JP3007998B2 - 識別システム - Google Patents
識別システムInfo
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- JP3007998B2 JP3007998B2 JP3325155A JP32515591A JP3007998B2 JP 3007998 B2 JP3007998 B2 JP 3007998B2 JP 3325155 A JP3325155 A JP 3325155A JP 32515591 A JP32515591 A JP 32515591A JP 3007998 B2 JP3007998 B2 JP 3007998B2
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Links
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Landscapes
- Near-Field Transmission Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は部品,製品の識別等に用
いられる識別システムに関し、特にデータの通信距離を
拡大するようにした識別システムに関するものである。
いられる識別システムに関し、特にデータの通信距離を
拡大するようにした識別システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来組立搬送ライン等において部品,製
品の識別等を機械化するためには、種々の物品を識別し
て管理するシステムが必要となる。そこで特開平1−15
1831号,特開平1−163991号のように識別対象物にメモ
リを有するデータキャリアを設け、外部からデータ伝送
によってデータキャリアに必要な情報を書込んでおき、
必要に応じてその情報を読出すようにした識別システム
が提案されている。このようなデータキャリアはパレッ
ト等に取付けて用いられ、パレットの搬送経路の側方に
配置された書込/読出制御ユニットからデータキャリア
に必要なデータを書込み又は読出すように構成される。
品の識別等を機械化するためには、種々の物品を識別し
て管理するシステムが必要となる。そこで特開平1−15
1831号,特開平1−163991号のように識別対象物にメモ
リを有するデータキャリアを設け、外部からデータ伝送
によってデータキャリアに必要な情報を書込んでおき、
必要に応じてその情報を読出すようにした識別システム
が提案されている。このようなデータキャリアはパレッ
ト等に取付けて用いられ、パレットの搬送経路の側方に
配置された書込/読出制御ユニットからデータキャリア
に必要なデータを書込み又は読出すように構成される。
【0003】図9は一般的な識別システムの構成を示す
ブロック図である。本図において識別システムは識別の
対象となる部品等に直接取付けられるデータキャリア1
と、データキャリア1にデータを書込み及び読出すリー
ドライトヘッド2、及びリードライトヘッド2に接続さ
れてその動作を制御するIDコントローラ3が設けられ
る。リードライトヘッド2及びIDコントローラ3は書
込/読出制御ユニットを構成している。又IDコントロ
ーラ3は上位のコンピュータに接続されている。
ブロック図である。本図において識別システムは識別の
対象となる部品等に直接取付けられるデータキャリア1
と、データキャリア1にデータを書込み及び読出すリー
ドライトヘッド2、及びリードライトヘッド2に接続さ
れてその動作を制御するIDコントローラ3が設けられ
る。リードライトヘッド2及びIDコントローラ3は書
込/読出制御ユニットを構成している。又IDコントロ
ーラ3は上位のコンピュータに接続されている。
【0004】さてリードライトヘッド2はデータキャリ
ア1に伝送すべきデータを変調する変調回路101と、
その出力によって駆動される送信回路102を有してい
る。送信回路102は例えばコイルから断続されたキャ
リア信号を出力することによってデータキャリア1にデ
ータを伝送するものである。又データキャリア1から得
られる受信信号は、受信回路103を介して復調回路1
04に与えられる。復調回路104はこの信号を復調し
てIDコントローラ3に与えるものである。リードライ
トヘッド2の電源はIDコントローラ3側から供給され
ている。
ア1に伝送すべきデータを変調する変調回路101と、
その出力によって駆動される送信回路102を有してい
る。送信回路102は例えばコイルから断続されたキャ
リア信号を出力することによってデータキャリア1にデ
ータを伝送するものである。又データキャリア1から得
られる受信信号は、受信回路103を介して復調回路1
04に与えられる。復調回路104はこの信号を復調し
てIDコントローラ3に与えるものである。リードライ
トヘッド2の電源はIDコントローラ3側から供給され
ている。
【0005】次にデータキャリア1の構成について説明
する。データキャリア1はリードライトヘッドからの電
磁結合等によって非接触でデータ伝送が成される。デー
タキャリアはリードライトヘッドとの間で電磁結合状態
となったときに電力の供給を受けて、データキャリアの
電力として利用するようにしたものもある。この場合に
はメモリは不揮発性メモリとし、バックアップ用電池が
なくてもデータの保持が行える。図9において、データ
キャリア1の共振回路110が送受信部111に接続さ
れる。送受信部111はリードライトヘッド2より出射
される周波数の信号を受信及び送信するものであり、そ
の受信出力は復調回路112に与えられる。復調回路1
12はこの信号を復調しそのデータを元の信号に変換し
て制御部113に与えている。制御部113にはバスを
介して不揮発性のメモリ114が接続される。制御部1
13はIDコントローラ3から与えられたコマンド及び
データに従ってデータを書込み、又は読出すように制御
するものである。そしてメモリ114から読出されたデ
ータはシリアル信号に変換され、変調回路115を介し
て送受信部111に与えられる。送受信部111は例え
ば共振回路の共振周波数を異ならせることによって信号
をリードライトヘッド2側に与えるものである。又共振
回路110の一端には電源部116が接続される。電源
部116は共振回路の両端の電圧を整流し平滑すること
によって、データキャリアの各部に電源を供給するもの
