JP3009435U - 伸縮杆の継手構造 - Google Patents

伸縮杆の継手構造

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JP3009435U
JP3009435U JP1994012916U JP1291694U JP3009435U JP 3009435 U JP3009435 U JP 3009435U JP 1994012916 U JP1994012916 U JP 1994012916U JP 1291694 U JP1291694 U JP 1291694U JP 3009435 U JP3009435 U JP 3009435U
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勝 木村
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宣真工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作、及び固定や解除の操作が容易な伸縮杆
の継手構造の提供。 【構成】 外側筒部材2Bと、この外側筒部材に伸縮自
在に嵌挿される内側筒部材2Aとを、任意の伸縮位置で
連結固定する伸縮杆1の継手構造において、外側筒部材
の先端部に固設され、内側筒部材を伸縮可能に嵌挿する
嵌挿穴47が形成された継手部材本体4と、この継手部
材本体に設けられ、前記嵌挿穴を縮径して前記内側筒部
材を緊締する操作レバー5とを備え、前記嵌挿穴は、周
方向の一部が開放された可撓筒部4bによって形成さ
れ、この可撓筒部の開放両端部に、軸方向と直角方向に
延在する操作片43がそれぞれ形成され、この操作片同
士を近接離隔させるために、前記操作レバーが軸方向に
回動可能に設けられてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、複数の筒部材が伸縮自在に嵌挿されてなる伸縮杆において、隣接 する上下の筒部材を任意の伸縮位置で連結固定するための伸縮杆の継手構造に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
伸縮杆は、径の異なる複数本の筒部材が順次多段状に嵌合連結されてなり、先 端側の筒部材から引き出して、各継手部で隣接する上下の筒部材を固定して使用 するものである。 従来の継手構造としては、各筒部材の周側面に軸方向に沿うスリット溝が数本 形成されると共に、各筒部材の先端部つまり外側筒部材の先端部に、前記スリッ ト溝を覆う筒状の継手部材が螺合されたものであった。 これにより、筒部材が伸縮可能に嵌挿され、外側筒部材に対して内側筒部材を 任意の長さだけ引き出した後、継手部材を周方向に回転螺合することにより、外 側筒部材の先端部で内側筒部材を緊締して両者を一体化するものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の継手構造は、各筒部材に軸方向に沿うスリット溝を設け る必要があったので、筒部材の製作に手間を要した。 また、従来の継手構造は、軸方向に沿うスリット溝を覆って継手部材を螺合す るものであったことから、継手部材を螺合して緊締するためには、継手部材を周 方向に力を加えて回転させる必要があり、手間のかかるものであって、しかも片 手で操作するには非常に使い難いものであった。 本考案はこれらの課題を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は、 外側筒部材2Bと、この外側筒部材2Bに伸縮自在に嵌挿される内側筒部材2 Aとを、任意の伸縮位置で連結固定する伸縮杆1の継手構造において、 外側筒部材2Bの先端部に固設され、内側筒部材2Aを伸縮可能に嵌挿する嵌 挿穴47が形成された継手部材本体4と、この継手部材本体4に設けられ、前記 嵌挿穴47を縮径して前記内側筒部材2Aを緊締する操作レバー5とを備え、 前記嵌挿穴47は、周方向の一部が開放された可撓筒部4bに形成され、 この可撓筒部4bの開放両端部に、軸方向と直角方向に延在する操作片43が それぞれ形成され、 この操作片43同士を近接離隔させるために、前記操作レバー5が軸方向に回 動可能に設けられてなる ことを特徴とする伸縮杆の継手構造である。
