JP3012515U - 改良された密閉式電池構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本考案の改良された密閉式電池構造は、蓄電
本体、絶縁座、上かぶせ板、キャップ、安全バルブ、下
かぶせ板及び全体のエレメントを包み被すための外殻か
らなり、その中で蓄電本体の内部に正、負極板及び電解
溶液が取り付けられ、蓄電本体の一端に絶縁座が設けら
れ、絶縁座の上にかぶせ板が設けられ、かぶせ板にキャ
ップが設けられ、そして蓄電本体の別の一端に安全バル
ブが設けられ、安全バルブの底端にかぶせ板が設けら
れ、更に外殻で全体を包み被し、以て全体の構造を組み
立てやすくする並びに、安全スイッチ効能を有する安全
バルブを単独に取付け、その効能をテストするのに便利
ならしめている。 【効果】 生産の能率及び製品の品質が高められる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は密閉式電池構造の改良に関し、特に安全バルブのテストをより簡易確 実にする並びに全体の部品、部材の組み立てをより迅速にし、以て生産の能率及 び製品の品質を高める密閉式電池構造の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決しようとする課題】

従来の密閉式電池構造は、図１に示す如く、蓄電本体11と、安全バルブ12と、 下絶縁座13と、上かぶせ板14と、上絶縁座15と、ゴム座16と、キャップ17及び全 体を包み被すための外殻18から成り、その中で蓄電本体11は内部に正、負極板及 び電解溶液が取り付けられ、その上端の中央に安全バルブ12が設けられ、安全バ ルブ12の外周に下絶縁座13が設けられ、下絶縁座の上端に上かぶせ板14が設けら れ、上かぶせ板14の上端に上絶縁座15が設けられ、上絶縁座15の上端に更に直径 の比較的小さいゴム座16が設けられ、ゴム座16の上端に更にキャップ17が設けら れ、最後に更に外殻18で全体を包み被している。このように構成された密閉式電 池構造は電子工業製品に使用されるのが便利だが、依然として下記の欠点を有す る。

【０００３】 (1) その構造の体積が極めて小さく、そして以上に述べたところから分かるよ うに、その上端の限られた空間内に10種の小さい部品を取り付けるので、取り付 けの困難さが大いに増加し、生産の能率に影響する。 (2) この密封式電池は充電に使用できるが、もし充電の際に不注意により過量 に充電すると水素及び酸素の気泡を生じ、これらの気泡が直ちに排除されないと 最悪な場合は電池の爆発をきたす恐れが有り、そして気体の発生も極板の電解に 影響するので、これを防止するために安全バルブ等の如き気体排出10の安全スイ ッチが設置されているが、安全バルブは多重の部品と部材の中に設置され且つ体 積が小さく、その効能のテストが相当に困難なので、製品の品質を安定に維持で きない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

密閉式電池が広く電子工業に応用され、そして製品の品質が精密な電子製品に 対し絶対的な影響が有り、且つ各種の業界が全力を尽くし製品の品質を高め生産 力をアップし、市場に於ける競争力を強化すべく努めているのに鑑み、本考案者 は不断に研究改良した結果、遂に本考案の完成に至った。

【０００５】 従って、本考案の目的は密閉式電池構造の改良を提供するにあり、本考案に係 る密閉式電池構造は、蓄電本体の一端に絶縁座、かぶせ板及びキャップが設けら れ、そして別の一端に安全バルブ及びかぶせ板が設けられ、全体の部品と部材を 分離し全体の組み立てをより便利にしているので、確実に生産の能率が高められ る。

【０００６】 本考案に係る密閉式電池構造は、安全スイッチ効能を有する安全バルブを単独 に取り付けているので、その効能をテストし、その信頼性を高めるのに便利であ り、確実に製品の品質を高めることができ、これは本考案の別の一つの目的であ る。

【０００７】

【実施例】

以下、添付した図面を参照し、具体的な実施例により本考案の詳細な構造、応 用の原理、作用と効能を説明する。 図１に示す従来の密閉式電池構造の構成の状況及びその欠点は前に述べた如き で、ここではその説明を省略する。

【０００８】 図２と図３に示す如く、本考案の密閉式電池構造は蓄電本体２と、絶縁座３と 、上かぶせ板４と、キャップ５と、安全バルブ６と、下かぶせ板７及び全体のエ レメントを包み被すための外殻８から成り、その中で蓄電本体２は内部に正、負 極板及び電解溶液が取り付けられ、その上端中央に位置する正極端21の外部に絶 縁座３が設けられ、絶縁座３の上に上かぶせ板４が設けられ、上かぶせ板４の上 にキャップ５が設けられ、そして蓄電本体２の負極板22の底部に安全バルブ６が 設けられ、安全バルブ６の底端に下かぶせ板７が設けられ、最後に更に外殻８で 全体のエレメントを包み被している。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は蓄電本体の正極端21に設けられた絶縁座３、上かぶせ板４及びキャッ プ５と、蓄電本体の負極板22に設けられた安全バルブ６及び下かぶせ板７で密閉 式蓄電池、蓄電と放電用の下部基本エレメントを構成しており、これらのエレメ ントがそれぞれ上端と下端に設けられているので、組み立てがより便利であり、 これら部品と部材の体積が小さいのに影響されずに全体的な生産能率が高められ る。

【００１０】 又、本考案は別の一端に安全バルブ６が設けられ、この安全バルブ６は蓄電本 体２の内部で充電過電のために気泡が生じた時直ぐに気泡を排出できるスイッチ であり、その品質は直接に電池本体の安全及び寿命に係わるのでその品質のテス トは相当に重要であるが、本考案に係る安全バルブ６はテストが便利なので、電 池全体の信頼性が高められる。

【００１１】 上述したように、本考案の密閉式電池構造の改良は、確かに生産能率及び製品 品質等を増進する効能があり、これらの効能は確かに従来の密閉式電池構造の欠 点を改良でき且つ未だに公開使用されていないものである。 ここで特に強調すべきことは、上述したことは本考察の具体的な１実施例に過 ぎないので、本考察の構想を改変或いは変更した後に生じる効能と作用が本明細 書及び図面に含まれる精神を越えない場合は、総て本考案の範囲に属すると見な すべきであるという点である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の密閉式電池構造の断面図及び部分拡大図
である。

【図２】本考案の密閉式電池構造の断面図及び部分拡大
図である。

【図３】本考案の密閉式電池構造の分解立体図である。

【符号の説明】

11 蓄電本体 12 安全バルブ 13 下絶縁座 14 上かぶせ板 15 上絶縁座 16 ゴム座 17 キャップ 18 外殻 ２ 蓄電本体 21 正極端 22 負極端 ３ 絶縁座 ４ 上かぶせ板 ５ キャップ ６ 安全バルブ ７ 下かぶせ板 ８ 外殻

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓄電本体、絶縁座、上かぶせ板、キャッ
   プ、安全バルブ、下かぶせ板及び全体を包み被すための
   外殻から成り、その中で蓄電本体の内部に正、負極板及
   び電解溶液が取り付けられ、蓄電本体の一端に絶縁座が
   設けられ、絶縁座の上にかぶせ板が設けられ、かぶせ板
   にキャップが設けられ、そして蓄電本体の別の一端に安
   全バルブが設けられ、安全バルブの底端にかぶせ板が設
   けられ、更に外殻で全体を包み被し、以て全体の構造を
   組み立てしやすくする並びに、安全スイッチ効能を有す
   る安全バルブを単独に取りつけ、その効能をテストする
   のに便利ならしめ、生産の能率及び製品の品質が高めら
   れるのを特徴とする改良された密閉式電池構造。