である。データキャリアはリードライトヘッドとの通信
可能な領域でのみ動作し、その他の状態では不揮発性の
メモリ114にデータが保持されており、バックアップ
電源を有していないものとする。
する。データキャリア1はリードライトヘッドからの電
磁結合等によって非接触でデータ伝送が成される。デー
タキャリアはリードライトヘッドとの間で電磁結合状態
となったときに電力の供給を受けて、データキャリアの
電力として利用するようにしたものもある。この場合に
はメモリは不揮発性メモリとし、バックアップ用電池が
なくてもデータの保持が行える。図9において、データ
キャリア1の共振回路110が送受信部111に接続さ
れる。送受信部111はリードライトヘッド2より出射
される周波数の信号を受信及び送信するものであり、そ
の受信出力は復調回路112に与えられる。復調回路1
12はこの信号を復調しそのデータを元の信号に変換し
て制御部113に与えている。制御部113にはバスを
介して不揮発性のメモリ114が接続される。制御部1
13はIDコントローラ3から与えられたコマンド及び
データに従ってデータを書込み、又は読出すように制御
するものである。そしてメモリ114から読出されたデ
ータはシリアル信号に変換され、変調回路115を介し
て送受信部111に与えられる。送受信部111は例え
ば共振回路の共振周波数を異ならせることによって信号
をリードライトヘッド2側に与えるものである。又共振
回路110の一端には電源部116が接続される。電源
部116は共振回路の両端の電圧を整流し平滑すること
によって、データキャリアの各部に電源を供給するもの
である。データキャリアはリードライトヘッドとの通信
可能な領域でのみ動作し、その他の状態では不揮発性の
メモリ114にデータが保持されており、バックアップ
電源を有していないものとする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるにこのように従
来の識別システムにおいて、データキャリアのメモリを
不揮発性メモリ(EEPROM)とした場合には、デー
タ書込時の消費電流は読出時よりも大きくなる。例えば
書込時にはデータキャリア内の消費電流は電源電圧を5
Vとして2mA程度を要し、リード時には1mA程度であ
る。そのため図10(a),(b)に示すようにリード
ライトヘッド2とデータキャリア1との間でデータ伝送
の可能な領域は、リードのみが可能な領域Aよりリード
及びライトが可能な領域Bが図示のように狭くなる。
来の識別システムにおいて、データキャリアのメモリを
不揮発性メモリ(EEPROM)とした場合には、デー
タ書込時の消費電流は読出時よりも大きくなる。例えば
書込時にはデータキャリア内の消費電流は電源電圧を5
Vとして2mA程度を要し、リード時には1mA程度であ
る。そのため図10(a),(b)に示すようにリード
ライトヘッド2とデータキャリア1との間でデータ伝送
の可能な領域は、リードのみが可能な領域Aよりリード
及びライトが可能な領域Bが図示のように狭くなる。
【0007】図11はこのような従来の識別システムに
おいて、データキャリアにデータを書込んだときのリー
ドライトヘッド2及びデータキャリア1の動作を示すフ
ロー図である。まずリードライトヘッド2よりステータ
スリードを送信しデータキャリア1のステータスを読込
む。そしてその状態に応じてライトコマンドを送信し、
正常なステータスが得られればライトコマンドとアドレ
ス及びデータを送信する。データキャリアが領域Bにあ
れば不揮発性のEEPROMにデータを書込んでレスポ
ンスを送出する。そしてそのデータを再び読出して処理
を終える。しかしリードのみが可能な領域Aにあれば、
書込む際に電力不足のため書込みが中断されてしまう。
おいて、データキャリアにデータを書込んだときのリー
ドライトヘッド2及びデータキャリア1の動作を示すフ
ロー図である。まずリードライトヘッド2よりステータ
スリードを送信しデータキャリア1のステータスを読込
む。そしてその状態に応じてライトコマンドを送信し、
正常なステータスが得られればライトコマンドとアドレ
ス及びデータを送信する。データキャリアが領域Bにあ
れば不揮発性のEEPROMにデータを書込んでレスポ
ンスを送出する。そしてそのデータを再び読出して処理
を終える。しかしリードのみが可能な領域Aにあれば、
書込む際に電力不足のため書込みが中断されてしまう。
【0008】さてEEPROMは書込可能な回数が一定
値、例えば1万回〜10万回程度であり、データ保持時
間も正常に書込まれた場合に例えば10年間程度であ
り、書込時の電源電圧が低ければデータの保持時間は急
激に短くなる。しかし書込みが中断されても書込対数は
1回となり、書込みが浅いためデータ保持時間が短い。
そしてリードのみが可能な領域で書込みを行えば、リト
ライを繰り返すため書込可能回数がどんどん減少してし
まうこととなる。例えばリトライを9回行えば、実際の
書込みと共に10回分のライトをしたこととなる。従っ
てユーザが書込み可能な回数が減少してしまうという欠
点があった。
値、例えば1万回〜10万回程度であり、データ保持時
間も正常に書込まれた場合に例えば10年間程度であ
り、書込時の電源電圧が低ければデータの保持時間は急
激に短くなる。しかし書込みが中断されても書込対数は
1回となり、書込みが浅いためデータ保持時間が短い。
そしてリードのみが可能な領域で書込みを行えば、リト
ライを繰り返すため書込可能回数がどんどん減少してし
まうこととなる。例えばリトライを9回行えば、実際の
書込みと共に10回分のライトをしたこととなる。従っ
てユーザが書込み可能な回数が減少してしまうという欠
点があった。
【0009】本願の請求項1又は2の発明はこのような
従来の問題点に鑑みてなされたものであって、書込可能
回数を不必要に減少させないことを技術的課題とする。
又請求項3の発明では、このような課題に加えて通信可
能な領域をリード及びライト時に同一になるようにする
ことを技術的課題とする。
従来の問題点に鑑みてなされたものであって、書込可能
回数を不必要に減少させないことを技術的課題とする。
又請求項3の発明では、このような課題に加えて通信可
能な領域をリード及びライト時に同一になるようにする
ことを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、データを保持するメモリ、外部から与えられるコマ
