JP3011505U - 身体防御用胴衣 - Google Patents

身体防御用胴衣

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JP3011505U JP1994009986U JP998694U JP3011505U JP 3011505 U JP3011505 U JP 3011505U JP 1994009986 U JP1994009986 U JP 1994009986U JP 998694 U JP998694 U JP 998694U JP 3011505 U JP3011505 U JP 3011505U
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信行 田中
聖司 定方
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信和株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着用者が迅速に脱ぎ捨てることができるこ
と。 【構成】 前身頃1は、着用者の首元から前記胸・腹部
方向に切り離し分割され形成した第1及び第2の身頃部
1a,1bを有し、さらに、少なくとも第1及び第2の
肩掛け部3a,3bが前記第1及び第2の身頃部1a,
1bのそれぞれに一対一に重ね合わせた状態で、それぞ
れを覆う保持部材6又は10を有し、前記前記第1及び
第2の身頃部1a,1b、前記第1及び第2の肩掛け部
3a,3b、保持部材6又は10には、それぞれが重な
り合って対向する各部分を連結する着脱可能な連結部材
及び止着部材を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、弾丸や刃物などに対して身体を防御するために用いる身体防御用胴 衣に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の身体防御用胴衣(従来技術1)は、図8及び図9に示すように、着用者 の胸・腹面に対応する前身頃31と、背面に対応する後身頃32とを有し、前身 頃31と後身頃32とは着用者の脇面に対応する脇部で一体に結合されている。 前身頃31の上部には身体の首周りに対応するようV字状の首部33が形成され ている。また、両脇部には、身体の両腕のそれぞれが挿通される腕部34が形成 されている。
【0003】 図示された前身頃31は、身体の左右方向に開閉できるように、第1の身頃部 31aと第2の身頃部31bとに分けられ、各身頃部31a及び31bはV字状 の首部33の頂点部分から前身頃31の下縁にまで達している。第1の身頃部3 1aの裏側には、切り離し端部に隣接して帯状の止着部材36が取り付けられて おり、他方、第2の見頃部31bの表面には、切り離し端部に隣接して止着受部 材37が取り付けられている。この構成では、第1及び第2の身頃部31a,3 1bの切り離し端部を相互に合わせたときに、第2の身頃部31bに第1の身頃 部31bを着脱可能に止着することができる。
【0004】 上記した止着部材36と止着受部材37とは、通常、雌雄関係で着脱可能に止 着する面ファスナーが用いられている。
【0005】 また、前身頃31及び後身頃32には、防弾鋼板片や防弾性積層織物などの防 護部材が内装されている。防弾性積層織物はポリアミドなどの超強力繊維からな り、具体的には、防弾性を有し、比較的軽量である米国デュポン社製の芳香族ナ イロン織物(商品名;ケプラー)等が採用されている。
【0006】 上述した構成の身体防御用胴衣は、第1及び第2の身頃部31a,31bを開 いた状態で、腕部34のそれぞれに腕を通し、首部33から首を出し、第1及び 第2の身頃部31a,31bを閉じると身体胴部に着装できる。この後、第1及 び第2の身頃部31a,31bの切り離し縁部分を合わせ、止着部材36及び止 着受部材37を相互に止着する。これによって身体胴部にしっかりと着装される 。
【0007】 また、他の従来技術(従来技術2)として、実開平1−136296号公報に は、身体に対して装着可能な防刃チョッキの前面に防弾ユニットを着脱可能に取 り付けた身体防御用チョッキが開示されている。この身体防御用チョッキは、使 用頻度の高い防刃チョッキに対して防弾ユニットが着脱自在であるため、防御用 チョッキを防刃用から防弾用、あるいはその逆に素早く切り替えることができ、 緊急時の行動に対して迅速に対応することができるというものである。
