JP3007485U - 自動車用キャンピング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャンピングに必要なテントや用品を自動車
のルーフ上に載置して移動できる自動車用キャンピング
装置を提供する。 【構成】 内部にテントを収納した下部ボックス２と、
キャンピング用品を収納した上部ボックス３を自動車Ａ
のルーフ上に重ねて固定し、キャンプ地で上部ボックス
３を取外し、下部ボックス２内から車体の両側にテント
を展引することにより、一方に居住テント部４とキッチ
ン用タープ５及び他方にシャワーやトイレ用のテント部
６を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車用キャンピング装置、更に詳しくは、自動車の車体を利用 してテントを簡単に展張することができるキャンピング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、自動車を利用したキャンプを楽しむ人が増加しており、これに対応する ため、自動車のルーフ上に載置するボックス内にキャンピング用品を収納した装 置や、自動車の車体に一部を固定することによって展張するテントやタープ類が 市販されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記従来の装置やテント類は、自動車への取付けやテントの展張に 手間と時間がかかり、テント類は車内等に積込むため車内スペースが狭くなると いう問題がある。

【０００４】 そこで、この考案の課題は、自動車のルーフ上に必要部材の全てを載置するこ とができ、車内スペースを狭くすることがないと共に、テント部の展張が簡単に 能率よく行なえ、しかも車体を利用して安定した強度のテントを形成することが できる自動車用キャンピング装置を提出することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記のような課題を解決するため、この考案は、自動車のルーフに固定され、 内部にテントを収納した下部ボックスと、内部にキャンピング用品を収納し、前 記下部ボックス上に取り外し可能に重ねて固定される上部ボックスとからなり、 下部ボックス内のテントは該ボックス内から自動車の両側に展張可能になってい る構成を採用したものである。

【０００６】 この考案において、下部ボックスが蓋によって開閉自在となり、テントは自動 車の車体側面を利用して該車体の両側に展張でき、一方は居住テント部となり、 他方は車体内を通ってしか出入りできないシャワーやトイレのテント部になって いるようにしたり、下部ボックスの蓋及び上部ボックスの蓋が開いた状態でテン ト骨組みの基体又は補強になる構造とすることができる。

【０００７】

【作用】

自動車のルーフ上に下部ボックスと上部ボックスを載せ、目的地でキャンプを 張るには、上部ボックスを取外した後、下部ボックス内から蓋を開いてテントを 取出し、これを車体の両面に展張すれば、車体の一方に居住テント部と他方にシ ャワーやトイレのテント部を形成することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００９】 図１のように、キャンピング装置１は、内部にテントを収納し、自動車Ａのル ーフ上に固定される下部ボックス２と、内部にキャンピング用品を収納し、上記 下部ボックス２上に載せて取外し可能に固定する上部ボックス３とからなり、両 ボックス２と３はプラスチックを用い、各々上部が蓋によって開閉自在になって いる。

【００１０】 前記下部ボックス２内に折り畳み状態から外部に展張可能となるように収納し たテントは、図２に示すように、自動車Ａの車体側面を利用して該車体の両側に 展張でき、一方は居住テント部４とキッチン用タープ５となり、他方はシャワー やトイレ室を形成するテント部６となっている。

【００１１】 上記居住テント４とテント部６は、車体の前後面ガラス面までに見合う前後間 隔を有し、車体に臨む、側縁は車体の外形に沿う形状に形成され、シャワーやト イレ室を形成するテント部６は、車体内を通ってしか出入りできないようにし、 プライバシー保護が完全に得られるようになっていると共に、居住テント部４は 外側の側面に開閉自在の出入口を有する構造になっている。

【００１２】 また、下部ボックス２の蓋は両側に開くことにより、居住テント部４とキッチ ン用タープ５及びシャワーやトイレ用テント部６の骨組みの基体となり、更に上 部ボックス３の両面に開いた蓋は、居住テント部４やテント部６の骨組み補助具 として使用される。

【００１３】 なお、上部ボックス３内に収納するキャンピング用品としては、例えば、調理 器具、コンロ、クーラボックス、ランタン、机、イス、簡易トイレ、シャワー、 食器類、寝袋、テントやタープの支柱と固定用のロープやペグ類、バーナーや炭 等である。

【００１４】 この考案のキャンピング装置は上記のような構成であり、各種自動車Ａのルー フ上に、テントを収納した下部ボックス２と、内部にキャンピング用品を収納し た上部ボックス３を重ねて載置固定し、キャンプの目的地に出かける。

【００１５】 キャンプ地に到着すると、先ず上部ボックス３を取外し、このボックス３内か らキャンピング用品を取出すと共に、下部ボックス２の蓋を両側に開き、内部に 折り畳み状態で収納したテントを車体の両側に引出し、上部ボックス３を上に載 せた状態で展張すれば、図２に示すように、車体をベースとして一方に居住テン ト部４とキッチン用タープ５を、他方にシャワーやトイレ用のテント部６を形成 することができる。

【００１６】 テント部４、６は車体と一体となり、安定性が向上すると共に、自動車Ａのド アを開くことにより、車体内の冷房気をテント部４、６内にとり入れることがで き、夜のテント生活の寝苦しさ等の解消が図れる。

【００１７】 また、テント部６内には簡易トイレや簡易シャワー設備を設置すればよく、こ のテント部６は車体内を通ってしか出入りできないため、完全なプライバシーが 得られる。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように、この考案によると、テントを収納した下部ボックスとキャンピ ング用品を収納した上部ボックスを自動車のルーフ上に重ねて固定したので、キ ャンプに必要なテントや用品を自動車のルーフ上に載置することができ、車内ス ペースを狭くすることなくオートキャンプを楽しむことができる。

【００１９】 また、下部ボックス内に収納したテントを車体の両側に展張し、車体と一体に テント部を形成したので、強度的に安定したテントを構成することができ、テン トの組立てや収納が簡単に能率よく行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るキャンピング装置の移動時の状
態を示す正面図である。

【図２】同上のテント張設状態を示す正面図である。

【符号の説明】

１ キャンピング装置 ２ 下部ケース ３ 上部ケース ４ 居住テント部 ５ キッチン用タープ ６ テント部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のルーフに固定され、内部にテン
   トを収納した下部ボックスと、内部にキャンピング用品
   を収納し、前記下部ボックス上に取り外し可能に重ねて
   固定される上部ボックスとからなり、下部ボックス内の
   テントは該ボックス内から自動車の両側に展張可能にに
   なっている自動車用キャンピング装置。
2. 【請求項２】 下部ボックスが蓋によって開閉自在とな
   り、テントは自動車の車体側面を利用して該車体の両側
   に展張でき、一方は居住テント部となり、他方は車体内
   を通ってしか出入できないシャワーやトイレのテント部
   になっている請求項１記載の自動車用キャンピング装
   置。
3. 【請求項３】 下部ボックスの蓋及び上部ボックスの蓋
   が開いた状態でテント骨組みの基体又は補強による請求
   項１又は２記載の自動車用キャンピング装置。