ンドとデータを復調してメモリにデータを書込み、該メ
モリより読出されたデータを伝送するデータ伝送手段を
有するデータキャリアと、データキャリアとの間でデー
タ伝送を行う書込/読出制御ユニットと、を具備する識
別システムであって、データキャリアは、書込/読出制
御ユニットからの信号に基づいてデータキャリアの各部
に電源を供給する電源部と、ライト時にメモリの特定領
域にダミーデータを書込むことにより正常書込みの可否
を判別する書込可否判別手段と、書込可否判別手段によ
る判別結果を送出するレスポンス送出手段と、レスポン
ス送出手段によるレスポンスの送出後に書込可否判別手
段による書込可能判別時にのみメモリにデータを書込む
データ書込手段と、を有することを特徴とするものであ
る。
は、データを保持するメモリ、外部から与えられるコマ
ンドとデータを復調してメモリにデータを書込み、該メ
モリより読出されたデータを伝送するデータ伝送手段を
有するデータキャリアと、データキャリアとの間でデー
タ伝送を行う書込/読出制御ユニットと、を具備する識
別システムであって、データキャリアは、書込/読出制
御ユニットからの信号に基づいてデータキャリアの各部
に電源を供給する電源部と、ライト時にメモリの特定領
域にダミーデータを書込むことにより正常書込みの可否
を判別する書込可否判別手段と、書込可否判別手段によ
る判別結果を送出するレスポンス送出手段と、レスポン
ス送出手段によるレスポンスの送出後に書込可否判別手
段による書込可能判別時にのみメモリにデータを書込む
データ書込手段と、を有することを特徴とするものであ
る。
【0011】又本願の請求項2の発明は、データを保持
するメモリ、外部から与えられるコマンドとデータを復
調してメモリにデータを書込み、該メモリより読出され
たデータを伝送するデータ伝送手段を有するデータキャ
リアと、データキャリアとの間でデータ伝送を行う書込
/読出制御ユニットと、を具備する識別システムであっ
て、データキャリアは、書込/読出制御ユニットからの
信号に基づいてデータキャリアの各部に電源を供給する
電源部と、電源に並列接続される負荷及びこれに直列に
接続されたスイッチ手段と、電源電圧の低下を検知する
電源検知回路と、ライト時にスイッチ手段を閉成し、電
源電圧の変化に基づいてメモリへの正常書込みの可否を
判別する書込可否判別手段と、書込可否判別手段による
判別結果を送出するレスポンス送出手段と、レスポンス
送出手段によるレスポンスの送出後に書込可否判別手段
による書込可能判別時にのみメモリにデータを書込むデ
ータ書込手段と、を有することを特徴とするものであ
る。
するメモリ、外部から与えられるコマンドとデータを復
調してメモリにデータを書込み、該メモリより読出され
たデータを伝送するデータ伝送手段を有するデータキャ
リアと、データキャリアとの間でデータ伝送を行う書込
/読出制御ユニットと、を具備する識別システムであっ
て、データキャリアは、書込/読出制御ユニットからの
信号に基づいてデータキャリアの各部に電源を供給する
電源部と、電源に並列接続される負荷及びこれに直列に
接続されたスイッチ手段と、電源電圧の低下を検知する
電源検知回路と、ライト時にスイッチ手段を閉成し、電
源電圧の変化に基づいてメモリへの正常書込みの可否を
判別する書込可否判別手段と、書込可否判別手段による
判別結果を送出するレスポンス送出手段と、レスポンス
送出手段によるレスポンスの送出後に書込可否判別手段
による書込可能判別時にのみメモリにデータを書込むデ
ータ書込手段と、を有することを特徴とするものであ
る。
【0012】更に本願の請求項3の発明では、書込/読
出制御ユニットは、信号をデータキャリアに送出するデ
ータ送信部と、データキャリアからの信号を受信するデ
ータ受信部と、レスポンス送出手段によるレスポンスの
受信時に書込不能が送出されればデータ送信部への電源
を昇圧して供給する電源制御手段と、を具備することを
特徴とするものである。
出制御ユニットは、信号をデータキャリアに送出するデ
ータ送信部と、データキャリアからの信号を受信するデ
ータ受信部と、レスポンス送出手段によるレスポンスの
受信時に書込不能が送出されればデータ送信部への電源
を昇圧して供給する電源制御手段と、を具備することを
特徴とするものである。
【0013】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1の発明
によれば、データキャリアにデータを書込む際にはあら
かじめメモリの特定のダミー番地に任意のデータを書込
み、正常に書込まれるかどうかを判別する。そして正常
に書込まれた場合には、IDコントローラ側からライト
コマンドとアドレス及びデータを送信することによって
指定のアドレスに書込む。こうすればリードライト可能
な領域でのみ書込みが行われることとなる。又請求項2
の発明では、メモリに書込む前にあらかじめ負荷に接続
されたスイッチを閉成し電源電圧の低下を検知する。そ
して電圧があまり低下しなければ書込可能であると判断
し、その場合にのみ指定のアドレスにデータを書込むよ
うにしている。又本願の請求項3の発明では、ダミー番
地にデータを書込む際に正常に書込みが行われなければ
書込/読出制御ユニットの電源制御手段によってデータ
送信部に与える電圧を昇圧する。そうすればデータキャ
リアへの電力伝送量が大きくなり、書込時のデータ伝送
距離を拡大することができる。
によれば、データキャリアにデータを書込む際にはあら
かじめメモリの特定のダミー番地に任意のデータを書込
み、正常に書込まれるかどうかを判別する。そして正常
に書込まれた場合には、IDコントローラ側からライト
コマンドとアドレス及びデータを送信することによって
指定のアドレスに書込む。こうすればリードライト可能
な領域でのみ書込みが行われることとなる。又請求項2
の発明では、メモリに書込む前にあらかじめ負荷に接続
されたスイッチを閉成し電源電圧の低下を検知する。そ
して電圧があまり低下しなければ書込可能であると判断
し、その場合にのみ指定のアドレスにデータを書込むよ
うにしている。又本願の請求項3の発明では、ダミー番
地にデータを書込む際に正常に書込みが行われなければ
書込/読出制御ユニットの電源制御手段によってデータ
送信部に与える電圧を昇圧する。そうすればデータキャ
リアへの電力伝送量が大きくなり、書込時のデータ伝送
