JP3009662B2 - 同時放送方式、放送用送信機及び放送用受信機 - Google Patents

同時放送方式、放送用送信機及び放送用受信機

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JP3009662B2
JP3009662B2 JP1492299A JP1492299A JP3009662B2 JP 3009662 B2 JP3009662 B2 JP 3009662B2 JP 1492299 A JP1492299 A JP 1492299A JP 1492299 A JP1492299 A JP 1492299A JP 3009662 B2 JP3009662 B2 JP 3009662B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、広域用放送と地
域用放送とを同時に放送する同時放送方式と、この同時
放送方式に基づいて放送電波を送受信する放送用送信機
及び放送用受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は各放送局からの放送の電波圏を
示す図であり、図において、Aは広域放送局であり、
B、C、D、E、F、Gは、各地域放送局である。ま
た、a、b、c、d、e、f、gは、広域放送局A及び
各地域放送局B、C、D、E、F、Gからの各放送の電
波圏である。さらに図における斜線部分は、各放送局か
ら発射された電波が重なり合う隣接地域である。
【0003】図17は広域放送局Aと地域放送局のB〜
Gにおける従来の周波数帯域の割り当てを示す図であ
り、図において、fAは広域放送局Aに割り当てられた
1チャンネル6MHz,1.29MHzまたは429k
Hzの周波数帯域、fB、fC、...、fGは、各地
域放送局B、C、...、Gに割り当てられた1チャン
ネル6MHz,1.29MHz又は429kHzの周波
数帯域である。
【0004】次に動作について説明する。広域放送局A
では、周波数帯域fAを使用し、放送の電波圏aに対し
広域放送番組の放送を行い、地域放送局B、C、D、
E、F、Gは、広域放送局Aから映像情報伝送サービス
回線などの回線を介して、広域放送番組を入手し、各周
波数帯域fB、fC、fD、fE、fF、fGを使用
し、各放送電波圏b、c、d、e、f、gに対し放送を
行う。
【0005】このように、広域放送局A及び地域放送局
のB〜Gから放送を行う場合、図16の斜線部分に示す
隣接地域における同一周波数の電波干渉によるゴースト
を避けるために、図17に示すように、各放送局ごとに
別の6MHz,1.29MHzまたは429kHzの周
波数帯域の割り当てが必要となり、この例では7局の放
送局に対し、最大で合計42MHzの広い周波数帯域が
必要となる。
【0006】また図18は、OFDM(Orthogo
nal Frequency Division Mu
ltiplex)方式による従来の周波数帯域の割り当
てを示す図である。OFDM方式(直交周波数分割多重
方式)は、例えば、広域放送チャンネル用放送帯域で、
1996年から実用放送が始まった欧州のディジタル・
オーディオ放送(DAB)に利用され、地上波(VHF
/UHF)を用いた次世代テレビ放送向けの欧州のDV
B(Digital Video Broadcast
ing)の標準方式として採用されている。また、日本
のディジタルテレビ放送方式とディジタル音声方式でも
推奨されているディジタル変調方式である。
【0007】OFDM方式は、送信する情報を複数の搬
送波に分割して送信するマルチキャリア伝送方式であ
り、例えば図18に示すように、6MHz,1.29M
Hzまたは429kHzの広域用放送と同じチャンネル
を使用して地域用放送を行っても、同一放送内容であれ
ば、ゴーストのような同一周波数の電波干渉が少ない方
式として知られている。
【0008】一方、ディジタル放送の実用化によって、
広域放送内容のプログラムの放送以外に、地域放送局で
は、地域特有のコマーシャル、選挙放送などの地域放送
局独自で特有の内容の番組のサービスをしたいという要
求がある。そこでこのOFDM方式を使用して、図18
に示す1つのチャンネルで、地域放送局特有のそれぞれ
異なった番組の放送を同時に行った場合、図16の斜線
部分に示す隣接地域で、放送電波信号のスペクトラムが
異なり放送電波信号の干渉が発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の同時放送方式は
以上のように構成されているので、電波干渉を避けるた
めに、図17に示すように、各放送局ごとに別の周波数
帯域が必要で、全体で広い周波数帯域が必要となるとい
う課題があった。
【0010】また、OFDM方式により、1つの放送用
チャンネルを使用して、広域用放送と地域放送局特有の
番組の地域用放送を行うと、放送する番組の内容が異
り、隣接地域で放送電波信号の干渉が発生するという課
題があった。
【0011】なお、本願に係る先行技術として、特開平
7−154350号公報「多重放送方法及び装置」に示
されるものがある。これは、放送局側で主放送情報に多
重化された副放送情報に付与された地域限定情報と、受
信側に設定された特定の地域限定情報とが一致したとき
のみ、副放送情報が出力されて、副放送情報の受信地域
が限定されるものであるが、地域ごとに異なる副放送が
行えるものではない。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、各放送局が1つの放送用チャンネ
ルを使用して、広域用放送と、放送局ごとに互いに内容
の異なる地域用放送とを行っても、隣接地域で放送電波
信号の干渉が発生しない同時放送方式を得ることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る同時放送
方式は、複数の放送局が共通の内容を放送する広域用放
送と、複数の放送局の各々が特有の内容を放送する地域
用放送とを、複数の放送局が同時に放送するものであ
り、1つの放送チャンネルの周波数帯域を、広域用放送
のための第1の周波数帯域と地域用放送のための第2の
周波数帯域に分割し、広域用放送に対しては、第1の周
