JP3011812B2 - エレクトロスラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置 - Google Patents

エレクトロスラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置

Info

Publication number
JP3011812B2
JP3011812B2 JP4026975A JP2697592A JP3011812B2 JP 3011812 B2 JP3011812 B2 JP 3011812B2 JP 4026975 A JP4026975 A JP 4026975A JP 2697592 A JP2697592 A JP 2697592A JP 3011812 B2 JP3011812 B2 JP 3011812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core material
mold
steel ingot
composite steel
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4026975A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05220566A (ja
Inventor
修也 鈴木
徳雄 関島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4026975A priority Critical patent/JP3011812B2/ja
Publication of JPH05220566A publication Critical patent/JPH05220566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3011812B2 publication Critical patent/JP3011812B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロスラグ再溶
解による複合鋼塊の製造装置に関し、特に、芯材と該芯
材を囲繞する鋳型とを有しており、パイプ状電極を該芯
材の外周部に配してエレクトロスラグ再溶解により複合
鋼塊を製造する製造装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロスラグ再溶解により複合鋼塊
を製造することは従来知られており、そのための製造装
置として、例えば、ロール芯材の周囲にパイプ状電極を
配するとともにその周囲に水冷装置を兼ねた鋳型を配置
したもの(特開昭49−88745号公報)、あるい
は、溶解電流の流れの均一性を向上させて芯材と外周肉
盛り部との境界の溶け込み状態を均一にすることを目的
として、円柱状の溶接部材を垂直に把持する固定床に該
溶接部材の回転装置を配設し、前記溶接部材を囲繞する
鋳型と溶接部材保熱ヒータとを搭載した昇降可能な移動
床を設け、該移動床に前記鋳型及び溶接部材保護ヒータ
を同時に回転させる回転機構を併設し、かつ前記溶接部
材の回転速度と前記鋳型及び溶接部材保熱ヒータの回転
速度とを電気的に制御して同期させるようにした、肉盛
溶接装置も知られている(実開昭56−105394号
公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のエレクトロス
ラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置において、芯材と
して高強度、高靱性の金属材を用い、その外周部に、高
硬度、高耐摩耗性の材料を溶解肉盛りして複合鋼塊を製
造するような場合には、芯材と外周肉盛り部との境界の
溶け込みの均一性を図ることが特に必要となり、装置的
には溶解電流の流れの均一性を向上させるための構成を
取る必要がある。そのために従来種々の提案がなされて
おり、前記した実開昭56−105394号公報に開示
された肉盛溶接装置もその課題を解決することを一つの
目的として提案されたものと解することができる。ま
た、圧延ロールのような長尺状の複合鋼塊を製造する上
で、連続した溶解肉盛り作業を厳密に制御された状態で
行うことが必要であり、高精度の装置が必要不可欠とな
っている。
【0004】芯材と外周肉盛り部との境界の溶け込みの
均一性の向上、そのための溶解電流の流れの均一性の向
上は、溶解の過程においてパイプ状電極の軸心と芯材と
の軸心とが偏芯しないように常時維持しておくことは少
なくとも必要であり、そのためには装置全体を機械的に
堅牢なものとするとともに、鋳型と芯材とに同期回転を
与える構成とすることが有効な手段であると解されてい
る。
【0005】円柱状部材の肉盛溶接装置において、鋳型
と芯材との回転速度を電気的に制御して同期させる技術
手段は先に記したように知られており、有効に利用され
てきている。しかしながら、この従来知られたこの種の
同期手段は、二つの電動モータを電気的同期装置により
インターロックして鋳型と芯材の同期回転を取るもので
あることから、小規模の複合鋼塊の製造装置においては
格別の不都合は生じないものの、大型のすなわち質量系
の大きな装置の場合にはどうしても制御遅れあるいは同
