JP3009493U

JP3009493U - 哺乳びん受台

Info

Publication number: JP3009493U
Application number: JP1994013021U
Authority: JP
Inventors: 忠孝弦本
Original assignee: 忠孝弦本
Priority date: 1994-09-26
Filing date: 1994-09-26
Publication date: 1995-04-04
Anticipated expiration: 2000-09-26

Abstract

(57)【要約】【目的】人手が不要で、乳幼児が、哺乳びんから、いつ
でも安定的に授乳することができる哺乳びん受台の提供
を目的とする。【構成】長方形の台１の前部にスペ−ス２を残し、後方
に、中央部に凹部３を設けた前脚４を取り付け、前脚４
の後方に、哺乳びん７の後部を装着できる所定の間隔を
置いて、中央部に凹部５を設けた後脚６を取り付けてい
る。前脚４は、凹部３に哺乳びんの前部を装着したとき
に、前記のスペ−ス２に頭部を乗せた乳幼児が、哺乳び
ん７の乳首を無理なく吸えるような高さに調節されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、寝かせた状態で、哺乳びんから乳幼児に授乳する際に使用される哺乳びんの受台に係るもので、詳しくは乳幼児の動き等に関係なく、安定的に授乳することができるように工夫した哺乳びん受台の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、寝ている状態の乳幼児に、哺乳びんから授乳する場合には、乳幼児の枕元にタオル等を乳幼児の口元の高さに重ね、そのタオルの上に哺乳びんを置いて授乳しているので、例えば、哺乳びんの乳首をくわえたまま、乳幼児が寝返り等で動くと、哺乳びんはタオルから外れ、再び授乳しようとしても不可能にであるという欠点があった。

【０００３】
これを防ぐためには、保母や母親等が乳幼児を抱いて、手でしっかりと哺乳びんを支えて、乳幼児に授乳することが必要であるが、乳幼児が沢山いる保育園等では、保母の数も限られているので、一義的に対応できないという欠点があった。また、一般家庭においては、独り子の場合には問題はそれほどではないが、双子、三つ子等になると前記した保育園と同様の問題があり、人手が不要な哺乳びん受台の開発が強く切望されていた。

【０００４【考案が解決しようとする課題】この考案は、従来の技術で述べた欠点を解消し、前記の切望を達成するためになされたもので、人手が不要で、しかも乳幼児の動きには全く関係なく、安定的に授乳することができる哺乳びん受台の提供を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

長方形の台の前方部に乳児用の枕を置くスペ−スを残し、後方部に、中央部に凹部を設けた前脚を取り付け、該前脚の後方に哺乳びんの後部を装着できる間隔を置いて、中央部に凹部を設けた後脚を取り付け、前脚の凹部に哺乳びんの前部を装着、固定する。前記のスペ−スに乳幼児用の枕を置き、乳幼児を枕の上に寝かせたとき、乳幼児が哺乳びんの乳首に吸い付くことができる高さに、前脚を調節しておく。

【０００６】

【作用】

前記の台は、乳幼児の頭部の重量によって、固定されているので、乳
幼児が寝返り等で動いても、哺乳びんは、常に初期に設定した位置に固定化され、ずれないために、乳幼児が再び元の位置に戻れば、乳首に吸い付くことができる。なお、前脚及び後脚の凹部は、哺乳びんを狭持し、ずれないように拘束する作用を果たしている。

【０００７】

【実施例】

この考案の実施の一例を示す図面について説明するに、図１に示すように、プラスチック、軽金属、木、竹等の板から成る長方形の台１の前方部に乳児用の枕を置くスペ−ス２を残し、後方部に、中央部に凹部３を設けた前脚４を取り付け、前脚４の後方に、哺乳びん７の後部を装着できるような所定の間隔を置いて、中央部に凹部５を設けた後脚６を取り付ける。なお、図１において、二重点線で示す補強用の横材８を、前脚４と後脚６の上部に固定してもよい。