波数帯域内で直交周波数分割多重(OFDM)方式に基
づき変調を行うと共に、地域用放送に対しては、第2の
周波数帯域内で複数の放送局の各々に割り当てられた互
いに異なる拡散符号によるスペクトラム拡散(SS)方
式に基づき変調を行い、1つの放送チャンネルを用い
て、複数の放送局の各々が広域用放送と地域用放送とを
同時放送することを特徴とするものである。
【0014】この発明に係る同時放送方式は、地域放送
用の第2の周波数帯域を複数の放送局の各々からのデー
タ送信に使用することを特徴とするものである。
【0015】この発明に係る同時放送方式は、複数の放
送局の各々と契約したユーザごとに異なる拡散符号を割
り当て、地域放送用の第2の周波数帯域を、放送局とユ
ーザとの双方向通信の下り回線に使用することを特徴と
するものである。
【0016】この発明に係る同時放送方式は、複数の放
送局内の1つ以上の放送局の各々は、放送する地域用放
送の放送圏をさらに複数のセクタに分割し、各セクタに
対して異なる拡散符号をそれぞれ割り当て、SS方式に
基づいて各セクタに対して異なる放送を行うことを特徴
とするものである。
【0017】この発明に係る同時放送方式は、地域用放
送に割り当てられた第2の周波数帯域をさらに複数のサ
ブ周波数帯域に分割し、複数の放送局の各々に対して複
数のサブ周波数帯域の各々を割り当て周波数多重分割方
式で放送することを特徴とするものである。
【0018】この発明に係る同時放送方式は、地域用放
送に割り当てられた第2の周波数帯域を時間多重で分割
し、各放送局に対して時間多重された周波数帯域の各々
を割り当てて放送することを特徴とするものである。
【0019】この発明に係る放送用送信機は、複数の放
送局で共通の内容を放送する広域用放送と、複数の放送
局の各々で独自の内容を放送する地域用放送とを同時に
放送するものであり、1つの放送チャンネルの周波数帯
域を分割して得られた第1の周波数帯域を用いて広域用
放送のための広域放送信号をOFDM変調するOFDM
変調器と、1つの放送チャンネルの周波数帯域を分割し
て得られた第2の周波数帯域を用いて地域用放送のため
の地域放送信号を、各放送局に割り当てられた互いに異
なる拡散符号によるスペクトラム拡散方式に基づき変調
を行うSS変調器と、OFDM変調器から出力された信
号とSS変調器から出力された信号とを合成し出力する
周波数合成器とから構成され、1つの放送チャンネルを
用いて、広域用放送と地域用放送とを同時に放送するこ
とを特徴とするものである。
【0020】この発明に係る放送用送信機は、SS変調
器は、それぞれ異なる拡散符号を用いて地域放送用の放
送信号の変調を行う複数のSS変調器から構成され、周
波数合成器は複数のSS変調器の各々に対応して設けら
れ、かつ広域放送用の広域放送信号と地域放送用の放送
信号の合成を行う複数の周波数合成器から構成され、さ
らに複数のSS変調器および複数の周波数合成器の各々
のペアに対応した複数の指向性アンテナを備えることを
特徴とするものである。
【0021】この発明に係る放送用送信機は、第2の周
波数帯域を複数の周波数帯域にさらに分割して、複数の
放送局の各々に割り当て、地域用放送のための地域放送
信号を周波数多重変調するFDMA変調器をSS変調器
の代わりに設けたことを特徴とするものである。
【0022】この発明に係る放送用送信機は、第2の周
波数帯域を用いて、複数の放送局の各々で行われる地域
用放送のための地域放送信号を時間多重変調するTDM
A変調器をSS変調器の代わりに設けたことを特徴とす
るものである。
【0023】この発明に係る放送用受信機は、1つの放
送チャンネルの周波数帯域を、広域用放送の受信用のた
めの第1の周波数帯域と地域用放送受信用のための第2
の周波数帯域に分割し、複数の放送局で共通の内容を放
送する広域用放送の放送信号と、複数の放送局の各々で
独自の内容を放送する地域用放送の放送信号とを同時に
受信するものであり、広域用放送の広域放送信号および
地域用放送の地域放送信号を搬送する1つの放送チャン
ネルの周波数帯域から分割された第1の周波数帯域と第
2の周波数帯域に基づいて、受信した放送信号を分離す
る周波数分割器と、第1の周波数帯域を使用して送信さ
れた広域用放送の放送信号に対して、直交周波数分割多
重方式に基づき復調を行うOFDM復調器と、第2の周
波数帯域を使用して送信された地域用放送の放送信号に
対して、複数の放送局の各々に割り当てられた拡散符号
を用いてスペクトラム拡散方式に基づき復調を行うSS
復調器とから構成され、1つの放送チャンネルを用い
て、広域用放送と地域用放送とを同時に受信することを
特徴とするものである。
【0024】この発明に係る放送用受信機は、第2の周
波数帯域をさらに複数のサブ周波数帯域に分割し、複数
の放送局の各々に割り当てられたサブ周波数帯域を使用
して送信されてくる、地域用放送のための地域放送信号
を周波数多重復調するFDMA復調器をSS復調器の代
わりに設けたことを特徴とするものである。
【0025】この発明に係る放送用受信機は、第2の周
波数帯域を用いて送信されてくる、複数の放送局の各々
で行われる地域用放送のための地域放送信号を時間多重
復調するTDMA復調器をSS復調器の代わりに設けた
ことを特徴とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、実施の形態1による同時放送方
式の放送用送信機および放送用受信機で使用される周波
数帯域の割り当てを示す図である。図に示すように、こ
の発明の同時放送方式では、1つの放送用チャンネルに
割り当てられた6MHz,1.29MHz又は429k
Hzの周波数帯域を、広域放送局Aから地域放送局Gま
での各放送局が共通の内容で放送する広域用放送の周波
数帯域fH(第1の周波数帯域)と、広域放送局Aから
地域放送局Gまでの各放送局が特有の異なった番組を放
送する地域用放送の周波数帯域fa,fb, ...,
fg(第2の周波数帯域)とに分割している。
【0027】広域用放送の周波数帯域fHでは、同一の
放送電波信号の送信が、図16の斜線部分に示す隣接地
域でも、干渉を受けにくいOFDM方式(直交周波数分
割多重方式)による変調方式を採用すると共に、地域用