期ずれが生じてしまい、同期が取れなくなることが生じ
てきている。
【0006】また、構造的にも、鋳型全体が回転する構
成となっていることから機枠に対して安定した状態で鋳
型を保持することが困難であり、結果として、鋳型の昇
降時に、芯材の軸心と鋳型の軸心さらにはパイプ状電極
の軸心とを常に一致した状態に維持することはきわめて
困難であった。本発明は、上記のような不都合を解消
し、エレクトロスラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置
において、特に質量系の大きな大型のものであっても、
その溶解肉盛り溶接作業の間、芯材と鋳型とを安定した
状態で同期回転させうるとともに構造的にも芯材とパイ
プ状電極との軸心のずれを生じさせず、それにより、芯
材と外周肉盛部との境界の溶け込み均一性が向上した均
質な複合鋼塊を得ることのできる、エレクトロスラグ再
溶解による複合鋼塊の製造装置を提供することを目的と
している。
【0007】さらに、本発明は、同期回転する鋳型を用
いた複合鋼塊の製造溶接装置において、効率的な冷却手
段を得ることも目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決しかつ
目的を達成するために、本発明は、定盤に設置された芯
材と該芯材を囲繞する鋳型とを有しており、パイプ状電
極を該芯材の外周部に該芯材に対し同心円状に配してエ
レクトロスラグ再溶解により複合鋼塊を製造する製造装
置であって、芯材と鋳型とを同期して回転させる機械的
伝動機構を有し、前記定盤は前記芯材を垂直に支持固定
する支持枠を有し、前記電極を懸垂させ両端の支柱に添
って上下に昇降させる電極昇降ビームを有し、前記支柱
は上部ビームによって固定されていることを特徴とする
エレクトロスラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置を開
示する。
【0009】機械的伝動機構により同期を得るようにし
たことにより、同期ずれをほぼなくすことが可能とな
り、大型の製造装置であっても、同期ずれの生じるのを
回避することができる。本発明において、鋳型を芯材に
沿い昇降移動させる機構をさらに有することは、長尺の
複合鋼塊を製造する場合に特に好ましい態様であり、ま
た、鋳型を相対回転しうる内筒及び外筒とからなりかつ
内部に密閉空間を形成した2重構造体とし、かつ該内部
空間に冷却水を供給するようにすることにより、安定し
た状態で、より品質の均一な複合鋼塊をうることが可能
となる。
【0010】特に、本発明において、鋳型を相対回転し
うる内筒及び外筒とから構成したことにより、固定機枠
に対する回動部材の質量を減じることができ、芯材と鋳
型との位置及び軸心のずれをほぼ0に維持することが可
能となる。
【0011】
【実施例】以下、添付の図面を用いた一実施例の説明に
基づき、本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明
によるエレクトロスラグ再溶解による複合鋼塊の製造装
置の一実施例を示している。複合鋼塊の芯材を構成する
芯材1は、芯材定置定盤2に固定された芯材支持枠32
に対し後述するようにボルト31によって調節されて芯
材定置定盤2に対し垂直状態に支持されている。また、
該芯材1に対して同心円状態にパイプ状電極3が外嵌さ
れている。芯材定置定盤2は電気集電用電極を兼ね、定
盤2の円周状に複数個(2〜6個)のカーボンブラシ3
3が配置されており、固定部位G上の支持部材80に対
して垂直状態にかつ回動自在に支持されており、かつそ
の下端には、駆動歯車81が装着されている。また、該
パイプ電極3はエレクトロスラグ再溶解により芯材1の
外周に肉盛りされるものであり、後記する第1の昇降手
段4にその上方端を装着することにより、該第1の昇降
手段4の昇降とともに芯材1に沿って昇降する。芯材支
持枠32は芯材の大きさに応じてボルト31によって中
心位置に垂直に配置されるように上下2箇所とそれぞれ
四方に調整されるようになっている。
【0012】第1の昇降手段4は次のように構成され
る。すなわち、固定部位Gに立設された縦支柱5、5、
とその両上端を水平状態で連設する横支柱6とで門型固
定機枠が構成されており、各縦支柱5にはそれと平行に
スクリュー7、7が回動自在に支持されている。各スク
リュー7の上方端は横支柱6を貫通して延出しており、
その先端には、ベベルギア8、8が固着されている。該
ベベルギア8、8と噛み合うベベルギア9、9を両端に
固着した伝動軸10が横支柱6に平行にかつ図示しない
軸受を介して回動自在に取り付けられており、該伝動軸
10は、同様に横支柱6に取り付けられた伝動モータ1
1により、図示しない伝動機構を介して回動される。
【0013】縦支柱5、5には筒状部材12、12がそ
れぞれ摺動自在に嵌入されており、二つの筒状部材1
2、12の間には電極昇降ビーム13が固設される。ま
た、電極昇降ビーム13の固設位置と反対側にはスクリ
ュー7、7の螺条と噛み合うネジ孔を持つフランジ1
4、14が一体に取り付けられており、該フランジ1
4、14はスクリュー7と常時噛み合い状態にある。さ
らに、電極昇降ビーム13には電気集電用電極を兼ねた
チャック15が装着されており、該チャック15にパイ
プ状電極3の上方端が取り付けられる。