距離を拡大することができる。
【0014】
【実施例】図2は本発明の一実施例による識別システム
の構成を示すブロック図である。本図において物品識別
システムは識別の対象となる部品が搬送されるパレット
11に直接取付けられるデータキャリア12と、データ
キャリア12にデータを書込み及び読出すリードライト
ヘッド13、及びリードライトヘッド13に接続されて
その動作を制御するIDコントローラ14が設けられ
る。リードライトヘッド13及びIDコントローラ14
は書込/読出制御ユニット15を構成している。又ID
コントローラ14は上位のコンピュータ16に接続され
ている。
の構成を示すブロック図である。本図において物品識別
システムは識別の対象となる部品が搬送されるパレット
11に直接取付けられるデータキャリア12と、データ
キャリア12にデータを書込み及び読出すリードライト
ヘッド13、及びリードライトヘッド13に接続されて
その動作を制御するIDコントローラ14が設けられ
る。リードライトヘッド13及びIDコントローラ14
は書込/読出制御ユニット15を構成している。又ID
コントローラ14は上位のコンピュータ16に接続され
ている。
【0015】次にデータキャリア12の構成について図
1を参照しつつ説明する。本図において、データキャリ
ア12はLC共振回路20を有しており、その両端は送
受信部21に接続される。送受信部21はリードライト
ヘッド13より出射される周波数の信号を受信及び送信
するものであり、その受信出力は復調回路22に与えら
れる。復調回路22はこの信号を復調しそのデータを元
の信号に変換して制御部23に与えている。制御部23
にはバスを介してメモリ24が接続される。制御部23
は後述するようにIDコントローラ14から与えられた
コマンド及びデータに従ってライトコマンド時にはあら
かじめ特定の番地に任意のデータを書込み、正常な書込
みが行われるかどうかを判別する書込可否判別手段23
aとその結果を送出するレスポンス送出手段23b、及
び正常書込みの判別後に指定アドレスに書込むデータ書
込手段23cを構成している。そしてメモリ24から読
出されたデータはシリアル信号に変換され、変調回路2
5を介して送受信部21に与えられる。送受信部21は
例えば共振回路の共振周波数を異ならせることによって
信号をリードライトヘッド13側に与えるものである。
又共振回路22は電源部26が接続される。電源部26
は得られた信号を整流することによってデータキャリア
の各部に電源を供給するものであり、その出力は電源リ
セット回路27にも与えられる。電源リセット回路27
は電源電圧が所定値を越えたときに制御部23にリセッ
ト信号を与えるものである。ここで送受信部21,復調
回路22及び変調回路25はIDコントローラ14から
与えられたコマンドのデータを復調すると共に、読出さ
れたデータを伝送するデータ伝送手段を構成している。
1を参照しつつ説明する。本図において、データキャリ
ア12はLC共振回路20を有しており、その両端は送
受信部21に接続される。送受信部21はリードライト
ヘッド13より出射される周波数の信号を受信及び送信
するものであり、その受信出力は復調回路22に与えら
れる。復調回路22はこの信号を復調しそのデータを元
の信号に変換して制御部23に与えている。制御部23
にはバスを介してメモリ24が接続される。制御部23
は後述するようにIDコントローラ14から与えられた
コマンド及びデータに従ってライトコマンド時にはあら
かじめ特定の番地に任意のデータを書込み、正常な書込
みが行われるかどうかを判別する書込可否判別手段23
aとその結果を送出するレスポンス送出手段23b、及
び正常書込みの判別後に指定アドレスに書込むデータ書
込手段23cを構成している。そしてメモリ24から読
出されたデータはシリアル信号に変換され、変調回路2
5を介して送受信部21に与えられる。送受信部21は
例えば共振回路の共振周波数を異ならせることによって
信号をリードライトヘッド13側に与えるものである。
又共振回路22は電源部26が接続される。電源部26
は得られた信号を整流することによってデータキャリア
の各部に電源を供給するものであり、その出力は電源リ
セット回路27にも与えられる。電源リセット回路27
は電源電圧が所定値を越えたときに制御部23にリセッ
ト信号を与えるものである。ここで送受信部21,復調
回路22及び変調回路25はIDコントローラ14から
与えられたコマンドのデータを復調すると共に、読出さ
れたデータを伝送するデータ伝送手段を構成している。
【0016】図3はメモリ24のメモリマップを示す図
である。本図に示すようにこのメモリを256バイト
(アドレス「00」から「FF」)とすると、その特定
の番地、例えばアドレス「FF」をライト状態を検出す
るためのダミーエリアとし、その他の番地をユーザが任
意にデータを書込める番地とする。そして本実施例では
この特定番地にあらかじめデータを書込み正常に書込ま
れたかどうかを判別し、正常な場合にのみライト動作を
行うようにしている。
である。本図に示すようにこのメモリを256バイト
(アドレス「00」から「FF」)とすると、その特定
の番地、例えばアドレス「FF」をライト状態を検出す
るためのダミーエリアとし、その他の番地をユーザが任
意にデータを書込める番地とする。そして本実施例では
この特定番地にあらかじめデータを書込み正常に書込ま
れたかどうかを判別し、正常な場合にのみライト動作を
行うようにしている。
【0017】図4は本実施例によるデータキャリア12
の動作を示すフローチャートである。データキャリアが
リードライトヘッド13とのデータ通信領域に達する
と、まずステータスリードコマンドが送出される。デー
タキャリア12はステータスリードコマンドを受信すれ
ばステップ31から32に進んでそのデータキャリアのステ
ータスデータを送信する。そしてステップ33, 34におい
て次のコマンドを待受ける。ライトコマンドであればス
テップ35に進んで「FF」番地に任意のデータを書込ん
で正常な書込みが行われたかどうかをチェックする。正
常な書込みでなければエラーレスポンスを送出して(ス
テップ37) 、ステップ33, 34のループに戻る。正常に書
込みが行われれば、ステップ38に進んでリードライトヘ
ッド13側に正常レスポンスを送出する。ここで制御部
23はステップ33〜36においてライト時にメモリの特定