【0005】 また、好ましくは、前記操作片43は、外側面に係合溝48が形成されると共 に、操作片43同士の離間を拘束する軸部材8が設けられてなり、前記係合溝4 8と係合可能な係合部51が、前記操作レバー5に設けられ、この操作レバー5 が、前記軸部材8に、前記係合部51を前記係合溝48に係脱可能に設けられ、 前記係合部51と前記係合溝48との脱係合状態において、前記操作片43は互 いに近接されることを特徴とする伸縮杆の継手構造である。
【0006】 さらに好ましくは、前記継手部材本体4は、前記嵌挿穴47を形成する可撓筒 部4bの下部に、この可撓筒部4bの反操作片側の周方向の一部と連続し、周方 向両端部で開放した緊締筒部4aが形成され、この緊締筒部4aの開放端部に、 軸方向と直角方向に延在する緊締片42が形成され、この緊締筒部4aは、外側 筒部材2Bの先端部に嵌合された後、緊締片42間に設けられる緊締ボルト6に より緊締片42同士を近接して、前記外側筒部材2Bに緊締されて固設されてな り、前記内側筒部材2Aは、周側面の下部に径大部21が形成され、この径大部 21が、前記可撓筒部4bの内面下端部と係止可能であることを特徴とする伸縮 杆の継手構造である。
【0007】
【作用】
この考案の伸縮杆の継手構造は、複数の筒部材2(2A,2B,…)が伸縮自 在に嵌挿されてなる伸縮杆1において、各筒部材2を伸縮可能に嵌挿すると共に 、任意の伸縮位置において隣接する内外の筒部材2A,2Bを連結固定するため に、各筒部材2A,2Bの継手部に適用されるものである。 この考案の伸縮杆の継手構造は、内側筒部材2Aが、外側筒部材2Bと、この 外側筒部材2Bの先端部に設けられた可撓筒部4bの嵌挿穴47とに、伸縮自在 に嵌挿されており、任意の長さに伸縮させることができる。 そして、操作レバー5を操作することによって、操作片43同士を近接させる ことにより嵌挿穴47の径を小さくすることができる。よって、外側筒部材2B と一体の継手部材3Aが、内側筒部材2Aを緊締して、外側筒部材2Bと内側筒 部材2Aとを固定することができる。 しかも、この固定は、操作レバー5を軸方向、つまり伸縮杆1の上下方向の回 動によって行うことができる。
【0008】 また、操作片43の外側面に係合溝48が形成され、この係合溝48と係脱可 能な係合部51が操作レバー5に設けられ、脱係合状態において操作片43同士 を近接させる構成とすれば、操作レバー5を回転させるだけで操作片43同士を 近接させたり、離間させたりすることができ、外側筒部材2Bと内側筒部材2A とを連結固定したり、これを解除したりすることができる。しかも、操作片43 と操作レバー5とに係合溝48と係合部51を形成するだけでよく、筒部材2A ,2Bには特別の加工を必要としないので、製作が極めて容易である。
【0009】 さらに、嵌挿穴47を形成する可撓筒部4bの下部に、これと連続する筒状の 緊締筒部4aを形成し、その周方向開放端部を軸方向と直角に延在する緊締片4 2とすれば、この緊締筒部4aを外側筒部材2Bの先端部に嵌合し、緊締片42 を緊締ボルト6により緊締することにより、構成を極めて簡単とすることができ ると共に取り付けも容易にすることができる。 また、内側筒部材2Aの下部に径大部21を形成し、外側筒部材2Bに対して 内側筒部材2Aを引き出したとき、内側筒部材2Aの径大部が嵌挿穴47を形成 する可撓筒部4bの下端部と係止される構成とすれば、抜け止めを図ることがで きるので、非常に便利である。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の伸縮杆1の継手構造について、さらに詳細に説明する。 図1と図2は、この考案の継手構造の一実施例を適用された伸縮杆1を示す斜 視図と側面図であり、図3から図6は、それぞれ図2におけるA−A断面、B− B断面、C−C断面、D−D断面を示す図である。 この実施例の伸縮杆1は、複数個の筒部材2が伸縮自在に連結されてなるが、 図1では、3つの筒部材2A,2B,2Cが2か所の継手部材3A,3Bで連結 されてなる伸縮杆1の先端部を示している。なお、伸縮杆1を構成する筒部材2 の本数は、各筒部材2の長さや伸縮杆1の最大伸長時に欲しい長さなどにより適 宜変更される。