【0014】従って、図示しない適宜の制御機構を用い
て、電動モータ11に所定の正逆回転を与えることによ
り、電極昇降ビーム13が縦支柱5、5に沿い昇降し、
それによりパイプ状電極3が昇降する。芯材1に対し
て、鋳型20が同軸心状態でかつ後記する第2の昇降手
段50により昇降自在に位置している。
【0015】まず、鋳型20について説明する。鋳型2
0は、図2にその拡大断面図を示すように、互いに相対
回転しうる内筒21及び外筒22とから基本的に構成さ
れる。内筒21は、製造されるべき複合鋼塊の外径とほ
ぼ等しい内径を有しており、また、その外周には、図示
のものにおいてはその上端部近傍には、歯車23が一体
に固設されている。外筒22はその内部に空間部24を
有する円環状部材であり、その内周縁部分は、従来知ら
れた相対回動を許容する軸受けシール手段25、例え
ば、ラビリンスシール等を介して内筒21の外周面に対
して相対回動自在に支持されている。さらに、外筒22
の外周壁部分には、冷却水の流入口26及び流出口27
が設けられているとともに、第2の昇降手段50に鋳型
20を昇降自在に支持するための支持部材28が固着さ
れている。
【0016】次に、第2の昇降手段について説明する。
第2の昇降手段50は、固定部位Gに前記した芯材1と
平行に立設された縦支柱51、51を有しており、各縦
支柱51にはそれと平行にスクリュー52、52が回動
自在に支持されている。各スクリュー52の上方端は縦
支柱51の先端より延出していて、その先端にはベベル
ギア53、53が固着されている。該ベベルギア53、
53と噛み合うベベルギア54、54を両端に固着した
伝動軸55が、水平方向にかつ図示しない適宜の軸受を
介して回動自在に取り付けられており、該伝動軸55
は、一方の縦支柱51の先端に取り付けられた伝動モー
タ56により、図示しない伝動機構を介して回動され
る。
【0017】縦支柱51、51には筒状部材57、57
がそれぞれ摺動自在に嵌入されており、二つの筒状部材
57、57には、前記した鋳型20の外筒22の外周壁
に固着された支持部材28がそれぞれ固設されている。
また、横支持部材28の固設位置とは反対側にはスクリ
ュー52、52の螺条と噛み合うネジ孔を持つフランジ
58、58が一体に取り付けられており、該フランジ5
8、58はスクリュー52と常時噛み合い状態にある。
【0018】さらに、いずれかの縦支柱51の近傍には
該縦支柱51と平行に、従って芯材1とも平行に、その
長さ方向ほぼ全長にわたりスプラインを有する伝動軸6
0が設けられており、その下端は固定部位Gに適宜の手
段により装着されたスラスト軸受け61により回動自在
に支持されており、上方端近傍は縦支柱51に固定され
たフランジ62に軸受63を介して回動自在に支持され
ている。また、縦支柱51の上端近傍にはもう一つのフ
ランジ64が固定されており、該フランジ64には第2
の電動モータ65が取り付けられている。そして、減速
機構を有するベベルギア伝動機構等の図示しない適宜の
伝動機構を介して、電動モータ65の回転が伝動軸60
に伝えられる。
【0019】伝動軸60には、さらに、そのスプライン
と歯合するスプライン溝を内周面に刻設した第1の伝動
歯車70が介装されており、該第1の伝動歯車70は、
図示しない適宜の軸受け及び係止手段は介して前記した
鋳型20の外筒22の外周壁に固着された支持部材28
に対して一体に固定されるとともに、図示されるよう
に、適宜の媒介歯車71を介して、前記した内筒21の
上端部近傍に一体に固設された歯車23に噛み合ってい
る。伝動軸60の下方端近傍には、さらに第2の伝動歯
車72が軸方向の移動が阻止された状態で装着されてお
り、該第2の伝動歯車72は、媒介歯車73を介して、
前記した芯材定置定盤2の下方部分に装着されている駆
動歯車81に噛み合っている。
【0020】従って、図示しない適宜の制御機構を用い
て、電動モータ56に所定の正逆回転を与えることによ
り、筒状部材57、57が縦支柱51、51に沿い昇降
し、それにより鋳型20全体が支持部材28を介し芯材
1と同一軸心を保ちながら芯材1に沿い昇降する。また
同時に、第1の伝動歯車70が適宜の係止手段により支
持部材28に対して一体に固定されることから、第1の
伝動歯車70も伝動軸60のスプラインに沿い鋳型20
の昇降と同期して昇降する。
【0021】さらに、図示しない適宜の制御機構を用い
て、電動モータ65に所定の正逆回転を与えることによ
り、伝動軸60が回動し、それにより、第1の伝動歯車
70と下方に位置する第2の伝動歯車72とは同時にか
つ同一の周速度で回転する。二つの伝動歯車は、前記の
ようにそれぞれ媒介歯車71、73を介して、一方は鋳
型20の内筒21に固設した歯車23に噛み合い、他方
は芯材1を垂直状態に支持している芯材定置定盤2の下
方部分に装着されている駆動歯車81に噛み合ってい
る。従って、各歯車列の歯数を調節することにより、芯
材1と鋳型20(具体的にはその内筒21)とは、相互
に軸心方向に変移しつつかつ完全に同期した状態で回動
することが可能となる。
【0022】溶解作業を開始するに当たり、電動モータ
56を駆動し第2の昇降機構50を下降状態として鋳型
20を芯材定置定盤2上に位置させる一方、芯材1を芯
材定置定盤2に垂直状態に保持する。次いで、第1の昇
