JP3009717U - 保温容器 - Google Patents

保温容器

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JP3009717U
JP3009717U JP1994012125U JP1212594U JP3009717U JP 3009717 U JP3009717 U JP 3009717U JP 1994012125 U JP1994012125 U JP 1994012125U JP 1212594 U JP1212594 U JP 1212594U JP 3009717 U JP3009717 U JP 3009717U
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heat
container
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sheet
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JP1994012125U
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Inventor
道春 鈴木
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小川テント株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 折り畳み可能な断熱シートを用いた保温容器
であって、充分な保温が図れる保温容器の提供。 【構成】 保温容器の容器本体10として590×42
0×400(mm)のシートボックスを用いる。このシ
ートボックスは、6面の断熱シートのうち上面が蓋14
として開閉できる構造となっている。断熱シートは、折
り畳み可能で可撓性を有しており、断熱性を有する軟質
ポリエチレン発泡層をアルミニウムを蒸着したポリエチ
レンまたはポリエステルシートでポリエチレンフィルム
などを介在させて挟み込んだ構造となっている。また、
容器本体10の底面上には、面状の加熱ヒータ12とし
てヒートシール12が敷いてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、折り畳み可能な可撓性を有する保温容器に関するものであり、特 に、非冷凍食品の運搬および保管に用いて好適な保温容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の折り畳み可能な可撓性を有する断熱シートを使用した保冷容器の従来例 として、文献:「実公平2−1269号公報」に開示されたものがある。この文 献に開示の保冷容器(文献中では、折畳み式保冷コンテナと記載されている)に よれば、保冷容器を構成する断熱シートは、断熱性を有する軟質ポリエチレン発 泡層をアルミニウムを蒸着したポリエチレンまたはポリエステルシートでポリエ チレンフィルムなどを介在させて挟み込んだ構造となっている。そして、この断 熱シートを使用した保冷容器は、保冷対象物を運搬する際に箱状に簡単に組み立 てて使用し、一方、不使用時にはコンパクトに折りたたむことによって保管およ び取扱いを便利にしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の折り畳み可能な断熱シートは、保冷容器に限らず保 温容器として使用することも考えられる。しかしながら、断熱シートを折り畳み 可能とし、その可撓性を維持するためには、断熱シートの厚さを無制限に厚くす ることはできない。このため、断熱シートの断熱性は必ずしも完全なものではな い。その結果、断熱シートを使用した保温容器に、外気温に比べて高温の保温対 象物を入れた場合、折り畳み可能な保温容器の内部温度は、時間の経過と共に低 下する。また、冬季とりわけ寒冷地においては外気温が氷点下にまで下がること は珍しくない。このため、氷点下の気温中で保温対象物を長時間運搬または保管 した場合には、保温容器の中に入れておいた保温対象物が凍結してしまう場合も ある。例えば、食品の運搬途中に非冷凍食品が凍結したのでは食品の味が劣化し てしまう。また、凍結しなくとも、食品などを温いままで運搬または保管したい 場合もある。この点、従来の断熱シートを使用した保温容器では、食品等の保温 対象物を充分に保温できない場合があった。
【0004】 従って、この考案はこのような問題点に鑑み、折り畳み可能な断熱シートを用 いた保温容器であって、充分な保温が図れる保温容器の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この出願にかかる第1の考案によれば、折り畳み可能な断熱シートを以って構 成された容器本体を具え、この容器本体内に、着脱自在な発熱材を具えてなるこ とを特徴とする。
【0006】 また、この出願にかかる第2の考案によれば、折り畳み可能な断熱シートを以 って構成された容器本体を具え、この容器本体内に、着脱自在な加熱ヒータを具 えてなることを特徴とする。
