JP3011271U - 伸縮クランプ式電流計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高所及び手の届かない所での電流計測をする
場合に、通常のクランプ式電流計では脚立、梯子を利用
しなければならないので危険を伴い、また、クランプＣ
Ｔを開閉するためのレバーを動かすために紐とＣＴコア
と本体回路を接続した電送コードを露出して操作棒に取
付けた延長形クランプ式電流計では持ち運びに不便であ
るとともに操作が面倒なため、これらの改善が課題にさ
れていた。 【構成】 ガイド板をＣＴコア収納ケースの開閉部に取
付け、ガイド板を電流計測対象の電線に押しつけると、
ＣＴコア収納ケースが開いて電線をクランプＣＴ内に誘
導し、また、把握パイプに、順次小径に形成した伸縮パ
イプを引出し可能に収容し、これらのパイプに挿通した
カール状コードにてＣＴコアと本体回路とを接続し、伸
縮パイプを引き延ばした際には伸び、伸縮パイプを把握
パイプに収納した際には絡むことなく縮まり収容される
よう構成したことを特徴とする伸縮クランプ式電流計。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は高所及び手の届かない所の電流計測を目的とする伸縮クランプ式電流 計に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、高所の電流計測をする場合には、脚立、梯子等を利用して通常の伸縮ク ランプ式電流計を使用するか、クランプＣＴの開閉レバーを動かす紐とクランプ ＣＴと本体回路を接続した電送コードとを露出して操作棒に取付けた延長形クラ ンプ式電流計が使用された。 また、手の届かない所の電流計をする場合には、通常のクランプ式電流計を無 理して対象電線にクランプするか、前述の延長クランプ式電流計が使用された。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

電力会社、電気の保安協会、工場、工事の現場等で高所及び手の届かない所で の電流計測をする場合に、通常のクランプ式電流計では脚立、梯子を利用しなけ ればならないので危険を伴い、クランプＣＴを開閉するためのレバーを動かすた めの紐とＣＴコアと本体回路を接続した電送コードを露出して操作棒に取付けた 延長形クランプ式電流計では持ち運びに不便であるとともに操作が面倒なため、 これらの改善が課題にされていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段及び作用】

上記の課題を解決するために、本考案では、ＣＴコア収納ケースにガイド板を 取付け、電流計測対象の電線にＣＴコア収納ケースを押しつけるとＣＴコア収納 ケースが開いて電線をクランプＣＴ内に誘導し、ＣＴコア収納ケースを引くとＣ Ｔコア収納ケースが開き、電線を外部に放出するよう構成して脚、梯子の利用を 不要にした。 また、把握パイプに、順次小径に形成した伸縮パイプを引出し可能に収容し、 これらのパイプに挿通したカール状コードにてＣＴコアと本体回路を接続して、 伸縮パイプを引き伸ばした際には伸び、伸縮パイプを把握パイプに収容した際に は絡むことなく縮まり収容されるようにして、電送コードが外部に露出しないよ うに構成した。さらに、電送コードの絡まる現象は、パイプの内径とカール状コ ードの外形を調整して製作することによって解決した。

【０００５】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 １は合成樹脂などで蝶の羽根形に成型したガイド板であり、２は合成樹脂など で分割型に成型したＣＴコア収納ケースであって、ガイド板１はＣＴコア収納ケ ース２の開閉部に取付けてある。そしてガイド板１を電流計測対象の電線に押し つけると、ガイド板１によってＣＴコア収納ケース２が開き、電線をクランプＣ Ｔ内に誘導して閉じ、また、ＣＴコア収納ケース２を引くとガイド板１によって ＣＴコア収納ケース２が開き、電線をクランプＣＴから外部に放出して閉じるよ うに構成してある。 ＣＴコア収納ケース２の中にＣＴコア１２が収容されている。このＣＴコア１ ２にて電流交換を行う。 ３はグラスファイバー等で成型した絶縁性の把握パイプであって、内部に数本 の順次小径に形成した同様の伸縮パイプ８，９等を内装し、これらのパイプ８、 ９等は必要に応じて引き出し、数節に延ばすこどができるように構成し、最小径 の伸縮パイプにＣＴコア収納ケース２を取付けてある。 ４は把握パイプ３に固着した本体ケースであって、この本体ケース４の内部に 収納部１１を設けて本体回路と電池とを収納し、外側にはデータホールドスイッ チ５、ＯＮ／ＯＦＦスイッチ６、電流表示部７を設け、計測値を電流表示部７に 表示し、この計測値を保持することができるよう構成してある。