降手段4の電極昇降ビーム13を上昇させそのチャツク
15にパイプ状電極3を、芯材1と同一軸心状態となる
ようにして把持させたのち、パイプ状電極3の下端部が
芯材定置定盤2に接する位置まで下降させる。その状態
で所定の電流を芯材1及びパイプ状電極3間に与えるこ
とにより、いわゆるエレクトロニクス再溶解による複合
鋼塊の製造が開始される。
【0023】製造開始と同時にあるいは所定時間経過後
に、装置に装着された3つの電動モータ11、54、及
び65を予め定められたプログラムに従い図示しない適
宜の制御機構を介して駆動するとともに、鋳型20の冷
却水流入口26から冷却水を図示しない適宜の給水手段
から鋳型20内の空間部24に供給しまた流出口27か
ら排出する。それにより、鋳型20とパイブ状電極3と
は同期した上昇し、その過程において芯材1の周囲に鋼
塊90を形成していく。
【0024】本発明の製造装置においては、電動モータ
65の回動により伝動軸60が回動し、該伝動軸60の
回転により第1及び第2の伝動歯車70、72が完全に
同期して回動する。その回動は歯車伝動により確実に時
間遅れなく、一方は鋳型20の内筒21に固設の歯車2
3に伝動され、内筒21を回転させ、他方は芯材定置定
盤2を駆動する駆動歯車81に伝動されて、芯材定置定
盤2とともに芯材1を鋳型20の内筒21の回転と完全
に同期した状態で回転させる。それと同時に、鋳型20
とパイプ状電極3は芯材1と同一軸心状態を維持したま
まで上昇を続け、芯材1に対して所定長さの鋼塊を成形
し、製造作業は終了する。
【0025】本発明においては、上記のように、芯材1
の回転と鋳型20(具体的にはその内筒21)への回転
伝動が、同一の駆動源から機械的伝動手段のみを介して
行うことができること、さらにはその機械的伝動系がス
プラインを刻設した伝動軸とそれに装着した固定伝動歯
車及び移動伝動歯車であることから、簡単な構成であり
ながら装置の大小に無関係に確実に同期した回転力を芯
材と鋳型とに伝えることができるばかりでなく、パイプ
状電極3を支持する第1の昇降機構4がいわゆる門型構
造を有していることと、鋳型2が可動内筒21と固定外
筒22とに2分割した構成でありその固定外筒部分を固
定部位に立設した支持支柱に確実支持した状態で鋳型が
昇降しうる構成であることから、芯材と鋳型とパイプ状
電極とはその質量の大小を問わす常に同一軸心状態を維
持した状態で昇降することができ、製造される複合鋼塊
の品質の均一性は大きく向上する。
【0026】また、鋳型自身の内面を冷却する構造であ
るために、鋳型の上昇時に確実に必要な冷却を行うこと
が可能となる。上記の説明は本発明によるエレクトロス
ラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置の好ましい一実施
例の説明であって、他に多くの変形例が存在する。例え
ば、第1の昇降機構4を構成する縦支柱5は図示のもの
においては2本のものとして説明したが、これに限るも
のではなく例えば同心円状にさらに複数本設けてもよき
ものであり、それにより芯材とパイプ状電極とが偏心状
態となるのをさらに確実に防止することが可能となる。
また、電極昇降ビーム13の昇降手段も図示の手段に限
ることはなく、油圧モータにより駆動するものあるいは
油圧ピストンとシリンダとの組合せによるもの等公知の
昇降手段を適宜選択して使用しうるものである。
【0027】第2の昇降機構50による鋳型の昇降手段
も同様であって、縦支柱51の本数や回転駆動源、駆動
手段等も第1の昇降機構と同様に適宜選択した用いるこ
とが可能である。また、伝動軸60の回転駆動を油圧モ
ータで行うこともでき、必要に応じて、伝動軸60を複
数本同心円状に配置して適宜の伝動手段によりぞれぞれ
同期して回転するようにしてもよきものである。この形
式のものは特に大型の製造装置の場合に有効であろう。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、鋳型と芯材に機械的伝
動機構により同期回転を与える構成にすることにより、
装置の大小を問わず芯材と鋳型とを確実に同期回転させ
ることが可能となり、芯材と外周肉盛り部との境界の溶
け込み均一性の向上、溶解電流の流れの均一性の向上に
効果がある。
【0029】また、パイプ状電極の昇降機構及び鋳型の
昇降機構をたわみの少ない門型構造をもちいて昇降式と
したこと及び鋳型の2重構造とし内部を水冷構造とした
こと等が相まって、連続的な溶解肉盛りが可能となると
ともに高精度の操作が可能となる効果がある。 これら
により、良質な複合鋼塊を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置全体構成を示す一部断面図。
【図2】 鋳型の構成を示すた断面図。
【符号の説明】
1…芯材、2…芯材定置定盤、3…パイプ状電極、4…
第1の昇降機構,20…鋳型、21…内筒、22…外
筒、23…歯車、30…ガイド板、31…ボルト、32
…芯材支持枠、33…カーボンブラシ、50…第2の昇
降機構、60…伝動軸、70…第1の伝動歯車、72…
第2の伝動歯車、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 23/10 590 B21B 27/00 C22B 9/18 C22B 9/193