【0008】 さらに他の従来技術(従来技術3)として、実開平55−141797号公報 には、防弾鋼板片を個々に内蔵、配置した前身頃と後身頃とを有し、前身頃と後 身頃とには、これらの脇下部端縁に取り付けれるリングに挿通されて両身頃を脇 下部で絞緩する係合紐とから構成された防弾衣が開示されている。
【0009】 この防弾衣は、頭から被る形式であるため着脱が容易であり、後身頃を両脇下 部で絞緩せしめる係合紐を有するので紐の端末を引き下げるだけで両身頃が絞ら れ、また、緩めることによって両身頃は離隔し、頭から脱ぐことができて、その 着脱が容易であるというものである。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、身体防御用胴衣を水上で着用する必要がある場合には、通常、 救命胴衣の上に身体防御用胴衣を着用するが、着用者が水中に落ちたり、やむな く水中に飛び込む必要がある場合が想定される。この場合、実際には、身体防御 用胴衣の自重が救命胴衣の浮力よりも大きくなってしまうため、着用者が水中に 沈んでしまう。
【0011】 上記した従来技術に係る身体防御用胴衣は、いずれも水上或いは水中における 使用について全く考慮していないため、身体防御用胴衣を迅速に脱ぐこと、特に 、水中で脱ぐことは困難である。
【0012】 したがって、着用者が水上に浮かぶためには、水中に飛び込む前に、身体防御 用胴衣を脱げばよいが、これらの身体防御用胴衣はいずれも迅速に脱ぎ捨てるこ とができないという問題がある。
【0013】 特に、着用者が飛弾などで負傷している場合には、両手を使用することが困難 な場合もあり、水中や入水前などの状況下で救助者が身体防御用胴衣を着用者か ら取り外してやる際にも、多くの時間を要してしまうという問題がある。
【0014】 また、従来技術2及び3においても、上記した問題点と同様に、少なくとも身 体の頭を、チョッキ又は防弾衣から抜き出して取り外さなければならず緊急事態 に対応することができないという問題がある。
【0015】 それ故に、本考案の課題は、緊急時の行動に対して迅速に着用者が身体から胴 衣を容易に脱ぎ捨てることができる身体防御用胴衣を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、着用者の胸・腹部に対応する前身頃と、前記着用者の背面に 対応する後身頃と、該後身頃と一体に縫製され、前記後身頃から前記着用者の肩 面のそれぞれに対応して前記前身頃にまで掛け渡される第1及び第2の肩掛け部 と、前記着用者の脇面に対応して前記前身頃及び後身頃を一体に連結した脇部と を有し、前身頃は、着用者の胸・腹部に対して左右方向に切り離して形成されて いる第1及び第2の身頃部を有する一方、第1及び第2の身頃部は、当該第1及 び第2の身頃部と前記第1及び第2の肩掛け部とをそれぞれ着脱可能に連結する 第1の連結部材と、第1の連結部材よりも着用方向下部に設けられた第2の連結 部材とを備え、第1の連結部材による連結により第1及び第2の身頃部と第1及 び第2の肩掛け部との間の結合部を形成し、更に、第1及び第2の身頃部の結合 部及び第2の連結部材を覆い、且つ、結合部及び第2の連結部材とに着脱自在に 取り付けられる保持部材を備えていることを特徴とする身体防御用胴衣が得られ る。
【0017】
【作用】
身体防御用胴衣を身体に着装するには、身体の背面に後身頃を対応させるとと もに、第1及び第2の肩掛け部により着用者の肩を覆い、第1及び第2の肩掛け 部の先端面を第1及び第2の身頃部に対応する位置にまで回動して第1の連結部 材と第1及び第2の肩掛け部とを連結する。この状態は、第1及び第2の身頃部 が装着者に仮着装された状態となる。
【0018】 さらに、第1及び第2の身頃部の両縁部を互いに合わせた後、一枚の保持部材 を第2の連結部材及び連結部に対向させつつ押し付けると、第1及び第2の身頃 部及び第1及び第2の肩掛け部が一体に保持されて着用者にフィットした状態で 着装される。
【0019】 また、2枚を一組とした保持部材を用いて第1及び第2の身頃部及び第1及び 第2の肩掛け部を保持するには、第1及び第2の保持部をこれらに対応する第1 及び第2の身頃部及び第1及び第2の肩掛け部にそれぞれ対向させつつ押し付け ると、第1及び第2の身頃部及び第1及び第2の肩掛け部が一体に保持されて着 用者にフィットした状態で着装される。この後、第1の保持部材と第2の保持部 材の部分的に重なる部分とを対向させ押し付けることによって、第1及び第2の 身頃部及び第1及び第2の肩掛け部が強固に保持される。