放送の周波数帯域fa,fb,...,fgでは、各放
送局ごとに割り当てられた拡散符号を用いたスペクトラ
ム拡散方式(Spread Spectrum、SS方
式)による変調方式を採用することにより、各放送局か
らの放送電波信号が干渉しにくいようにする。
【0028】SS方式として、直接拡散を行うDS(D
irect Sequence)方式、周波数拡散を行
うFH(Frequency Hopping)方式が
あるが、DS方式としては、CDMA(Code Di
vision Multiple Access)方式
が一般的に使用されている。SS方式は、同一周波数帯
域で異なった内容の放送であっても、その拡散符号を変
えて送信し、受信側ではその受信符号を合わせることに
より、他局からの電波干渉を受けずに受信可能とするも
のである。
【0029】図2の左側部は、実施の形態1による同時
放送方式で使用される放送用送信機の構成を示す図であ
る。図において、10は放送用送信機であり、P1は広
域放送用信号11の入力端子、P2は地域放送用信号1
3の入力端子、12は広域放送用信号11を変調する直
交周波数分割多重変調器であるOFDM変調器、14は
地域放送用信号13を変調するスペクトラム拡散変調器
であるSS変調器、15はOFDM変調器12の出力と
SS変調器14の出力を合成する周波数合成器であり、
16は放送用送信機10の出力端子P3から送信される
放送電波信号である。
【0030】図2の右側部は、実施の形態1による同時
放送方式で使用される放送用受信機の構成を示す図であ
る。図において、20は放送用送信機10から送信され
た放送電波信号16を受信する放送用受信機であり、P
4は放送電波信号16の入力端子、21は放送電波信号
16を広域用放送の周波数帯域における信号成分と地域
用放送の周波数帯域における信号成分に分割する周波数
分割器、22は広域用放送の周波数帯域foの信号成分
を通過させるフィルタ、23は広域用放送の周波数帯域
の信号成分を復調する直交周波数分割多重復調器である
OFDM復調器、24は地域用放送の周波数帯域fsの
信号成分を通過させるフィルタ、25は地域用放送の周
波数帯域の信号成分を復調するスペクトラム拡散復調器
であるSS復調器、P5は広域放送用信号11の出力端
子、P6は地域放送用信号13の出力端子である。
【0031】図3は、実施の形態1の同時放送方式での
OFDM方式及びSS方式に使用するキャリア周波数の
分布を示す図である。図に示すように、1チャンネルの
6MHz,1.29MHz又は429kHzの周波数帯
域のうち、OFDM方式の周波数帯域foに、n個のキ
ャリア周波数fo1,fo2,fo3,...,fon
−1,fonが分布し、SS方式の周波数帯域fsに、
n個のキャリア周波数fs1,fs2,fs
3,...,fsn−1,fsnが分布している。
【0032】次に動作について説明する。図2に示す放
送用送信機10において、放送用送信機10の入力端子
P1から入力されたディジタルの広域放送用信号11
は、OFDM変調器12により、OFDM方式により符
号変調されると共に、図3に示すfo1,fo2,fo
3,...,fonの各キャリア周波数により周波数変
調され、周波数合成器15に出力される。一方、放送用
送信機10の入力端子P2から入力されたディジタルの
地域放送用信号13は、SS変調器14により、符号変
調されると共に、図3に示すfs1,fs2,fs
3,...,fsnの各キャリア周波数により周波数変
調され、周波数合成器15に出力される。
【0033】OFDM変調器12により変調された広域
用放送の変調信号と、SS変調器14により変調された
地域用放送の変調信号は、周波数合成器15により周波
数合成され、放送用送信機10の出力端子P3より放送
電波信号16として送信される。
【0034】放送用送信機10から送信された放送電波
信号16は、放送用受信機20で受信され、その入力端
子P4から入力され、周波数分割器21により、広域用
放送の変調信号と、地域用放送の変調信号に分割され、
それぞれ、フィルタ22、フィルタ24に入力される。
フィルタ22を通過した広域用放送の変調信号は、OF
DM復調器23により、OFDM変調器12と逆の処理
が行われ、ディジタルの広域放送用信号11として出力
端子P5より出力される。一方、フィルタ24を通過し
た地域用放送の変調信号は、SS復調器25により、S
S変調器14と逆の処理が行われ、ディジタルの地域放
送用信号13として出力端子P6より出力される。な
お、この放送用受信機20では、フィルタ22、24を
省略しても良い。
【0035】以上のように、放送用送信機10及び放送
用受信機20の処理により、放送局から送信された広域
用放送の番組と地域用放送の番組は、放送用受信機20
で受信され、出力端子P5又はP6から出力するので、
ユーザは切り換えてどちらかの番組を視聴するか、又は
マルチ画面によりそれらの番組を同時に視聴可能であ
る。
【0036】図4は、放送用送信機10の詳細な構成を
示す図であり、図において、31は広域放送用信号11
をn個の並列信号に変換するS/P(シリアル/パラレ
ル)変換器、32−1,...,32−nは拡散符号で
あるPN(Pseudorandom Noise)符
号により符号変調する符号変調器、33−1,...,
33−nは、キャリア周波数fo1,...,fonに
より周波数変調する周波数変調器であり、S/P変換器
31、符号変調器32−1,...,32−n及び周波
数変調器33−1,...,33−nにより、OFDM
変調器12を構成している。
【0037】また41は地域放送用信号13をn個の並
列信号に変換するS/P(シリアル/パラレル)変換
器、42−1,...,42−nは拡散符号であるPN
符号により符号変調する符号変調器、43−
1,...,43−nはキャリア周波数fs
1,...,fsnにより周波数変調する周波数変調器
であり、S/P変換器41、符号変調器42−
1,...,42−n及び周波数変調器43−
1,...,43−nにより、SS変調器14を構成し
ている。その他の符号は図2で用いたものと同一のもの
である。
【0038】次にOFDM変調器12の動作について説
