JP3012310U - 輸血または輸液セット用液体導入針 - Google Patents

輸血または輸液セット用液体導入針

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JP3012310U
JP3012310U JP1994016284U JP1628494U JP3012310U JP 3012310 U JP3012310 U JP 3012310U JP 1994016284 U JP1994016284 U JP 1994016284U JP 1628494 U JP1628494 U JP 1628494U JP 3012310 U JP3012310 U JP 3012310U
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infusion
needle
blood transfusion
infusion set
liquid introduction
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JP1994016284U
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English (en)
Inventor
一十四 川島
Original Assignee
株式会社栗原医療器械店
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輸液ボトル内の輸液を患者の体内に導入する
輸液療法において、輸液ボトルに刺した針管本体が抜け
落ちるのを防止するとともに、その着脱が容易である輸
血または輸液セット用液体導入針を提供する。 【構成】 輸血または輸液ボトル内の血液または輸液を
患者の体内に導入する輸血または輸液セットにおいて、
中空状の針管本体1の一端に尖鋭状の螺旋部4を設ける
とともに、該針管本体1の針基部3に翼体6を設置し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、輸血または輸液ボトル内の輸液を患者の体内に導入する輸血および 輸液セット用液体導入針に関し、詳しくは、輸血または輸液ボトルに刺したとき に容易に抜け落ちないようにした液体導入針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、体力の弱った人や手術後の体力回復を必要とする患者のために、栄 養補給として輸液療法がおこなわれている。 輸液療法とは、輸液ボトル20内の輸液23を患者の体内に導入する方法で、 図6に示すような輸液セット10が使用されている。
【0003】 この輸液セット10は、針管本体1、チューブ14、点滴筒12、ロールクラ ンプ13、止めゴム17、タコ管15および輸液針16等で構成されている。輸 液セット10の使用方法は、針管本体1を輸液ボトル20の口部21のゴム栓2 2部分に刺通し、輸液セット10内に輸液23を満たして空気が混入していない のを確認し、その後、患者の血管に輸液針16を穿刺してテープ等で固定し、し かる後、輸液23を患者の血管内に投与するものである。
【0004】 しかし、針管本体1の刺通状態が弱かったり、患者が誤って輸液セット10を 引っ掛けてしまった場合、輸液ボトル20から針管本体1が抜け落ちてしまうと いう問題があった。また、一度抜け落ちた輸液セット10は、細菌や空気の混入 の恐れがあるため廃棄処分をしなければならなかった。そのために、このような 場合には改めて未使用の輸液セットを使用し、初めから同じ作業を繰り返さなけ ればならず、患者への苦痛や不安感、また看護婦の作業の手間等、さまざまな問 題が生じた。
【0005】 それらの問題を解決するために、従来では輸液ボトル20と輸液セット10と を、粘着テープやベルト、または紐を利用して固定していた。
【0006】 また、液体導入針を工夫し、輸液セットが抜け落ちるのを防止する考案として 実開昭62−119946号公報に開示されているものがある。 この考案は図4に示すように、針管本体1の外円周面に、該針管本体1の外径 よりも大径のリブ30を一体に形成し、該リブ30は、針基方向に大径となるよ うに傾斜を有する形状としたものを使用し、輸液ボトル20と輸液セット10を 固定している。
【0007】 また、輸液ボトルと液体導入針の接続部分に改良を加えたものとして、実開平 1−130350号公報に開示されている医療用接続具もある。 この考案は、図5に示すように、軟質部材40と、この軟質部材40を周囲か ら保持する第1の保持部材41と、前記軟質部材40に突き刺してこの軟質部材 40を貫通する流体導管部材42と、この流体導管部材42を周囲から保持する 第2の保持部材43とを有し、かつ前記軟質部材40に対する前記流体導管部材 42の貫通状態で前記第1の保持部材41と前記第2の保持部材43とが互いに 連結されるように構成されたものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、粘着テープやベルト、または紐を利用した場合、着脱に時間がかかる 上、外観的にも問題があった。
【0009】 また、実開昭62−119946号公報に開示されている液体導入針では、針 管本体1を輸液ボトル20の口部21のゴム栓22に刺通する時、輸液ボトル2 0内に合成樹脂等の小片が混入する恐れがあり、また、一度ゴム栓22に刺通し た針管本体1は容易に抜くことができないので、使い捨ての状態となってしまっ た。
【0010】 また、実開平1−130350号公報に開示されている医療用接続具において は、輸液ボトルの口部と液体導入針の周囲に大掛かりな部材を設けなければなら ず、コスト面で問題があった。また、一般に市販されている輸液ボトルでは使用 できないという問題があった。
【0011】 本考案の目的は上記の点に鑑み、輸血または輸液ボトルと輸液セットの着脱が 容易であるにもかかわらず、該ボトルに刺した針管本体が抜け落ちるのを完全に 防止することができ、また、何度でも繰り返し使用することを可能とすることに より資源確保やコストの削減を実現でき、しかも如何なる輸血または輸液ボトル への使用をも可能とするとともに、外観的にも優れた輸血または輸液セット用液 体導入針を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、輸血または輸液ボトル内の血液または 輸液を患者の体内に導入する輸血または輸液セット用液体導入針において、中空 状の針管本体の一端に尖鋭状の螺旋部を設けるとともに、該針管本体の針基部に 翼体を設置したことを特徴とするものである。
