JP3011580U - 動物玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】自由な発想の下に外皮部材を玩具本体の任意の
部位に容易に取着でき、オリジナリティ豊かに変身させ
ることのできる動物玩具を提供すること。 【構成】玩具本体１と外皮部材２とを備えた動物玩具Ａ
であって、玩具本体１は動物を模して形成するとともに
表面をパイル地５で形成し、外皮部材２は動物の外皮を
模して形成するとともに裏面には上記玩具本体１の表面
に係止する係止部材６を取着した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、玩具本体の任意の部位に外皮部材を取着して動物を変身させる動物 玩具に関する。

【０００２】

【考案の背景】 従来、玩具本体に別の部材を取着して遊ぶ玩具としては洋 服や帽子で構成した着せ変え部材を人形に取着して遊ぶ着せ変え人形が良く知ら れている。また、実公昭６３ー７２７７号公報に開示されているように、動物本 体と動物本体の所定位置に着脱自在に取りつける動物の形態的特徴を現すシンボ ル要素（例えば狸の目、兎の耳、ライオンのたてがみ等）とからなる変身動物玩 具が考案されている。

【０００３】 これらの玩具は玩具本体に別の部材を取着するところが予め指定されているた め、別の部材を所期の目的以外に使用することができず、遊びが限定され自由な 発想の下にオリジナリティに富んだ変身をさせることはできなかった。また、遊 びの幅を広げるためには別の部材を増やさなければならないという問題もあった 。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は、前記背景の下に成立したものであって自由な発想の下に外皮部材を 玩具本体の任意の部位に容易に取着でき、オリジナリティ豊かに変身させること のできる動物玩具を提供することを目的とする。

【０００５】

【目的を達成するための手段】

前記目的を達成するために本考案の動物玩具は玩具本体と外皮部材とを有する とともに以下の要件を備えたことを特徴とする。 (イ) 玩具本体は動物を模して形成され、表面はパイル地で形成したこと (ロ) 外皮部材は動物の外皮を模して形成され、裏面には上記玩具本体の表面に係 止する係止部材が取着されていること なお、上記係止部材は面ファスナーで構成することが好ましい。

【０００６】 また、上記外皮部材は略長方形に形成され裏面の両端には係止部材を取着する ことが好ましい。

【０００７】 さらに、上記外皮部材の表面の一部にパイル地及び、又は面ファスナーを取着 してもよい。

【０００８】 なお、上記動物は犬を模して形成することが好ましい。

【０００９】

【考案の作用、効果】

前記構成によれば、動物を模して形成された玩具本体の表面はパイル地で形成 され、動物の外皮を模して形成された外皮部材は裏面に係止部材が取着されてい るので自由な発想の下に玩具本体の任意の部位に外皮部材を着脱でき、オリジナ リティ豊かに変身する動物玩具を提供することができる。

【００１０】 なお、上記係止部材を面ファスナーで構成した場合は、玩具本体の表面に着脱 を容易に、かつ繰り返し行うことができる。

【００１１】 また、上記外皮部材を略長方形に形成し裏面の両端に係止部材を取着した場合 は、外皮部材が動物の特定の部位の形状をしていないので取着する場所が限定さ れることがなく自由な発想で任意の部位に取着できるとともに、玩具本体の表面 に両端で係止するので確実に装着できるうえ、全面に係止部材が取着されていな いので剥離を容易に行うことができる。

【００１２】 さらに、上記外皮部材の表面の一部にパイル地及び、又は面ファスナーを取着 した場合は、外皮部材を重ねて玩具本体に取着することができる。

【００１３】 なお、上記動物玩具を犬を模して形成した場合は、外皮部材を着脱することに よりあたかも犬の美容院でトリミングをしているような遊びを楽しむことができ る。