【０００８】前脚４は、ばね力を有する鋼線等から成り、凹部３で、哺乳びん７の前部を狭持し、ずれないように哺乳びん７を保持している。前脚４の高さは、スペ− ス２に乳幼児用の枕を置き、乳幼児を枕の上に寝かせたとき、乳幼児が哺乳びんの乳首に吸い付くことができるように調節されている。また、適用範囲を拡大するために、前脚４の高さを、図１の矢印で示す上下の方向に、調節自在にしておくことが好ましい。さらに、携帯を容易にするために、前脚４を、台１に、折たたみ自在に取り付けることが好ましい。

【０００９】後脚６は、ばね力を有する鋼線等から成り、凹部５で、哺乳びん７の後部を狭持し、ずれないように哺乳びん７を保持している。後脚６の高さは、哺乳びん７が前方にやや傾斜して狭持できるように調節されているが、適用範囲を拡大するために、その高さを、図１の矢印で示す上下の方向に、調節自在にしておくことが好ましい。さらに、携帯を容易にするために、後脚６を、台１に、折たたみ自在に取り付けることが好ましい。

【００１０】さらに、コンパクトに仕上げるために、図３に示すように、スペ−ス２部を長方形の台１の裏面側に折たたみ自在に取り付けることが好ましい。図２は、前脚４と後脚６を、長方形の台１の表面側に折たたんだ状態を示している。なお、高さ調節及び折たたみ機構については、特に限定的ではなく、周知の機構は全て適用できる。なお、乳幼児は、スペ−ス２の上に、哺乳びんとほぼ直角に位置するように寝かされる。本願の哺乳びん受台については、零才から１才児については、すでに多数の臨床実験を行なっており、その全てにおいて、満足のいく結果が得られている。

【００１１】

【効果】

この考案は上述のように構成されているので、次のような効果を呈する。

【００１２】人手不要で、乳幼児に哺乳びんからの授乳ができる。

【００１３】乳幼児の動きに関係なく、安定的に授乳することができる。

【００１４】受台に哺乳びんをセットしておけば、乳幼児が飲みたいときに、いつでも飲むことができる。

【００１５】母親、保母等は、授乳を見守りながら、別の仕事をすることができる。

【００１６】携帯が容易である。

【００１７】構造が簡単であるので、安価に量産することができる。この考案は以上のような効果を有し、その工業的利用価値は顕著である。

【図面の簡単な説明】

【図１】考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】前脚と後脚を折りたたんだ状態を示す側面図で
ある。

【図３】前脚、後脚及びスペ−ス部を折りたたんだ状態
を示す側面図である。

【符号号の説明】

１長方形の台２スペ−ス３凹部４前脚５凹部６後脚７哺乳びん８横材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】長方形の台（１）の前方部に乳児用の枕を
置くスペ−ス（２）を残し、後方部に、中央部に凹部
（３）を設けた前脚（４）を取り付け、該前脚（４）の
後方に所定の間隔を置いて、中央部に凹部（５）を設け
た後脚（６）を取り付けたことを特徴とする哺乳びん受
台
【請求項２】長方形の台（１）の前方部に乳児用の枕を
置くスペ−ス（２）を残し、後方部に、中央部に凹部
（３）を設け、高さが調節自在な前脚（４）を取り付
け、該前脚（４）の後方に所定の間隔を置いて、中央部
に凹部（５）を設けた後脚（６）を取り付けたことを特
徴とする哺乳びん受台
【請求項３】長方形の台（１）の前方部に乳児用の枕を
置くスペ−ス（２）を残し、後方部に、中央部に凹部
（３）を設け、高さが調節自在な前脚（４）を、折たた
み自在に取り付け、該前脚（４）の後方に所定の間隔を
置いて、中央部に凹部（５）を設け、高さが調節自在な
後脚（６）を、折たたみ自在に取り付けたことを特徴と
する哺乳びん受台
【請求項４】スペ−ス（２）部を、長方形の台（１）の
裏面側に折たたみ自在に取り付けたことを特徴とする請
求３に記載した哺乳びん受台