【0020】 上述した装着状態において、身体防御用胴衣を脱がなければならない事態が発 生した場合には、一枚の保持部材を用いたものであれば、保持部材を捲り、引っ 張り上げると、保持部材が第1及び第2の身頃部及び第1及び第2の肩掛け部か ら外れる。その後、第1及び第2の身頃部から第1及び第2の肩掛け部を捲り、 引っ張り上げると、第1及び第2の身頃部から第1及び第2の肩掛け部が剥がれ るため、第1及び第2の身頃部が簡単に開放する。
【0021】 また、2枚の保持部材を用いるものであれば、第2の保持部を捲り、引っ張り 上げると、第1及び第2の保持部がともに第1及び第2の身頃部及び第1及び第 2の肩掛け部から剥がれる。その後、第1及び第2の身頃部から第1及び第2の 肩掛け部を捲り、引っ張り上げると、第1及び第2の身頃部から第1及び第2の 肩掛け部が剥がれるため、第1及び第2の身頃部が簡単に開放する。
【0022】 ところで、身体防御用胴衣では、雌雄で着脱可能に止着する面ファスナーを止 着部材としており、これらの止着部材の止着面積を考慮することによって、一枚 の保持部材、又は2枚で一組の保持部材を捲り、引っ張り上げると、第1及び第 2の肩掛け部をも第1及び第2の身頃部から一度に離脱することが可能である。
【0023】
【実施例】
以下に、本考案の身体防御用胴衣の一実施例を図1乃至図4に基づき説明する 。図1乃至図4を参照すると、身体防御用胴衣は、着用者の胸・腹面に対応する 前身頃1と、背面に対応する後身頃2と、後身頃2から着用者の首脇を通り左右 の肩面のそれぞれに対応して前身頃1にまで掛け渡される第1及び第2の肩掛け 部3a,3bと、着用者の脇面に対応して前身頃1及び後身頃2を一体に縫製、 連結した脇部4とを含んでいる。
【0024】 前身頃1は、着用者の首元から胸・腹部方向に切り離し、左右がほぼ対称に分 割されている第1及び第2の身頃部1a,1bを有している。第1及び第2の肩 掛け部3a,3bの端面部は、身体防御用胴衣を身体に着装した際に、第1及び 第2の身頃部1a,1bの端面部に重なる寸法に作られている。また、身体防御 用胴衣を身体に着装した際には、第1及び第2の肩掛け部3a,3bによって身 体の首を囲むような略V字もしくは略U字状の首部5が形成される。
【0025】 さらに、少なくとも第1及び第2の肩掛け部3a,3bの端面部は、第1及び 第2の身頃部1a,1bの端面部のそれぞれに一対一に重ね合わせた状態で、端 面部のそれぞれを覆う面状の保持部材6を有している。第1及び第2の身頃部1 a,1b、第1及び第2の肩掛け部3a,3b、保持部材6には、それぞれが重 なり合う各部分に、これらを相互に連結する着脱可能な複数の連結部材が設けら れている。
【0026】 第1及び第2の身頃部1a,1bの上方に位置している端面部には、第1及び 第2の肩掛け部3a,3bの端面部が重なり合う対向面のそれぞれに第1の連結 部材7aが設けられている。第1及び第2の身頃部1a,1bの中央部分には、 保持部材6を着脱可能に止着するための第2の連結部材7bが設けられている。 第1及び第2の肩掛け部3a,3bの端面部には、第1の連結部材7aに対向す る一方面に、第1の連結部材7aに一対一に着脱可能に止着する第1の肩連結部 材8aが設けられている。第1の連結部材7aによる連結により第1及び第2の 身頃部1a,1bと第1及び第2の肩掛け部3a,3bとの間の結合部3d,3 eを形成する。
【0027】 また、第1及び第2の肩掛け部3a,3bの端面部には、一方面とは反対の他 方面に第3の肩連結部材8bが設けられている。保持部材6には、第1及び第2 の身頃部1a,1bの第2の連結部材7bと、第1及び第2の肩掛け部3a,3 bの第3の肩連結部材8bとのそれぞれに対向して止着する保持止着部材6aが 設けられている。
【0028】 なお、図1に示した身体防御用胴衣においては、一枚の保持部材6を用いた実 施例の他に、2枚に分割されている保持部材10を用いた実施例をも図示してい る。2枚で一組の保持部材10は、図2及び図3にも示すように、第1の保持部 11と、第2の保持部12とによって一組の保持部材10を構成する。第1の保 持部11には、第1の身頃部1aに対向し、かつ第3の肩連結部材8bと第2の 連結部材7bとに対向する面に、第3の肩止着部材8bと第2の止着部材7bに 着脱可能に止着する第1の保持止着部材11aが設けられている。