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定盤に設置された芯材と該芯材を囲繞す
    る鋳型とを有しており、パイプ状電極を該芯材の外周部
    に該芯材に対し同心円状に配してエレクトロスラグ再溶
    解により複合鋼塊を製造する製造装置であって、芯材と
    鋳型とを同期して回転させる機械的伝動機構を有し、前
    記定盤は前記芯材を垂直に支持固定する支持枠を有し、
    前記電極を懸垂させ両端の支柱に添って上下に昇降させ
    る電極昇降ビームを有し、前記支柱は上部ビームによっ
    て固定されていることを特徴とするエレクトロスラグ再
    溶解による複合鋼塊の製造装置。
  2. 【請求項2】 鋳型を芯材に沿い昇降移動させる機構を
    さらに有していることを特徴とする、請求項1記載の製
    造装置。
  3. 【請求項3】 鋳型を相対回転しうる内筒及び外筒とか
    らなりかつ内部に密閉空間を形成した2重構造体とし、
    かつ該内部空間に冷却水を供給する手段をさらに有して
    いることを特徴とする、請求項1又は2記載の製造装
    置。
JP4026975A 1992-02-13 1992-02-13 エレクトロスラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置 Expired - Fee Related JP3011812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4026975A JP3011812B2 (ja) 1992-02-13 1992-02-13 エレクトロスラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4026975A JP3011812B2 (ja) 1992-02-13 1992-02-13 エレクトロスラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05220566A JPH05220566A (ja) 1993-08-31
JP3011812B2 true JP3011812B2 (ja) 2000-02-21