【0007】 また、この出願にかかる第3の考案によれば、折り畳み可能な断熱シートを以 って構成された容器本体を具え、この容器容器本体の底面付近に、着脱自在な面 状の加熱ヒータを具えてなることを特徴とする。
【0008】 また、この出願にかかる第4の考案によれば、折り畳み可能な断熱シートを以 って構成された容器本体を具え、この容器本体内に、着脱自在でかつ温度制御可 能な加熱ヒータを具えてなることを特徴とする。
【0009】
【作用】
この出願にかかる第1の考案によれば、折り畳み可能な断熱シートを以って構 成された容器本体内に、着脱自在な発熱体を具えている。このため、保温容器内 の温度の低下を抑制することができる。
【0010】 また、この出願にかかる第2の考案によれば、発熱体として加熱ヒータを具え ている。このため、発熱体として、例えば使い捨て懐炉を用いた場合に比べて、 保温の持続性を高めることができる。
【0011】 また、この出願にかかる第3の考案によれば、面状の加熱ヒータを容器本体の 底に敷いている。このため、加熱ヒータが容器本体内部でかさばることもなく、 保温の持続性を高めることができる。さらに、底面が平らであるので、加熱ヒー タを用いない場合と同様に、保温対象物を容器本体中に容易に詰め込むことが可 能となる。
【0012】 また、この出願にかかる第4の考案によれば、サーモスタット等により加熱ヒ ータの発熱量を調整して容器本体内の温度を制御することにより、外気温度の影 響をより小さくして、保温容器の保温効果を持続させることができる。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照して、この考案の一例について説明する。尚、参照する図は 、この考案が理解できる程度に各構成成分の大きさ、形状および配置関係を概略 的に示してあるにすぎずない。従って、この考案は図示例にのみ限定されるもの でないことは明らかである。
【0014】 <第1実施例> 図1の(A)はこの実施例の保温容器の外観図であり、(B)は図1の(A) のI−Iでの切り口に沿った断面図である。尚、図1では、加熱ヒータの電源コ ードを省略して示してある。また、図1では、断面を表すハッチングを一部省略 して示す。
【0015】 ここでは、保温容器の容器本体10として、幅(L)×奥行(W)×高さ(H )の各寸法が590×420×400(mm)のシートボックスを用いる。この シートボックスは、シートボックス10を構成する6面の断熱シートのうち、上 面が蓋14として開閉できる構造となっている。また、側面の断熱シートのうち 、対向する2面の外側面には、一部分補強布16を介して手提げ紐18が縫いつ けてある。
【0016】 このシートボックス10の断熱シートは、従来例で説明した保冷容器の断熱シ ート同様に、折り畳み可能で可撓性を有しており、断熱性を有する軟質ポリエチ レン発泡層をアルミニウムを蒸着したポリエチレンまたはポリエステルシートで ポリエチレンフィルムなどを介在させて挟み込んだ構造となっている。
【0017】 このように、容器本体10は、軽量な断熱シートで構成されいるため、持ち運 びが容易である。
【0018】 また、この容器本体10の底面上には、面状の加熱ヒータ12として、バイナ ルヒーテックス(株)製のヒートシール12を敷いてある。
【0019】 次に、この実施例の保温容器にテストパッケージを入れて行った保温試験につ いて説明する。保温試験に当っては、JIS−B−8611、冷凍・冷蔵ショー ケース試験方法において、テストパッケージとして規定されている食品ダミー( 25×200×100mm、500g)20を複数個積み重ねたものを保温対象 物とした。食品ダミーは20、ヒートシール12上に敷いたシート22上の4ケ 所にそれぞれ9段積み重ねてある。尚、図1の(B)では、食品ダミーを一部省 略して示す。そして、ヒートシール12上、容器本体の上面の蓋14の内側面上 、下から1段目の食品ダミー20の上面および8段目の食品ダミー20の上面に 、それぞれ温度センサーを密着させてある。また、容器本体10の上面の蓋14 は閉じて、マジックテープやファスナーによって固定される。
【0020】 この実施例では外気温の設定温度を下記の表1に示すように、60分間一定温 度に保った後15分かけて設定温度を5℃下降させることを繰り返して10℃か ら−20℃まで段階的に低下させた。
【0021】
【表1】
【0022】 上述した条件での測定結果を下記の表2に示す。表2では、各一定温度状態の すテープでの30分経過後の各測定点の温度を示している。表2中では、外気温 の設定温度を「外気」の欄に、8段目の食品ダミーの上面の温度を「8段目」の 欄に、1段目の食品ダミーの上面の温度を「1段目」の欄に、容器本体の蓋の内 側面の温度を「内天井」の欄に、そして「ヒートシール」の上面の温度を「ヒー ト」の欄にそれぞれ記載してある。
【0023】
【表2】