【0029】 また、第1の保持部11は第2の保持部12の長手方向の縁面に重なる第3の 保持部13を有している。第3の保持部13には、第2の保持部12を基部とし て回動可能であって、第2の保持部12の長手方向の縁面に重なる一方面に第3 の保持止着部材13aが設けられている。第2の保持部2には、第2の保持止着 部材12aとは反対の面に、第3の保持部13の第3の保持止着部材13aを着 脱可能に止着する第4の保持止着部材12cが設けられている。
【0030】 第2の保持部12には、第2の肩掛け部3bの第3の肩連結部材8b及び第2 の連結部材7bに対向する面に第2の保持止着部材12aが設けられている。
【0031】 上述した第1の連結部材7a,第2の連結部材7b,第1の肩連結部材8a、 第3の肩連結部材8b、保持止着部材6a、第1の保持止着部材11a、第2の 保持止着部材12a、第3の保持止着部材13a,第4の保持止着部材12cは 、これらが対向して雌雄関係で着脱可能に止着される部材であればよい。これら の連結部材、止着部材としては、たとえば、スナップ、ホック、左右の引っ張り に強いベルベットクロス・ファスナー、ファスナーテープ、スナップテープ、な どから選択して利用すればよい。なお、本考案の身体防御用胴衣の実施例におて は、左右の引っ張りに強い面ファスナーを採用している。
【0032】 次に、身体防御用胴衣を身体の胴部分に装着する装着方法について説明する。 身体防御用胴衣を身体に着装するには、第1及び第2の肩掛け部3a,3bを後 身頃2と平行になる方向に回動しておき、第1及び第2の身頃部1a,1bを互 いに外向きに開放しておく。その後、身体の背面に後身頃2を対応させるととも に、第1及び第2の肩掛け部3a,3bにより着用者の肩を覆い、第1及び第2 の肩掛け部3a,3bの先端面を第1及び第2の身頃部1a,1bの先端面に対 応する位置にまで回動して第1の連結部材7aと第1の肩連結部材8aとが止着 される(図4に示す状態)。この状態では、第1及び第2の身頃部1a,1bが 装着者に仮着装された状態となる。
【0033】 さらに、第1及び第2の身頃部1a,1bの両縁部を互いに合わせた後、図1 に示した一枚の保持部材6を第2の連結部材7b及び第2の肩連結部材8bに対 向させつつ押し付けると、第1及び第2の身頃部1a,1b及び第1及び第2の 肩掛け部3a,3bが一体に保持されて着装される。
【0034】 また、図2に示した2枚を一組とした保持部材10を用いて第1及び第2の身 頃部1a,1b及び第1及び第2の肩掛け部3a,3bを保持するには、図4に 示した仮装着状態から第1及び第2の保持部11,12をこれらに対応する第1 及び第2の身頃部1a,1b及び第1及び第2の肩掛け部3a,3bにそれぞれ 対向させつつ押し付けると、第1及び第2の身頃部1a,1b及び第1及び第2 の肩掛け部3a,3bが一体に保持されて着用者にフィットした状態で着装され る。この後、第3の保持部13を第2の保持部12の第4の保持止着部材12c に対向させるように回動して押し付けることによって第2の保持部材12と第2 の保持部12が止着されることから、第1及び第2の身頃部1a,1b、及び第 1及び第2の肩掛け部3a,3bが強固に保持される(図5に示す状態)。
【0035】 装着状態において、何等かの要因により迅速に身体防御用胴衣を脱がなければ ならない緊急事態が発生した場合には、図1に示した一枚の保持部材6を用いた ものであれば、保持部材6を捲り、引っ張り上げると、保持部材6が第1及び第 2の身頃部1a,1bと第1及び第2の肩掛け部3a,3bとから外れる。その 後、第1及び第2の身頃部1a,1bから第1及び第2の肩掛け部3a,3bを 捲り引っ張り上げると、第1及び第2の身頃部1a,1bから第1及び第2の肩 掛け部3a,3bが剥がれ、第1及び第2の身頃部1a,1bが簡単に開放する ことから、身体から身体防御用胴衣が何の障害もなく離脱される。
【0036】 また、図1に示した2枚の保持部材10を用いるものであれば、図6に示すよ うに、まず、第2の保持部12を捲り、引っ張り上げると、第1及び第2の保持 部11、12がともに第1及び第2の身頃部1a,1b及び第1及び第2の肩掛 け部3a,3bから剥がれる。その後、第1及び第2の身頃部1a,1bから第 1及び第2の肩掛け部3a,3bを捲り、引っ張り上げると、第1及び第2の身 頃部から第1及び第2の肩掛け部3a,3bが剥がれるため、第1及び第2の身 頃部1a,1bが簡単に開放することから、身体から身体防御用胴衣が何の障害 もなく離脱される。