明する。入力された広域放送用信号11は、S/P変換
器31により、n個の並列信号に変換され、各並列信号
は符号変調器32−1,...,32−nにより、拡散
符号であるPN符号により符号変調されるが、ここでは
PN符号として“1”が乗算されるので、入力された各
並列信号はそのまま出力される。そして、符号変調器3
2−1,...,32−nからの各並列信号は、周波数
変調器33−1,...,33−nにより、図3のfo
1,...,fonの各キャリア周波数で変調され、周
波数合成器15に出力される。このように符号変調器3
2−1,...,32−nは、全てのキャリアを同期さ
せて変調することにより、直交関数系を使ってキャリア
間隔を最小にでき、シングルキャリアと同等の周波数利
用効率を得ることができる。
【0039】次にSS変調器14の動作について説明す
る。入力された地域放送用信号13は、S/P変換器4
1により、n個の並列の信号に変換され、各並列信号は
符号変調器42−1,...,42−nにより、拡散符
号であるPN符号により符号変調される。ここではPN
符号として“1”又は“−1”がランダムに乗算され、
入力信号をそのまま出力したり、入力信号を反転して出
力する。そして、符号変調器42−1,...,42−
nからの各並列信号は、周波数変調器43−
1,...,43−nにより、図3のfs1,...,
fsnの各キャリア周波数で変調され、周波数合成器1
5に出力される。ここで各放送局は、それぞれ異なった
拡散符号であるPN符号が割り当てられ、その拡散符号
を使用して符号変調を行う。
【0040】図5は、図2に示した放送用受信機20を
示す詳細な構成図である。図において、21は周波数分
割器、22、24はそれぞれフイルタfoおよびfs、
23はOFDM復調器、25はSS復調器であり、図2
に示した構成要素と同じである。
【0041】OFDM復調器23及びSS復調器25で
の処理は、放送用送信機10内のOFDM変調器12及
びSS変調器14での処理と逆の処理が行われ、広域放
送用信号11と地域放送用信号13がそれぞれ復調され
る。ここで、SS復調器25において、各放送局に割り
当てられ、送信時に使用された拡散符号と同一の拡散符
号を使用して逆拡散の処理が行われ、地域放送用信号1
3が復調される。このように、番組の内容が各々異なる
各地域用放送は、各放送局で異なった拡散符号を使用し
て放送されるので、図16の斜線部分に示す隣接地域で
の放送電波信号の干渉が発生しない。
【0042】上記した実施の形態では、地域用放送の周
波数帯域は、コマーシャルなどの地域特有の番組の放送
に使用しているが、放送用送信機10から放送用受信機
20に対するプログラムソフトのダウンロードなどのデ
ータ送信に使用することも可能である。
【0043】また、地域用放送の周波数帯域は、地域用
放送に使用するだけでなく、契約した放送用受信機2
0、即ち、各ユーザ毎に専用の拡散符号を割り当ててお
けば、放送用送信機10と各ユーザである放送用受信機
20との間の双方向通信の下り回線に使用することも可
能である。なお、この場合、各ユーザから地域放送局へ
の上り回線は、電話回線等を別途利用する。
【0044】次に、この発明の同時放送方式において、
各地域放送圏の対象領域をさらに複数の領域(セクタ)
に分け、地域放送圏全体に同一内容の広域放送を行うと
共に、アンテナの指向性を利用して各セクタへ異なるロ
ーカル放送を行うための放送用送信機および放送用受信
機に関し、以下で説明する。
【0045】図6は、ローカル放送領域をさらに複数の
セクタ(例えば、県北部、県東部、県南部、県西部)に
分け、各セクタへ異なる内容の放送を行う場合の電波圏
を示す図である。図7は、上記の各セクタへ異なる内容
の放送を行なうための放送用送信機を示す構成図であ
る。図において、101はMPEG多重化器である。1
02は外符号化器であり、短縮化リードソロモン符号を
適用する。103はエネルギー拡散器であり、擬似ラン
ダム符号系列をビット単位で排他的論理和処理を行う。
104はバイトインターリーバであり、エネルギー拡散
された伝送パケットに畳み込み符号を用いる。105は
畳み込み符号化器であり、パンクチュアード畳み込み符
号を使用する。さらに、14−1〜14−4は、各ロー
カル放送1〜4に対応したSS変調器であり、15−1
〜15−4は、各ローカル放送1〜4に対応した周波数
合成器である。また、周波数合成器15−1〜15−4
から得られる広域放送用の電波および各ローカル放送の
電波16−1〜16−4が、各ローカル放送1〜4に対
応して設けられている各アンテナ106−1〜106−
4を介して、各ローカル放送エリア(セクタ)へ向けて
発射される。SS変調器14−1〜14−4および周波
数合成器15−1〜15−4は、図2および図4に示し
たSS変調器14、周波数合成器15と同じ構成を有す
る。
【0046】図8は、図2および図7に示す放送用送信
機内のOFDM変調器12を示す構成図である。図にお
いて、111はキャリア変調部、112は時間インター
リーバ、113は周波数インターリーバ、114はOF
DMフレーム構成部、そして、115はIFFT部(In
verse Fast Fourier Transform Section)である。
【0047】図9は、図2に示した放送用受信機20の
他の構成を示す構成図である。図において、121はF
FT、122はOFDMフレームデコーダ、123は周
波数デインタリーバ、124は、時間デインタリーバで
あり、これらは、周波数分割器21を構成する。また、
125はキャリア復調器、126はビタビ復調器、12
7はバイトデインタリーバ、128はエネルギー拡散
器、そして129は外符号化器、130はMPEGデマ
ルチプレクサであり、これらはOFDM復調器23を構
成する。
【0048】このように、図6および図7に示す構成の
同時放送方式およびそれを実現する放送用送信機では、
各ローカル放送地域をさらに4つのローカルサブエリ
ア、即ち、4つのセクタに分け、各ローカル放送地域全
体に同一内容の広域放送を行う一方、分割された各セク
タ内に対してアンテナの指向性を利用して異なるローカ
ル放送を行うことができる。この場合、図2に示した放
送用送信機10内のOFDM変調器12の構造をほとん