【０００６】 ＣＴコア１２と本体回路とは各パイプに挿通したカール状コード１０にて接続 してあり、このカール状コード１０はＣＴコア１２で変換した電流を本体回路に 電送するとともに、伸縮パイプ８，９等を必要に応じて引き出し数節に延ばした 際には伸長し、伸縮パイプ８，９等を把握パイプ３に収納した際には縮まり収容 されるよう構成してある。さらに、電送コードが絡まる現象は、パイプの内径と カール状コードの外径を調整して制作することによって解決された。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、上述のようにガイド板１をＣＴコア収納ケース２の開閉部に取付け 、ガイド板１を電流計測対象の電線に押しつけると、ＣＴコア収納ケース２が開 いて電線をクランプＣＴ内に誘導し、また、ＣＴコア収納ケース２を引くとＣＴ コア収納ケース２が開き、電線を外部に放出するよう構成し、把握パイプ３に順 次小径に形成した伸縮パイプ８，９等を引出し可能に収容し、これらのパイプに 挿通したカール状コード１０にてＣＴコア１２と本体回路とを接続し、伸縮パイ プ８，９等を引き延ばした際には伸び、伸縮パイプ８，９等を把握パイプ３に収 納した際には絡むことなく縮まり収容されるよう構成したので、クランプＣＴに よる電流変換値を本体回路に自在に電送することが可能であるとともに、従来は 高所及び手の届かない所での電流計測をする場合に、通常のクランプ式電流計で は脚立、梯子を利用しなければならないので転落事故や感電の危険性を伴い、ま た、クランプＣＴを開閉するためのレバーを動かす紐とＣＴコアと本体回路を接 続した電送コードを露出して操作棒に取付けた延長形クランプ式電流計には、持 ち運びの不便さや、操作の面倒さがあったが、本考案によりこれを解消すること ができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の縮めた状態の正面図。

【図２】本考案の延長した状態の正面図。

【符号の説明】

１ ガイド板 ２ ＣＴコア収納ケース ３ 把握パイプ ４ 本体ケース ５ データホールスイッチ ６ ＯＮ／ＯＦＦスイッチ ７ 電流値表示部 ８，９ 伸縮パイプ １０ カール状コード １１ 本体回路・電池収納部 １２ ＣＴコア

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガイド板１をＣＴコア収納ケース２の開
   閉部に取付け、ガイド板１を電流計測対象の電線に押し
   つけると、ＣＴコア収納ケース２が開いて電線をクラン
   プＣＴ内に誘導し、また、ＣＴコア収納ケース２を引く
   とＣＴコア収納ケース２が開き、電線を外部に放出する
   よう構成したことを特徴とする伸縮クランプ式電流計。
2. 【請求項２】 把握パイプ３に、順次小径に形成した伸
   縮パイプ８，９等を引出し可能に収容し、これらのパイ
   プに挿通したカール状コード１０にてＣＴコア１２と本
   体回路とを接続して、伸縮パイプ８，９等をひき延ばし
   た際には伸び、伸縮パイプ８，９等を把握パイプ３に収
   納した際には絡むことなく縮まり収容され、電送するよ
   うに構成したことを特徴とする伸縮クランプ式電流計。