【0037】 ところで、上述した各実施例における身体防御用胴衣では、雌雄で着脱可能に 止着する面ファスナーを止着部材としており、これらの止着部材の止着面積を考 慮することによって、図1に示した一枚の保持部材6、又は2枚で一組の保持部 材10を捲り、引っ張り上げると、第1及び第2の肩掛け部3a,3bをも第1 及び第2の身頃部1a,1bから同時に離脱することが可能である。
【0038】 即ち、図1に示す保持部材6又は10に止着されている第1及び第2の肩掛け 部3a,3bの第2の肩連結部材8bを、第1及び第2の肩掛け部3a,3bの 第1の肩連結部材8aを止着している第1及び第2の身頃部1a,1bの第1の 連結部材7aよりも連結面積を大きく設定する。このようにすると、保持部材6 又は第1及び第2の保持部材11、12と第2の肩連結部材8bの止着力が、第 1の肩連結部材8a及び第1の連結部材7aの連結力よりも大きい連結力となる ため、保持部材6、又は保持部材10を捲り、引っ張り上げると、第1及び第2 の肩掛け部3a,3bをも第1及び第2の身頃部1a,1bから一度に離脱する ことが可能となる(図7に示す状態)。
【0039】 さらに、身体防御用胴衣には、図6に示すように、身体の脇面に対応する脇部 4の上縁から下方に向けて切り欠き部15を設ける。切り欠き部15の縁部には 切り欠き部15を跨ぐように掛け渡された紐のような調節部材16を脇部4に掛 け渡すことによって、各装着者の胴体に応じて調節部材16を調整することによ り身体にフィットした状態が得られる。
【0040】 なお、上述した身体防御用胴衣では、前身頃1a,1b、後身頃2、第1及び 第2の肩掛け部3a,3bを布によって一体に縫製することが可能である。換言 すれば、身体防御用胴衣は、チョッキ状に縫製され、その縫製工程において防弾 、防刃を目的とする防護部材(図示せず)を着装する。防護部材は、特開平5− 222646号公報、特開平2−104631号公報、特開昭63−30967 6号公報など多種開示された防護部材を採用するものとする。
【0041】
【考案の効果】
以上、実施例により説明したように、本考案の身体防御用胴衣によれば、第1 及び第2の肩掛け部を第1及び第2の身頃部に一対一に連結し、これらの上を保 持部材によって覆い止着して着用者に着装することから、簡単な着装作業によっ て迅速に着装できる。
【0042】 また、何等かの事態により迅速に着用者から離脱しなければならない場合には 、保持部材を第1及び第2の肩掛け部と第1及び第2の身頃部とから剥ぎ取り、 第1及び第2の肩掛け部を第1及び第2の身頃部とを剥き取る作業のみにより迅 速に着用者が脱ぎ捨てることができる。
【0043】 また、連結部材の連結力を考慮することによって、保持部材を第1及び第2の 肩掛け部と第1及び第2の身頃部から剥ぎ取る際に、第1及び第2の肩掛け部を 第1及び第2の身頃部から同時に剥き取ることができるため、身体防御用胴衣着 用者が迅速に脱ぎ捨てることができる。
【0044】 さらに、着用者が飛弾などで負傷している場合には、片手のみを使用して身体 防御用胴衣を脱ぎ捨てることができ、水中や入水前などの状況下においても、簡 単に救助者が身体防御用胴衣を着用者から取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の身体防御用胴衣の一実施例を示す分解
斜視図である。
【図2】図1の身体防御用胴衣に使用する2枚で一組の
保持部材の第1の保持部を裏面側から見た状態の斜視図
である。
【図3】図1の身体防御用胴衣に使用する2枚で一組の
保持部材の第2の保持部を裏面側から見た状態の斜視図
である。
【図4】図1の第1及び第2の身頃部に第1及び第2の
肩掛け部を止着した状態を示す正面図である。
【図5】図4の止着状態から保持部材を止着した状態を
示す正面図である。
【図6】図5の身体防御用胴衣から保持部材を剥がす状
態を示す斜視図である。
【図7】図5の止着状態から保持部材及び第1及び第2
の肩掛け部を剥がした状態を示す展開図である。
【図8】従来の身体防御用胴衣を示す正面図である。
