JP3011478U - スプリンクラー清掃機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴルフ場等に設置されたスプリンクラーのポ
ットに土砂が入り込み、スプリンクラーが作動不良にな
ることが多いので、この土砂を効率よく排除できるスプ
リンクラー清掃機を提供する。 【構成】 モータ駆動の吸引ファンを内蔵した本体１
と、土砂や水を溜めるタンク３と、吸引した空気を放出
するメインフィルター６とからなる移動可能な清掃機に
おいて、吸引ファンに連なる吸引口２に、細径の吸引管
１４を接続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はゴルフ場整備用の機械、特に散水用スプリンクラーの清掃機に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

ゴルフ場には芝生に散水を施すため、多数のスプリンクラー装置を設置してい る。このスプリンクラー装置は芝生中に設置された円形のポット内に蓋を付けて 収められ、地中に配設された給水管と接続しており、スプリンクラーの使用時に は前記ポット内より該スプリンクラーの頭部を突出させて散水を行う。

【０００３】 一方芝生には、その修復や養生等のために多量の砂や目土を散布するが、この 砂や目土が前記ポット内に入り込み、スプリンクラーを作動不良にすることが多 い。

【０００４】 そこで従来は、該ポット内に入り込んだ土砂は小さなシャベル等を用いて人手 によって取り除いていたが、その除去には多大の時間と労力が必要であり、能率 が悪いという問題点があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、これらの問題点を解消し前記スプリンクラーを収納したポット内の 土砂を高能率に除去するための装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成すべくモータ駆動の吸引ファンを内蔵した本体と 、土砂や水を溜めるタンクと、吸引した空気を放出するメインフィルターとから なる移動可能な清掃機において、該吸引ファンに連なる吸引口に、細径の吸引管 を接続することを特徴とする。

【０００７】

【作用】

請求項１のスプリンクラー清掃機において、前記スプリンクラーを収納したポ ット内の土砂や水を細径の吸引管を介して吸引により除去するようにしたので、 短時間で該ポット内を清掃することができる。

【０００８】 請求項２のスプリンクラー清掃機において、前記吸引管が略直角に屈曲してい るので、前記スプリンクラーの上方部に蓋が取り付けられた状態で該スプリンク ラーを前記ポットから突出したままでも、吸引管の先端部をこれら蓋とポットの 周縁部の間隙を介して該ポット内に挿入して該ポット内を清掃できる。

【０００９】 請求項３のスプリンクラー清掃機において、本体にアタッチメント収納装置を 備えたので、多種類の吸引管や工具類を携行できる。

【００１０】 請求項４のスプリンクラー清掃機において、溜まった水を排出するためのドレ ンパイプを設けたので、タンク内に溜まった水を放出することができる。

【００１１】 請求項５のスプリンクラー清掃機において、電源装置を清掃機の近傍に移動す ることにより、近くに電源の無いゴルフ場内でも該清掃機を使用することができ る。

【００１２】 請求項６のスプリンクラー清掃機において、本体に車輪と把持用ハンドルを取 り付けたので、該清掃機を押したり曳いたりして移動させるのに便利である。

【００１３】

【実施例】

本考案によるスプリンクラー清掃機の１実施例を図１乃至図４により説明する 。

【００１４】 １は清掃機の本体で、該本体１には土砂や水を吸引する吸引ホース１８を接続 するための吸引口２を備えている。

【００１５】 該本体１の下部には、吸引した土砂や水を溜めるためのタンク３が係着してあ り、又該本体１の上部には、吸引ファン及びモータを収納したモータハウジング ４、メインフィルター６、及びフィルターカバー５が形成されている。

【００１６】 該フィルターカバー５の一部には電源コードを収納するための電源コードホル ダー７が付設されており、又前記モータハウジング４の一部には電源スイッチ８ が設置されている。

【００１７】 ９はタンクロックで、本体１とタンク３とを係止した場合に外れないようにす るための施錠装置である。

【００１８】 １０はブレーキで、ブレーキつまみ１６を操作して該ブレーキ１０を後輪１１ に係合させたり、これを解除したりすることができる。１２はキャスターで、前 記後輪１１と共に清掃機の移動を容易にしている。