ど変えること無く、同一周波数帯域で、各セクタに対し
て異なる拡散符号を用いてスペクトラム拡散による変調
を行うので、電波を受信する各セクタでは、指向性のあ
るアンテナを介して電波を受信し、各セクタに割り当て
られた拡散符号を用いた受信機で電波を復調し所望の電
波を得るものである。このように、この発明のスペクト
ラム拡散方式に基づく同時放送方式では、同一周波数帯
域で各地域内のセクタに対して発射される異なった内容
のローカル放送であっても、各セクタに対して異なる拡
散符号用いて電波を送信し、受信側では、その受信符号
を合わせることにより、他局からの電波干渉を受けずに
受信することができる。
【0049】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、1つの放送用チャンネルの6MHz,1.29MH
z又は429kHzの周波数帯域を、広域用放送の周波
数帯域と、地域用放送の周波数帯域とに分割し、広域用
放送に対しては、同一の放送電波信号でも干渉を受けに
くいOFDM方式による変調を行い、地域用放送に対し
ては、SS方式により、各放送局で異なった拡散符号を
用いて変調することにより、広い周波数帯域を必要とせ
ず、各放送局ごとに内容の異なる地域用放送を行って
も、さらに各放送局の放送圏をさらに複数のセクタに分
割してそれぞれのセクタに対して内容の異なる地域用放
送を行っても、各放送局間の放送電波信号の干渉が発生
しないという効果が得られる。
【0050】実施の形態2.図10は、この発明の実施
の形態2による同時放送方式の周波数帯域の割り当てを
示す図である。図に示すように、実施の形態2の同時放
送方式では、1つの放送用チャンネルの6MHz,1.
29MHzまたは429kHzの周波数帯域を、広域用
放送の周波数帯域fH(第1の周波数帯域)と地域用放
送の周波数帯域(第2の周波数帯域)とに分割し、この
地域用放送の周波数帯域をさらに周波数帯域fh1〜f
h7に分割して使用する。
【0051】広域用放送の周波数帯域fHでは、実施の
形態1の場合と同様に、同一の放送電波信号を送信して
も、隣接地域で干渉を受けにくいOFDM方式による変
調を行い、地域用放送の周波数帯域fh1からfh7ま
ででは、FDMA(Frequency Divisi
on Multiplex Access)方式を用い
て地域用の放送電波信号の変調を行う。このように、各
地域放送局ごとに分割された周波数帯域fh1〜fh7
を使用することにより、隣接地域の放送電波信号が干渉
しにくいようにするものである。
【0052】図11の左側部は、この発明の実施の形態
2による同時放送方式で使用される放送用送信機を示す
構成図である。この放送用送信機では、広域放送局A
は、周波数帯域fHでOFDM方式による変調を行って
広域用放送をすると共に、周波数帯域fh1を用いてF
DMA方式により地域用放送を行う。図において、14
0は放送用送信機であり、P1は広域放送用信号11の
入力端子、P2は地域放送用信号13の入力端子、15
0は広域放送用信号11を変調するOFDM変調器(直
交周波数分割多重変調器)、142は地域放送用信号1
41を変調するFDMA変調器、143はOFDM変調
器12の出力とFDMA変調器142の出力を合成する
周波数合成器であり、144は放送用送信機140の出
力端子P3から送信される放送電波信号である。
【0053】図11の右側部は、実施の形態2による同
時放送方式で使用される放送用受信機の構成を示す図で
ある。この放送用受信機では、図11の左側部で示した
放送用送信機140からの放送電波を受信し、復調を行
う。この放送用受信機145において、周波数帯域fH
でOFDM方式による復調を行って広域用放送を受信す
ると共に、FDMA方式により地域用放送の復調を行
う。
【0054】図において、145は放送用送信機140
から送信された放送電波信号144を受信する放送用受
信機であり、P4は放送電波信号144の入力端子、1
46は放送電波信号144を広域用放送の周波数帯域に
おける信号成分と地域用放送の周波数帯域における信号
成分に分割する周波数分割器、22は広域用放送の周波
数帯域foの信号成分を通過させるフィルタ、23は広
域用放送の周波数帯域の信号成分を復調するOFDM復
調器、147は地域用放送の周波数帯域ffの信号成分
を通過させるフィルタ、148は地域用放送の周波数帯
域の信号成分を復調するFDMA復調器、P5は広域放
送用信号11の出力端子、P6は地域放送用信号149
の出力端子である。
【0055】図12は、図11に示した実施の形態2の
同時放送方式を実現する放送用送信機140の詳細構成
を示す構成図である。図において、31は広域放送用信
号11をn個の並列信号に変換するS/P(シリアル/
パラレル)変換器、153−1,...,153−n
は、キャリア周波数fo1,...,fonにより周波
数変調する周波数変調器であり、OFDM変調器150
は、S/P変換器31、周波数変調器153−
1,...,153−nから構成されている。
【0056】また、41は地域放送用信号13をn個の
並列信号に変換するS/P(シリアル/パラレル)変換
器、155−1,...,155−nはキャリア周波数
fm,1...,fm,N/Mにより周波数変調する周
波数変調器であり、FDMA変調器142は、S/P変
換器41、及び周波数変調器155−1,...,15
5−nから構成されている。ここで、地域用放送を行う
送信機がM個ある場合、各送信機内のFDMA変調器1
42では、m番目(m=1,...,M)の周波数の係
数f1,1,...,f1,N/M,f2,
1,...,f2,N/M,...,fm,
1,...,fm,N/Mが相異なるように選択され
る。尚、この放送用送信機140からの放送電波を受信
する放送用受信機の構成は、放送用送信機140の逆の
動作を行う構成なので、ここでは省略する。
【0057】次に動作について説明する。広域放送局A
は、周波数帯域fHでOFDM方式による変調を行って
広域用放送をすると共に、周波数帯域fh1で広域放送
局A特有の地域用放送を行う。地域放送局Bは、周波数
帯域fHでOFDM方式による変調を行って広域用放送