【図9】図8の身体防御用胴衣の外観を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,31 前身頃 1a,31a 第1の身頃部 1b,31b 第2の身頃部 3a 第1の肩掛け部 3b 第2の肩掛け部 3d,3e 連結部 4 脇部 5,33 首部 6,10 保持部材 6a 保持止着部材 7a 第1の連結部材 7b 第2の連結部材 8a 第1の肩連結部材 8b 第2の肩連結部材 11 第1の保持部 11a 第1の保持止着部材 12 第2の保持部 12a 第2の保持止着部材 12c 第4の保持止着部材 13 第3の保持部 13a 第3の保持止着部材 15 切り欠き部 16 調節部材 34 腕部 36 止着部材 37 止着受部材
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着用者の胸・腹面に対応する前身頃と、
    前記着用者の背面に対応する後身頃と、該後身頃と一体
    に縫製され、前記後身頃から前記着用者の肩面のそれぞ
    れに対応して前記前身頃にまで掛け渡される第1及び第
    2の肩掛け部と、前記着用者の脇面に対応して前記前身
    頃及び後身頃を一体に連結した脇部とを有し、 前身頃は、着用者の胸・腹面に対して左右方向に切り離
    して形成されている第1及び第2の身頃部を有する一
    方、 第1及び第2の身頃部は、当該第1及び第2の身頃部と
    前記第1及び第2の肩掛け部とをそれぞれ着脱可能に連
    結する第1の連結部材と、第1の連結部材よりも着用方
    向下部に設けられた第2の連結部材とを備え、 第1の連結部材による連結により第1及び第2の身頃部
    と第1及び第2の肩掛け部との間の結合部を形成し、 更に、第1及び第2の身頃部の結合部及び第2の連結部
    材を覆い、且つ、結合部及び第2の連結部材とに着脱自
    在に取り付けられる保持部材を備えていることを特徴と
    する身体防御用胴衣。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の身体防御用胴衣におい
    て、第1及び第2の身頃部上に形成された各結合部の表
    面は、第1及び第2の肩掛け部によって形成され、前記
    各結合部表面には、第3の連結部材が取り付けられてい
    ると共に、 第2及び第3の連結部材と接する保持部材の表面には、
    第2及び第3の連結部材と着脱可能な止着部材が取り付
    けられていることを特徴とする身体防御用胴衣。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の身体防御用胴衣におい
    て、前記保持部材は、第1及び第2の身頃部の一方の上
    に設けられた第2及び第3の連結部材を覆う第1の保持
    部材と、第1及び第2の身頃部の他方の上に設けられた
    第2及び第3の連結部材を覆うと共に、第1の保持部材
    と部分的に重なる大きさを有する第2の保持部材とを有
    することを特徴とする身体防御用胴衣。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の身体防御用胴衣におい
    て、第1及び第2の保持部材の重なる部分には、着脱自
    在の止着部材が取り付けられていることを特徴とする身
    体防御用胴衣。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の身体防御用胴衣におい
    て、第1及び第2の身頃部と、前記第1及び第2の肩掛
    け部とを連結した前記第1の連結部材の連結力よりも、
    前記第2及び第3の連結部材と前記保持部材との間の連
    結力を大きく設定したことを特徴とする身体防御用胴
    衣。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の身体防御用胴衣におい
    て、前記止着部材は、雌雄関係で着脱可能に止着するも
    のであって、スナップ、ホック、、ファスナーテープ、
    スナップテープ、ベルベットクロス・ファスナーのうち
    少なくとも1つを採用することを特徴とする身体防御用
    胴衣。
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