【0011】 各筒部材2は、円筒形状のパイプが好適に使用されるが、筒部材2の横断面は 円形に限らず各種変更可能である。例えば、横断面が楕円形や矩形の筒などで構 成してもよい。また、各筒部材2の材質は、特に問わないが、例えば、グラスフ ァイバーやプラスチック、アルミニウムなどにより製作される。 各筒部材2は、基端部から先端部へ行くに従って順次段階的に縮径されており 、図1においては、下側の筒部材2Cの内径が中央の筒部材2Bの外径より若干 大きく形成されており、中央の筒部材2Bの内径が上側の筒部材2Aの外径より も若干大きく形成されてなる。これにより、下側の筒部材2Cに中央の筒部材2 Bが伸縮自在に嵌挿され、この中央の筒部材2Bに上側の筒部材2Aが伸縮自在 に嵌挿されるというように、各筒部材2が一つ下側の筒部材2にそれぞれ伸縮自 在に嵌挿されている。よって、各筒部材2をそれぞれ一つ下側の筒部材2内に収 納することにより、すべての筒部材2を基端部の筒部材2Zに収納して、ほぼ基 端部の筒部材2Zの長さに縮めることができる。
【0012】 各筒部材2の先端部には、プラスチック材料などからなる継手部材3が固設さ れ、この継手部材3は、継手部材本体4と操作レバー5とからなる。 継手部材本体4は、周方向の一部が開放された略円筒形状であり、軸方向中央 部において開放部の側から径方向に切欠き41を入れられて、上下2つに区分さ れており、下側の筒によって緊締筒部4aが形成され、上側の筒によって可撓筒 部4bが形成されている。
【0013】 緊締筒部4aの各開放端部は、軸方向と直角方向に延在して緊締片42が形成 されている。 この緊締片42には、図6に示すように、緊締片42を貫通して緊締ボルト挿 通穴44が形成されており、この緊締ボルト挿通穴44の軸心と一致して、一方 の緊締片42の外側面には拡径部44aが形成されており、緊締ボルト挿通穴4 4に挿通される緊締ボルト6の頭部6aを収納可能としている。
【0014】 可撓筒部4bの各開放端部も、緊締筒部4aの場合と同様に、軸方向と直角方 向に延在して操作片43を形成されているが、この操作片43は、前記緊締片4 2よりも径方向外側に長く延在されている。 一方の操作片43の外側面には、軸方向に係合溝48が形成されている。この 係合溝48は、外側に拡がる斜面48aを形成された略台形状に形成されている 。 操作片43には、図5に示すように、係合溝48の底面部を貫通する軸部材挿 通穴45が、操作片43に対して直角方向に形成されている。 この軸部材挿通穴45には、先端部にネジ山8aを形成されたボルト状の軸部 材8が挿通され、この軸部材8によって、係合溝48を形成された側の操作片4 3には操作レバー5が設けられる。
【0015】 この操作レバー5は、基端部に軸部材8を貫通され、先端部には操作レバー5 を軸部材8まわりに回動させ易いように、指で押し易い押圧部5aが形成されて いる。また、操作レバー5の基端部の内面には、操作片43の係合溝48と係合 可能な係合部51が突出形成されている。この係合部51は、図1の下側の継手 部材3Bに示されるように、係合溝48と係合状態にあるときに、操作レバー5 が操作片43の延在方向に位置して水平状態となるように、操作レバー5の長手 方向に垂直に形成されている。 操作レバー5の基端部には、図5に示すように、軸部材8を挿通する軸部材通 過穴52が形成されている。この軸部材通過穴52は、前記係合部51を貫通し て形成されており、軸部材8が挿通された場合に、その軸部材8の頭部8bを収 納可能な拡径部52aが外面に開口して形成されている。 そして、操作レバー5は、操作片43の係合溝48に係合部51が係合された 状態で、拡径部52aの側から軸部材8が挿通され、この軸部材8を操作片43 の軸部材挿通穴45に挿通した後、係合溝48が形成されていない側の操作片4 3の外面からナット7で締められることにより操作片43に固定される。