【0013】 好ましくは、前記翼体の表面に滑り止め部を施す。
【0014】
【作用】
本考案の輸血または輸液セット用液体導入針の作用を図面に基づいて説明する 。 針管本体1の針基部3に設置された翼部6をつまみ、穿刺部2を輸液ボトル2 0の口部21のゴム栓22内に刺通する。螺旋部4の先端がゴム栓22に接触し たら、翼部6を回転させて螺旋部4をゴム栓22内に拗じ込む。螺旋部4は尖鋭 状であるために、抵抗なくしかも密着した状態でゴム栓22内に螺着される。
【0015】 輸液ボトル20と針管本体1が固定できたら、通常のように輸液ボトル20の 輸液23を患者に投与する。輸液投与が終わったら、針管本体1の翼部6を反転 させて輸液ボトル20から輸液セット10を外す。
【0016】 この際、翼部6に滑り止め部7が設けてあると、取り付けおよび取り外しの際 に便宜である。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1乃至図3に基づいて説明する。
【0018】 針管本体1は、合成樹脂または金属製の材質からなり、一端は輸液ボトル20 口部21のゴム栓22部分を貫通する穿刺部2が設けられている。 また、他端には針管本体1に一体成形された尖鋭状の螺旋部4が設けられてい る。該螺旋部4は、前記ゴム栓22部分に螺着され、輸液セット10が輸液ボト ル20から抜け落ちるのを防止するもので、翼部6を1回転ないし2回転させる ことにより、螺旋部4全体がゴム栓22内に納まる状態に螺刻されている。 また、螺旋部4は尖鋭状であるために、抵抗なくゴム栓22内に挿入されると ともに翼部6を反転させることにより、容易に取り外すことができる。
【0019】 前記矩形状の翼部6は、針管本体1の針基部3に設置されている。該翼部6は 、針管本体1をゴム栓22に刺通し、螺旋部4をゴム栓22内に螺着させる時の つまみであるとともに、螺旋部4が必要以上にゴム栓22内に入り込むことを規 制する係止具でもある。 また翼部6には、刺通および旋回が容易となるように表面に滑り止め部7が設 けられている。
【0020】 次に、本考案の輸血または輸液セット用液体導入針の使用例を説明する。
【0021】 針管本体1の翼部6をつまみ、輸液23が満たされている輸液ボトル20口部 21のゴム栓22部分に針管本体1を刺通する。螺旋部4の先端部分がゴム栓2 2に到着したら、翼部6を1回転ないし2回転させ螺旋部4をゴム栓22内に螺 着する。
【0022】 輸液23は、中空状の針管本体1、チューブ14、点滴筒12およびチューブ 14を経てロールクランプ13へと流動する。 該ロールクランプ13で流動調節された輸液23は、チューブ14、止めゴム 17、タコ管15を介して輸液針16へと流動する。 輸液23が輸液セット10内に満たされ、空気が混入されていないことを確認 した後、患者の体内へ輸液23を投与する。
【0023】 輸液ボトル20内の輸液23が空になったら、翼部6を反転させ針管本体1を 取り外し、新しい輸液ボトル20に刺し替える。
【0024】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案の輸血または輸液セット用液体導入針は、上 記の構成とすることで以下に示す効果を奏するものである。 (1)翼体を回転させるだけで螺旋部がゴム栓内に螺着されるので、輸液ボトル と輸液セットの固定が容易である。 (2)翼体を反回転させれば容易に離脱することができるために、輸液セットの 再利用が可能となり、資源確保やコスト削減が実現できる。 1(3)螺旋部は尖鋭状であるために、抵抗なくゴム栓内に挿入できるとともに 、螺着時に輸液ボトル内にゴム小片が混入することもない。 (4)既製の輸液ボトルに対応できるので、経費節約が可能となる。 (5)輸液ボトルと輸液セットが完全に固定されるので、患者への不安感を解消 できるとともに、刺し直しによる苦痛も回避できる。 (6)輸液セットと輸液ボトルの着脱が容易となるために、看護婦の作業性が向 上する。 なお、本考案の構成は、栄養補給としての輸液療法に限らず、採血や輸血の場 合にも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の輸血または輸液セット用液体導入針の
部分拡大図である。
【図2】本考案の輸血または輸液セット用液体導入針の
使用状態を表す説明図である。
【図3】本考案の輸血または輸液セット用液体導入針の
全体図である。
【図4】従来の輸液セットの全体図である。
【図5】従来の医療用接続具を表す断面図である。
【図6】従来の輸液セットの全体図である。
【符号の説明】
1 針管本体 2 穿刺部 3 針基部 4 螺旋部 6 翼部 7 滑り止め部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輸血または輸液ボトル(20)内の血液
    または輸液(23)を患者の体内に導入する輸血または
    輸液セット(10)用液体導入針において、中空状の針
    管本体(1)の一端に尖鋭状の螺旋部(4)を設けると
    ともに、該針管本体(1)の針基部(3)に翼体(6)
    を設置したことを特徴とする輸血または輸液セット用液
    体導入針。
  2. 【請求項2】 前記翼体(6)の表面に滑り止め部
    (7)を施した請求項1記載の輸血または輸液セット用
    液体導入針。
JP1994016284U 1994-12-12 1994-12-12 輸血または輸液セット用液体導入針 Expired - Lifetime JP3012310U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005110992A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Fukai Kogyo Kk プラスチック針のロック構造
CN113557044A (zh) * 2019-03-04 2021-10-26 康尔福盛303公司 用于与不符合iso的静脉注射容器一起使用的静脉注射长钉

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