JP3008694B2 - 電磁流量計 - Google Patents
電磁流量計Info
- Publication number
- JP3008694B2 JP3008694B2 JP4258277A JP25827792A JP3008694B2 JP 3008694 B2 JP3008694 B2 JP 3008694B2 JP 4258277 A JP4258277 A JP 4258277A JP 25827792 A JP25827792 A JP 25827792A JP 3008694 B2 JP3008694 B2 JP 3008694B2
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- Japan
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- lining
- pipe
- electromagnetic flowmeter
- flow meter
- electromagnetic flow
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定流体に磁場を印加
してこの測定流体の流量に対応して発生する起電力を検
出する電磁流量計に係り、特にこの測定流体を流すパイ
プ内面のライニングに微生物が付着することにより受け
る障害を除去するように改良された電磁流量計に関す
る。
してこの測定流体の流量に対応して発生する起電力を検
出する電磁流量計に係り、特にこの測定流体を流すパイ
プ内面のライニングに微生物が付着することにより受け
る障害を除去するように改良された電磁流量計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電磁流量計は、通常、内面が絶縁性のラ
イニング材で覆われたパイプとして形成されており、こ
のパイプに測定流体が流される。そして、この測定流体
には磁場が印加され、このパイプ内面に接液して、例え
ば、ステンレススチール製などの一対の電極が配置され
ている。
イニング材で覆われたパイプとして形成されており、こ
のパイプに測定流体が流される。そして、この測定流体
には磁場が印加され、このパイプ内面に接液して、例え
ば、ステンレススチール製などの一対の電極が配置され
ている。
【0003】このように、磁場が印加された状態でパイ
プに測定流体が流されると、一対の電極にこの測定流体
の流量に対応した起電力が発生する。この起電力と流量
とは比例関係にあるので、この起電力の値から逆に流量
を知ることができる。
プに測定流体が流されると、一対の電極にこの測定流体
の流量に対応した起電力が発生する。この起電力と流量
とは比例関係にあるので、この起電力の値から逆に流量
を知ることができる。
【0004】ところで、このパイプは各種の構成が存在
するが、比較的小さいサイズでは、通常、ステンレス製
の非磁性金属パイプがベースパイプとして用いられ、こ
のパイプの内面は、測定流体の中に発生した起電力が短
絡しないように、一対の電極を残して絶縁材でライニン
グされている。
するが、比較的小さいサイズでは、通常、ステンレス製
の非磁性金属パイプがベースパイプとして用いられ、こ
のパイプの内面は、測定流体の中に発生した起電力が短
絡しないように、一対の電極を残して絶縁材でライニン
グされている。
【0005】このライニング材としては、耐食性の良い
PFA(四弗化エチレンパーフロロアルキルビニールエ
ーテル共重合樹脂)、ゴムなどが用いられている。PF
Aを非磁性金属パイプの内面に内張りするためには、非
磁性金属パイプに型材を固定し、この中に挿入された粉
末状の粒子を370度程度の高温状態にして溶かして成
形してライニングする。ゴムについてもPFAほど高温
ではないが、高温状態にして成形する。
PFA(四弗化エチレンパーフロロアルキルビニールエ
ーテル共重合樹脂)、ゴムなどが用いられている。PF
Aを非磁性金属パイプの内面に内張りするためには、非
磁性金属パイプに型材を固定し、この中に挿入された粉
末状の粒子を370度程度の高温状態にして溶かして成
形してライニングする。ゴムについてもPFAほど高温
ではないが、高温状態にして成形する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような電磁流量計は、以下にくわしく説明するように問
題がある。ステンレス製の配管に取り付けられPFA或
いはゴムなどでライニングされた電磁流量計を通して海
水あるいは河川水を導入してこれらの流量を測定する場
合は、電磁流量計のライニングの内面に微生物が付着し
て繁殖し、その死骸が積み重さなり、厚さが数ミリに達
する。このため、電磁流量計の内径が小さくなり測定誤
差を生じさせる。
ような電磁流量計は、以下にくわしく説明するように問
題がある。ステンレス製の配管に取り付けられPFA或
いはゴムなどでライニングされた電磁流量計を通して海
水あるいは河川水を導入してこれらの流量を測定する場
合は、電磁流量計のライニングの内面に微生物が付着し
て繁殖し、その死骸が積み重さなり、厚さが数ミリに達
する。このため、電磁流量計の内径が小さくなり測定誤
差を生じさせる。
【0007】特に、溶鉱炉、発電所等の冷却に用いる冷