をすると共に、周波数帯域fh2で地域放送局B特有の
地域用放送を行う。他の地域放送局、例えばG局も上記
の地域放送局Bと同様に動作する。
【0058】このように、実施の形態2の同時放送方式
では、1つの放送用チャンネルの6MHz,1.29M
Hzまたは429kHzの周波数帯域を広域用放送の周
波数帯域fHと地域用放送の周波数帯域に分割し、地域
用放送の周波数帯域を周波数帯域fh1〜fh7にさら
に分割して使用する。広域用放送の周波数帯域fHで
は、実施の形態1と同様に、同一の放送電波信号を送信
しても、隣接地域で干渉を受けにくいOFDM方式によ
る変調を行い、地域用放送の周波数帯域fh1からfh
7まででは、FDMA(Frequency Divi
sion Multiplex Access)方式を
用いて地域用の放送電波信号の変調を行い実施の形態1
の同時放送方式と同様の効果を得るものであり、各地域
放送局ごとに分割された周波数帯域fh1〜fh7を使
用することにより、隣接地域の放送電波信号が干渉しに
くいようにすることができる。
【0059】上記の例では、地域放送用としてFDMA
方式を使用しているが、TDMA(Time Divi
sion Multiplex Access)方式を
使用しても同様の効果を得ることができる。
【0060】図13は、実施の形態2による同時放送方
式の他の周波数帯域の割り当てを示す図である。図に示
すように、実施の形態2の同時放送方式では、1つの放
送用チャンネルの6MHz,1.29MHzまたは42
9kHzの周波数帯域を、広域用放送の周波数帯域fH
(第1の周波数帯域)と地域用放送の周波数帯域fh
1,fh2,...,またはfh7(第2の周波数帯
域)に分割して使用する。
【0061】広域用放送の周波数帯域fHでは、実施の
形態1と同様に、同一の放送電波信号を送信しても、隣
接地域で干渉を受けにくいOFDM方式による変調を行
い、地域用放送の各々の周波数帯域fh1,fh
2,...,又はfh7までは、TDMA(Time
Division Multiplex Acces
s)方式を用いて地域用の放送電波信号の変調を行う。
このように、各地域放送局ごとに周波数帯域fh1,f
h2,...,又はfh7を使用することにより、隣接
地域の放送電波信号が干渉しにくいようにするものであ
る。
【0062】図14の左側部は、この発明の実施の形態
2による同時放送方式で使用される放送用送信機を示す
他の構成図である。この放送用送信機では、広域放送局
Aは、周波数帯域fHでOFDM方式による変調を行っ
て広域用放送をすると共に、TDMA方式により地域用
放送を行う。図において、160は放送用送信機であ
り、P1は広域放送用信号11の入力端子、P2は地域
放送用信号13の入力端子、171は広域放送用信号1
1を変調するOFDM変調器(直交周波数分割多重変調
器)、162は地域放送用信号161を変調するTDM
A変調器、163はOFDM変調器171の出力とTD
MA変調器162の出力を合成する周波数合成器であ
り、164は放送用送信機160の出力端子P3から送
信される放送電波信号である。
【0063】図14の右側部は、実施の形態2による同
時放送方式で使用される放送用受信機の他の構成を示す
図である。この放送用受信機では、図14に示した放送
用送信機160からの放送電波を受信し、復調を行う。
放送用受信機165は、広域用放送を受信し、周波数帯
域fHでOFDM方式による復調を行い、さらに、TD
MA方式により地域用放送の復調を行う。図において、
165は放送用送信機160から送信された放送電波信
号164を受信する放送用受信機であり、P4は放送電
波信号164の入力端子、166は放送電波信号164
を広域用放送の周波数帯域における信号成分と地域用放
送の周波数帯域における信号成分に分割する周波数分割
器、22は広域用放送の周波数帯域foの信号成分を通
過させるフィルタ、23は広域用放送の周波数帯域の信
号成分を復調するOFDM復調器、167は地域用放送
の周波数帯域ftの信号成分を通過させるフィルタ、1
68は地域用放送の周波数帯域の信号成分を復調するT
DMA復調器、P5は広域放送用信号11の出力端子、
P6は地域放送用信号169の出力端子である。
【0064】図15は、図14に示した実施の形態2の
同時放送方式を実現する放送用送信機160の詳細構成
を示す構成図である。図において、31は広域放送用信
号11をn個の並列信号に変換するS/P(シリアル/
パラレル)変換器、173−1,...,173−n
は、キャリア周波数fo1,...,fonにより周波
数変調する周波数変調器であり、OFDM変調器171
は、S/P変換器31、周波数変調器173−
1,...,173−nから構成されている。また、4
1は地域放送用信号13をn個の並列信号に変換するS
/P(シリアル/パラレル)変換器、175−
1,...,175−nはキャリア周波数ft
1,...,ftnにより周波数変調する周波数変調器
であり、TDMA変調器162は、S/P変換器41、
及び周波数変調器175−1,...,175−nから
構成されている。ここで、地域用放送を行う送信機がM
個ある場合、各送信機内のTDMA変調器162では、
m番目(m=1,...,M)の送信機のスイッチ群A
mは、所定周期内のm番目に対応した時間間隔MのみO
Nする。尚、この放送用送信機160からの放送電波を
受信する放送用受信機の構成は、放送用送信機160の
逆の動作を行う構成なので、ここでは、省略する。
【0065】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、1つの放送用チャンネルの6MHz,1.29MH
zまたは429kHzの周波数帯域を、広域用放送の周
波数帯域と、地域用放送の周波数帯域とに分割し、広域
用放送に対しては、同一の放送電波信号でも干渉を受け
にくいOFDM方式による変調を行い、地域用放送に対
しては、FDMA方式により各放送局ごとの周波数帯域
に分割し、あるいは、TDMA方式を用いて地域用放送
を行うため、広い周波数帯域を必要とせず、各放送局ご
とに内容の異なる地域用放送を行っても、各放送局間の
放送電波信号の干渉が発生しないという効果が得られ
る。