Family

ID=12208164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4026975A Expired - Fee Related JP3011812B2 (ja) 1992-02-13 1992-02-13 エレクトロスラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3011812B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109604564A (zh) * 2019-01-11 2019-04-12 潍坊市众诚佳合环保科技股份有限公司 一种基于电渣重熔的轧辊修复工艺

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2488677B1 (en) * 2009-10-12 2013-08-28 Gradel S.à.r.L. Method and apparatus for production of rotatable sputtering targets

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109604564A (zh) * 2019-01-11 2019-04-12 潍坊市众诚佳合环保科技股份有限公司 一种基于电渣重熔的轧辊修复工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05220566A (ja) 1993-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE3049283C2 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Elektroschlacke-Auftragsschweißen
CN107214670A (zh) 双轴同步旋转拼柜装置
JP3011812B2 (ja) エレクトロスラグ再溶解による複合鋼塊の製造装置
CN1037290A (zh) 电渣铸造设备及方法
CN201313241Y (zh) 尾管焊接机
CN116197599A (zh) 一种铲运机铲斗焊接专用翻转装置
CN212944537U (zh) 一种用于铜结晶器的清洗设备
CN114952189A (zh) 一种大型环件多丝电弧增材同步制坯复合轧制成形方法
CN210636051U (zh) 一种冶炼废钢用电渣炉
CA1238090A (en) Equipment for electroslag surfacing of rolling mill rolls
CN214265766U (zh) 一种橡胶管冲切工装
US3835916A (en) Apparatus for electroslag remelting to produce tubular bodies
CN117380955B (zh) 一种复合材料筒形件成形装置及方法
CN218262593U (zh) 一种用于模具钢生产的冶炼炉
CN219665381U (zh) 一种变极性脉冲压缩电弧轻合金舱体增材装置
CN206185311U (zh) 一种电渣炉自耗电极的焊接装置及焊接手
US4593746A (en) Method and apparatus for producing sound castings
CN117226080B (zh) 大中型筒状薄壁件的浇注装置
CN220312331U (zh) 一种缆车用索道支架的焊接设备
US3835914A (en) Process for producing metallic articles by electroslag remelting
CN117398755B (zh) 一种真空状态下的固液分离装置
CN212918263U (zh) 一种联轴器加工用焊接装置
CN219505237U (zh) 一种同步带模具装夹用固定装置
CN217465333U (zh) 一种便于废料排出的铁水熔化炉
CN214769688U (zh) 一种机头的万向调节机构

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071210

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091210

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101210

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101210

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111210

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees