JP3010610B2 - 空間フィルタを用いた移動距離測定法 - Google Patents

空間フィルタを用いた移動距離測定法

Info

Publication number
JP3010610B2
JP3010610B2 JP4122406A JP12240692A JP3010610B2 JP 3010610 B2 JP3010610 B2 JP 3010610B2 JP 4122406 A JP4122406 A JP 4122406A JP 12240692 A JP12240692 A JP 12240692A JP 3010610 B2 JP3010610 B2 JP 3010610B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving
phase
moving distance
angle
vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4122406A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05312587A (ja
Inventor
寿夫 長尾
昌克 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP4122406A priority Critical patent/JP3010610B2/ja
Publication of JPH05312587A publication Critical patent/JPH05312587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3010610B2 publication Critical patent/JP3010610B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Distances Traversed On The Ground (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空間フィルタを用い移
動物体の移動距離を測定する方法に関し、特に移動距離
の測定範囲の拡大に係るものである。
【0002】
【従来の技術】位相直交形空間フィルタ(以下、単に
「空間フィルタ」という。)を用いた移動距離の測定
は、図1に示すような測定装置が使用されている。すな
わち、路面からの反射光を、移動物体(図示せず)の下
面に取り付けられている光学系(レンズ)1、及び移動
物体の進行方向に沿って配列されたn個の画素のCCD
ラインセンサ2とからなるカメラ3によって検出し、所
定の周期でサンプリングし読出回路4で読出しA/D
変換して路面の明暗パターンに応じたデータ信号Diを
得、そのデータ信号Diの各デ−タと荷重関数6(Ci:
余弦荷重関数、Si:正弦荷重関数)との積和演算をし
て空間周波数成分を抽出し、その前回サンプリングの積
和演算値と今回サンプリングの積和演算値から、位相演
算部7において図2に示すような位相空間上における前
回検出ベクトルZ1,及び今回検出ベクトルZ2 を求め、
移動物体の移動距離に比例したベクトルZ1とZ2との位
相移動角Δφから、実際の移動距離X(m)を求めるもの
である。
【0003】 X=(L/f)×(1/2π)×Δφ ……………‥ L:視野(CCD画素数n×1画素分の長さ)(m) f:空間周波数(視野L内の波数) Δφ:位相移動角(rad)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の空間フィルタを
用いた移動距離測定法は、上式から明らかのように、
その測定範囲は視野(L)と空間周波数(f)で決まること
がわかる。また空間フィルタの測定範囲は正負両方向で
あるから、特に高速移動時においては、図3に示すよう
に位相移動角Δφ正方向でπ(rad)を越えると、逆方向
(負方向)に移動したものとみて誤った位相移動角Δ
φ’を検出してしまい誤測定となるので位相移動角Δφ
で測定できる移動位相範囲も空間周波位相角の −π〜
π である。
【0005】したがって、空間フィルタを用いた移動距
離測定法における測定可能な移動距離範囲は、空間周波
数(f)の波長で決まることになり、位相移動角を位相角
の−π〜πの範囲内で、移動距離範囲を拡大するために
は、上式からみて視野Lを大きくするか、空間周波数
(f)を小さくすればよいことがわかる。
【0006】しかしながら、視野Lを拡げるにはハード
ウェアの構成から限度があり、また空間周波数fを小さ
くすることも限度があるので、誤測定なしに移動距離の
測定範囲を拡大することは困難である。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、CCDライン
センサの視野(L)及び空間周波数(f)を変えること
なく、移動距離の測定範囲を拡大することができる空間
フィルタを用いた移動距離測定法を得るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用】図1に示す空間フ
ィルタ演算装置において、路面の明暗パターンに基づく
データ信号Diの各データ値と積和演算される荷重関数
(Ci:余弦荷重関数、Si:正弦荷重関数)を、前回サ
ンプリング時における荷重関数(図5、B)から適切な
位相角Θだけ移動させた荷重関数(図5、C)として、
図4に示すように前回検出ベクトルZ1及び今回検出ベ
クトルZ2'を得、その相対的位相移動角Δφ'を検出す
る。
【0009】その時の実際の移動距離Xは、 X=(L/f)×(1/2π)×(Θ+Δφ') …… L:視野(CCD画素数n×1画素分の長さ)(m) f:空間周波数(視野L内の波数) Θ:荷重関数の移動位相角(rad) Δφ':検出された相対位相移動角(rad) (Θ+Δφ'):実際の位相移動角(rad) となる。すなわち、検出された相対的位相移動角Δφ'
で、荷重関数を移動しない場合の位相移動角Δφ(Δφ
=Θ+Δφ')に相当した移動距離を算出、測定するこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳しく
説明する。
【0011】図1は、本発明の移動距離測定方法が適用
される空間フィルタ演算装置の実施例を示すものであ
る。
【0012】図1では示す空間フィルタ演算装置におい
て、光学系(レンズ)1及び移動方向に沿って配列され
たn個の画素のCCDラインセンサ2からなる視野L
(視野L=CCD画素数n×1画素の長さ)を有するカ
メラ3によって、路面の明暗(図5、D)に応じた反射
信号が検出される。検出された反射信号は所定の周期で
サンプリングされ読出回路4で読出され、A/D変換器
5を介して路面の明暗パターンに応じたデ−タ信号Di
(デ−タD1,D2………Dn 、n:画素数)に変換され
る。一方、空間フィルタとしての透過率分布を模擬する
空間荷重関数(Ci:余弦荷重関数、Si:正弦荷重関
数)は、図5に示すように空間周波数の余弦関数,正弦
関数(図5、A)とハニング関数(図5、B)との積で
得られる。
【0013】そして、図2で示す移動物体(図示なし)
の移動距離に対応する位相空間上のベクトルZ1,Z2の
位相移動角Δφを求めるために、まず前回検出のデ−タ
信号Diと荷重関数Ci,Siの積和演算を行ない前回検出
の位相ベクトルZ1の実数値Re1,及び虚数値Im1を求
める。