領域にダミーデータを書込むことによって正常書込みの
可否を判別する書込可否判別手段23aの機能を達成し
ており、ステップ37,38はその結果をリードライトヘッ
ド側に送出するレスポンス送出手段23bの機能を達成
している。
の動作を示すフローチャートである。データキャリアが
リードライトヘッド13とのデータ通信領域に達する
と、まずステータスリードコマンドが送出される。デー
タキャリア12はステータスリードコマンドを受信すれ
ばステップ31から32に進んでそのデータキャリアのステ
ータスデータを送信する。そしてステップ33, 34におい
て次のコマンドを待受ける。ライトコマンドであればス
テップ35に進んで「FF」番地に任意のデータを書込ん
で正常な書込みが行われたかどうかをチェックする。正
常な書込みでなければエラーレスポンスを送出して(ス
テップ37) 、ステップ33, 34のループに戻る。正常に書
込みが行われれば、ステップ38に進んでリードライトヘ
ッド13側に正常レスポンスを送出する。ここで制御部
23はステップ33〜36においてライト時にメモリの特定
領域にダミーデータを書込むことによって正常書込みの
可否を判別する書込可否判別手段23aの機能を達成し
ており、ステップ37,38はその結果をリードライトヘッ
ド側に送出するレスポンス送出手段23bの機能を達成
している。
【0018】さて正常レスポンスを送出すればリードラ
イトヘッド13側からライトコマンドとデータ及びアド
レスが送信される。データキャリアはこのデータとアド
レスを受信し、メモリ24の所定番地に書込む。この場
合IDコントローラ14側ではダミー用の番地「FF」
以外にデータを書込むものとする。そしてステップ41に
進んで書込終了のライトレスポンスを送出してステップ
33, 34に戻る。ここで制御部23はステップ39〜41にお
いて書込可能判別時にのみメモリにデータを書込むデー
タ書込手段23cの機能を達成している。そしてIDコ
ントローラ14側では書込んだ番地に正常書込みが行わ
れているかどうかを識別するため、リードコマンドを送
出する。そうすればステップ34からステップ41に進んで
その番地のアドレスをメモリ24より読出し、そのデー
タを送出してステップ33, 34に戻る。こうすれば前述し
たようにリードライト可能な領域Bでは正常に書込みが
行われるが、リードのみが可能な領域ではメモリに書込
みの際に十分な電力が供給されないため、書込み自体を
中断することができる。従って電圧が低い状態で書込み
が行われることがなく、メモリの書込回数が少なくなる
ことがない。
イトヘッド13側からライトコマンドとデータ及びアド
レスが送信される。データキャリアはこのデータとアド
レスを受信し、メモリ24の所定番地に書込む。この場
合IDコントローラ14側ではダミー用の番地「FF」
以外にデータを書込むものとする。そしてステップ41に
進んで書込終了のライトレスポンスを送出してステップ
33, 34に戻る。ここで制御部23はステップ39〜41にお
いて書込可能判別時にのみメモリにデータを書込むデー
タ書込手段23cの機能を達成している。そしてIDコ
ントローラ14側では書込んだ番地に正常書込みが行わ
れているかどうかを識別するため、リードコマンドを送
出する。そうすればステップ34からステップ41に進んで
その番地のアドレスをメモリ24より読出し、そのデー
タを送出してステップ33, 34に戻る。こうすれば前述し
たようにリードライト可能な領域Bでは正常に書込みが
行われるが、リードのみが可能な領域ではメモリに書込
みの際に十分な電力が供給されないため、書込み自体を
中断することができる。従って電圧が低い状態で書込み
が行われることがなく、メモリの書込回数が少なくなる
ことがない。
【0019】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図5は第2実施例によるデータキャリアの構成を示
すブロック図である。本実施例において前述した第1実
施例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。本実施例ではデータキャリア内にメモリ24と並列
に一定の電力を消費する負荷28及びその負荷を開閉す
るためのスイッチング素子であるFET29を設け、制
御部23よりこれらを制御する。そしてライトコマンド
が与えられればダミー用の番地にデータを書込むことに
代えて、一定時間このスイッチング素子であるFET2
9を閉成する。こうすれば短時間で負荷28に電流が流
れ電力が消費される。従って電圧検知回路30によって
電圧の低下を検知することによって電源電圧がメモリへ
の書込みに十分かどうかを判別する。そして正常に書込
める場合には前述した第1実施例のステップ38以下と同
様に、正常レスポンスを送出してメモリ24への書込み
を行う。又電圧が低下すれば書込不可としてステップ37
に進んでエラーレスポンスを送出する。こうすればダミ
ー用のエリアを設けることなく、正常にリードライト可
能な領域Bかどうかを識別してリードライト可能な領域
でのみ書込みを行うことができる。
る。図5は第2実施例によるデータキャリアの構成を示
すブロック図である。本実施例において前述した第1実
施例と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。本実施例ではデータキャリア内にメモリ24と並列
に一定の電力を消費する負荷28及びその負荷を開閉す
るためのスイッチング素子であるFET29を設け、制
御部23よりこれらを制御する。そしてライトコマンド
が与えられればダミー用の番地にデータを書込むことに
代えて、一定時間このスイッチング素子であるFET2
9を閉成する。こうすれば短時間で負荷28に電流が流
れ電力が消費される。従って電圧検知回路30によって
電圧の低下を検知することによって電源電圧がメモリへ
の書込みに十分かどうかを判別する。そして正常に書込
める場合には前述した第1実施例のステップ38以下と同
様に、正常レスポンスを送出してメモリ24への書込み
を行う。又電圧が低下すれば書込不可としてステップ37
に進んでエラーレスポンスを送出する。こうすればダミ
ー用のエリアを設けることなく、正常にリードライト可
能な領域Bかどうかを識別してリードライト可能な領域
でのみ書込みを行うことができる。
【0020】次に本発明の第3実施例について説明す
