JP3007469U - コイルバネ式眼鏡エンドピース - Google Patents
コイルバネ式眼鏡エンドピースInfo
- Publication number
- JP3007469U JP3007469U JP1994009552U JP955294U JP3007469U JP 3007469 U JP3007469 U JP 3007469U JP 1994009552 U JP1994009552 U JP 1994009552U JP 955294 U JP955294 U JP 955294U JP 3007469 U JP3007469 U JP 3007469U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- end piece
- coil spring
- external force
- spectacle
- temple
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 あらゆる方向からの外力(衝撃)に対し、エ
ンドピース自体が柔軟に弾性変形して当該外力(衝撃)
を吸収することが可能な眼鏡エンドピースを提供するこ
と。 【構成】 耳掛テンプルの開閉平面に対して略垂直なコ
イル軸を有するコイルバネを用いてエンドピースを構成
した。 【効果】 眼鏡フレームに加わる外力(衝撃)が集中し
やすいエンドピース自体が、あらゆる方向からの外力
(衝撃)に対して柔軟に弾性変形し、外力(衝撃)を吸
収するので、必ずしも全面的に、耳掛テンプルや丁番部
品のバネ性に頼らなくても済み、構造がシンプルで、軽
量且つスリムな各種眼鏡フレームを廉価に提供すること
が可能となる。
ンドピース自体が柔軟に弾性変形して当該外力(衝撃)
を吸収することが可能な眼鏡エンドピースを提供するこ
と。 【構成】 耳掛テンプルの開閉平面に対して略垂直なコ
イル軸を有するコイルバネを用いてエンドピースを構成
した。 【効果】 眼鏡フレームに加わる外力(衝撃)が集中し
やすいエンドピース自体が、あらゆる方向からの外力
(衝撃)に対して柔軟に弾性変形し、外力(衝撃)を吸
収するので、必ずしも全面的に、耳掛テンプルや丁番部
品のバネ性に頼らなくても済み、構造がシンプルで、軽
量且つスリムな各種眼鏡フレームを廉価に提供すること
が可能となる。
Description
【0001】
本考案は、眼鏡フレームにおけるエンドピース(智)の改良に関し、詳しくは あらゆる方向からの外力(衝撃)に対し、エンドピース自体が柔軟に弾性変形し て当該外力(衝撃)を吸収することが可能なエンドピースに関するものである。
【0002】
最近、眼鏡レンズとエンドピースとを直接ネジ止めして眼鏡リムを完全に無く した所謂「ツーポイント式リムレス眼鏡」をはじめ、構造が頗るシンプルで軽量 な眼鏡フレームが好評を博しており、眼鏡業界では、リムレス眼鏡以外の眼鏡フ レームについても、眼鏡リム、エンドピース、耳掛テンプルなど、各構成部品の 細縁化、軽量化が積極的に進められている。
【0003】 しかし、この構成部品の細縁化、軽量化の試みも、各構成部品の強度や耐久性 をある程度、確保した上で行わねばならないことは勿論である。しかしながら、 フロント枠と耳掛テンプルを連結するエンドピース部にあっては、眼鏡フレーム に加わる外力や衝撃が当該エンドピース部に集中し易いことから、従来において も、このエンドピースの変形を完全に防止することは困難であり、所謂「バンザ イ」と俗称される、左右のエンドピースが互いに離反方向に開いてしまう変形の 多発が以前から指摘されていた。
【0004】 このエンドピース部品の拡開変形は、主に、眼鏡を装着しようと耳掛テンプル を開く操作を行う際、エンドピース部にもその都度、拡開方向への力が加わるた めに生じるものであり、その他にも、耳掛テンプルを折り畳んだ状態で、誤って 当該眼鏡フレーム上に物を載せてしまったりした場合等に、この外力がエンドピ ース部分に拡開方向の力として集中してしまうため、この拡開変形を生ずること になった。
【0005】 そこで、従来では、このエンドピース拡開変形の防止策として、耳掛テンプル 自体に弾性を持たせようと、耳掛テンプル全体をニッケル・チタン系合金の如き 超弾性合金で形成したり、或いは耳掛テンプルとエンドピースとをヒンジ連結す る丁番部品にバネ性を持たせようと丁番自体が弾性的に外側拡開する所謂「バネ 丁番」を採用したりしている。これら手段により、確かにエンドピース変形をあ る程度抑制できたのであるが、これを完全に防ぐことはできず、しかも、高価な 超弾性合金を用いた分、或いは構造が複雑なバネ丁番を採用した分、眼鏡フレー ムの製造コストを押し上げることになった。