【００１９】 １３はアタッチメント収納装置で本体１に取り付けてあり、該アタッチメント 収納装置内には各種工具類や細径の吸引管１４等のアタッチメントが収納されて いる。

【００２０】 １５は把持用ハンドルで、前記本体１の側面及び下面に固着してあり、清掃機 を移動させるのに便利である。

【００２１】 １７はドレンパイプ末端に設けたドレンプラグで、タンク３内の水位を検知し て作動するレベルセンサー（図示せず）により該タンク３内の満水を知り、該ド レンプラグ１７を開放して放水することができる。

【００２２】 １９はポータブル電源装置で、エンジン駆動の発電機を装備しており、清掃機 のモータを駆動することができる。２０は電源コードである。

【００２３】 次に本スプリンクラー清掃機の作動について説明する。

【００２４】 ゴルフ場等でスプリンクラー２１を収納しているポット２２内に土砂が入り込 み、スプリンクラー２１が作動不良になった場合、図３の如く該スプリンクラー ２１の蓋２３をドライバー等により取り外し、スプリンクラー清掃機についてい るアタッチメントの中から適合する吸引管１４を選び、吸引ホース１８に接続し てから前記本体１の吸引口２に接続し、土砂を吸引する。

【００２５】 ポット２２内の土砂が固まっている場合には、該ポット２２内に水を入れてか き回してから吸引するようにする。

【００２６】 吸引された土砂及び水はタンク３内に溜まるが、同時に吸引された空気は分離 されて吸引ファンを通りメインフィルター６より放出される。

【００２７】 又図４の如く、前記蓋２３をスプリンクラー２１より取り外さず、該スプリン クラー２１を上方へ突出させると共に、付属のアタッチメントの中の略直角に屈 曲している吸引管１４の先端部を蓋２３とポット２２の周縁部間に挿入して前述 の如く該ポット２２内を清掃する。

【００２８】 尚、吸引管１４は必要に応じて直線状のものでも或いは多少屈曲しているもの であってもよい。

【００２９】

【考案の効果】

このように本考案によれば、ゴルフ場等に設置されたスプリンクラーに土砂が 入り込み作動不良となったものを、土砂及び水を吸引することによって短時間で 清掃をし、該スプリンクラーを作動可能にすることができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の斜視図である。

【図２】同上実施例の１部斜視図である。

【図３】スプリンクラーの蓋を取り除いてポット内を清
掃する状態を示す斜視図である。

【図４】スプリンクラーの蓋を取り付けたままでポット
内を清掃する状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体 ３ タンク ６ メインフィルター 13 アタッチメント収納装置 14 吸引管 15 把持用ハンドル 17 ドレンプラグ 19 ポータブル電源装置 21 スプリンクラー

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータ駆動の吸引ファンを内蔵した本体
   と、土砂や水を溜めるタンクと、吸引した空気を放出す
   るメインフィルターとからなる移動可能な清掃機におい
   て、該吸引ファンに連なる吸引口に、細径の吸引管を接
   続することを特徴とするスプリンクラー清掃機。
2. 【請求項２】 前記吸引管は略直角に屈曲していること
   を特徴とする請求項１に記載のスプリンクラー清掃機。
3. 【請求項３】 前記本体に、前記吸引管及びドライバー
   等のアタッチメント収納装置を備えていることを特徴と
   する請求項１に記載のスプリンクラー清掃機。
4. 【請求項４】 前記タンクに、水を排出するためのドレ
   ンパイプを連通したことを特徴とする請求項１に記載の
   スプリンクラー清掃機。
5. 【請求項５】 前記モータを駆動する電源装置を移動可
   能に備えていることを特徴とする請求項１に記載のスプ
   リンクラー清掃機。
6. 【請求項６】 前記本体に、前記清掃機を移動させるた
   めの車輪と把持用ハンドルを取り付けたことを特徴とす
   る請求項１に記載のスプリンクラー清掃機。