【0014】 Re1=D1・C1 +D2・C2 +‐‐‐‐+Dn・Cn Im1=D1・S1 +D2・S2 +‐‐‐‐+Dn・Sn ……… 次に、移動物体が移動し、今回検出のデ−タ信号Di'と
荷重関数Ci,Siの積和演算を行ない今回検出の位相
ベクトルZ2 の実数値Re2 及び虚数値Im2 を求める。 Re2 =D1'・C1 +D2'・C2 +‐‐‐‐+Dn'・Cn Im2 =D1'・S1 +D2'・S2 +‐‐‐‐+Dn'・Sn …… このとき、前回検出された路面の明暗パターンに応じた
デ−タ信号Diと今回検出された路面の明暗に応じたデ
ータ信号Di'とは移動物体の移動によりその値が異なる
(Di'≠Di)が、荷重関数Ci,Si はCCDラインセ
ンサ2の視野内の各画素に対応して決まっている値(図
5、B)を有するものであるから移動物体が移動しても
変わることはない。上,式の演算により得られた前
回検出ベクトルZ1と今回検出ベクトルZ2から、移動物
体の移動距離に比例する位相空間上における位相移動角
Δφが次式によって求められる。 Δφ=arc.tan[(Re1・Im2 −Re2・Im1) /(Re1・Re2 +Im1・Im2)] ………… いま、今回検出ベクトルZ2 を得るとき、荷重関数Ci,
Siを図5-C で示すように、移動方向に沿って位相角Θ
(rad)だけ移動させると CCDライセンサ2の視野内の
各画素に対応する荷重関数Ci,Siが変化してCi',Si'
となる。
【0015】従って、今回検出された路面の明暗パター
ンに応じたデータ信号Di'と荷重関数Ci',Si'との積
和演算は、 Re2'=D1'・C1'+D2'・C2'+‐‐‐+Dn'・Cn' Im2'=D1'・S1'+D2'・S2'+‐‐‐+Dn'・Sn' …… となり、図4で示すように、前回検出ベクトルZ1 に対
し、位相角Δφだけ移動した今回検出ベクトルZ2'が得
られる。
【0016】そして、その位相移動角Δφは、上式と
同様に次式によって求めることができる。 Δφ'=arc.tan[(Re1・Im2'−Re2'・Im1) /(Re1・Re2'+Im1・Im2')] …‥‥ 今回検出ベクトルZ2 を求めるとき、荷重関数Ci,Si
を位相角Θだけ移動させない場合の今回検出ベクトルZ
2 の位相移動角Δφは、上式で求まり、その位相関係
は、図4に示すとおりになる。すなわち荷重関数Ci,
Siの移動は,CCDラインセンサ(2)のn個の画素
の位置を位相値Θに相当する量だけ強制的に移動方向に
沿って移動させたことに相当するから、今回検出ベクト
ルZ2 の相対的な位相移動角Δφ'は、Δφ'=Δφ−Θ
となり、実際の移動距離X'(m)は,上式で求めること
ができる。
【0017】このことは、同一の移動距離Xをより小さ
な位相移動角Δφ'(Δφ'=Δφ−Θ)の検出で測定す
ることができるということであるから、移動距離の測定
範囲の拡大が図れるとともに、高速に移動した場合な
ど、π(位相角)以上の移動に対してもπより小さい位
相移動角Δφをもって、誤測定なしに正確に移動距離が
測定できるということである。ただ、高速で移動する場
合、ラインセンサ2がCCDであるから、その移動速度
がCCDの電荷蓄積時間に比して速いとき、ラインセン
サ2の検出出力が低下、すなわち狂いが生じ正確な測定
が不可能となる。このような場合においては、照明光源
8をストロボ状に点滅して発光させる光源とすることに
より正確な測定が可能となる。
【0018】また、荷重関数Ci,Si の移動位相角Θの
決定には、前回の実際の位相移動角Δφに基づいて算出
することにより、より適切で広範囲な測定をすることが
できる。
【0019】なお、図6は、荷重関数の移動量の決定か
ら、移動距離を算出するまでの空間フィルタ演算装置が
なす動作のフロチャ−トである。
【0020】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、空間フ
ィルタのラインセンサの視野及び空間周波数を変えるこ
となく、荷重関数の位相を移動させるだけで、誤測定も
なく広範囲の距離の測定が正確に行なうことができる。
【0021】また、照明光源をストロボ状に点滅して発
光させることにより高速移動体に対しても正確に移動距
離の測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動距離測定法が適用される空間フィ
ルタ演算装置
【図2】空間位相上のベクトルの移動を説明するベクト
ル図
【図3】空間位相上のベクトルの移動を説明するベクト
ル図
【図4】本発明の移動距離測定法によるベクトルの移動
を説明するベクトル図
【図5】本発明の移動距離測定法による荷重関数の移動
を説明する関数波形図
【図6】本発明の移動距離測定法のフローチャート
【符号の説明】
1:光学レンズ 2:CCDラインセンサ 3:CCDカメラ 4:読出回路 5:A/D変換器 6:荷重関数発生回路 7:位相差演算部 8:路面(移動面)照明用光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 22/00 G01B 11/00 G01P 3/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動方向に沿って配置され、n個の画素か
    らなる視野を有するラインセンサによって検出された移
    動面の明暗パターンに応じた検出出力をサンプリングし
    てn個の検出データ値とし、該検出データ値と前記ライ
    ンセンサの視野に相当する位相角内に配された空間荷重
    関数との積和演算によって得られる位相空間上のベクト
    ルの位相移動角を求めることにより、移動体の移動距離
    を測定する位相直交形空間フィルタを用いた移動距離測
    定法において、前回サンプリングして得られたn個の検
    出データ値と空間荷重関数との積和演算によって得られ
    る位相空間上のベクトルと、今回サンプリングして得ら
    れたn個の検出データ値と空間荷重関数の位相を移動方
    向に沿って所定の角度だけ位相的に移動させて積和演算
    して得られた位相空間上のベクトルと、の相対的な位相
    移動角を求めることにより、移動体の移動距離を測定す
    ることを特徴とした位相直交形空間フィルタを用いた移
    動距離測定法。
  2. 【請求項2】前記空間荷重関数の所定角度の決定は
    回サンプリングにより得られた位相空間上のベクトルの
    位相移動角に基づいて決定することを特徴とした請求項
    1記載の位相直交形空間フィルタを用いた移動距離測定
    法。
JP4122406A 1992-05-15 1992-05-15 空間フィルタを用いた移動距離測定法 Expired - Lifetime JP3010610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4122406A JP3010610B2 (ja) 1992-05-15 1992-05-15 空間フィルタを用いた移動距離測定法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4122406A JP3010610B2 (ja) 1992-05-15 1992-05-15 空間フィルタを用いた移動距離測定法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05312587A JPH05312587A (ja) 1993-11-22
JP3010610B2 true JP3010610B2 (ja) 2000-02-21