る。前述した各実施例ではデータキャリア内で正常な書
込みが行える領域にあるときにのみ書込みを行うように
しているが、本実施例ではエラーレスポンスがデータキ
ャリアより送出されたときにIDコントローラ14側よ
り送出する電力を大きくし、書込みを可能となるように
したものである。図6は本実施例による書込/読出制御
ユニットの構成を示すブロック図である。本図において
IDコントローラ51には前述した従来例と同様に上位
コンピュータが接続され、更に電源としてAC電源、例
えば 100〜240 VのAC電源52が接続される。IDコ
ントローラ51内にはスイッチング電源53を有してお
り、夫々異なった直流電源Vcc1とVcc2(Vcc1<V
cc2)が出力される。ここでVcc1はリードライトヘッ
ドのデータを受信する際に選択される電圧、Vcc2はそ
のままではデータキャリアにデータが書込めないときに
選択される電圧であって、例えばVcc1は15〜24V、V
cc2は30〜100 Vとする。これらの出力はダイオードD
1を介して、又はスイッチング用のFET54とダイオ
ードD2を介して共通接続され、リードライトヘッド側
61に伝えられる。又IDコントローラ51にはCPU
55及びその制御プログラムやデータを一次保持するメ
モリ56と、上位のコンピュータとの間のインターフェ
ースを行う入出力インターフェース57を有している。
る。前述した各実施例ではデータキャリア内で正常な書
込みが行える領域にあるときにのみ書込みを行うように
しているが、本実施例ではエラーレスポンスがデータキ
ャリアより送出されたときにIDコントローラ14側よ
り送出する電力を大きくし、書込みを可能となるように
したものである。図6は本実施例による書込/読出制御
ユニットの構成を示すブロック図である。本図において
IDコントローラ51には前述した従来例と同様に上位
コンピュータが接続され、更に電源としてAC電源、例
えば 100〜240 VのAC電源52が接続される。IDコ
ントローラ51内にはスイッチング電源53を有してお
り、夫々異なった直流電源Vcc1とVcc2(Vcc1<V
cc2)が出力される。ここでVcc1はリードライトヘッ
ドのデータを受信する際に選択される電圧、Vcc2はそ
のままではデータキャリアにデータが書込めないときに
選択される電圧であって、例えばVcc1は15〜24V、V
cc2は30〜100 Vとする。これらの出力はダイオードD
1を介して、又はスイッチング用のFET54とダイオ
ードD2を介して共通接続され、リードライトヘッド側
61に伝えられる。又IDコントローラ51にはCPU
55及びその制御プログラムやデータを一次保持するメ
モリ56と、上位のコンピュータとの間のインターフェ
ースを行う入出力インターフェース57を有している。
【0021】一方リードライトヘッド61は図6に示す
ように電源端子には安定化電源62が接続されている。
安定化電源62は安定化された一定の電圧を変調回路6
3,受信回路64及び復調回路65に供給するものであ
る。又電源端子が直接送信回路66に接続される。送信
回路66は例えば図7(a)に示すようにトランジスタ
Tr1を用いた発振回路と、その発振を断続するためのス
イッチング用のFETから構成されており、変調入力に
応じて図7(b)及び(c)に示すように一定周波数の
キャリアを断続するものである。ここで変調回路63,
送信回路66は信号をデータキャリアに送出するデータ
送信部を構成しており、受信回路64,復調回路65は
データキャリアからの信号を受信するデータ受信部を構
成している。
ように電源端子には安定化電源62が接続されている。
安定化電源62は安定化された一定の電圧を変調回路6
3,受信回路64及び復調回路65に供給するものであ
る。又電源端子が直接送信回路66に接続される。送信
回路66は例えば図7(a)に示すようにトランジスタ
Tr1を用いた発振回路と、その発振を断続するためのス
イッチング用のFETから構成されており、変調入力に
応じて図7(b)及び(c)に示すように一定周波数の
キャリアを断続するものである。ここで変調回路63,
送信回路66は信号をデータキャリアに送出するデータ
送信部を構成しており、受信回路64,復調回路65は
データキャリアからの信号を受信するデータ受信部を構
成している。
【0022】さてIDコントローラ51側の動作につい
て説明する。図8は通常のライト時の動作を示すフロー
チャートである。本図においてライト動作を開始する
と、まずステップ71においてスイッチング電源53の電
源をVcc1となるようにFET54をオフとする。そう
すればVcc1の電源のみがダイオードD1を介してリー
ドライトヘッド61側に伝えられる。そしてデータキャ
リア1のメモリ内のステータス情報の読出処理を行い、
データキャリア1からの応答の有無をチェックする。こ
のときにはリードライトヘッド61には電圧Vcc1が入
力され、又変調回路63より図7(b)に示すようにデ
ューティ比50%の周期的な信号が出力され、それに対応
して送信回路66の発振回路が駆動される。応答がなけ
れば処理を終え、応答があればステップ74に進んでライ
トコマンドを送出する。そしてステップ75, 76において
正常レスポンス, エラーレスポンスのいずれかを待受け
る。エラーレスポンスがあれば電源電圧VccをVcc2に
セットする(ステップ77) 。正常レスポンスであればこ
の処理を行うことなくステップ78に進んで続けてデータ
とアドレスを送信する。正常レスポンスが得られた場合
には図7(b)に示すようにリードライトヘッドの送信
回路66に供給する電圧をVcc1のままとし、図7
(a)に示すようにデータを出力する。又電源電圧をV
cc2に設定したときには、図7(c)に示すようにより
大きいレベルで送信しデータを書込む。この場合には変
調回路63は送信データの「H」,「L」に応じて夫々
デューティ比が7:3,3:7の信号を送信回路66に
与える。送信回路66はこの信号に基づいて発振を断続
しており、発振振幅は図7(c)では大きくなってい
る。こうすればデータの受信時より大きい電力をデータ
キャリア側に送出することができる。そして書込を終え
れば、FET54をオフとして電源をVcc1に設定して
(ステップ79) 処理を終える。
て説明する。図8は通常のライト時の動作を示すフロー
チャートである。本図においてライト動作を開始する