【0066】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、1つ
の放送用チャンネルの周波数帯域を、広域用放送の周波
数帯域と、地域用放送の周波数帯域とに分割し、広域用
放送に対しては、同一の放送電波信号でも干渉を受けに
くい直交周波数分割多重方式による変調を行い、地域用
放送に対してスペクトラム拡散方式に基づいて、各放送
局で異なった拡散符号を用いて変調することにより、あ
るいはまた、地域放送領域をさらに複数のセクタに分割
し、これらの分割したセクタに対して、スペクトラム拡
散方式に基づいて、各放送局で異なった拡散符号を用い
て変調することにより、広い周波数帯域を必要とせず、
各放送局ごとに内容の異なる地域用放送を行っても、各
放送局間の放送電波信号の干渉が発生しないという効果
がある。
【0067】この発明によれば、1つの放送用チャンネ
ルの周波数帯域を、広域用放送の周波数帯域と、地域用
放送の周波数帯域とに分割し、広域用放送に対しては、
同一の放送電波信号でも干渉を受けにくい直交周波数分
割多重方式による変調を行い、地域用放送に対しては、
各放送局ごとの周波数帯域に分割するFDMA方式を用
いて、あるいは地域用放送に対しては、各地域放送局ご
とに時間分割するTDMA方式を用いるので、広い周波
数帯域を必要とせず、各放送局ごとに内容の異なる地域
用放送を行っても、各放送局間の放送電波信号の干渉が
発生しないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による同時放送方式
で用いられる周波数帯域の割り当てを示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による同時放送方式
で用いられる放送用送信機および放送用受信機を示す構
成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による同時放送方式
におけるOFDM方式及びSS方式に使用するキャリア
周波数の分布を示す図である。
【図4】 図2に示した放送用送信機を示す詳細な構成
図である。
【図5】 図2に示した放送用受信機を示す詳細な構成
図である。
【図6】 ローカル放送領域をさらに複数のセクタ(例
えば、北部、東部、南部、西部)に分け、各セクタへ異
なる内容の放送を行う場合の放送電波圏を示す図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態1による放送用送信機
の他の構成例を示す構成図である。
【図8】 図2および図7に示す放送用送信機内のOF
DM変調器を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による放送用受信機
の他の構成例を示す詳細な構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態2による同時放送方
式で用いられる周波数帯域の割り当てを示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態2による同時放送方
式で使用される放送用送信機および放送用受信機を示す
構成図である。
【図12】 図11に示した放送用送信機の詳細な構成
図である。
【図13】 この発明の実施の形態2による同時放送方
式で用いられる周波数帯域の他の割り当てを示す図であ
る。
【図14】 この発明の実施の形態2による同時放送方
式で使用される放送用送信機および放送用受信機の他の
構成を示す構成図である。
【図15】 図14に示した放送用送信機の詳細な構成
図である。
【図16】 各放送局から発射された放送の電波圏を示
す図である。
【図17】 従来の各放送局の周波数帯域の割り当てを
示す図である。
【図18】 OFDM方式による従来の周波数帯域の割
り当てを示す図である。
【符号の説明】
10,140,160 放送用送信機、12,150,
171 OFDM変調器(直交周波数分割多重変調
器)、14、14−1,14−2,14−3,14−4
SS変調器(スペクトラム拡散変調器)、15−1,
15−2,15−3,15−4 周波数合成器、20,
145,165 放送用受信機、21,146,166
周波数分割器、23 OFDM復調器(直交周波数分
割多重復調器)、25 SS復調器(スペクトラム拡散
復調器)、142 FDMA変調器、148 FDMA
復調器、162 TDMA変調器、168 TDMA復
調器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 7/08 H04J 13/00 A 7/081 (72)発明者 大仲 悟 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 阿部 昌則 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 小口 正史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 森 正志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−56031(JP,A) 特開 平10−262224(JP,A) 特開 平11−103425(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04H 1/00 H04J 3/00 H04J 11/00 H04J 13/00 H04N 5/46 H04N 7/08

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放送局が共通の内容を放送する広
    域用放送と、前記複数の放送局の各々が特有の内容を放
    送する地域用放送とを、前記複数の放送局が同時に放送
    する同時放送方式において、1つの放送チャンネルの周
    波数帯域を、前記広域用放送のための第1の周波数帯域
    と前記地域用放送のための第2の周波数帯域に分割し、
    前記広域用放送に対しては、第1の周波数帯域内で直交
    周波数分割多重(OFDM)方式に基づき変調を行うと
