JP3011623U - 遠赤外線放射バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠赤外線の効用を手軽に享受し得る健康具を
提供すること。 【構成】 伸縮性織物からなり、長手方向に伸縮性を持
たせたリストバンド風の帯状体１の表面側全面にパイル
状面ファスナー２を、裏面側長手方向端末付近に部分的
にフック状面ファスナー３をそれぞれ取付けると共に、
裏面側には、チタン酸カリウム粉末と接着剤とを混練し
た遠赤外線放射物質４を所望のパターンになる様に０．
１〜０．３ｍｍの厚さで盛り付け、該遠赤外線放射物質
４の上に長さ１ｍｍ以下の短い繊維５を不規則に植毛せ
しめた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は遠赤外線放射バンド、詳しくは手首、足首あるいは膝に巻き、遠赤 外線の照射効果を手軽に享受し得る様にした健康治療具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

遠赤外線が人体の健康維持、増進に著しい効果があることは、従来より広く知 られており、その為の治療具等も種々提案されている。 従来の遠赤外線利用の治療具としては、マットやパネルに遠赤外線放射物質を 固定したものや、サポーター、ベスト等身につけるものに遠赤外線放射物質を編 み込んだり、縫い付けたものが存在している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、マットやパネルは大掛り過ぎ、遠赤外線の効用を手軽に享受す るには不適当であり、一方、サポーターや専用ベスト等は外観上いかにも治療用 具といった感じで、違和感を与えやすく、日常の装用には躊躇する者も多かった 。 この考案は、遠赤外線利用に関する上記従来の欠点に鑑み考案されたものであ り、手軽に遠赤外線の効用を利用することができる様にした便利な治療具を提供 することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、伸縮性織物からなり、長手方向に伸縮性を持たせたリストバンド 風の帯状体１の表面側全面にパイル状面ファスナー２を、裏面側長手方向端末付 近に部分的にフック状面ファスナー３をそれぞれ取付けると共に、裏面側には、 チタン酸カリウム粉末と接着剤とを混練した遠赤外線放射物質４を所望のパター ンになる様に０．１〜０．３ｍｍの厚さで盛り付け、該遠赤外線放射物質４の上 に長さ１ｍｍ以下の短い繊維５を不規則に植毛させて遠赤外線放射バンドを構成 することにより、上記課題を解決せんとするものである。

【０００５】

【作用】

この遠赤外線放射バンドは手首、足首、あるいは膝に巻いて使用するものであ り、図３に示す様に遠赤外線放射物質４が固定されている面を内側にして手首６ や足首などに巻き付け、パイル状面ファスナー２とフック状面ファスナー３とを 係合させることにより装着を行う。 帯状体１は長手方向に伸縮性を有する織物であり、少し伸ばした状態で足首、 手首６等に巻き付ければ装着中にゆるむおそれは全くない。又、パイル状面ファ スナー２は表面側全面に取付けられているので、帯状体１をループ状にしたとき その径は無段階で調整でき、いかなる体形の人にもピッタリと装着できる。 この様にして、遠赤外線放射物質４側を内側にして装着すれば、これから皮膚 に向って多量の遠赤外線が放射され、体内組織に浸透し、細胞を活性化させ、健 康の維持、増進に著しい効果がもたらされる。

【０００６】

【実施例】

図１はこの考案に係る遠赤外線放射バンドを展開した状態で表面側から見た斜 視図、図２は同じく裏面側から見た斜視図、図３はその使用状態の斜視図。図４ はその要部である遠赤外線放射物質４の取付け状態を説明する拡大断面図である 。

【０００７】 図中１はスパンデックス等の伸縮性を有する織物からなるリストバンド風の帯 状体であり、長手方向に伸縮性を持たしている。そしてこの帯状体１の表面側全 面にはパイル状面ファスナー２が、裏面側長手方向端末付近には部分的にフック 状面ファスナー３がそれぞれ取付けられている。 面ファスナーとは商品名「ベルクロ」（登録商標）として広く使用されている ものであり、生地に植設されたフック状繊維体と他の生地に植設されたパイル状 繊維体の係合関係を利用して着脱自在に接着を行おうとするものである。

