぼれを防止が出来て、安心して使用し得 るものであります。

【０００７】 〔考案の効果〕 本案品は輪状の口輪の主体の一個所を切り離したることにより、使用するコッ プの大小、種類に対応して自在に口輪を大きく又は小いさくさせて、コップの口 に順応して変動させて、あらゆるコップとコンビで使用が出来るので、電車バス ドライブ等のゆれる乗物の中、パーティー、ハイキング旅行、宴会、集会、又は 食堂、一般家庭の食卓等に於いて、使用するコップのゆれこぼれを防ぐことが出 来、Ｕ字形の切り込片（５）からは、コップの中の残りの一滴も、チューと吸っ て飲み干すことが出来、楽しく便利な実用上の効果を有するものであります。

【図面の簡単な説明】

【図１】 既登録口輪の斜面図

【図２】 既登録口輪の側面図

【図３】 本案品の平面図

【図４】 本案品の側面図

【図５】 本案品の斜面図

【図６】 本案品の使用の状態を示す斜面図

【符号の説明】

１ 環帯部 ２ 底辺部 ３ 通孔 ４ 防波壁部 ５ 切り込片 ６ 掛止片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項 １】本案品は主体を軟質の塩ビ、スチロール
   樹脂、その他適宜なる素材を以ってコップの上縁口部内
   側に密接に嵌合する環帯部（１）を形成し環帯部（１）
   から皿状に一体に底辺部（２）を形成し、底辺部（２）
   の中央に通孔（３）を設け、通孔（３）の縁週辺を外方
   に突出させて防波壁部（４）を形設し、底辺部（２）の
   基端部に数個のＵ字形の切り込片（５）を設けたる輪状
   の主体が縮小又は拡大が出来るよう主体の一個所を切り
   離し、環帯部（１）の上縁部上に外側に折曲げてコップ
   の上縁口部に掛止嵌合着する、掛止片（６）を数個設け
   てなるコップの対応口輪の構造。