【0024】 表2に示すように、8段目の温度は、始終15℃前後に保たれている。また、 1段目の温度は、時間の経過と共に、上昇して第13ステップでは40℃以上に 達している。これは、ヒートシール上敷いたシート上に直に食品ダミーをおいて 試験を行ったためであり、食品等の実際の運搬または保管時には、例えばプラス チックの間仕切りを使用することで温度の上昇を抑えることができると考えられ る。
【0025】 さらに、加熱ヒータを、サーモスタット等により発熱量の調節が可能なものと することにより、外気温度の影響をより小さくして、保温容器の保温効果をより 持続させることができる。
【0026】 従って、この考案の保温容器を用いれば、寒冷地においても保温対象物を凍結 させることなく、容易に運搬、保管が可能となる。
【0027】 <第2実施例> 上述した保温試験では、ヒートシールを用いたが、この出願にかかる第2の考 案では、加熱ヒータの形状は、リング状または棒状でも良い。
【0028】 図2に、第2実施例の保温容器において、リング状の形状を有する加熱ヒータ を用いた例を示す。図2は、保温容器の断面斜視図である。第2実施例において 、容器本体は第1実施例で用いたものと同一である。
【0029】 <第3実施例> また、この出願にかかる第1の考案では、ヒートシールの代わりに、発熱剤、 例えば使い捨て懐炉を用いても良い。
【0030】 図3に、第3実施例の保温容器において、使い捨て懐炉を用いた例を示す。図 3は、保温容器の断面斜視図である。第3実施例において、容器本体は第1実施 例で用いたものと同一である。
【0031】 この出願にかかる各考案の保温容器は、いずれも軽量であり、また、不使用時 には折り畳んで体積を減らすことができる。このため、特に多数の保温容器を運 搬する際にかさばらない。また、特に、貨物トラック等の荷台に積載する場合は 、不使用時に体積が減るので、他の荷持との混載に便利である。
【0032】 また、この出願にかかる各考案の保温容器は、発熱材、特に加熱ヒータが着脱 自在となっている。このため、加熱ヒータなどを取りはずして容易に洗浄するこ とが可能となる。従って、この考案の保温容器は衛生的であることが要求される 食品、特にパン等の非冷凍食品の運搬および保存に用いて好適である。
【0033】 上述した実施例では、この考案を特定の材料を使用し、特定の条件で形成した 例について説明したが、この考案は多くの変更および変形を行うことができる。 例えば、上述した実施例では、箱形の保温容器の例について説明したが、この考 案では、容器本体の形状は、箱形に限定されず、保温対象物の形状、数量に対応 した任意の形状とすることができる。
【0034】
【考案の効果】
従って、この出願にかかる考案の保温容器によれば、発熱体を容器本体の中に 入れるので、折り畳み可能な断熱シートを用いた保温容器でありながら、保温対 象物の充分な保温を図ることが可能となる。また、加熱ヒータを設ければ、保温 の持続性を高めることができる。また、面状の加熱ヒータを容器本体の底に敷い ておけば、加熱ヒータが容器本体内部でかさばることもなく、さらに、底面が平 らであるので、加熱ヒータを用いない場合と同様に、保温対象物を容器本体中に 詰め込むことが可能となる。さらに、サーモスタット等により加熱ヒータの発熱 量を調整して温度制御を可能とすることにより、外気温度の影響をより小さくし て、保温容器の保温効果を持続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、第1実施例の保温容器の外観図であ
り、(B)は、(A)のI−Iでの断面図である。
【図2】第2実施例の説明に供する断面斜視図である。
【図3】第3実施例の説明に供する断面斜視図である。
【符号の説明】
10:容器本体 12:面状の加熱ヒータ 14:蓋 16:補強布 20:食品ダミー 22:シート 24:リング状の加熱ヒータ 26:使い捨て懐炉

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳み可能な断熱シートを以って構成
    された容器本体を具え、 該容器本体内に、着脱自在な発熱材を具えてなることを
    特徴とする保温容器。
  2. 【請求項2】 折り畳み可能な断熱シートを以って構成
    された容器本体を具え、 該容器本体内に、着脱自在な加熱ヒータを具えてなるこ
    とを特徴とする保温容器。
  3. 【請求項3】 折り畳み可能な断熱シートを以って構成
    された容器本体を具え、 該容器本体の底面付近に、着脱自在な面状の加熱ヒータ
    を具えてなることを特徴とする保温容器。
  4. 【請求項4】 折り畳み可能な断熱シートを以って構成
    された容器本体を具え、 該容器本体内に、着脱自在でかつ温度制御可能な加熱ヒ
    ータを具えてなることを特徴とする保温容器。
JP1994012125U 1994-09-30 1994-09-30 保温容器 Expired - Lifetime JP3009717U (ja)

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