Family

ID=14835014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4122406A Expired - Lifetime JP3010610B2 (ja) 1992-05-15 1992-05-15 空間フィルタを用いた移動距離測定法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3010610B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5177075B2 (ja) * 2009-02-12 2013-04-03 ソニー株式会社 動作認識装置、動作認識方法、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05312587A (ja) 1993-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3955899B2 (ja) 電子的スペックル干渉法を用いた変形計測方法および装置
US5311599A (en) Method and apparatus for optical testing of samples
KR20060052699A (ko) 감도 및 다이내믹 레인지가 증가된 3d 및 2d 측정장치 및방법
JP3010610B2 (ja) 空間フィルタを用いた移動距離測定法
US4906097A (en) Imaging and inspection apparatus and method
JPH09113223A (ja) 非接触距離姿勢測定方法及び装置
Torroba et al. Precision small angle measurements with a digital moiré technique
JPH0674761A (ja) 距離測定装置
Porter III et al. Noncontact profile sensing system for visual inspection
KR100193494B1 (ko) Ccd카메라와 레이저 거리계를 이용한 타이어 형상 변화 측정 방법
JP3072675B2 (ja) 空間フィルタを用いた移動距離測定装置
Morimoto et al. Theory and application of sampling moiré method
JPH049465B2 (ja)
JP2003139515A (ja) スペックルを利用した変形量の絶対値計測方法
JPH03235007A (ja) スペックル測長計
JP3059714B1 (ja) 相対位置計測装置
JP3365824B2 (ja) ハンダ高さ検出方法
JP2500222Y2 (ja) 空間フィルタによる距離測定装置
JP2500174Y2 (ja) 空間フィルタによる距離測定装置
JPS63169513A (ja) 塗膜厚測定装置
JP2500223Y2 (ja) 空間フィルタによる距離測定装置
JPH0821730A (ja) 二次元位置検出装置
JPH0735515A (ja) 対象物の直径測定装置
Maas et al. Strain measurement by digital speckle interferometry
Palero et al. Fast quantitative processing of particle image velocimetry photographs by a whole-field filtering technique