【0006】
本考案は、従来のエンドピースに前述の如き難点があったことに鑑みて為され たものであり、あらゆる方向からの外力(衝撃)に対して、エンドピース自体が 柔軟に弾性的に変形して、外力を吸収することが可能なエンドピースを提供する ことを技術的課題とするものである。
【0007】
本考案は、左右一対の眼鏡リムRあるいは眼鏡レンズLの両外側に各々固設さ れ、丁番Hを介して耳掛テンプルTを折り畳み開閉自在に軸支するエンドピース に、前記耳掛テンプルTの開閉平面に対して垂直な、或いは垂直に近いコイル軸 を有するコイルバネ11を用いるという技術的手段を採用することにより上記課題 を解決した。
【0008】
以下、本考案を、添付図面に示す実施例に基づいて説明する。なお、図1は本 考案に係る実施例エンドピースを用いて形成した眼鏡フレームを示す部分斜視図 であり、図2は本実施例エンドピース部分を拡大した要部平面図であり、図3は 本実施例エンドピースに対し前後方向の外力が加わった状態を示す要部平面図で ある。
【0009】 図1中、符号Rで指示するものは、左右一対の眼鏡レンズLを嵌め込んだ眼鏡 リムであり、この左右一対の眼鏡リムRは、ブリッジBにより対称に連結保持さ れ、この眼鏡リムRの鼻側側縁には鼻当てパッドPが垂設されている。図1中、 符号1で指示するものが、本考案に係るエンドピースであり、本実施例エンドピ ース1は、バネ鋼(線径約1mm)から成るコイルバネ11が用いられている。
【0010】 このコイルバネ11の一端が上向きに折り曲げ加工されて、前記眼鏡リムRに固 定したスリーブ部材Sとスリーブ接合され、また、このコイルバネ11の他端には 丁番Hを介して耳掛テンプルTが折り畳み自在にヒンジ連結されている。そして エンドピース1のコイルバネ11は、前記耳掛テンプルTの折り畳み開閉平面(水 平面)に対し立てた状態に、つまりコイルバネ11のコイル軸Qが水平面に対して 垂直になるような位置状態に組み立てられている。
【0011】 このように、コイルバネ11を鉛直方向に立てて成るエンドピース1を採用する ことによって、眼鏡フレームの耐衝撃性、耐久性は格段に向上する。
【0012】 即ち、図2に示す如く、眼鏡を装着しようと耳掛テンプルTを外側に拡開する 際に眼鏡フレームに加わる外側拡開外力に対しては、エンドピース1自体がコイ ルバネ11の弾性的ネジリ変形によって、この外側拡開外力を吸収するのである。 したがって、従来のように、この外側拡開外力を、耳掛テンプルTで吸収させる ために耳掛テンプルTを高価な超弾性合金で形成したりする必要がなく、また、 この外側拡開外力を丁番Hで吸収させるために丁番機構の複雑化や丁番の肥大化 等を伴う所謂「バネ丁番」を採用しなくても済むので、構造がシンプルで、軽量 且つスリムな眼鏡フレームを安く提供することが可能なのである。
【0013】 また、本考案に係るエンドピース1は、上記の外側拡開方向だけでなく、他の 方向からの外力に対しても柔軟に弾性変形する。例えば、耳掛テンプルTを開い た状態において、耳掛テンプルT先端部に上下方向(図2では紙面の垂直方向) に加わる外力に対して、あるいはまた、耳掛テンプルTを折り畳んだ状態におい て、耳掛テンプルT先端部に上下方向(図3では紙面の垂直方向)に加わる外力 に対して、エンドピース1は、コイルバネ11部において、そのコイル軸Qを曲げ るようにして弾性的に変形し、当該外力を吸収、緩和するのである。
【0014】 さらに、本考案に係るエンドピース1は、図3に示す如く、眼鏡フレーム前後 方向に加わる外力に対しても柔軟に対応する。例えば、眼鏡を折り畳んで机に置 いた状態のとき誤って眼鏡フレーム上に物を載せてしまった場合等に、眼鏡フレ ーム前後方向に加わる圧縮外力(図3中に太矢印で示す)に対しても、コイルバ ネ11が弾性的に横ズレ変形することによって、コイルバネ11全体がこの圧縮外力 を吸収するのである。
【0015】 この前後方向への横ズレ弾性変形が若干でも生じたならば、前述の眼鏡上下方 向(図3では紙面の垂直方向)への弾性変形への移行も頗るスムーズに為される ことにもなり、眼鏡フレームの外力(衝撃)による破損等を確実に防止すること が可能になるのである。なお、このコイルバネ11の横ズレ弾性変形は、耳掛テン プルTを折り畳んだときにだけではなく、勿論、耳掛テンプルTを開いた状態の ときにも生じ得る。
【0016】 本考案の具体例である実施例は概ね上記のように構成されているが、本考案は この実施例に限定されるものではなく「実用新案登録請求の範囲」の記載内にお いて種々の変更が可能である。