【0016】 次に、この実施例の継手構造の伸縮杆1への適用、及びその伸縮杆1の使用状 態について説明する。 継手部材3を筒部材2へ固定するには、継手部材本体4の緊締筒部4aの嵌合 穴46を筒部材2の先端部に嵌合することにより行われる。そして、緊締筒部4 aを筒部材2の先端部に嵌合した後、緊締片42間に設けられる緊締ボルト6で 緊締片42間の間隔を狭めることにより、継手部材3を筒部材2に緊締して両部 材2,3を一体とする。なお、筒部材2に対して継手部材3が相対回転したり、 上下方向に摺動したりするのを防止して、筒部材2と継手部材本体4とを強固に 一体化するために、図6に示すように、筒部材2の周側面の一部22を切欠いて 、この切欠き部22に継手部材本体4の内面に突出形成された係止突部49を係 合させることが好ましい。 継手部材3を筒部材2の先端部に固定する際には、図2や図3に示すように、 筒部材2の上端面を、継手部材本体4の可撓筒部4bの下端部に当接することに よって、両部材の位置決めは、容易に行うことができる。
【0017】 このようにして最も先端側の筒部材2A以外のすべての筒部材2に継手部材3 が固設されると共に、各筒部材2に一回り径の小さい筒部材2が伸縮自在に嵌挿 されて伸縮杆1が構成される。 伸縮杆1の使用に際しては、先端側の径の小さい筒部材2から順次引き出して 伸長させ、操作レバー5の操作により、それぞれ隣接する上下の筒部材2同士を 固定して、所要長さとする。
【0018】 ところで、図1においては、上側の継手部材3Aは、操作レバー5が下方に押 されて上側の筒部材2Aと中央の筒部材2Bとを固定している状態を示しており 、下側の継手部材3Bは、操作レバー5が水平状態で中央の筒部材2Bと下側の 筒部材2Cとの固定が解除されている状態を示している。 このように、筒部材2を引き出す際には、図1の下側の継手部材3Bや図5に 示すように、操作レバー5を操作片43の延在方向に向けて水平状態とすること により、操作レバー5の係合部51を操作片43の係合溝48に嵌まり込ませて 、操作片43同士を離間させて行うことができる。
【0019】 なお、図3に示すように、各筒部材2の下端部には、若干の厚みを有するテー プが巻かれるなどして径大部21,21Aが形成されているので、筒部材2を引 き出し過ぎた場合でも、この径大部21の上端面が可撓筒部4bの下端部に当接 されることにより、抜け止めが図られており、安心である。ここで、下側の径大 部21Aは、筒部材2の振れを防止すると共に、万が一、上側の径大部21が可 撓筒部4bを突破して引き出された場合の、予備の抜け止めの役目もするもので ある。
【0020】 所要長さだけ筒部材2を引き出した後は、図1の上側の継手部材3Aや図4に 示すように、操作レバー5を下方に回転させて、両筒部材2を連結固定する。 操作レバー5を下方に回転させることにより、係合部51と係合溝48との係 合が外れて、係合部51が操作片43の外側面に乗り上がることとなる。ここで 、上記したように、操作片43同士は、係合部51と係合溝48との係合状態に おいて軸部材8により離間しないように拘束されているので、係合部51が係合 溝48から乗り上げることにより、操作片43同士は互いに近接する方向に付勢 されることとなる。これにより、上側の筒部材2Aを嵌挿している嵌挿穴47が 縮径されることとなり、可撓筒部4bが中央の筒部材2Bを緊締して、両筒部材 2A,2Bは連結固定されるのである。
【0021】 ところで、操作レバー5を下方に回転させると、操作レバー5の先端側の押圧 部5aが操作レバー5側の緊締片42の先端面に当接されて、操作レバー5がそ れ以上回転されるのが防止される。しかも、この状態においては、係合部51と 係合溝48とが脱係合状態になるように、緊締片42の延在長さなどが調整され ているので、両筒部材2A,2Bを固定したい場合には操作レバー5を緊締片4 2に当接するまで下方に回転させればよいことになり、作業し易い。
【0022】 逆に、伸縮杆1を縮長させたい場合には、操作レバー5を上方に回転させて水 平状態に戻すことにより行われるが、係合溝48と係合部51とは端部48aが テーパー状に形成されているので、指先で操作レバー5の押圧部5aを上方には じくことにより、容易に係合部51が係合溝48に嵌まり込んで両者48,51 が係合されて、操作片43間の間隔が開いて、筒部材2間の固定を解除すること ができる。