却水の流量を測定する場合は、池に一旦貯水した水を冷
却水として用いる関係から、池の中で繁殖した微生物が
電磁流量計の中に導入されこの内部で繁殖し測定誤差を
発生させるケースが多い。
却水の流量を測定する場合は、池に一旦貯水した水を冷
却水として用いる関係から、池の中で繁殖した微生物が
電磁流量計の中に導入されこの内部で繁殖し測定誤差を
発生させるケースが多い。
【0008】また、溶鉱炉などでは、羽口の破損を検出
するために、溶鉱炉に送出する冷却水と溶鉱炉から流出
する冷却水との差を、上流側と下流側に設置された一対
の電磁流量計で測定し、これ等の差が設定値を越えたと
きに警報を出力する形として電磁流量計を用いることが
ある。
するために、溶鉱炉に送出する冷却水と溶鉱炉から流出
する冷却水との差を、上流側と下流側に設置された一対
の電磁流量計で測定し、これ等の差が設定値を越えたと
きに警報を出力する形として電磁流量計を用いることが
ある。
【0009】このような場合は、溶鉱炉に送出する冷却
水側の電磁流量計は温度が低いので、微生物が繁殖して
内径が小さくなり、一方、溶鉱炉から流出する冷却水は
溶鉱炉で温められて温度が上昇したために微生物が死滅
してライニングの内面に付着しない。
水側の電磁流量計は温度が低いので、微生物が繁殖して
内径が小さくなり、一方、溶鉱炉から流出する冷却水は
溶鉱炉で温められて温度が上昇したために微生物が死滅
してライニングの内面に付着しない。
【0010】従って、羽口に破損が生じなくても、微生
物に起因する電磁流量計の内径差によって上流側の電磁
流量計と下流側の電磁流量計との間に指示誤差が生じ、
誤警報が発せられることとなる。
物に起因する電磁流量計の内径差によって上流側の電磁
流量計と下流側の電磁流量計との間に指示誤差が生じ、
誤警報が発せられることとなる。
【0011】以上のような場合には、毒性の強い塗料な
どをライニングの中に混入させて対処することも理屈と
しては可能であるが、電磁流量計のライニングの場合
は、先に説明したように高温状態でライニングをする関
係から塗料の耐熱性の点でこのような構成をとることが
できない。
どをライニングの中に混入させて対処することも理屈と
しては可能であるが、電磁流量計のライニングの場合
は、先に説明したように高温状態でライニングをする関
係から塗料の耐熱性の点でこのような構成をとることが
できない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するために、その主な構成として、電磁流量計のラ
イニング樹脂の中に抗菌性の金属微粉末を混入するよう
にしたものである。
解決するために、その主な構成として、電磁流量計のラ
イニング樹脂の中に抗菌性の金属微粉末を混入するよう
にしたものである。
【0013】
【作 用】電磁流量計のライニング樹脂の中に抗菌性の
金属微粉末を混入して成形するようにしたので、成形の
際の耐熱性が問題になることもなく、また微粉末状して
混入するのでライニング内面が導電性を帯びて発生した
起電力が短絡されて誤差を発生させることもない。
金属微粉末を混入して成形するようにしたので、成形の
際の耐熱性が問題になることもなく、また微粉末状して
混入するのでライニング内面が導電性を帯びて発生した
起電力が短絡されて誤差を発生させることもない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。図1は本発明による電磁流量計のパイプを示す
実施例である。同図において、10はパイプであり、こ
のパイプ10は両端にフランジ部11、12を有し、こ
の外部から磁場を測定流体に印加する関係から、通常、
使用材料として非磁性材料であるステレススチールパイ
プが用いられる。
明する。図1は本発明による電磁流量計のパイプを示す
実施例である。同図において、10はパイプであり、こ
のパイプ10は両端にフランジ部11、12を有し、こ
の外部から磁場を測定流体に印加する関係から、通常、
使用材料として非磁性材料であるステレススチールパイ
プが用いられる。
【0015】このパイプ10の内面には絶縁性のライニ
ング13が施されている。また、このパイプ10とライ
ニング13の中央部には、これらを貫通して測定流体Q
にこの流量に対応して発生した起電力を検出するための
金属性の一対の検出電極14、15がパイプ10とは絶
縁されて固定されている。
ング13が施されている。また、このパイプ10とライ
ニング13の中央部には、これらを貫通して測定流体Q
にこの流量に対応して発生した起電力を検出するための
金属性の一対の検出電極14、15がパイプ10とは絶
縁されて固定されている。
【0016】検出電極14、15は、例えば白金、或い
はステンレススチールなどが用いられるが、ステンレス
スチールを用いた場合は、この中にクロムが混入されて
いるので、抗菌作用があり、全体としての抗菌効果が大
きくなる。
はステンレススチールなどが用いられるが、ステンレス
スチールを用いた場合は、この中にクロムが混入されて
いるので、抗菌作用があり、全体としての抗菌効果が大
きくなる。
【0017】また、ライニング13はベース材料として
は、例えばPFA樹脂が使用され、これに粒径が0.5
mm、アスペクト比(縦横比)が約1の銀(Ag)の微