【0017】 例えば、上記実施例においては、コイルバネ11として、バネ鋼(丸線材)を使 用しているが、ベリリウム銅合金や洋白等のバネ性材料は勿論のこと、例えばニ ッケル−チタン系合金の如き超弾性合金を採択しても良い。また、コイルバネ11 の巻き数、巻き径、巻線の断面形状についても、材料等に応じて種々の変更が可 能である。
【0018】 また、上記実施例においては、本考案に係るエンドピース1を、眼鏡リムRと スリーブ接合しているが、勿論これに限定されるものではなく、エンドピース1 と眼鏡リムRとを直接ロウ付けするようにしたり、あるいは、エンドピース1を 眼鏡レンズLと直接ネジ止めすることによって、ツーポイント式眼鏡フレームと して構成することも可能である。ただ、エンドピース1を、例えばニッケル−チ タン系超弾性合金で形成する場合などにおいては、このニッケル−チタン系超弾 性合金が他金属材料との難溶接性を有するのため、上記実施例の如き、スリーブ 接合する方が望ましい。
【0019】
以上、実施例をもって説明したとおり、本考案に係る眼鏡エンドピースにあっ ては、眼鏡フレームに加わる外力(衝撃)が集中しやすいエンドピース自体が、 外力に対して柔軟に弾性変形し、外力(衝撃)を吸収するので、必ずしも全面的 に、耳掛テンプルや丁番部品のバネ性に頼らなくても済み、構造がシンプルで、 軽量且つスリムな各種眼鏡フレームを廉価に提供することが可能となる。
【0020】 しかも、本考案に係る眼鏡エンドピースは、耳掛テンプル開閉方向の外力や、 眼鏡フレーム上下方向の外力に対してだけでなく、眼鏡フレーム前後方向の外力 (衝撃)に対しても、コイルバネの横ズレ変形によって柔軟に弾性変形すること が可能なので、外力(衝撃)が、どの方向から、どのように加わったとしても、 眼鏡フレームに塑性変形が生じたり、破損したりすることはなくなる。
【図1】本考案に係る実施例エンドピースを用いて形成
した眼鏡フレームを示す部分斜視図である。
した眼鏡フレームを示す部分斜視図である。
【図2】本実施例エンドピース部分を拡大した要部平面
図である。
図である。
【図3】本実施例エンドピースに、眼鏡フレーム前後方
向の外力が加わった状態を示す要部平面図である。
向の外力が加わった状態を示す要部平面図である。
1 エンドピース 11 コイルバネ Q コイル軸 L 眼鏡レンズ R 眼鏡リム H 丁番 T 耳掛テンプル
Claims (2)
- 【請求項1】 左右一対の眼鏡リムRあるいは眼鏡レン
ズLの両外側に各々固設され、丁番Hを介して耳掛テン
プルTを折り畳み開閉自在に軸支するエンドピースであ
って、 前記耳掛テンプルTの開閉平面に対して、垂直あるいは
略垂直なコイル軸を有するコイルバネ11を用いたことを
特徴とするコイルバネ式眼鏡エンドピース。 - 【請求項2】 コイルバネ11を超弾性合金で形成したこ
とを特徴とする請求項1記載のコイルバネ式眼鏡エンド
ピース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009552U JP3007469U (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | コイルバネ式眼鏡エンドピース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009552U JP3007469U (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | コイルバネ式眼鏡エンドピース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3007469U true JP3007469U (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=43143314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994009552U Expired - Lifetime JP3007469U (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | コイルバネ式眼鏡エンドピース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007469U (ja) |
-
1994
- 1994-08-04 JP JP1994009552U patent/JP3007469U/ja not_active Expired - Lifetime
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