【００１４】

【実施例】

以下、図面によって本考案の実施態様について説明する。図１において符号Ａ は動物玩具を示し、この動物玩具Ａは玩具本体１と外皮部材２とから構成されて いる。

【００１５】 玩具本体１は犬を模して形成され、頭部１ａに取着された目３と鼻４とを除い たすべての表面はパイル地５で形成されている。この表面を形成するパイル地５ は図２（ａ）に示すように、布地の地組織から出た輪奈５ａが布地の表面を覆っ ているので、玩具本体１の表面はすべて輪奈５ａで覆われている。

【００１６】 外皮部材２は表面２ａが犬の外皮を模して略長方形に形成され、裏面２ｂには 係止部材６が取着されている。この係止部材６は面ファスナーで構成され、図２ （ａ）に示すように，係止部材６（以下、これを面ファスナーという）のフック 部６ａが玩具本体１の表面を覆っているパイル地５の輪奈５ａに係止するように 設けられている。

【００１７】 上述のように動物玩具Ａは構成されているので、外皮部材２を玩具本体１の任 意の部位に巻つけて面ファスナー６で玩具本体１の表面のパイル地５に取着する ことができる。この外皮部材２は、動物の特定の部位の形状をしていないので、 図３（ａ）（ｂ）に示すように、玩具本体１に取着する場所が限定されず自由な 発想の下に動物を変身させることができ、オリジナリティに富んだ動物玩具を創 造することができる。

【００１８】 また、図１に示すように面ファスナー６を外皮部材２の裏面２ｂの両端部に取 着してあるので、一端部を玩具本体１に係止させた後、中央部を玩具本体１に被 せながら他端部を玩具本体１に係止させることにより、外皮部材２を確実に玩具 本体１に取着することができる。そして、外すときには面ファスナー６が外皮部 材２の裏面２ｂの全面に取着されていないので剥離を容易に行うことができる。

【００１９】 さらに、図４（ａ）に示すように外皮部材２の表面の一部にパイル地５を取着 した場合は、他の外皮部材２を面ファスナー６でパイル地５に取着できるので、 図４（ｂ）に示すように外皮部材２を重ねて玩具本体１に取着したり、裏面に面 ファスナー６を取着したリボン等の装飾部材７を取着することができ、オリジナ リティに富んだ動物玩具Ａを実現することができる。

【００２０】 また、上記外皮部材２の表面の一部にパイル地に代えて面ファスナーを取着し てもよいし、パイル地と面ファスナーとの両方を取着しても構わない。

【００２１】 なお、玩具本体１を犬を模して形成した場合は、外皮部材２を着脱することに より、あたかも犬の美容院でトリミングをしているような遊びを楽しむことがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の動物玩具の構成を示す斜視図

【図２】（ａ）（ｂ）はパイル地と係止部材との構造及
び作動態様を示す断面図

【図３】（ａ）（ｂ）は外皮部材を玩具本体に取着した
状態を示す斜視図

【図４】（ａ）（ｂ）は外皮部材の他の使用状態を説明
する斜視図

【符号の説明】

１ 玩具本体 ２ 外皮部材 ５ パイル地 ６ 係止部材 Ａ 動物玩具

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 玩具本体と外皮部材とを有するとともに
   以下の要件を備えたことを特徴とする動物玩具。 (イ) 玩具本体は動物を模して形成され、表面はパイル地
   で形成したこと (ロ) 外皮部材は動物の外皮を模して形成され、裏面には
   上記玩具本体の表面に係止する係止部材が取着されてい
   ること
2. 【請求項２】 前記係止部材は面ファスナーで構成され
   ていることを特徴とする請求項１記載の動物玩具。
3. 【請求項３】 前記外皮部材は略長方形に形成され裏面
   の両端には前記係止部材を取着したことを特徴とする請
   求項１又は２記載の動物玩具。
4. 【請求項４】 前記外皮部材は表面の一部にパイル地及
   び、又は面ファスナーを取着したことを特徴とする請求
   項１、２又は３記載の動物玩具。
5. 【請求項５】 前記動物は犬を模して形成したことを特
   徴とする請求項１、２、３又は４記載の動物玩具。