JP3008713U

JP3008713U - 幼児向け算数教育用器材

Info

Publication number: JP3008713U
Application number: JP1994012613U
Authority: JP
Inventors: 登志雄斉藤
Original assignee: 登志雄斉藤
Priority date: 1994-09-07
Filing date: 1994-09-07
Publication date: 1995-03-20
Anticipated expiration: 2000-09-07

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案は幼児向け算数教育用の器材、及
び積み木として玩具にも使用できる教育器材に関する考
案である。【構成】１から１０までの等倍数に異なる長さの直
方体１０個を１組とし、当該１組とは別の色で統一され
た別の組４組若しくは数組と、計算問題の例題を書いた
カード必要枚数を１セットとした幼児向け算数教育用器
材。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、幼児の算数教育に利用できる教育用器材に関する考案である。

【０００２】

【従来の技術】

現在の幼児教育ではおもちゃのそろばんや数カード等を使っている。また、同様の知育玩具に実用新案登録公開番号Ｈ−１４６６７５があるが、同案では５までの数字の長さの直方体を使用するため、６以上の数字が１〜５までの数字の対極に記されており、シンプルさに欠けるため年少の幼児教育用としてはやや難があると考えられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

幼児、とくに３才前後の幼児の算数教育にはシンプルさと、いかに興味を持たせるかが重要なポイントである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

１．請求項に記載のイ．〜ヌ．のように１から１０までの数字が記された等級に長さの異なる同色の１０個の直方体を１組として、別の色の同形の組を４組、若しくは数組を１セットとして幼児に持たせ、別途足し算、引き算、かけ算、割り算、の計算問題の例題が書かれたカードを相当枚数用意して当該カードの計算問題を幼児に示し、幼児に上記直方体の長さの差を見つけさせる。２．また、勉強の合間には各色の直方体を積み木あそびに使用させる。

【００５】

【作用】

１．前記カードに書かれた問題を幼児に示し、幼児は同カードに書かれたのと同じ数字が記された前記の直方体を重ね合わせてその差、若しくは等しさを認識させることにより、数の概念が立体化してイメージされるため、着実に幼児の知能を向上させるものである。。２．また、積み木として遊具にも使用できるので、幼児に様々な造形を創造させることにより、数あそびに幼児がいっそう親しみやすく興味を持つと同時に、空間感覚の醸成にも役立たせることができる。

【００６】

【実施例】

１．まず幼児に図１の１０個の各直方体正面に記された１から１０までの数字を指しながら、各直方体の背面に印された印の数を繰り返し数えさせて数の概念を認識させる。２．次に図４の計算問題の例題カードの中からまず答えが５までの数字になるカードを用意して、そこに書かれてある数字と同じ数字が書かれた直方体を幼児に選び出させる。以下は足し算、引き算、かけ算、割り算の各教育方法の一例である。３．「足し算の演習」２＋３＝［］の場合、幼児に２と３の直方体を選び出させて縦に積ませる。つぎにそれと同じ高さの直方体を選び出させて横に並べさせれば、それが答えである。そこに記された正面の数字と、背面の印の数を数えさせて認識させる。（図６）４．「引き算の演習」５−３＝［］の場合、幼児に５と３の直方体を選び出させて背面の印を前にしてならべるか、横にして重ね合わさせる。高さの差若しくは長さの差の印の数が答えである。印の数を数えさせるか、その差と同じ大きさの直方体を選び出させて、正面の数字と背面の印の数を数えさせて認識させる。（図７）５．「かけ算の演習」１４ｘ３＝［］の場合、幼児に１０と４の直方体を選び出させて位を認識させるようにすこし離して横に並べさせる。次に３をかけるとは、１０の位（この場合１０）も１の位（この場合４）もそれぞれ同じ数のものを３個集める事である旨説明しながら、１０と４の直方体それぞれ３個ずつ集めさせる。１０の直方体は３個まとめて置き、次に４の直方体を縦に重ねさせ（この場合１２の高さになる）、別に１０と２の直方体を選び出させて横に並べて同じ高さであることを確認させた上で、１０を上記３個の１０の直方体にまとめ、２を横に並べて全体の数を数えさせて確認させる。（図８）６．「割り算の演習」９÷４＝［］の場合、９の直方体一個を置き、４の直方体を何個並べれば同じ高さ（長さ）になるかを問いながら４の直方体２個を並べさせる。次にあまったところに１の直方体を置かせて答えが２（４の直方体が２個）余り１であることを認識させる。（図９）

