JP3009182U - 犬用首輪 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、一つの首輪で従来の首輪と
同様にそのサイズを固定する機能と、緊急の際に首輪を
引き絞り犬を拘束する機能とを兼ね備え、犬の種類や動
作の粗暴の程度に応じてその機能を簡単に切り替えるこ
とができるようにすることである。 【構成】 ベルト本体１０の一端に固定リング１１と他
端に掛留め金具１５を取り付け、上記ベルト本体１０の
固定リング１１と掛留め金具１５との間に可動リング１
２を挿通し、上記ベルト本体１０の掛留め金具１５側に
掛留めベルト１６の一端を固定し、その掛留めベルト１
６を上記固定リング１１と可動リング１２とに択一的に
挿通して係合する構成を採用したのである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、犬用首輪に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の首輪はベルトの一端に掛留め金具を取り付け、他端にその掛留め金具の ピンと係合するサイズ調整用穴を設け、犬の首にベルトを巻き付け首の大きさに 合わせてそのサイズ調整用穴に前記ピンを係合して固定するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の首輪は、犬の首に比較的余裕を持って取り付けられるのが一般的であり 、一度犬の首に取り付けられるとそのサイズが固定されてしまう。従って、その ような首輪を取り付けられた大型犬が暴れだしたときに飼主はその犬を制御する ことが困難になったり、首輪が犬の首から抜け出してしまう危険がある。

【０００４】 そのため、ベルトの内側に突起物を設けることにより犬の首を拘束する首輪が 考えられているが、犬の種類によってはそのような首輪を使用することが、適切 でないこともある。また、日常の犬の動作からみて、犬が粗暴になると考えられ る際に通常の首輪から突起物付きの拘束力のある首輪に取り替える必要があり不 便である。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、一つの首輪で一定のサイズに固定する機能と緊急 の際に拘束する機能とを兼ね備え、犬の種類や動作の粗暴の程度に応じてその機 能を切り替えることができるようにすることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案においては、ベルト本体の一端に固定リ ングと他端に掛留め金具を取り付け、上記ベルト本体の固定リングと掛留め金具 との間に可動リングを挿通し、上記ベルト本体の掛留め金具側の端部内面に沿っ て掛留めベルトの一端を固定し、その掛留めベルトに上記掛留め金具のピンと係 合するサイズ調整穴を設け、上記掛留めベルトを上記固定リングと可動リングと に択一的に挿通して折り返し、そのサイズ調整用穴に前記ピンを係合させる構成 を採用したのである。

【０００７】

【作用】

上記構成の首輪は、掛留めベルトを固定リングに挿通して折り返し、犬の首に 合わせて掛留めベルトのサイズ調整用穴に掛留め金具のピンを係合することによ り、一定のサイズに固定した使い方ができる。

【０００８】 一方、掛留めベルトを可動リングに挿通して折り返し、犬の首に回き付けて掛 留めベルトのサイズ調整用穴に掛留め金具のピンを係合し首輪のサイズを伸縮自 在にすることにより、緊急の際に飼主が固定リングに結び付けた鎖を引いて首輪 を引き絞ることにより犬を拘束する使い方ができる。

【０００９】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１０】 図１及び図２に示すように、この考案の首輪は皮革等の柔軟な材料から形成さ れたベルト本体１０と、その一端に回動自在に取り付けられたフレーム１３及び ピン１４から成る掛留め金具１５と、その掛留め金具１５側の端部内面に沿って 設けられた掛留めベルト１６と、ベルト本体１０の固定リング１１と上記掛留め 金具１５との間に挿通された可動リング１２とから構成される。

【００１１】 ベルト本体１０は、フレーム１３及びピン１４から成る掛留め金具１５側の端 部で内側ベルト２１と外側ベルト２２に分かれ、その内側ベルト２１は、上記掛 留め金具１５のピン１４と係合するサイズ調整穴１７が設けられた上記掛留めベ ルト１６と成る。その掛留めベルト１６を固定リング１１又は可動リング１２に 挿通させて折り返しを止める保護リング１９を取り付けることが好ましい。

【００１２】 一方、上記外側ベルト２１は、上記掛留め金具１５を回動自在に取り付けられ るとともに、その折り返し部２３を内側ベルト２１の外面に重ね合わせて鋲２４ 、２５で固定される。その鋲２４、２５の間で外側ベルト２２に挿通させて上記 掛留めベルト１６の終端部１８を止める保護リング２０を取り付けることが好ま しい。

【００１３】 上述の首輪の通常の使用法は、図１及びず２に示すように上記掛留めベルト１ ６を固定リング１１に挿通して折り返し、犬の首に合わせてその掛留めベルト１ ６のサイズ調整用穴１７に上記掛留め金具のピン１４を係合する。これにより、 首輪を一定のサイズに固定することができる。このとき、鎖２７のフック２６を 可動リング１２に取り付ける。

【００１４】 次に、大型犬や粗暴な動作をする犬について、その犬の行動を強く拘束する必 要のある場合の使用法は、図３に示すように上記掛留めベルト１６を可動リング １２に挿通して折り返し、犬の首に巻き付けて掛留めベルト１６のサイズ調整用 穴１７に前記ピン１４を係合する。この場合は、鎖２７のフックを固定リング１ １に取り付ける。そうすると、緊急の際に飼主が固定リング１１に結び付けた鎖 ２７を引いて首輪を引き絞ることにより、犬の首を締め付けてその動作を拘束す ることができる。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように、この考案は掛留めベルトを固定リングと可動リングとに択一的 に挿通して折り返し、そのサイズ調整用穴に掛留め金具のピンを係合させること により、一つの首輪で一定のサイズに固定する機能と、緊急の際に飼主が首輪を 引き絞り犬を拘束する機能とを兼ね備えた便利さがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の首輪の一例を示す斜視図

【図２】同上の横断平面図

【図３】同上の使用例を示す平面図

【符号の説明】

１０ ベルト本体 １１ 固定リング １２ 可動リング １３ フレーム １４ ピン １５ 掛留め金具 １６ 掛留めベルト １７ サイズ調整穴 １８ 掛留めベルト１６の終端部 １９、２０ 保護リング ２１ 内側ベルト ２２ 外側ベルト ２３ 外側ベルト２２の折り返し部 ２４、２５ 鋲 ２６ フック ２７ 鎖

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベルト本体の一端に固定リングと他端に
   掛留め金具を取り付け、上記ベルト本体の固定リングと
   掛留め金具との間に可動リングを挿通し、上記ベルト本
   体の掛留め金具側の端部内面に沿って掛留めベルトの一
   端を固定し、その掛留めベルトに上記掛留め金具のピン
   と係合するサイズ調整用穴を設け、上記掛留めベルトを
   上記固定リングと可動リングとに択一的に挿通して折り
   返し、そのサイズ調整用穴に前記ピンを係合させる犬用
   首輪。