【０００８】 又、帯状体１の裏面側には図２に示す様に、チタン酸カリウム粉末と接着剤と を混練した遠赤外線放射物質４が星形のパターンで一列に、０．１〜０．３ｍｍ の厚さになる様に盛り付けられている。この実施例においては、接着剤としては 水性アクリル系接着剤を用い、重量比で接着剤７０％、チタン酸カリウム３０％ の割合で配合したが、接着剤の種類、その配合割合などは適宜状況に応じて変更 し得ることはもちろんである。

【０００９】 又、この実施例においては遠赤外線放射物質４は星形図形になる様に盛り付け られているが、これは実験の結果、星形図形としたとき最も治療効果が高かった 為、選ばれたものであり、なぜ星形図形が効果的なのかは現時点では不明である 。

【００１０】 そして、図４に示す様に、この遠赤外線放射物質４の上面にはウレタン、ナイ ロン、綿等の短い繊維５が多数不規則に植毛されている。この植毛は遠赤外線放 射物質４中の接着剤成分が乾かないうちに静電植毛の手法により実施される。 この短い繊維５を遠赤外線放射物質４の上に植毛するのは、使用者がこのバン ドを手首、足首等に装着した際、遠赤外線放射物質４が直接皮膚に接触して低温 火傷やかぶれ等がおこらない様にする為である。この短い繊維５の長さは１ｍｍ 以下が好ましい。

【００１１】 次に、その使用方法を説明する。 この遠赤外線放射バンドは手首６、足首、あるいは膝に巻いて使用するもので あり、図３に示す様に遠赤外線放射物質４が固定されている面を内側にして手首 ６や足首などに巻き付け、パイル状面ファスナー２とフック状面ファスナー３と を係合させることにより、装着を行う。 帯状体１は長手方向に伸縮性を有する織物であり、少し伸ばした状態で足首、 手首６等に巻き付ければ装着中にゆるむおそれは全くない。又、パイル状面ファ スナー２は表面側全面に取付けられているので、帯状体１をループ状にしたとき その径は無段階で調整でき、いかなる体形の人にもピッタリと装着できる。 この様にして、遠赤外線放射物質４側を内側にして装着すれば、これから皮膚 に向って多量の遠赤外線が放射され、体内組織に浸透し、細胞を活性化させ、健 康の維持、増進に著しい効果がもたらされる。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は上記の通りの構成を有するものであり、いつでも簡単に装着、取り はずしが可能で、遠赤外線のすばらしい効果をだれでも手軽に享受することがで き、特に漁業、水産加工業、市場関係者、土木工事関係者等、水場や底冷えのす る悪い環境下での仕事に従事する人々や骨折でリハビリ中の人、寒い屋外でスポ ーツを行う人などに特に有効である。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る遠赤外線放射バンドの一実施例
を展開した状態で表面側から見た斜視図。

【図２】その裏面側から見た斜視図。

【図３】その使用状態の斜視図。

【図４】その要部の拡大断面図。

【符号の説明】

１ 帯状体 ２ パイル状面ファスー ３ フック状面ファスナー ４ 遠赤外線放射物質 ５ 繊維 ６ 手首

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 伸縮性織物からなり、長手方向に伸縮性
   を持たせたリストバンド風の帯状体１の表面側全面にパ
   イル状面ファスナー２を、裏面側長手方向端末付近に部
   分的にフック状面ファスナー３をそれぞれ取付けると共
   に、裏面側には、チタン酸カリウム粉末と接着剤とを混
   練した遠赤外線放射物質４を所望のパターンになる様に
   ０．１〜０．３ｍｍの厚さで盛り付け、該遠赤外線放射
   物質４の上に長さ１ｍｍ以下の短い繊維５を不規則に植
   毛せしめたことを特徴とする遠赤外線放射バンド。