【００７】

【考案の効果】

上記のように本考案の幼児用算数教育用器材を使用すれば次のような効果が得られるものである。１．幼児のころから数学に興味を持つ。２．幼児のころから算術計算が早くなる。３．幼児のころから空間の概念、及び色彩感覚が醸成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の直方体１組の正面図の一例

【図２】本考案の直方体１組の平面図（底面図は平面図
と対称にあらわれる。）

【図３】本考案の直方体１組の右側面図（左側面図は右
側面図と対称にあらわれる。）

【図４】本考案の直方体１組の背面図の一例

【図５】計算問題の例題カードの一例

【図６】足し算の教育手順の一例

【図７】引き算の教育手順の一例

【図８】かけ算の教育手順の一例

【図９】割り算の教育手順の一例

【図１０】本考案の直方体４組１セットの基本形

【符合の説明】

イは直方体正面に記した数字の一例ロは直方体背面に印した印の一例

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】イ．正面に数字の１を記し、その背面に明
瞭にその数が数えられる形状、例えば○印、またはペッ
トアニマル、花、その他の形状の印１個を印した正６面
体、ロ．上記イ．の正６面体を縦または横に２個重ねたのと
同形の大きさで、正面に数字の２を１字または２字記
し、及びその背面に上記イ．の背面と同形の印２個をそ
れぞれ正６面体に按分した位置に均等に配して印した直
方体、ハ．上記イ．の正６面体を縦または横に３個重ねたのと
同形の大きさで、正面に数字の３を１字または３字記
し、及びその背面に上記イ．の背面と同形の印３個をそ
れぞれ正６面体に按分した位置に均等に配して印した直
方体、ニ．上記イ．の正６面体を縦または横に４個重ねたのと
同形の大きさで、正面に数字の４を１字または４字記
し、及びその背面に上記イ．の背面と同形の印４個をそ
れぞれ正６面体に按分した位置に均等に配して印した直
方体、ホ．上記イ．の正６面体を縦または横に５個重ねたのと
同形の大きさで、正面に数字の５を１字または５字記
し、及びその背面に上記イ．の背面と同形の印５個をそ
れぞれ正６面体に按分した位置に均等に配して印した直
方体、ヘ．上記イ．の正６面体を縦または横に６個重ねたのと
同形た大きさで、正面に数字の６を１字または６字記
し、及びその背面に上記イ．の背面と同形の印６個をそ
れぞれ正６面体に按分した位置に均等に配して印した直
方体、ト．上記イ．の正６面体を縦または横に７個重ねたのと
同形の大きさで、正面に数字の７を１字または７字記
し、及びその背面に上記イ．の背面と同形の印７個をそ
れぞれ正６面体に按分した位置に均等に配して印した直
方体、チ．上記イ．の正６面体を縦または横に８個重ねたのと
同形の大きさで、正面に数字の８を１字または８字記
し、及びその背面に上記イ．の背面と同形の印８個をそ
れぞれ正６面体に按分した位置に均等に配して印した直
方体、リ．上記イ．の正６面体を縦または横に９個重ねたのと
同形の大きさで、正面に数字の９を１字または９字記
し、及びその背面に上記イ．の背面と同形の印９個をそ
れぞれ正６面体に按分した位置に均等に配して印した直
方体、ヌ．上記イ．の正６面体を縦または横に１０個重ねたの
と同形の大きさで、正面に数字の１０を１字または１０
字記し、及びその背面に上記イ．の背面と同形の印１０
個をそれぞれ正６面体に按分した位置に均等に配して印
した直方体、上記イ．からヌ．の直方体１０個を生地を同色で統一し
たものを１組とし、当該１組と同形のもので他の色と明
確に識別できる別の色で統一され、かつ、背面に印され
る印が他の組の印と同一か若しくは別の印で統一された
それぞれ別の組を４組若しくは数組と、足し算、引き
算、かけ算、割り算の計算問題の例題が書かれたカード
相当枚数を１セットとした幼児向け算数教育用器材。