【0023】 そして、収納時や携帯時には、各筒部材2をそれぞれ一つ下側の筒部材2内に 収納することにより、すべての筒部材2を基端部の筒部材2Zに収納して、ほぼ 基端部の筒部材2Zの長さに縮めることができる。なお、筒部材2を収納した状 態においても、継手部材3が下側の継手部材3の上面に当接されることにより、 筒部材2が他の筒部材2内に完全に嵌まり込んでしまうおそれはない。つまり、 図1においては、中央の筒部材2Bを下側の筒部材2Cに収納しても、上側の継 手部材3Aの下面が、下側の継手部材3Bの上面に当接されることによって、中 央の筒部材2Bが必要以上に下側の筒部材2C内に入り込んでしまうことはなく 、次に中央の筒部材2Bを下側の筒部材2Cに対して伸長させる場合には、下側 の筒部材2Cに対して上側の継手部材3Aを上方に引き出すことにより、容易に 行うことができるのである。
【0024】 このように、この考案の伸縮杆1の継手構造は、複数本の筒部材2を伸縮自在 に連結し、且つ、任意の伸縮長さで容易に固定することができるものであり、各 種の用途に対応することができる。 図7は、この考案の伸縮杆の継手構造が適用された伸縮杆1の使用状態を示す 斜視図である。 ここでは、伸縮杆1の上端部にケーブル切断ばさみ9が設けられて、電柱10 から垂れ下がっている電話線などのケーブル11を切断するのに使用されている 。この図に示されるように、作業時には、伸縮杆1の基端部の最大径寸法の筒部 材2Zを握持して作業することができる。 また、伸縮杆1の長手方向に沿って周側面に、伸長時において連続するように 目盛を施して、樹木や建物の地上高や、2点間の高さや距離の測量などに使用可 能な測量杆とすることもできる。 その他、カメラの三脚の脚部など、各種の用途に適用可能である。
【0025】 なお、この考案の伸縮杆の継手構造は、上記の構成に限らず各種変更可能であ る。 例えば、操作レバー5の操作片43への取り付けは、図8や図9に示すように 構成してもよい。つまり、軸部材8をネジ山のないリベット状として、ナット7 の代わりに軸部材8に緊締嵌合される座金状の嵌合板7Aを用いてもよい。なお 、この嵌合板7Aは、円形の薄板の中央に軸部材8の直径よりも若干小さい穴7 1を形成されてなり、この穴71の周囲に、径方向に延びる切欠き72が複数個 形成されてなるものであり、中央部が上側に若干起曲されてなる。
【0026】 また、継手部材3を固定する緊締片42同士の締付けは、図10に示すように 、ナット7を用いないで、拡径部を形成されていない側の緊締片42に緊締ボル ト6を直接ねじ込む構成としてもよい。 さらに、係合溝48と係合部51の形状や、設ける箇所も、前記実施例の場合 に限られない。例えば、係合溝48を操作片43の延在する方向と同じ方向に形 成し、これと合わせて操作レバー5に係合部51を設ける位置を変化させてもよ い。また、係合溝48と係合部51との係合状態において、操作レバー5が軸方 向と直角でなく、やや傾斜する構成としてもよい。
【0027】 操作片43同士を近接させることにより筒部材2を緊締できる構成であれば、 操作レバー5の形状や操作レバー5の操作片43への取り付け方法なども適宜変 更可能である。例えば、前記実施例において係合溝48を形成されていない側の 操作片43の外側面にも同様な係合溝48を形成し、この係合溝48に係合可能 に前記実施例の操作レバー5に対向させてもう1つ操作レバー5を配置し、両操 作レバー5の先端部の押圧部5a同士を連結して、2つの操作片43を挟むコ字 形状の操作レバー5としてもよい。これにより、操作レバー5を回転させて係合 溝48と係合部51とを脱係合状態にした場合に、前記実施例で係合溝48が形 成されていなかった側の操作片43も対向する操作片43の側に係合部51の厚 さだけ近接させることができ、結果として、前記実施例の2倍も操作片43を近 接させることができるので、筒部材2をさらに強力に緊締することができるので ある。
【0028】
【考案の効果】