粉末が抗菌材として1〜3%(重量比)程度混入されて
いる。
は、例えばPFA樹脂が使用され、これに粒径が0.5
mm、アスペクト比(縦横比)が約1の銀(Ag)の微
粉末が抗菌材として1〜3%(重量比)程度混入されて
いる。
【0018】この場合の銀の微粉末は、殺菌作用があ
り、しかも耐熱性をも有しているので、パイプ10にラ
イニング13を成形する際の370度程度の高温でも銀
は溶融せず、成形後に正常な抗菌作用を保持させること
ができる。
り、しかも耐熱性をも有しているので、パイプ10にラ
イニング13を成形する際の370度程度の高温でも銀
は溶融せず、成形後に正常な抗菌作用を保持させること
ができる。
【0019】さらに、銀は微粉末として、しかも分散し
てライニング13の中に2%前後の混合比で混入させる
だけなので、測定流体の中に発生した起電力がライニン
グ13で短絡されて測定誤差となることもない。
てライニング13の中に2%前後の混合比で混入させる
だけなので、測定流体の中に発生した起電力がライニン
グ13で短絡されて測定誤差となることもない。
【0020】このほかに、抗菌材として、例えば腐食性
が若干あるが銅(Cu)などを使用しても効果があり、
さらにクロム(Cr)、クロム合金なども磁性体出はあ
るが混合比が小さいので問題なく使用できる。
が若干あるが銅(Cu)などを使用しても効果があり、
さらにクロム(Cr)、クロム合金なども磁性体出はあ
るが混合比が小さいので問題なく使用できる。
【発明の効果】以上、実施例と共に具体的に説明したよ
うに本発明によれば、電磁流量計のパイプのライニング
材に抗菌性を持たせる構造としたので、このライニング
に微生物が付着することがなく、海水或いは河川から直
接取水しても、長期間安定に流量を測定することができ
る。
うに本発明によれば、電磁流量計のパイプのライニング
材に抗菌性を持たせる構造としたので、このライニング
に微生物が付着することがなく、海水或いは河川から直
接取水しても、長期間安定に流量を測定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁流量計のパイプを示す1実施
例である。
例である。
10 パイプ 11、12 フランジ 13 ライニング 14、15 検出電極
Claims (2)
- 【請求項1】電磁流量計のライニング樹脂の中に抗菌性
の金属微粉末を混入したことを特徴とする電磁流量計。 - 【請求項2】前記金属微粉末として銀微粉末を用いたこ
とを特徴とする請求項1に記載された電磁流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4258277A JP3008694B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 電磁流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4258277A JP3008694B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 電磁流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06109503A JPH06109503A (ja) | 1994-04-19 |
JP3008694B2 true JP3008694B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=17318016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4258277A Expired - Lifetime JP3008694B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 電磁流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3008694B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1121607C (zh) | 1995-09-29 | 2003-09-17 | 罗斯蒙德公司 | 带有衬里的流管及其制法 |
US20030098069A1 (en) | 2001-11-26 | 2003-05-29 | Sund Wesley E. | High purity fluid delivery system |
US10663984B2 (en) * | 2016-10-19 | 2020-05-26 | Medtec Medical, Inc. | Electronic flowmeter with regulator |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP4258277A patent/JP3008694B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06109503A (ja) | 1994-04-19 |
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