と、まずステップ71においてスイッチング電源53の電
源をVcc1となるようにFET54をオフとする。そう
すればVcc1の電源のみがダイオードD1を介してリー
ドライトヘッド61側に伝えられる。そしてデータキャ
リア1のメモリ内のステータス情報の読出処理を行い、
データキャリア1からの応答の有無をチェックする。こ
のときにはリードライトヘッド61には電圧Vcc1が入
力され、又変調回路63より図7(b)に示すようにデ
ューティ比50%の周期的な信号が出力され、それに対応
して送信回路66の発振回路が駆動される。応答がなけ
れば処理を終え、応答があればステップ74に進んでライ
トコマンドを送出する。そしてステップ75, 76において
正常レスポンス, エラーレスポンスのいずれかを待受け
る。エラーレスポンスがあれば電源電圧VccをVcc2に
セットする(ステップ77) 。正常レスポンスであればこ
の処理を行うことなくステップ78に進んで続けてデータ
とアドレスを送信する。正常レスポンスが得られた場合
には図7(b)に示すようにリードライトヘッドの送信
回路66に供給する電圧をVcc1のままとし、図7
(a)に示すようにデータを出力する。又電源電圧をV
cc2に設定したときには、図7(c)に示すようにより
大きいレベルで送信しデータを書込む。この場合には変
調回路63は送信データの「H」,「L」に応じて夫々
デューティ比が7:3,3:7の信号を送信回路66に
与える。送信回路66はこの信号に基づいて発振を断続
しており、発振振幅は図7(c)では大きくなってい
る。こうすればデータの受信時より大きい電力をデータ
キャリア側に送出することができる。そして書込を終え
れば、FET54をオフとして電源をVcc1に設定して
(ステップ79) 処理を終える。
【0023】前述した第3実施例はIDコントローラ5
1内に異なった電圧を発生するスイッチング電源53を
用いてリードライトヘッド61の送信回路に与える電圧
を変化させるようにしているが、外部よりIDコントロ
ーラ51に直流電源が供給される場合には、IDコント
ローラ51内に昇圧回路を設けるようにしてもよい。又
リードライトヘッド61側で昇圧回路を設け、IDコン
トローラ51からの制御によっていずれか一方の電源を
選択するようにすることも可能である。
1内に異なった電圧を発生するスイッチング電源53を
用いてリードライトヘッド61の送信回路に与える電圧
を変化させるようにしているが、外部よりIDコントロ
ーラ51に直流電源が供給される場合には、IDコント
ローラ51内に昇圧回路を設けるようにしてもよい。又
リードライトヘッド61側で昇圧回路を設け、IDコン
トローラ51からの制御によっていずれか一方の電源を
選択するようにすることも可能である。
【0024】尚前述した各実施例はデータキャリアにデ
ータを伝送する際に所定周期のキャリアを断続し、その
断続するデューティ比を切換えて送出するようにしてい
る。しかし本発明は例えば特開昭64-71396号に示されて
いるように、正及び負のパルスの組合せでデータを伝送
する識別システムにおいても、送信回路に供給する電源
の電圧を変化させることによって書込時の伝送距離を大
きくすることができる。従ってこのような識別システム
にも本発明を適用することができる。
ータを伝送する際に所定周期のキャリアを断続し、その
断続するデューティ比を切換えて送出するようにしてい
る。しかし本発明は例えば特開昭64-71396号に示されて
いるように、正及び負のパルスの組合せでデータを伝送
する識別システムにおいても、送信回路に供給する電源
の電圧を変化させることによって書込時の伝送距離を大
きくすることができる。従ってこのような識別システム
にも本発明を適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1の発明によれば、メモリの特定エリアをダミー用とし
て使用することによって書込の可否を容易に検出するこ
とができ、その信頼性も極めて高くなる。又請求項2の
発明では、書込み前にあらかじめ負荷で電流を消費し、
その電圧低下に基づいて書込みの可否を判別している。
そして書込みが不可能であればあらかじめ書込みを行わ
ないため、メモリの書込回数が減少することがなくなる
という効果が得られる。又本願の請求項3の発明では、
書込可能なレベルの電圧でなければ送信回路に与える電
圧を上昇させる。こうすればデータキャリアに送出可能
な電力量が増加するため、データ書込時の伝送距離を大
きくすることができる。それ故ライト時の通信領域を図
10(c)に示すようにリード時の通信領域とほぼ一致
させることが可能となるという効果が得られる。
1の発明によれば、メモリの特定エリアをダミー用とし
て使用することによって書込の可否を容易に検出するこ
とができ、その信頼性も極めて高くなる。又請求項2の
発明では、書込み前にあらかじめ負荷で電流を消費し、
その電圧低下に基づいて書込みの可否を判別している。
そして書込みが不可能であればあらかじめ書込みを行わ
ないため、メモリの書込回数が減少することがなくなる
という効果が得られる。又本願の請求項3の発明では、
書込可能なレベルの電圧でなければ送信回路に与える電
圧を上昇させる。こうすればデータキャリアに送出可能
な電力量が増加するため、データ書込時の伝送距離を大
きくすることができる。それ故ライト時の通信領域を図
10(c)に示すようにリード時の通信領域とほぼ一致
させることが可能となるという効果が得られる。
【図1】本発明の第1実施例によるデータキャリアの構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】本発明が適用される識別システムの全体構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】本実施例によるメモリのメモリマップである。
【図4】本実施例によるデータキャリアの動作を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例によるデータキャリアの構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施例による書込/読出制御ユニ
ットの構成を示すブロック図である。
ットの構成を示すブロック図である。
【図7】(a)は第1実施例による送信回路の構成を示