このように、この考案の伸縮杆の継手構造は、筒部材2にスリット溝を設ける 必要がないので、製作が極めて容易である。 また、操作レバー5は、軸方向に回動させる構成であるから、先端側の筒部材 2Aから順に伸長させて固定する場合には、指で上から下に操作レバー5を押さ え付けるだけでよく、操作が極めて容易である。 さらに、操作片43に係合溝48を設け、且つ操作レバー5に係合部51を設 ける構成であれば、上下の隣接する筒部材同士が固定された状態はもちろんのこ と、解除された状態においても、操作レバー5が自由に揺動することがないので 、操作レバー5の操作が極めて容易で確実となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の伸縮杆の継手構造の一実施例が適用
された伸縮杆の一部を示す斜視図である。
【図2】この考案の伸縮杆の継手構造の一実施例が適用
された伸縮杆の一部を示す側面図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図2におけるB−B断面図である。
【図5】図2におけるC−C断面図である。
【図6】図2におけるD−D断面図である。
【図7】この考案の伸縮杆の継手構造の一実施例が適用
された伸縮杆の使用状態を示す斜視図である。
【図8】操作片に設けられる軸部材の他の実施例を示す
斜視図である。
【図9】図2におけるC−C断面の他の実施例を示す図
である。
【図10】図2におけるD−D断面の他の実施例を示す
図である。
【符号の説明】
1 伸縮杆 2(2A,2B,2C,…) 筒部材 3(3A,3B) 継手部材 4 継手部材本体 4a 緊締筒部 4b 可撓筒部 5 操作レバー 6 緊締ボルト 7 ナット 8 軸部材 21 径大部 42 緊締片 43 操作片 47 嵌挿穴 48 係合溝 51 係合部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側筒部材と、この外側筒部材に伸縮自
    在に嵌挿される内側筒部材とを、任意の伸縮位置で連結
    固定する伸縮杆の継手構造において、 外側筒部材の先端部に固設され、内側筒部材を伸縮可能
    に嵌挿する嵌挿穴が形成された継手部材本体と、この継
    手部材本体に設けられ、前記嵌挿穴を縮径して前記内側
    筒部材を緊締する操作レバーとを備え、 前記嵌挿穴は、周方向の一部が開放された可撓筒部に形
    成され、 この可撓筒部の開放両端部に、軸方向と直角方向に延在
    する操作片がそれぞれ形成され、 この操作片同士を近接離隔させるために、前記操作レバ
    ーが軸方向に回動可能に設けられてなることを特徴とす
    る伸縮杆の継手構造。
  2. 【請求項2】 前記操作片は、外側面に係合溝が形成さ
    れると共に、操作片同士の離間を拘束する軸部材が設け
    られてなり、 前記係合溝と係合可能な係合部が、前記操作レバーに設
    けられ、 この操作レバーが、前記軸部材に、前記係合部を前記係
    合溝に係脱可能に設けられ、 前記係合部と前記係合溝との脱係合状態において、前記
    操作片は互いに近接されることを特徴とする請求項1に
    記載の伸縮杆の継手構造。
  3. 【請求項3】 前記継手部材本体は、前記嵌挿穴を形成
    する可撓筒部の下部に、この可撓筒部の反操作片側の周
    方向の一部と連続し、周方向両端部で開放した緊締筒部
    が形成され、 この緊締筒部の開放端部に、軸方向と直角方向に延在す
    る緊締片が形成され、 この緊締筒部は、外側筒部材の先端部に嵌合された後、
    緊締片間に設けられる緊締ボルトにより緊締片同士を近
    接して、前記外側筒部材に緊締されて固設されてなり、 前記内側筒部材は、周側面の下部に径大部が形成され、 この径大部が、前記可撓筒部の内面下端部と係止可能で
    あることを特徴とする請求項2に記載の伸縮杆の継手構
    造。
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JP1994012916U Expired - Lifetime JP3009435U (ja) 1994-09-22 1994-09-22 伸縮杆の継手構造

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JP (1) JP3009435U (ja)

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