    共に、前記地域用放送に対しては、第2の周波数帯域内
    で前記複数の放送局の各々に割り当てられた互いに異な
    る拡散符号によるスペクトラム拡散(SS)方式に基づ
    き変調を行い、前記1つの放送チャンネルを用いて、前
    記複数の放送局の各々が前記広域用放送と前記地域用放
    送とを同時放送することを特徴とする同時放送方式。
  2. 【請求項2】 地域放送用の第2の周波数帯域を複数の
    放送局の各々からのデータ送信に使用することを特徴と
    する請求項1記載の同時放送方式。
  3. 【請求項3】 複数の放送局の各々と契約したユーザご
    とに異なる拡散符号を割り当て、地域放送用の第2の周
    波数帯域を、前記放送局と前記ユーザとの双方向通信の
    下り回線に使用することを特徴とする請求項1記載の同
    時放送方式。
  4. 【請求項4】 複数の放送局内の1つ以上の放送局の各
    々は、放送する地域用放送の放送圏をさらに複数のセク
    タに分割し、前記各セクタに対して異なる拡散符号をそ
    れぞれ割り当て、SS方式に基づいて前記各セクタに対
    して異なる放送を行うことを特徴とする請求項1記載の
    同時放送方式。
  5. 【請求項5】 地域用放送に割り当てられた第2の周波
    数帯域をさらに複数のサブ周波数帯域に分割し、複数の
    放送局の各々に対して前記複数のサブ周波数帯域の各々
    を割り当て周波数多重分割方式で放送することを特徴と
    する請求項1記載の同時放送方式。
  6. 【請求項6】 地域用放送に割り当てられた第2の周波
    数帯域を時間多重で分割し、各放送局に対して前記時間
    多重された周波数帯域の各々を割り当てて放送すること
    を特徴とする請求項1記載の同時放送方式。
  7. 【請求項7】 複数の放送局で共通の内容を放送する広
    域用放送と、前記複数の放送局の各々で独自の内容を放
    送する地域用放送とを同時に放送する放送用送信機にお
    いて、1つの放送チャンネルの周波数帯域を分割して得
    られた第1の周波数帯域を用いて前記広域用放送のため
    の広域放送信号をOFDM変調するOFDM変調器と、
    前記1つの放送チャンネルの周波数帯域を分割して得ら
    れた第2の周波数帯域を用いて前記地域用放送のための
    地域放送信号を、前記各放送局に割り当てられた互いに
    異なる拡散符号によるスペクトラム拡散方式に基づき変
    調を行うSS変調器と、前記OFDM変調器から出力さ
    れた信号と前記SS変調器から出力された信号とを合成
    し出力する周波数合成器とから構成され、前記1つの放
    送チャンネルを用いて、前記広域用放送と前記地域用放
    送とを同時に放送することを特徴とする放送用送信機。
  8. 【請求項8】 SS変調器は、それぞれ異なる拡散符号
    を用いて地域放送用の放送信号の変調を行う複数のSS
    変調器から構成され、周波数合成器は複数のSS変調器
    の各々に対応して設けられ、かつ広域放送用の広域放送
    信号と前記地域放送用の放送信号の合成を行う複数の周
    波数合成器から構成され、さらに前記複数のSS変調器
    および前記複数の周波数合成器の各々のペアに対応した
    複数の指向性アンテナを備えることを特徴とする請求項
    7記載の放送用送信機。
  9. 【請求項9】 第2の周波数帯域を複数の周波数帯域に
    さらに分割して、複数の放送局の各々に割り当て、地域
    用放送のための地域放送信号を周波数多重変調するFD
    MA変調器をSS変調器の代わりに設けたことを特徴と
    する請求項7記載の放送用送信機。
  10. 【請求項10】 第2の周波数帯域を用いて、複数の放
    送局の各々で行われる地域用放送のための地域放送信号
    を時間多重変調するTDMA変調器をSS変調器の代わ
    りに設けたことを特徴とする請求項7記載の放送用送信
    機。
  11. 【請求項11】 1つの放送チャンネルの周波数帯域
    を、広域用放送の受信用のための第1の周波数帯域と地
    域用放送受信用のための第2の周波数帯域に分割し、複
    数の放送局で共通の内容を放送する前記広域用放送の放
    送信号と、複数の放送局の各々で独自の内容を放送する
    前記地域用放送の放送信号とを同時に受信する放送用受
    信機において、前記広域用放送の広域放送信号および前
    記地域用放送の地域放送信号を搬送する前記1つの放送
    チャンネルの周波数帯域から分割された第1の周波数帯
    域と第2の周波数帯域に基づいて、受信した前記放送信
    号を分離する周波数分割器と、前記第1の周波数帯域を
    使用して送信された前記広域用放送の前記放送信号に対
    して、直交周波数分割多重方式に基づき復調を行うOF
    DM復調器と、前記第2の周波数帯域を使用して送信さ
    れた前記地域用放送の前記放送信号に対して、前記複数
    の放送局の各々に割り当てられた拡散符号を用いてスペ
    クトラム拡散方式に基づき復調を行うSS復調器とから
    構成され、前記1つの放送チャンネルを用いて、前記広
    域用放送と前記地域用放送とを同時に受信することを特
    徴とする放送用受信機。
  12. 【請求項12】 第2の周波数帯域をさらに複数のサブ
    周波数帯域に分割し、複数の放送局の各々に割り当てら
    れた前記サブ周波数帯域を使用して送信されてくる、地
    域用放送のための地域放送信号を周波数多重復調するF
    DMA復調器をSS復調器の代わりに設けたことを特徴
    とする請求項11記載の放送用受信機。
  13. 【請求項13】 第2の周波数帯域を用いて送信されて
    くる、複数の放送局の各々で行われる地域用放送のため
    の地域放送信号を時間多重復調するTDMA復調器をS
    S復調器の代わりに設けたことを特徴とする請求項11
    記載の放送用受信機。
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