す回路図、(b)及び(c)はその変調入力と送信出力
を示すタイムチャートである。
す回路図、(b)及び(c)はその変調入力と送信出力
を示すタイムチャートである。
【図8】本発明の第3実施例によるIDコントローラの
ライト時の動作を示すフローチャートである。
ライト時の動作を示すフローチャートである。
【図9】従来の識別システムの全体構成を示すブロック
図である。
図である。
【図10】(a)はリードライトヘッドとデータキャリ
アとの相対的な位置関係を示す図、(b)は従来の識別
システム、(c)は第3実施例による識別システムのデ
ータ読出時及びデータ書込時の通信可能領域を示すグラ
フである。
アとの相対的な位置関係を示す図、(b)は従来の識別
システム、(c)は第3実施例による識別システムのデ
ータ読出時及びデータ書込時の通信可能領域を示すグラ
フである。
【図11】従来の識別システムの動作を示すフロー図で
ある。
ある。
12 データキャリア 13,61 リードライトヘッド 14,51 IDコントローラ 20 共振回路 21 送受信部 23 制御部 24 メモリ 26 電源部 23a 書込可否判別手段 23b レスポンス送出手段 23c データ書込手段 28 負荷 29 FET 30 電圧検知回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 5/00 G06K 17/00
Claims (3)
- 【請求項1】 データを保持するメモリ、外部から与え
られるコマンドとデータを復調してメモリにデータを書
込み、該メモリより読出されたデータを伝送するデータ
伝送手段を有するデータキャリアと、前記データキャリ
アとの間でデータ伝送を行う書込/読出制御ユニット
と、を具備する識別システムであって、 前記データキャリアは、 前記書込/読出制御ユニットからの信号に基づいて前記
データキャリアの各部に電源を供給する電源部と、 ライト時に前記メモリの特定領域にダミーデータを書込
むことにより正常書込みの可否を判別する書込可否判別
手段と、 前記書込可否判別手段による判別結果を送出するレスポ
ンス送出手段と、 前記レスポンス送出手段によるレスポンスの送出後に前
記書込可否判別手段による書込可能判別時にのみメモリ
にデータを書込むデータ書込手段と、を有することを特
徴とする識別システム。 - 【請求項2】 データを保持するメモリ、外部から与え
られるコマンドとデータを復調してメモリにデータを書
込み、該メモリより読出されたデータを伝送するデータ
伝送手段を有するデータキャリアと、前記データキャリ
アとの間でデータ伝送を行う書込/読出制御ユニット
と、を具備する識別システムであって、 前記データキャリアは、 前記書込/読出制御ユニットからの信号に基づいて前記
データキャリアの各部に電源を供給する電源部と、 電源に並列接続される負荷及びこれに直列に接続された
スイッチ手段と、 電源電圧の低下を検知する電源検知回路と、 ライト時に前記スイッチ手段を閉成し、電源電圧の変化
に基づいてメモリへの正常書込みの可否を判別する書込
可否判別手段と、 前記書込可否判別手段による判別結果を送出するレスポ
ンス送出手段と、 前記レスポンス送出手段によるレスポンスの送出後に前
記書込可否判別手段による書込可能判別時にのみメモリ
にデータを書込むデータ書込手段と、を有することを特
徴とする識別システム。 - 【請求項3】 前記書込/読出制御ユニットは、 信号を前記データキャリアに送出するデータ送信部と、 データキャリアからの信号を受信するデータ受信部と、 前記レスポンス送出手段によるレスポンスの受信時に書
込不能が送出されれば前記データ送信部への電源を昇圧
して供給する電源制御手段と、を具備することを特徴と
する請求項1又は2記載の識別システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3325155A JP3007998B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 識別システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3325155A JP3007998B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 識別システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05136713A JPH05136713A (ja) | 1993-06-01 |
JP3007998B2 true JP3007998B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=18173643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3325155A Expired - Lifetime JP3007998B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 識別システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007998B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102510310B1 (ko) | 2021-04-22 | 2023-03-15 | 주식회사 카일루스 | 장의차량용 임시봉안대 |
-
1991
- 1991-11-12 JP JP3325155A patent/JP3007998B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102510310B1 (ko) | 2021-04-22 | 2023-03-15 | 주식회사 카일루스 | 장의차량용 임시봉안대 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05136713A (ja) | 1993-06-01 |
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Legal Events
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