JP3008892U - 殺菌容器 - Google Patents
殺菌容器Info
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- sterilized
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用済み注射針、医療器具を殺菌するにあた
って、住宅密集地域における医院、病院において、少な
いスペースで、環境破壊させず、さらに被殺菌物の他容
器をも殺菌する誘導加熱容器を提供する。 【構成】 電磁誘導により渦電流を惹起し、そのジュー
ル熱により昇温する材料をプラスチックに混練するか、
接着もしくは密着させた構成で形成した包装袋もしくは
容器。
って、住宅密集地域における医院、病院において、少な
いスペースで、環境破壊させず、さらに被殺菌物の他容
器をも殺菌する誘導加熱容器を提供する。 【構成】 電磁誘導により渦電流を惹起し、そのジュー
ル熱により昇温する材料をプラスチックに混練するか、
接着もしくは密着させた構成で形成した包装袋もしくは
容器。
Description
【0001】
本考案は誘導加熱により、容器もしくは包装袋内に収容された使用済注射針も しくは使用済の金属製医療用具を蓋を含めた容器もしくは包装袋ともども同時に 短時間に容易に加熱殺菌できるようにした殺菌容器に関するものである。
【0002】
従来、使用済注射針もしくは金属製医療用具を殺菌する方法には大別すると2 つあって、1つは熱による殺菌であり、いま1つは熱によらない殺菌がある。
【0003】 熱による殺菌には (1)可燃性の廃棄物は焼却により処理。 (2)ガスバーナーの酸化炎による火炎法。 (3)160℃1〜2時間もしくは、180℃30分間の乾熱による処理法。 (4)121℃100%RH2atm.15〜90分間の処理による高圧蒸気法 がある。
【0004】
熱によらない殺菌法には(1)コバルト60のγ線照射(2)エチレンオキサ イドガスを用いるガスによる殺菌等がある。
【0005】
住宅密集地域もしくはビル内の一角にある医院、病院において使用済注射針も しくは使用済医療用具を殺菌する際、熱による殺菌方法のうち焼却、火炎法、お よび乾熱法は周囲住民に対する環境問題、診察室内の環境破壊があることにより 普遍的方法とはいえない。また残る高圧蒸気法は一種の圧力釜であるオートクレ ーブを用いるが、 (1)121℃100%RH2atm.の条件を達成させるために、予めオート クレーブ内部の空気を完全に追い出しておかないと不完全殺菌になり、これを達 成するのに大きな注意力が要求される。 (2)廃棄物、廃棄容器、耐熱性パック等に使われているプラスチック容器の熱 伝導が悪いため、それぞれの容器の形状、肉厚等により設定条件に至るまでの遅 れ時間がばらつき、不完全な殺菌になる恐れがある。 (3)処理完了後オートクレーブ扉開放時に殺菌前に注射に付着していた物質に よって不快な臭気が室内に放散する。などの第1の課題があった。
【0006】 熱によらない殺菌法のうちγ線照射法は大がかりな設備が必要であり、またエ チレンオキサイドガス殺菌についてはガス自信引火性があり、毒性も強いので取 扱いには十分な注意が必要であり、いづれも小規模病院での適用という点で普遍 的と言えないという第2の課題があった。
【0007】 容器に収容された注射針間の空隙が多く、且つ被殺菌物周囲の空気の対流が少 ないため、伝導されにくい状態にあり、さらに容器がプラスチックであるとプラ スチックの熱伝導が悪いので被殺菌物が必ずしも設定温度になりにくく、大幅な 時間遅れを生じ、不完全殺菌になるという第3の課題があった。
【0008】 以上述べたように従来の加熱による殺菌方法、加熱によらない方法についても 住宅密集地域にある医院、病院全てに普遍的に受け入れられるものとは必ずしも 言えないし、収容器の材質によっては不完全殺菌になるという課題があった。
【0009】
本考案は上記課題を解決するために容器、包装袋に収容された金属性の被殺菌 物を電磁誘導加熱により加熱殺菌すると共に容器、包装袋に同じく電磁誘導によ る熱作用が惹起する導体材料と熱溶融軟化する材料とを複合して用いることによ り、容器をも殺菌し且つ被殺菌物を内包した小さな塊状にしてしまうようにした ものである。
【0010】
磁界の中で例えば注射針のような導体を動かしたり、変化する磁界の中に導体 を置いたとき、磁界線に垂直な導体の面上で渦状の電流が発生する。この渦電流 のジュール熱による熱作用で導体は発熱する。発熱量は導体の電気抵抗が小さい 程、周波数の大きい程、そして最大磁束密度の大きいほど大きい。 いま、こうした導体を繊維状、薄片、粒状もしくはシート状でプラスチックと 複合させた容器、もしくは包装袋を殺菌容器に用いれば、被殺菌物全表面を包含 封止する状態で容器内部、外部共に同時加熱され、容器内に低温度部が発生する ことなく、従って不完全殺菌を防止することが可能である。冷却後は被殺菌物は 、容器もしくは袋材質で被覆された塊状になる。 従って殺菌後の粉砕もしくは廃棄処理は容易であると同時に、被殺菌物に触手 することなく、人体に対しては著しく安全であると言える。
【0011】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。 本考案例で用いた殺菌システムの概略図を図1に記す。本考案の容器1を収容す るテフロン製容器2とその外周に付設した誘導コイル3と、それに電気的に接続 したマッチングボックス4が本考案の容器を安定的に発熱させるための主要部を 形成する。 なお、使用周波数は50KHz、出力500wである。さらにテフロン製容器頂 部に殺菌時に発生するガスを集め、水溶液塔6へ送り込むポンプ5があり、水溶 液塔6から出たガスは活性炭を充填した脱臭筒7を通って室外へ放散される。
