JP3011062U - 墓前線香立 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 常に安全確実に線香を立てることができ、し
かも線香束の大きさに対応し得、併せてろうそくをも立
てることができる墓前線香立を提供する。 【構成】 中央位置に凹部８を形成し両端部にろうそく
立て５を設けた基台２と、ろうそく立てを被覆する風防
止カバー４とを設けると共に、複数個の線香挿支孔７が
表裏に亘り貫通状の透孔を形成した線香立と、その線香
立底面に蝶番状薄板を連結し前記基台凹部に線香立てを
嵌合するよう形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、墓前における線香立に係り、ブロック状に画成した線香立を蝶番状 薄板で連結形成した線香立に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の線香立は、何れも金属や陶磁器による深皿状の容器内に予じめ 灰等を入れて、これに線香を挿支させるもの、又、線香挿支孔が中央に一個設け てあるものが知られている。

【０００３】 従来技術で述べたものの中、前者においては、風雨にさらされるため、これら の灰や砂は何れも硬化して使用に困難を生じる問題点を有していた。

【０００４】 また、後者においては、線香束の大きさによって線香挿支を困難にしたり、束 の小さいものは挿支孔に挿支した際、挿支孔が大きく、線香立の安定性を欠く問 題点並びに前述同様の使用に困難を生じる問題点を有していた。

【０００５】 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、 その目的とするとこるは、常に安全確実に線香を立てることができ、しかも線香 束の大きさに対応し得、併せてろうそくをも立てることができる墓前線香立を提 供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における墓前線香立は、陶磁器等の重量と 耐水性を具備した素材によって形成され、複数個の線香立挿支孔が表裏に亘り貫 通状の透孔を形成した線香立と、中央位置に凹部を形成し、その両端部にろうそ く立てを設けた基台とから成り、そのろうそく立てを被覆する風防止カバーを設 けると共に、前記線香立底部に蝶番状薄板を連結し、前記基台凹部に線香立を嵌 合するようにしたものである。

【０００７】

【作用】

墓参りに際して、ろうそくへ点火し、ろうそく立てへ立設する場合、事前に風 防止カバーをピンを支点として外側へ回動しておけば立設が容易に行え、然る後 、元位置へ復帰するとろうそくの風防止カバーとなる（図１参照）。

【０００８】 線香の立設に当っては、大小自由な口径の線香挿支孔へ点火した線香の下端を 挿し込むだけで良く、線香束をばらしたりする要もない。線香が燃尽し若干の灰 が各挿支孔内に溜った場合、又は砂等が風雨にさらされ硬化したものであっても 線香立全体を凹部より線香立の前後に設けた突起部を指で挾んで離接し、ブロッ ク状線香立が蝶番等によりその底面で連結されたものであるので線香立各ブロッ クが離間し灰及び砂等の硬化物はもとより線香挿支孔への残余物が排除される。

【０００９】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１〜図３において、ろうそく立て付線香立本体１は、陶磁器等の重量と耐水 性を具備した素材により成形されている。前記本体１は、中央に凹部８を穿設し 、その両端部に嵌支釘を有するろうそく立て５と点火後の消火を防止する風防止 カバー４とから成る基台２と、前記基台凹部８に離脱自在に嵌合する線香立３に より構成されている。

【００１０】 前記風防止カバー４は、透明な樹脂材等で成形加工され、下端前方左右へピン ９を穿設させ、基台２へ穿孔した止め孔６へ挿脱することで点火したろうそくが 消火しないよう被覆するか、又は、ろうそくへ点火し嵌支釘へろうそくを立てる 際は前記カバー４を稍上方へ持ち上げ一方のピン９と止め孔６の係合を解除すれ ば前記カバー４は回転しろうそく立作業を容易にする構成である（図１参照）。

【００１１】 次に、前記線香立３は、木型又は陶器で作成した２タイプの型枠に粘土を注入 し型枠より取出したＡ及びＢブロック状片のものを窯で焼成し作成するものであ るが、この際、型枠はＡブロック状片用のものと、Ｂブロック状片用の２つの型 枠を要し、型枠に同一形状の型を複数個設けてなるが、Ａブロック状片型枠の場 合３：１の割合で突起部１１を設けた型枠とすれば良く、同時にＡ及びＢブロッ ク状片の底部に止着孔１２を穿孔し形成する。

【００１２】 上述した如く、Ａ及びＢブロック状片は作成されてなるもので、これらは図示 の如く配列し、底面に薄板状の蝶番１０を貼りつけ、この蝶番状板を介して前記 止着孔へ止着具を嵌着又は、かしめ止めして連結する。蝶番状板は好ましくは銅 板を使用するが、ステンレスを用いても良い。連結後の線香立３を、前記突起部 １１を指で挟み、前記基台２の凹部８へ嵌合し、点火された線香の下端を前記挿 止孔へ挿し込み、使用する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上述の通り構成されているので、次に記載の効果を奏する。挿入孔に 灰や砂等が残存せず線香の立設が円滑で容易であるばかりか、大小自由な口径の 線香挿孔を多く設けてあるので線香束の大小に患わされることがなく、しかも 線香立を基台から嵌脱自在としたことと線香立底面を蝶番状に連結したことによ る所謂、砂、灰残存現象が完全に払拭されるばかりか、手を汚すことなく除去作 業ができ、風防止カバーによる点火ろうそくの消火防止と線香立てとろうそく立 てを本考案においてなし得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係わる要部斜視図である。

【図２】同例の要部平面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

１ 線香立本体 ２ 基 台 ３ 線香立 ４ 風防止カバー ７ 挿止孔 ８ 凹部 １０ 蝶番ナット １１ 突起部 １２ 止着孔 Ａ ブロック状片Ａ Ｂ ブロック状片Ｂ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 陶磁器等の重量と耐水性を具備した素材
   によって形成され、複数個の線香挿支孔が表裏に亘り貫
   通状の透孔を形成した線香立と、中央位置に凹部を形成
   し、その両端部にろうそく立てを設けた基台とから成
   り、そのろうそく立てを被覆する風防止カバーを設ける
   と共に、前記線香立底部に蝶番状薄板を連結し、前記基
   台凹部に線香立を嵌合するようにした墓前線香立。