【0012】 射出成形グレードのポリエチレンに、70重量%の直径10〜20μm、長さ 0.2〜0.4mmの鉄系細線を混練し、複合材料を形成する。これを射出成形 法により直径φ100mm、深さ80mm、平均肉厚1mmの容器と、頂部中心 部に厚さ0.3mm直径φ30の薄肉部を有する容器用蓋を用意する。 この本考案の容器1内に解熱を目的とする薬液に1本1本浸漬した後、引き上げ た注射針8を充填し、蓋で密封する。これをテフロン容器2内に静置し、ポンプ 5を作動させつつ誘導コイル3に通電する。本考案の容器1は、通電後10分以 内でテフロン容器2内で溶融する。赤外線輻射温度計によると、溶融樹脂温度は 約230℃である。冷却後は注射針と容器樹脂の複合化された形態でほぼ円盤状 で取り出せる。通電中に於ける臭気は認められない。 尚、赤外線輻射温度計とマッチングボックスを連動させることにより、200 ℃以上の任意の温度で±5℃の温度範囲に制御できる。
【0013】 また上記実施例では、樹脂に鉄系線材と混練したが、電磁誘導による渦電流を 生じ、ジュール熱を発生しうる他の材料、例えば鉄粉を 混練したり、容器外周 に密着させて、サンドイッチ構造にして複合化したりすることも可能である。 さらにまた容器に収容する被殺菌物のうち、金属部が著しく少ない場合は導体 の粒体を容器内に均一に散布した後、誘導加熱することでほぼ同様の結果を得る ことができる。 このように、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の趣旨に 基づいて種々の変形が可能であり、これらを本考案の範囲内から排除するもので はない。
【0014】
以上、詳細に説明したように、誘導加熱により温度上昇する添加剤と組み合わ せた容器もしくは包装袋を使用することで、使用済注射針および金属製医療器具 を殺菌するにあたって、その殺菌を実施する場所、環境に大きくとらわれること なく、容器内壁も含めて少ないスペースで短時間に容易に、しかも被殺菌物に触 手することなく、実施できる。
【図1】実施例で用いた殺菌システムの概略図である。
1 本考案の容器 2 テフロン製容器 3 誘導コイル 4 マッチングボックス 5 ポンプ 6 水溶液塔 7 脱臭塔 8 注射針
Claims (3)
- 【請求項1】 人体に有害な微生物、感染性細菌もしく
は、薬液の付着した注射針及び、金属製医療用具を収容
する少なくとも一つ以上の開孔部を有する蓋付容器もし
くは包装袋において、変動磁場のもとで誘導電流を生ず
る材料を含有する 高分子材料で形成したことを特徴と
する殺菌容器。 - 【請求項2】 被殺菌物に誘導加熱する導体を添加混在
させて殺菌する請求項1の殺菌容器。 - 【請求項3】 蓋を含む密閉容器の特定箇所が優先して
破壊するか、もしくは密閉容器表面上の他の箇所に比べ
著しく膨張変形する機械的強度に差異のある特定場所を
設けたことを特徴とする請求項1の殺菌容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994010166U JP3008892U (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 殺菌容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994010166U JP3008892U (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 殺菌容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3008892U true JP3008892U (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=43144707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994010166U Expired - Lifetime JP3008892U (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 殺菌容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3008892U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08130079A (ja) * | 1994-10-28 | 1996-05-21 | Nec Corp | ケーブル圧着方法およびその装置 |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP1994010166U patent/JP3008892U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08130079A (ja) * | 1994-10-28 | 1996-05-21 | Nec Corp | ケーブル圧着方法およびその装置 |
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